走り書記

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2003年7月1日(火) 

西武5−3オリックス
大阪近鉄5−2福岡ダイエー

ようやく投壊はおさまったかに見えて、その実先発の炎上は続いている。金田あたりはこういう流れを止めてもらわないと困るのだが、これも序盤失点の多い投手。前夜の逆転勝ちで西武はまた息を吹き返した。
審判の判定は何とかならんのかなあ…。それはともかく、門倉は本当に復活した。新垣はどこか詰めが甘いが、それよりもバルデス。今季は好調が全く長続きしない。昨年・一昨年に比べてやたらに振りが大きくなっており、左中間への打球がめっきり減ってしまった。

パ・リーグ三強は波に乗るかと思えば乗らず、ずるずるいくかと思えばいかず、どうにも先が読めない。

2003年7月2日(水) 

ヤクルト11−5横浜
福岡ダイエー14−9大阪近鉄
日本ハム9−5千葉ロッテ

えっとこれ、6回で試合終わってるんですよね?とてもそうは思えない展開&結果に唖然。稲葉はわずか4打席でサイクル達成か。しかしどう考えても横浜はこれで勝たなきゃいけないよ。普通のチームなら4回のホルトの打席で代打だろうが、代わりがいないんだろうなあ…。

こっちでも村松がサイクル達成。今季レベルスイングに改造したことで、村松の打撃は前年までと一変した。加藤伸はどうしたことか。ここまでのめった打ちは予想外。逆に永井の内容は予想通り。好調篠原だがいきなり三連投はやや心配…。
ああ、ロッテリリーフ陣も相当疲れてるなあ。ここの所シコースキーは良くなかったが、同じくらい小林宏も良くない。そういえば井場が出てきたみたいだが、いきなり福浦に被弾。なんかいつの間にか木元4番もなじんできてるような。

2003年7月3日(木) 

巨人7−6広島
ヤクルト9−1横浜
阪神14−3中日
日本ハム7−4千葉ロッテ

うーんと、何で広島負けてるんですか?と言いたくなる展開。どう考えても流れ無視の展開だが、まあ継投の失敗がすべてか。ブロックはちょっと引っ張りすぎだったかも。勝ち投手になったサンタナだが、スケールダウンしたアルモンテにしか見えないのだが…。
三浦もこれだもんなあ。毎回毎回救いがなさすぎる。一時は追いつけないまでも反撃していた打線も、このところすっかり沈黙。どの面を切っても内容がなくなってしまった。石川は確かに良かったが、横浜のチーム状態は悪くなる一方に見える。
檜山までサイクル達成。それどころか今岡にも4安打されるわ、井川にまで打たれるわとやりたい放題。正津がここまで一軍に上がってこなかった理由はわかったが、バルガスはこういう使い方をしても生きないんじゃあ…。リナレスの一発はまさに焼け石に水。

加藤はいつからあんなにノーコンになったんだ?もともと良くはなかったが、とにかく変化球がストライクにならない。坪井にはストレートしか投げる球がなく、散々粘られて甘くなったところをホームラン。打線も吉崎にクルクル廻り、なんか得点差以上にチーム力の差を感じてしまった。

2003年7月4日(金) 

雨のため、本日は試合なし・・・

試合がないと寂しいなあ。マンデーパ・リーグが始まってから、試合予定のない日というのが珍しくなってしまったし、いつの間にか毎日必ずあるという感覚になってしまった。
今年は開幕からここまで、一試合もなかったのは初めてじゃないかな?

2003年7月5日(土) 

巨人9−5中日
横浜7−3広島
西武5−3大阪近鉄
日本ハム12−1オリックス

ホームランの応酬の大味なゲーム。中日は7投手をつぎ込んでこれではね…。しかし巨人はペタジーニ・清原が揃うと外野守備陣が恐ろしいことになるな。センター清水とは…。往年のダイエー、センター岸川を思い出す。
ここまで無敗の高橋についに土。しかし横浜戦で連勝が止まるとは、失礼ながら意外な展開だった。新外国人デイビーが投げてきたが、滑り込みで獲った選手だからまだなんとも。2番古木もビックリだったが、2番鈴木というのもどう評したものやら。

パウエルは今季、こういう展開が多い。粘るんだが競り負ける感じ。まあ打線があまり援護してくれなかったか。西武・大友はこの辺で存在感をアピールしとかないとやばい。森−豊田のリレーになったら他球団はお手上げです。
また二ケタ失点…。チーム防御率6点台もあながち冗談ではなくなってきた。萩原あたりはもう疲労困憊といった態。去年の球威は全然感じられない。打つほうも故障上がりの平野が孤軍奮闘で、金村にすいすい投げさせてしまった。何とかならんのか、こりゃ。

