走り書記

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2004年7月1日(木) 俗物どもが薄汚い性根を曝け出しています

やめようと思ったんだけど、気がおさまらないので文末に。

福岡ダイエー8-0オリックス
西武4-1大阪近鉄
千葉ロッテ5-4北海道日本ハム
阪神6x-5巨人
広島6-5中日
ヤクルト7-3横浜

8回の6点で勝負は決したが、ダイエーの攻撃もそんなに誉められたものではない。しかし今回は新垣がオリックス打線を寄せ付けず、城島が軽快に策越え連発で途中までの展開以上に楽に勝ったイメージ。新垣は去年もこの時期に波に乗っただけに、今季はアクシデントがないことを望みたいところ。
久々登板の川尻、ヒット4本しか許さなかったのに、それをことごとく点に結び付けられてしまった。西武の効率の良さが際立った試合。立ち上がりの状態から見れば張のほうがずっと怪しかったのだが、結局近鉄は攻めきれず。豊田不在の代役も森が何とかこなした。同も点差以上に力量差が垣間見えたような気もする。
1,2回の5安打で1点しか取れなかったのが…。早めに点を取って須永を援護したかったところだったのだが、結果は逆の目。須永は制球はまだ子供レベルだが、次に期待は持てる内容。ただもうちょい経験は必要ですね。川井、山崎がいまいちで試合がもつれたが、最近の小林雅は安定してきている。

木佐貫はまた同じことの繰り返し。せっかく下柳を攻略したのに、肝心の中盤からだんだん内容悪化。勝ちゲームを落とした責任は重い。ここをすいすいいくようでないと完投はなかなか難しい。なんとなく阪神打線は一時の不調は脱してきたか。粘っこいところを見せて貰った。逆に巨人打線は8,9回に淡白な気がする。
守備妨害でゲームセットというのも珍しい。朝倉がこれだけ打たれて諦めムードにならないところはさすがに中日好調。このところの勢いからすれば、広島ベンチは生きた心地がしなかったはず。大竹も制球が荒れて危なっかしかったし。中盤に小刻みに点を重ねていたことが生きた。5番嶋というのも悪くはない。
藤井に久々の勝ち星。内容自体はそれほど良かったわけでもなかったが、6回に勝ちこしてくれたことで運が廻った。吉見はこのところどうもピリッとしない。横浜投手陣は全体的に疲労蓄積が顕著か。こういう時に若手の台頭が欲しいところだが。打線はヤクルトリリーフの前に音なし。中盤以降で差が付きすぎた。

今回の合併話はオリックスのほうから持ちかけたものだから、近鉄が勝手にそれを反故にできないのは当然ではある。だがその根拠のない高飛車さは何事だ?そもそも今年初めの時点で一顧だにしていなかったという時点で近鉄の言い分は説得力を失った。要するに選り好みしていたんですね?あんたらは立場もわきまえずに。
そしてまたぞろ暴言を吐くどこかの老害。「金さえあればいいってもんじゃない」???ではその加盟金とやらの論拠はなに。語るに落ちたとはこのことですな。地位ある人物が平気でこういうイジメをやって誰も咎めない社会が良かろうはずがありませんわ。

2004年7月2日(金) 私は貝になりたい(不謹慎で申し訳ない)

オリックス10-1福岡ダイエー
阪神11-0巨人

久々に、本当に久々にダイエーキラーの具が帰ってきた。今回は四球もなく、4安打に抑える安定振り。ここまで散々だったが、巻き返しに期待大。対して和田は復帰後初黒星。立ち上がりにポンポン打たれて、わけのわからないうちに大量失点という印象。ダイエー打線もこの面子だと食い足りないか。

西村が強烈洗礼を浴びた。まあ高校レベルでの好投手がどう伸びていくか、まだ時間は必要でしょう。くれぐれも小手先でごまかすようにはなってほしくない。さて、試合は福原がほぼ完璧。残塁わずか2というのは圧巻。林にはそろそろもう一回りの成長を願いたいところだが…。