2003年7月6日(日) 

立浪2000本安打達成。3年目以降常に安定した成績を残してきた結果ですね。この人は長期離脱がほとんどないのが素晴らしい。まだ当分積み上げられそう。

中日4−2巨人
阪神13−7ヤクルト
広島11−4横浜
西武2−1大阪近鉄
福岡ダイエー4−3千葉ロッテ
オリックス17−2日本ハム

ラスを早々に諦めるとは思い切りがいいが、随分余裕じゃないか?この間先発でよかった林を投入してみたり、そう余裕があるとも思えないんだが。このところスタメンで起用されるリナレスだが、長いこと使っているとボロが出てくるかも…。
とうとう阪神のチーム打率が3割目前…。佐藤秀はフルシーズン働いたことがほとんどないからなあ。そろそろ疲れが出てきたか。しかし坂元・高井・花田と先発に名を連ねていた投手がこういう展開で出てくるあたり、ヤクルトも相当苦しい。しかもいずれも打たれたし。
あー、川村ももうしんどいかなあ。一発で崩れる悪いパターンが顕著になってきた。目立たないが広島も3割打者がぞろぞろ。守備の人で入ったシーツが打撃でも結果を残しているのはなんとなく嬉しい。こちらもピッチャー次第か。

岩隈と三井、防御率にはだいぶ差があるのに勝敗は一緒。三井にはなぜか勝運がある。長田はやっぱり先発向き?リリーフだと結構打たれているんだが、今日は良かった。今季は今ひとつの状態が続いていた松井がここにきて急上昇。逆に近鉄は中村が帰ってきてリズムが変わったのは皮肉。
斉藤がとうとうハーラーダービー単独トップに。今日は奪三振も少なく、被安打が多い苦しい内容だったが辛抱強く投げられた。エースと呼べる出来。澤井は打つだけなら随分成長してきた。ミンチ−はテンポは良かったが松中の一発が痛かった。
突然オリックス打線大爆発。というか、今日は関根だよな…。この人も被弾が多い投手だが、今回はあまりに悪すぎた。井場も火に油を注いでいるようでは、また二軍行きだろうか。オリックスはこれを次につなげないと。問題の日曜ではあるが…。

2003年7月7日(月) 

巨人4−3中日
阪神7−2ヤクルト
広島3−2横浜
大阪近鉄3−2西武
千葉ロッテ5−0福岡ダイエー
オリックス9−4日本ハム

今の木佐貫はまさしく手がつけられない状態。開幕当初に見せた頼りなさは微塵もない。中日は必死の継投でしのいだが、最後で力尽きてしまった。あそこまで行くともうピッチャーもあまり残っていなかったし、やむをえないところか。平井がもう少し粘ってくれれば良かったのだが、それは結果論。
ベバリンもそろそろ疲れが出てきたか、慣れられてきたか。しかし今岡の打率が凄まじいことになってきている。とにかく阪神の1・2番の打率は尋常ではない。このまま行くと下柳は自身最高の成績を残すかも。今年は運が向いている。
黒田の勝ちは随分久しぶり。最後はかなり冷や冷やものだったが。横浜は今日のゲームに関しては内容は悪くないと思う。ただもう一歩届かなかった。古木の打率が急降下しているのは気がかり。ちょっと壁にぶつかったかも。

松坂相手に1点差で近鉄が良くしのいだ。この3連戦は常に僅差の息詰まる展開。高村はおっかなびっくりだったが、とりあえず抑えたのでよしとするか。松井という選手はどうも良くわからない人で、やたら固め打ちするかわりに合わないときにはとことん淡白。
和田がいままでで一番悪く、そして清水直は素晴らしく良かった。和田のほうはちょっと狙い球を絞られた雰囲気もあり、かなり残念な結果。清水はとにかく今日は手がつけられない出来。尻上がりに良くなっていくあたりはさすがに先発の軸。福浦も良さを取り戻したのでは。
フィリップスはそんなに良かったとは思わないが、日本ハム打線のつながりが悪かった。あとオリックス打線の点の取り方が理想的。前日の好調さを持続していた。ただ昨日の今日であんなに打順をいじくるのはどうかと思うけど。平野1番で何か不都合があるのだろうか。

2003年7月8日(火) 

日本ハム5-1西武
大阪近鉄7-5千葉ロッテ
福岡ダイエー8-2オリックス

三井とは対照的に勝運がどうもない後藤光。今日はそればかりかバックに足を引っ張られてしまった。チームで唯一ローテーションを守っているのに、なかなか報われない。貝塚は久しぶりを割り引いてもちょっとこれではなあ。ミラバルはまあまあだったか。
ロドリゲスは3連勝だが、なんかちっとも良く見えないんだが…。ちょっと一昨年のバーグマンのような雰囲気が感じられてきた。渡辺俊はなかなか一皮向けてくれない。彼の球威であんなに真ん中に投げてはダメでしょう。もっと大胆にボール球を使っていいと思うんだが。
小倉がなあ…。やっぱりボールの出所が見やすくなっているんではないだろうか。かつてのよさが影を潜めてしまった。それにしてもオリックスの投手陣はサイドスローの投手がやけに多い。新垣は今回は辛抱強く投げられた。ただフィールディングはやっぱり課題。

2003年7月9日(水) 

ヤクルト2−1巨人
阪神8−4広島
横浜4−0中日
西武6−5日本ハム
大阪近鉄8−1千葉ロッテ
オリックス1−0福岡ダイエー

5安打じゃあねえ…と思っても、勝ったヤクルトのほうは4安打だったりするのだが。いい投手戦だったがベッツが一人で試合を決めた。代打でよく起用されるレイサムだが、打ったところはろくすっぽ見たことがない。
この時期に早くもマジック点灯。阪神は今季、ここまでまったくといっていいほど危ない時期がない。ましていらいら屋のブロックでは勢いは止められないか。新外国人のデイビーはまだ様子見。ただここまでいい評判はあまり聞かない。
ホルトはどうやら立ち直った模様。福留抜きの打線では打ち崩せなかった。加藤は完全に最後に廻ったのかな。多村がめきめき自信をつけているその影で、古木はどんどん数字を下げている。バルデスはどうやらリリーフでなければいけない様子。

もつれたゲームだったが、潮崎先発でものにした西武には大きい白星。吉崎はカブレラにしてやられた。何度でも書くが、森−豊田のリレーは鉄壁すぎ。荒れたゲームも一気に沈静化する。西武が落ちそうで落ちないのはここが強力だからこそ。
最近あまりに悪かった加藤が汚名返上。ロッテ打線は好調福浦以外沈黙してしまった。ロッテはシコースキー、小林宏に続いて、川井の防御率も急降下中。自慢の投手リレーが根底から崩れ始めている。
今日の投球を見る限り、具が何でここまで勝てないのか理解不能。今日は圧倒的な内容だった。永井は余り良くなかった前回勝って、非常に良かった今回負け投手なのだから皮肉。このところ中継ぎに廻った杉内はいい。やっぱりリリーフの方が向いていそう。

2003年7月10日(木) 

ヤクルト6−5巨人
中日2−1横浜
広島3−2阪神
千葉ロッテ5−0大阪近鉄
オリックス4−2福岡ダイエー

またサヨナラ。しかも続けてサヨナラホームラン。ヤクルトとしては最高に近い形で、これで乗っていかなきゃあね。巨人はまたリリーフが誤算。岡島は数年前がピークだったのか?年々内容が悪くなってる。まだ老け込む年でもあるまいに。
まあ負けには違いないが、横浜としては前よりは内容がいい。少なくとも投手陣が崩壊してないだけマシ。打つほうはこのところどんどん落ちていってるが。中日から見てみれば、得意の継投勝ちパターン。岩瀬はさすがというべきか。
広島が粘ってサヨナラ勝ち。永川まで投入した甲斐があった。久保田はトータルで見ればやはりまだ未熟か。広島は勝ち以上に長谷川がまともに投げたのが大きい。今季はここまでろくな内容ではなかっただけに、立ち直るきっかけになれば。

どういうわけかオリックスに弱いダイエーだが、拙攻だわなこれは。荒れ気味のマックを捕らえ切れなかった。ズレータはぼちぼち研究されて脆さが見え始めた。守りはどうしようもないだけに、打てないと意味がない。加藤は抑え一本でいくのかな?
まさかの先発小林宏で見事勝利。先発ではプロ初勝利だとか。今後どういう起用方になるかは不明だが、これでローテ入りしてくると面白いかも。バーンは先発でダメだといよいよ使うところがなくなるのだが。

2003年7月11日(金) 

ヤクルト8−3巨人
阪神5−3広島

林は最初先発でよかったのに、次は中継ぎで使ったり中途半端なことするからこうなるんでは?いいイメージを持っているうちに使ってやらないと。相変わらず高井は四球は多いが、勝ちだしてきたというのは大きい。広島の河内は勝てなかったからなあ…。
外国人投手がやけに登板した試合だったが、まさか代打でまで出てくるとは思わなかった。しかもブロックは打つ気満々。リガンは確かに悪くないが、速球だけに限って言えば安藤のほうが速く見えるかなあ。