2004年7月3日(土) 怪人覚醒

千葉ロッテ13-1福岡ダイエー
西武7-4北海道日本ハム
オリックス6-5大阪近鉄
横浜5-2中日
巨人7-6広島

星野というのは逆球が尋常でなく多く、まかり間違えばこうふがいない結果にもつながる。ただふがいなさで言えばリリーフ陣。結局誰一人抑えられず、終盤毎回失点ではねぇ。小林宏はそういえばダイエーに強かった。相変わらずフォークが非常に有効。ダイエー打線も状態はかなり良くない。
とうとう眠れる怪物が雄たけびとともに目覚めました。まあ飛ばす飛ばす。カブレラのホームランボールは外で待っていたほうがいい?ここからいよいよ量産体勢か。最後にもう一波乱ありそうな気配だったが、新庄は狙い球を間違えました。立石は一発だけだっただけに、もう少し踏ん張って欲しかったところ。
相変わらず四球の多いマックは置いといて。なんだか塩崎が凄いことになってます。もともと妙に勝負強い打者でしたが、このところすっかり安打製造機の雰囲気。実はもつれると案外強いオリックス、つかえるリリーフは依然少ないが、いないなりにも様にはなってきた。(といって裏切られるのが昨年来だが)近鉄、ちょっと空気が重過ぎる。

種田の打率も凄いことになってます。横浜得意の川上先発、このところの打線好調と中日に好材料が揃っていたが、結果は真逆に。勝負を分けたのは一発。中日打線はつながらずにマレンを攻略し切れなかった。荒木次第のような気がするこの打線は。1番ってのは重要だなあ。
ほら、やっぱりコーリーも怖いって。試合を分けたのは小久保の満塁弾だが、そのあとは防戦一方。最後の広島の粘りは見事だった。代打前田という見せ場もあったし。ただ、佐々岡を先発させなければならないというのは苦しい。いかんせん佐々岡も重用しづらくなってきた。どうせなら澤崎当たりの先発復帰はないんだろうか。

2004年7月4日(日) 超・特殊シフトが現実に拝める日がこようとは

千葉ロッテ13-6福岡ダイエー
北海道日本ハム7-4西武
大阪近鉄5x-4オリックス
阪神6-3ヤクルト
横浜4-2中日
広島7-5巨人

もうすっかりお家芸となった、毎度おなじみのダイエー二次災害救援陣。今回も竹岡・松が被害を拡大するばかりで試合にならず。ボイルズはナイトよりマシな部分がさっぱり見つけられなかった。セラフィニも当初は酷い制球難だったが、今回無四球。だんだん打ちづらい投手になってきました。
日本ハムが効果的な一発で逆転勝ち。セギノールの逆転弾が大きかったのはもちろんだが、心理的には木元の一発も見逃せない。相手反撃の直後だっただけに有効だった。西武はかなり四球を貰ったが、初回と終盤以外あまり打てなかったのが痛かった。それでも最後は粘ったんだが。
漫画などでは良く出てくる5人内野、プロではとんとお目にかかれませんでしたが…。あれを空回りとはいいたくないなあ。実際川口は内野ゴロにしとめたわけだし。さすが伊原監督。オリックスは小林、近鉄はカラスコが非常にゲームを締めた。カラスコは何でこうもロングリリーフばかりなのか良くわかりませんが、今回は見事。

ラミレスがファールフライを捕ってしまって同点にされてから、流れが明確に変わってしまった。阪神は一気に攻めかかり、ヤクルトは意気消沈。ただそれまでも井川を攻略しきれず粘られたことが敗因と言えなくもない。単打ばかりで長打が一本だけというのも苦しかったかも。
両先発がタイムリーを放つ熱い展開も、5回に横浜が無安打で勝ち越したことで勝負が決した。山本昌は四球が珍しく多すぎた。この展開なら土居に勝たせてやりたかったが、その代わりに打者二人に投げただけの富岡が十年目の初勝利。横浜は珍しく非常に効率のいい攻めで試合をものにした。
突然乱れる河内の病気に上原までつられてしまった。広島の得点はすべてホームラン。走者をためての中盤の一発が大きかった。ラロッカが欠けて苦しいところだったが、それを感じさせなかった。巨人としては6回も攻めどころだったかな。死球で出た先頭を併殺で殺してあっさり終わってしまった。

2004年7月5日(月) 僕は未来を諦めない(全然関係ない映画だけど、いいコピー)