2003年7月12日(土) 

阪神14−1巨人
福岡ダイエー3−0西武
大阪近鉄9−5日本ハム
千葉ロッテ4−4オリックス

なんだか巨人はすっかり死んでしまったんですかね。ヤクルト戦連夜のサヨナラ負けから完全に覇気がなくなってしまった。阪神は佐久本まで投げさせる余裕モード。今更いうことではないですが、今季の清水は打率がやけに低い。

前回のKOでおや?と思わせた和田だが、中四日で完封。これで対西武4勝とは。いよいよダイエーの西武線負け越しも止まるか?ダイエー打線はオリックス戦からそんなに良くないが、今日の西武投手陣は四球が多かった。気がつけばマクレーンの打率が随分下がっている。
高村までつぎ込む展開ではなかったと思うが、これもまた近鉄らしい。相変わらず日本ハム打線は三振多し。投手陣も今日は連鎖反応でズルズルいってしまった。金村も結局安定しないのかなあ。近鉄阿部は打撃開眼か?
フィリップスは今回は良かった。こういうところでこういうことをやってのけるのが初芝の真骨頂で、なんだかんだ言ってまだ元気です。加藤は崩れるとすればやはり四球がらみか。シコースキーは最近の不調を脱したかも。

2003年7月13日(日) 

阪神14−3巨人
ヤクルト9−5横浜
広島6−4中日
福岡ダイエー6−3西武
大阪近鉄14−11日本ハム
オリックス10−7千葉ロッテ

ああ…凄いねこれは。ここまでわかりやすい失速を見せるチームも珍しい。首位相手に初回から守乱ではねえ。対阪神戦に限っていえば、これで何度目の二ケタ失点?開幕から藤本が好調で、出てきたとたんに沖原がこの活躍、勢いというのは恐ろしい。
多村・古木の連続ホームランで追いついても、結局もったいないゲームになってしまう。田崎はここまで良く投げているんだが、四球がらみで失点はちょっと…。ベバリンは来日当初に比べると随分荒れ気味になってきた。
まあみなが思うことではあるが、なぜ新井を敬遠して野村勝負か。どっちが打ち取りやすいか明々白々だと思うがなあ。中日はこういう展開では負けたくないのだが、今回はリリーフが軒並み悪かった。福地は塁に出ればすかさず走るね。

斉藤10連勝。先に点を与えても崩れなかったのはさすがの安定感。もうエース候補の候補の二字は消えました。張はまあまあだったが、森は彼の悪い面が出てしまったかな。打線は双方ともそれほどよくは見えない。
いやあ、なんつう試合かね、これは。両軍で11ホームランは奮発しすぎ。岩隈−正田の先発でこうなるとはなあ。日本ハムは建山以外全員被弾は寂しすぎ。鷹野はここまでおとなしかったが、いきなり派手にやらかしました。
清水は前回あれほど完璧だったのに、どうしちゃったんでしょうか。一時逆転しながら踏ん張れなかったのは悲しい。葛城は開幕当初は良かったんだがなあ。それにしても小坂の2失策は意外の一言。

2003年7月13日(日) 

ヤクルト6-5横浜
福岡ダイエー14-3西武
日本ハム6-5大阪近鉄

実を言えば佐藤秀ってリリーフじゃ生きないんだよねえ。このところリリーフに廻っているのが配置転換なのか、オールスター前という理由でかは知らないけど。このところ良くなりかけてたホルトが今日はダメ。石川も崩れかけたけど。

こんな無様な松坂はちょっと記憶にない。と思ったらまた故障ですか。なんか滅多打ち喰らうと必ず「故障していた」のはうがちすぎかなあ。新垣はいかにボール球を振ってくれるかが生命線ですね。篠原は随分スピードも戻っている。
4ホームランで5点で1点差負け。近鉄も効率がいいのか悪いのか。ミラバルはこれで10勝目だけど内容はうーん…。それにしても坪井が凄い。小笠原のライバルは意外にこの人かもしれない。

これで前半戦は終了。セントラルはシーズンが終了したような雰囲気ですが。公式戦再開までここもお休みかな。オールスターは馬鹿な実況さえしなければそれでいいです。

2003年7月20日(日) 

後半戦開幕したというのに、あまりの眠さにサボってしまった。

巨人12−8横浜
ヤクルト4−1中日
広島3−1阪神
日本ハム4−2西武
オリックス4−3大阪近鉄
福岡ダイエー4−2千葉ロッテ

こりゃあ凡戦でしょう。お互いに取ったら取られるの繰り返しで。オールスターで高橋由は感じが出てきたかもしれない。ただ数字の割にここまではインパクトに欠けるが。最後の3イニングだけで8点も失う横浜投手陣にはため息しか出ない。
黒田がちゃんと投げればこれが普通。ここまでこれが出来なかったほうが問題。塁に出さえすれば走る福地はいいなあ。二塁取りには失敗したが、このまま外野のほうがいいかもしれない。久保田はそろそろ慣れられてきたかな。
岩村が復帰いきなりタイムリー。石井も三人切りで、今更ながら戦力が整ってきた。先発はちょっと微妙だが。故障復帰以後、どうも野口はこういう試合が多い。いまひとつピリッとしないというか、普通の野口に戻ってしまった印象。あの神がかっていた時が異常だったのか…。

西武が5連敗とは珍しい。先発の柱不在がもろにでている。松坂を欠くと勝ちを計算できるところがなくなるのは苦しい。打線も全体的に湿っている。ミラバルはいつもこれくらい投げてくれれば言うことなし。小笠原と坪井を同時に沈黙させるのは至難の技。
渡辺俊は良く投げた。そろそろ一皮むけてきたかも。ダイエーの粘り勝ちだが、ロッテはあそこでサヨナラに出来なかったのが痛かった。新垣は前日に続いて安定。打線はかなり低調だが、そんな中村松の好調ぶりは目を引く。もう相手チームはうかつに前進守備をしないほうがいいかも。
日曜連敗を止めてから、オリックスの状態が非常にいい。投手がきちんと投げているのが好材料。フィリップスは個人的印象はそんなに良くなかったが、結果が出ているのだからいい補強だった。近鉄も打線は低調。小池が良く投げたのだが。

2003年7月21日(月) 

巨人9−6横浜
中日8−1ヤクルト
阪神5−4広島
日本ハム3−1西武
大阪近鉄2−1オリックス
千葉ロッテ7−4福岡ダイエー

上原のホームランってのも滅多に見られない気がする。それはともかく、吉見は何一つ良くなってこない。今年はこのまま終わってしまうのだろうか。開幕投手がこれではねえ…。まあ上原も良くはなかったんだが、相手がこれだけ炎上してくれれば。
岩村を起用するとしたらあれしかないか。中日の強力リリーフ陣が久々に揃い踏みした。逆にヤクルトは鎌田はあれが精一杯だろう。問題は坂元。完全に試合を壊してしまった。この人も今年はほとんどいいとこを見せてくれない。まあ打線が3安打ではどうにもならないが。
永川の一人相撲で阪神がサヨナラ。やはり崩れるときは制球に苦しんだときか。しかしシーツが4番というのもなんだか微妙。広島としては消耗の激しいゲームだった。ブロックもムーアも打つ気満々なので、この二人の対決は面白い。

打線を大幅にいじったものの効果なしで、とうとう西武6連敗。結局去年は出来すぎだったのだろうか。大友もさっぱり打てない。日本ハムも打った訳ではないが、7回の2点は効果的だった。藤島は今季いいとこでの活躍が目立つ。
マックはだいぶまともになったが、もう少し四球を減らさないともったいない。岩隈は今日は非常に良かった。とにかく一人で投げきってくれるのはありがたい。ただ近鉄打線の落ち込みはちょっと深刻。
なんと言うか、フォアボールが多すぎて締まらない試合。打ってないのに試合時間ばかりかかったような気がする。永井はあんなもんとして、吉田が問題。左打者に全く通用していなかった。福浦はファーストにいるべきだと思う。

2003年7月22日(火) 

巨人4−1広島
阪神5−3ヤクルト
中日4−2横浜
西武2−1オリックス
千葉ロッテ3−2大阪近鉄
福岡ダイエー9−1日本ハム

今の木佐貫は上原よりも安定感は上。早い内からこれが出ていれば巨人投手陣ももっと楽だったんだろうが、さすがにルーキーにそれは酷。高橋も悪くはなかったんだが、打線がああも手も足も出なくては仕方ない。それにしてもセンター清水はちょっと勘弁してほしいけど…。
阪神のチーム打率は落ちるどころかまた上がってますね。このまま3割キープとなればプロ野球史上初の快挙となるのだが、ちょっと凄すぎ。井川は後半ちょっと油断したかもしれない。個人的に好きな岩村はまだ復調途上か。
2ラン二発でホルト無念。というか、横浜は金城以外全員三振記録なんだが。こんなとこばっかりつながりよくてどうするよ。リナレスはなんだかムリヤリな感じだが、ある意味若い頃のスイングが戻っている。減量の成果ありか。