福岡ダイエー7−0千葉ロッテ
西武8−1北海道日本ハム
大阪近鉄5−4オリックス
ヤクルト3x−2阪神
中日6−5横浜
巨人9−5広島

ここ数日の大敗が嘘のようなダイエー快勝。改めて先発かあと感じさせる。まるでオリックスのような極端さだが、再三書いているように倉野は先発のほうが好印象。谷間で使うのは贅沢すぎるのだが、ダイエーは先発タイプばかりが揃いすぎているのも悩みの種(本来は水田も先発向き)。ロッテは三塁も踏めず印象に残るものがなかった。
こちらも同じような試合。後藤光は5回をノーヒット、結局金子に打たれただけという完璧な内容。日本ハムはなすすべもなく完敗。西武は2番玉野、3番平尾という一瞬イースタンかと思うようなオーダーだったが、下位打線が大当たり。正田は先制点が押し出し、どうももったいない投球に終わった。
渦中のあの人が観戦、ただ観客数は…。日曜だってのになぁ…。しかし試合内容は終盤に二転三転の好ゲーム。近鉄が粘り越しで試合をうっちゃった。オリックスとしては本柳の替え時がポイント。勝ち越したところで交替でも良かったが、それは結果論か。パウエルは要所で打たれる内容だったが何とか勝ち投手。

両先発がびしっと抑える投手戦から、6回に急に試合が動き始め、最後は入団したての外国人投手に明暗。杉山は四球連発が痛かった。そこまで完璧に近かったのに、援護を貰って欲が出たか?終盤はヤクルトが押し通しで、阪神は結局一発以外に点が取れなかったのが泣き所。マイヤーズは初登板としてはシビアな場面だった。
中日が首位折り返し。ぴったり1点差で追走される非常に苦しい展開だったが、4回以降一度も追いつかれることなく辛くも逃げ切った。横浜はついに届かず。5回、7回、8回とあと一本が出なかったことが響いた。これだけチャンスを逃しては雰囲気も重くなる。特に8回は中軸だっただけに何とか追いつきたかった。
先日痛々しいデビューをしたばかりの西村が初先発。また今度も四球の連発でガツンという厳しい登板になった。フェリシアーノのほうは四球はなかったものの、その分余計にたちが悪い。これでは厳しいかな。結果的に痛かったのは菊地原の出来。巨人がお得意の一発攻勢で広島を振り切った。リリーフ登板の木佐貫だったが被弾で微妙。

2004年7月7日(水) 出資率20%でワンマン気取りで恫喝とは、ずいぶんおめでたい頭の人だ

こんなんがトップなら、そらおかしくなるわな。

西武12−2福岡ダイエー
大阪近鉄7−4北海道日本ハム
千葉ロッテ2−0オリックス
阪神4−2広島
ヤクルト8−3中日
巨人6−5横浜

斉藤が突然切れた。終わり。いやまあ、確かに制球は悪かったが、ああも突然崩れられちゃあ打つ手がない。しかも気合乗り充分の松坂。中盤で試合は決してワンサイド。斉藤という投手はあまり気負うとダメなタイプなのかもしれない。久々に首位入れ替わり。西武も万全の状態ではないが、打線は再び上げ調子。
岩隈がとうとう負けなしで折り返し。8回に打ち込まれて危ないところだったが、その前にマリオが3ランで援護して事なきを得た。となると痛いのは清水だな。一死も取れずに3失点はあんまり。カラスコは抑えで見ると危なっかしいんだよなぁ。ループもまた中盤までの投手か。
川越と清水直、ある意味不運比べともいうべき投げあいは、零封した清水に軍配。全く援護のなかった川越に対して、初回からじれったい攻撃でイライラの募った清水、やっぱり恵まれてない。オリックスは走者が二人出たのが一度だけ、それも併殺で潰しチャンスなし。両先発完投は見ごたえあり。

広島も意外と一発が出ないと拙攻の多いチーム。今回も初回の併殺に始まり12残塁で下柳に粘られまくり。序盤以外静かだった阪神を追撃しきれずに終わった。中継ぎ陣の力投むなし。小山田が連日のように投げているのが気になる。この投手も消耗が激しいタイプだからなあ…。
中日が失速中。前半石川の完璧な投球に沈黙。必死の小刻みな投手リレーも打ち込まれ、得点の上では大差がついた。ヤクルトとしては初回にあっさり得点できたのが打線がつながった要因。逆にドミンゴはここを乗り切っていればもっと違ったろう。なんか、福留の調子がちっとも上がってこないんですが。
あれ、久保って初セーブだったんだ。横浜としては勝ちゲームだったんだが…。替えた投手が立て続けに致命的一発を打たれてはなぁ。結局ワンポイントで使われている土肥だがどうも良くない。勝ち投手にはなったが、コーリーはなんとも微妙。今後使えるかなあ、この投手。