今日は高波の守備が光った。カブレラが打つのはいつものことなので。ただ一人ローテーションを守り続けている後藤光で連敗が止まったのは報われた感じでいい。金田はようやく良くなってきたが、同時に勝負弱さまで取り戻してしまった。
土壇場でバッテリーエラーは痛いよなあ。清水直が良かったのは事実だが、後半戦近鉄打線に全く当たりがないのは問題。福浦は好調維持でじりじり打率を上げてきている。それにしても川井って毎日投げているような…。
2回で勝負あったが、大量援護でますます調子に乗るあたりが和田のいいところ。途中からまさに奪三振ショーだった。ダイエー新人投手の10勝は若田部以来か。その若田部が10敗していたことを考えればインパクトははるかに上。吉崎はダメなときはこうなりがち。

2003年7月23日(水) 

広島3−1巨人
阪神4−1ヤクルト
中日6−1横浜
オリックス5−3西武
千葉ロッテ7−3大阪近鉄
福岡ダイエー6−0日本ハム

5安打対5安打。しかしラスはあれだけフォアボールが多かったのだから、広島はもうちょっと点を取っても良かったかも。延長に入って河本がやられたが、今季の巨人リリーフとしては良く投げた方。佐々岡は良く投げた。
ウィリアムズはふらふらしていたが、なんとかかんとかしのいだ。問題はヤクルト。あれだけランナーを出して打点1はあんまり。付け入る隙はいくらでもあったと思う。阪神打線との差を感じてしまった。
秦はまだまだ発展途上か。岡本が抜群に良かったが、ちょっと横浜打者も廻りすぎ。横浜では山田が良かったが、これで先発させるとダメだったりするから微妙。しかし横浜はソロホームランすら打てなくなってしまった。

一つ勝ったのもつかの間、今度は吉井にひねられてしまった。カブレラはいいが、松井がとにかく悪すぎ。打線が全くつながらない。長田は苦肉の先発だったのだろうが、個人的にどうもいい印象がない。2イニング目には大概点を取られてる印象。
こちらも打線低調の近鉄、このところずっと重苦しい展開が続く。それでも試合は作ってきたが、土壇場でリリーフが壊してしまった。ローズが打っても単発だし、中盤まではヒットもろくに打てなかったし、とにかく重い。薮田は戻ってくるかな…。
上位チームは揃って後半戦苦しいスタートになったが、首位ダイエーだけが表ローテで連勝。斉藤は四球が多かったが、崩れないところはさすが。佐々木はちっとも成長してくれない。真向勝負型といってもああもつるべ打ちされては…。

2003年7月24日(木) 

広島1−0巨人
阪神1−0ヤクルト
中日4−2横浜
オリックス12−4西武
大阪近鉄5−5千葉ロッテ
日本ハム11−3福岡ダイエー

あれ、デイビーってリリーフじゃなかったっけ。しかしこれだけ投げられるのなら使わない手はない。巨人は若い投手を見殺し。4安打、しかも内一本は林本人では。11奪三振の力投報われず。広島も拙攻ではあったが。
高井−久保田の先発でこうなるとは予想外。両投手とも非常に活きが良かった。久保田の適性がまだどうもよくわからないが。沖原までもがこういうところでヒーローになってしまうのだから、阪神はちょっと止まりそうにない。ヤクルトもあっけなく粉砕されてしまった。
クルーズを久々に見たような…。横浜はさっぱり打てなくなってしまった。石井琢も今年はずっとこのままか。モチベーションだけでは片付けられないかも。中日は福留・立浪は放っといても大丈夫だろうから、その間に大砲がいれば万全なのだが。

打てないばかりか投壊まで起こしている西武。勝ち星先行で目立たないが、今年の三井はちっとも良くない。しかし外国人二人に打たれすぎだな。投手がいないのはわかるが、長田もこういう起用方でいいんだろうか。
高卒新人浅間を早々にマウンドから引き摺り下ろし、この展開で勝てなかったのはあまりに痛すぎる。ずっと踏ん張ってきたリリーフ陣がこのところ崩壊。打線も決め手を奪えない。パ・リーグはオールスターを境に下位チームが急に元気になった。
寺原の不敗神話ストップ。今日は木元がやけに元気だった。正田は序盤いい時はなかなかつかまえられない。逆にダメなときはとことんだが。この展開で建山まで繰り出すのは手堅いというべきなのか。しかし永井はどうにもならんな…。

2003年7月26日(土) 

阪神7−1中日
西武12−6大阪近鉄
福岡ダイエー7−4オリックス
日本ハム2−1千葉ロッテ

ええっと、阪神って今月何回負けたっけ?どこと当ってもこの展開では、ちょっと他チームも情けなさすぎる。このままではそれこそ100勝されかねない。野口はもう全盛期のことは忘れるべきかもしれない。