2004年7月8日(木) だんだん麻痺していく自分が怖い

福岡ダイエー5−2西武
北海道日本ハム3−1大阪近鉄
オリックス15−3千葉ロッテ
広島12−3阪神
中日6−2ヤクルト
横浜6−5巨人

首位攻防第二2ラウンドもミスで明暗。張は立ち上がりから非常にゆったり投げていたのに、ヒットを打たれだしてから急に余裕がなくなった。まあそれにしてもフェルナンデスの送球は痛かった。判断ミスよりも悪送球がまずい。新垣は2点失ったようには見えない快調。去年のいいときに戻ってきた。
押本の久々の好投。高木も良かったんだが…。ただもう少し四球は減らしたほうがいいかな。近鉄は3回以降散発、チャンスらしいチャンスもなく、走者もすべて二死後。それだけ日本ハム投手陣の投球が光った。危なげない展開で3位浮上。
開幕直後の勢いは、渡辺俊はどこにいってしまったのか。昨年覚えた左打者の攻め方を忘れてしまったような感じ。こんなに一気呵成に打たれてはなす術がない。金田がようやく初勝利。チョコチョコ打たれはしたが、まあここがスタート地点ということで。しかしオリックスも打ちも打ったりだな。

まさかまさかの福原の大乱調。どうも広島は苦手らしい。で、こうなってしまうと打線の弱い阪神は打つ手がない。ベイルに楽にマイペースで投げられて完敗。2回さえなければ…という展開。しかし吉野は毎回失点しているな。一向に良くなる気配がないのはどういうわけか。
前日嘆いた福留の不調、一夜明けたら独りで試合を決めた。復帰の平井も勝負球が冴えて4勝目。藤井は奪三振も多いし切れは申し分ないのだが、どうも精緻さにかけるというか、前より力任せのような気がしてならない。もっとクレバーに投げていたはずだが。
セドリック非常にいい、と思ったんだけど…。実際序盤は非常に良く、こりゃあ厄介な投手だと思ったんだが、巨人お得意の一発攻勢(というか、むしろ小久保に)やられた。ただコーリーがねえ。なんというか、スケールダウンしたシコースキーにしか見えないんだが、今のとこ。この投手ならではという部分が感じられない。

2004年7月9日(金) 何度でも言う、下種な輩が多すぎる

西武3−1福岡ダイエー
北海道日本ハム7−3大阪近鉄
オリックス5−2千葉ロッテ
広島4−2阪神
中日4−1ヤクルト
巨人10−4横浜

首位攻防最終ラウンド、そして前半最終戦。肩書きに見合った熱戦となった。和田も決して悪くなかったが、それを上回る西口の気合。そして最後、9回裏の攻防。もうフォークしかなかった森、フォークはストライクにならないと見切ったバルデス、この場面だけ切り取っても充分絵になる。一時の差を考えれば西武は盛り返したなぁ。
立石がわずか打者三人で降板というアクシデントを、日本ハムが何とか乗り切った。緊急登板で井場は良く投げた。この人はむしろ考えすぎないほうがいいのでは?バーンはちと四球が多すぎ。どうもこのところ若干悪い部分が顔を出しすぎている。
せっかく奪ったリードを村松一人に消された。これで一気にオリックスペース。具は4回以降無安打、前回に続いて甦った姿を見せつけ、日本での初完投。12奪三振はまさに本領発揮。これなら計算が立つ。

立ち上がり、打ち込まれた割には井川は2失点で良く収めた。これで試合はもつれたが、終盤にリリーフが背信。こういう展開は阪神ペースだっただけにものにしたかったところ。広島は端から継投策で苦しいやりくりだったが、その割にはうまくはまった。阪神は3回の攻撃が…。
中日が5年ぶりの首位ターン。4階の攻撃でベバリンを攻略し、あとは川上が貫禄の投球。実に中日らしい勝ちっぷりで、隙はなかったといえる。岩瀬もずいぶん落ち着いてきて、形が崩れていない。ヤクルトは完敗。後半はチャンスもろくになかった。
小久保凄いな…。木佐貫はまたまた崩れかけたが、それ以上にマレンも吉川も打たれすぎた。木佐貫がこれで復活するようなら、これは前半最後にして巨人にとって大きな意味を持つゲーム。序盤3回以降は巨人も決していい攻めはしていないのだが、最後のソロ二発は案外効いた。横浜ちょっと循環が悪くなってきた。