何でここまできてこうも試合が壊れるかな。パウエルを引っ張りすぎもあるんだろうが、岡本にここ数年の良さが見られないのも事実。ピンチをしのげなくなっている。和田の走者つきホームランは今季珍しい。長田は毎日良く投げているなあ。
杉内のいいところも悪いところも全部出た。乗っているときは快刀乱麻。ところが一瞬の油断で試合をもつれさせてしまう。点を取ってもらった直後のこれはいいかげん直さないと。フィリップスはつかみ所がなかったが、牧野のピッチングは光るものがあった。
小林宏はどうやら先発で廻っていけそう。ここまで3試合、いずれも素晴らしい内容。今日は打線が打てなさすぎた。なんだかんだで勝っているミラバルだが、それほどインパクトがないのは防御率のせいだろう。今日は良かったが。建山はいい。

2003年7月27日(日) 

巨人6−4ヤクルト
中日15−3阪神
横浜6−3広島
大阪近鉄8−3西武
福岡ダイエー15−1オリックス
日本ハム14−3千葉ロッテ

久保にしろ鎌田にしろリリーフ勝負になるのは明白なのだが、むしろ明暗を分けたのは強風だった。久保はどうしても三澤とイメージがかぶるのだが、どうせなら先発で実績を残してほしい。抑えてはいるが、まだサンタナにそんな凄みは感じないのだが。
まあこういう日もある。とは言っても、ムーアは少々不安。去年も夏場以降調子を落としただけに、フルシーズンのスタミナがないのかもしれない。佐久本はあんなものでしょ。小山がメガネをかけていたが、内容は変わり映えせず。
斎藤はやっと3勝目かよ…。対する長谷川はいまだ勝ち星なし。いくら三振をとっても肝心なところで2発被弾では。勝てないピッチャーとはこういうものかもしれないが、本人もびくびくしながら投げているのかもしれない。やっと加藤にセーブがつきました。

オープン戦で活躍した下山がようやくプロ1号。近鉄は久々に打線が活性化した。長田−三井−松坂の必死の継投だったが、結局みんな打たれてしまった。勢いで押し込む松坂はリリーフでは良くない。西武はズルズル後退して、日本ハムの息遣いが感じられるところまできてしまった。
新垣が野茂以来の新人4戦連続二ケタ奪三振、井口が1試合4二塁打の日本タイ記録、バルデスまでおまけで5の5。オリックスの書くことがないよ。佐野を久しぶりに見たが、球威は全盛期に劣るのは仕方ないとはいえ、制球がどうも甘い。ああも高めに浮いてはねえ。
ミンチ−大炎上でジ・エンド。好調日本ハム相手に、序盤で大量点を奪われてはなす術がない。金村はこのところようやく安定してきたかも。エチェバリアはホームランが多い割に打っている印象がないと思ったら、こういうところで打っていたのか。

2003年7月28日(月) 

巨人3−1ヤクルト
阪神8−1中日
広島5−4横浜
西武4−1大阪近鉄
福岡ダイエー26−7オリックス
千葉ロッテ8−1日本ハム

上原は今回はエースのピッチング。しんどい展開でも危なげがなかった。というか、逆にヤクルト打線は岩村復帰以降中軸が落ちているような。うまく噛み合わないもんだなあ。6連勝しても6連敗では…。
中継ぎで出てきた野口には驚いたが、その後のピッチャーが…。山北も小山もズルズル点を取られて結局大敗。まあ岡本の出来が悪かった時点でアウトなんだが。井川は得点差もあって悠々だった。初回の3点に食い止めてればなあ。
吉見はまたも踏ん張れずか。1点では可哀想ではあるが、本来もっと厳しいものを求められていたはず。同じことは黒田にも言えるのだが、中盤と終盤ではだいぶ違う。こういう展開で加藤をつぎ込むのは、気持ちはわかるが考え物。

岩隈は立ち上がりが悪い悪癖がもろに出た。4回以降完璧だったのがまた皮肉。張の好投の前に中軸が音なしで、近鉄はだいぶ後退してしまった。結局このカードは潰しあう結果に。近鉄としてはここが正念場か。
えーと、リーグ新記録の26点にプロ野球新記録の32安打に…キリがない。永井はこんなんでも勝ち投手なのだから運がいい。吉井は…(以下略)。そもそもオリックス投手陣が…(以下自主規制)。少しはオリックスを見直してたんだが。
渡辺俊介完投勝利。去年の新ストライクゾーンで注目され、変に高め勝負を意識して裏目に出ていたが、ようやく低めに集めるピッチングが身についてきたようだ。波留も急に元気になってきた。吉崎は炎上癖がついてきたか?

2003年7月29日(火) 

西武3−2千葉ロッテ
大阪近鉄9−8福岡ダイエー
オリックス4−3日本ハム

西口に目途がたった…のかな?西武らしい展開で、決勝点がホームランと言うのも今季の西武らしい。清水直はがんばったんだが、3点では責められないなあ。ロッテは中軸が抑えられすぎた。
首位攻防で1点差ゲームと言っても、内容は何とも締まりのないゲーム。特に両先発が降板してからはだらしのない試合になった。四球連発、誤審、采配ミス…。しかしパ・リーグのストライクゾーンの狭さは何とかならんのか。異常すぎる。何でああも左右が狭い?
具は今オリックスの先発陣では一番状態がいい。というか、ようやく普通の状態になったと言うべきか。建山が打たれたのは大誤算だが、まあたまにはこういうこともあるでしょう。加藤も頑張っている。問題は他の先発陣のときか。

2003年7月30日(水) 

巨人3−0中日
横浜6−3阪神
西武8−4千葉ロッテ
日本ハム11−9オリックス

今の木佐貫は本当に凄い。昨年のドラフト前、和田(現ダイエー)よりも能力は上、と言われただけのことはある。紀藤も良く投げたが、味方がああまで封じられては仕方がない。上原・木佐貫で軸が確立されれば、来季の先発スタッフはかなり組みやすいのではないだろうか。
横浜投手陣がリードを守りきるのはなんとなく新鮮。今日の伊良部は一発に沈んだ。なんだかんだ言ってもホームランは効果的に出ればダメージがでかい。しかしあの展開でも2番手の金澤が締めてゲームを壊さなかったのは、さすがに強いチームと言えそう。加藤はいいなあ。

ちょっとマクレーンのプレイがなあ…。どうも引っかかるんだよなあ…。話題を変えると、援護のないのが普通だった後藤光にようやく運が向いてきたようだ。ここまでを考えると、まだ足りないと思うけど。波留がみるみる打率をあげている。
9点取っても勝てないのかい…。打ってくれたらそれなりに打たれる金田には閉口。牧野・加藤にもバテが見える。オリックスのリリーフもこのところ酷使が顕著になっている。昨日は打たれたが、建山のボールの切れは素晴らしい。

あーしかし、言っても無駄だとは思うが、ああいうことをするバカはどうにかならないものか。ああいうのが普段「野球ファン」を名乗っているかと思うと無性に腹が立つ。少しは恥ずかしいと思ってほしいもんだけど…。そう思うなら最初からやらないか。

2003年7月31日(木) 

中日9−5巨人
広島5−5ヤクルト
阪神3−2横浜
西武8−3千葉ロッテ
福岡ダイエー4−3大阪近鉄
日本ハム10−9オリックス

なんだか相も変らぬ試合展開ですね。鴨志田はまだ抜擢が早いかなあ。思ったほどスピードも出てないし。木村・河本はあんなものだろうが。野口はこれで先発に戻るのかな。大西の活躍が目に付いた。岩瀬・大塚は完璧。
おいおいと言うか、あーあと言うか、ヤクルトは連敗脱出のチャンスをふいにしてしまった。まあ誰がどう見ても高津の大誤算なんだが、延長は良く踏ん張ったと言えるか。長谷川がリリーフに出ていたが、気分転換にはしばらくこの方がいいかも。
ドミンゴというピッチャーは中盤に掴まることが多い。今日も結局そのパターンになってしまった。安藤を最後まで引っ張るとは思わなかったが、確かに圧巻のピッチングだった。逆に前回大乱調だった吉野はだいぶ疲れてきているかも。

さてこの松坂の内容をどう見るか。まずは復活と見るか、まだいまいちと見るか。個人的には次に評価は持ち越し。ああも序盤に大差がついては。高木先発というのはどうなんだろ。もう期待してもしょうがない気もするのだが。
斉藤12連勝も、8回はバテバテだった。7回まではほぼ完璧だったが、その分バテが早かったか。2試合続けて早めの高村投入だったが、今回は裏目。ズレータは意外と勝負強い。有銘は球は速いが、それ以外がちょっと弱いかな。
萩原の投球スタイルを考えれば、あの辺が限界なんだろうなとは思う。にしたって、リリーフが悪すぎだろ…。本柳は毎日投げてヘロヘロだし、小川もせっかく一軍に上がってきても四球連発ではなあ…。ミラバルはこの内容で13勝目は驚き。

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Akiary v.0.51