2004年7月17日(土) 後半戦

大阪近鉄12-5福岡ダイエー
オリックス2x-1西武
千葉ロッテ8-2北海道日本ハム
中日4-3阪神
巨人5-4ヤクルト
横浜7-4広島

第二の開幕戦ともいえるオールスター明けだが、斎藤の調子は相変わらず上がってこない。悪いなりにもしのいでいたが、崩れだしたらあっという間。ただでさえ抑え切れないリリーフ陣にはあまりに場面が重すぎ、結果ゲームが壊れる大量失点。近鉄は急遽登板の山村がいい投球。いいところにボールを集めていた。
また川越に援護がないよ…。カブレラの一発以外は非常に良く抑えていたのだが、どうにも運がないというか巡り合わせが悪い。延長の両投手はどちらも乱調気味だったが、四球ばかりの満塁を逃したつけはやはりあった。星野が良くなかったのは想定外だったが。
金村は時々生命線の制球が乱れる試合があって、どうもこのところそういう流れ。ロッテ打線は橋本やフランコに打たれると失点がかさみやすい。この二人に6打点は日本ハムにとって痛かった。井場は悪いときはこんなもん。清水直は二度もリードを許したが、全体的にはあまり打たれなかった。

中日にとっては冷や冷やものの勝利。中盤以降は押されっぱなしで、継投で何とかしのぎきった印象。井川はしばらく鳴りを潜めていた序盤の被弾癖がまた顔を出した。初回の3ランよりも福留の一発がもったいない。結果的には長打の差が勝負を分けたか。阪神は序盤3回いずれも先頭を出して1点だけというのが痛かった。
代表戦で復帰した石井が誤算か。上原は中盤まではまだしも、リードをもらった後はばてたかやや締りがなかった。ヤクルトも良く食らいついたが、ただ中盤の立て続けの失点は重かった。最後も詰め寄ったんだが…。久保のセーブも内容は誉められないのでまだ安心できない。
澤崎の2失点が余計でもったいなかったようにも見えるが、これがなければ9回は最初から佐々木で結果は一緒だったかも?横浜が得意の一発攻勢で終始優位にゲームを進めた。ただ広島はもうちょっとやりようがあったはず。前半チャンスを潰しすぎた。打線を一気に組み替えてきたがつながらず。

2004年7月18日(日) 似てるといえば似てるし、そうでもないといえば…

福岡ダイエー4-3大阪近鉄
オリックス5x-4西武
北海道日本ハム8-6千葉ロッテ
阪神15-1中日
巨人4-1ヤクルト
横浜8-1広島

松中の一発で、こうもがらっと流れが変わるとは。川尻は序盤からしのいでしのいで、うまくかわしてきたのに逆転された回だけ力が入りすぎていた。ただそれでもすぐに追いついたのだが、有銘の投球が…。無安打で勝ち越して、ダイエーは山田・三瀬が万全。いい勝ち方をしたといえる。やっぱり中村の打撃は食い足りない。
二試合連続のサヨナラ。結果よりも、西武はリリーフが立て続けに打たれたのが痛い。特に星野。前半は鉄壁だったのに、ここに来て連続失点。二発の2ランで取ったリードをいずれも守れず。オリックスは二度の集中打が見事。
序盤に4点リードを貰ったのだから、セラフィニは何とかして欲しかったところ。特に5回は自滅だったのが痛い。貴重な先発左腕なんだが、ともすれば制球難が顔を出してしまう。正田も相変わらずの立ち上がりだったが、あとを粘ったのとは対照的。5番サブローってのは、さすがにそろそろどうかと思う。細かく替えすぎ。

ホッジス弟。まあボールが動く動く。フォーム的にはむしろ当初のペドラザを連想したが、ボールのいやらしさは兄さん譲り。試合は平井の乱調で序盤で壊れてしまったが、それ以上のこの投手の登場は他球団にとって脅威かも。まあ今回は楽に投げられた面もあるのだが。赤星が5の5の大当たり。中日は長峰だけが良かった。
一発と小久保対策。川島の巨人戦はこれに尽きる。悪い投球ではないのだが、あえて注文レベルを上げれば、同じパターンが多すぎる。ルーキーにはやや酷な指摘だが。問題はヤクルト打線で、1番打者が5安打放って1点は酷い。木佐貫は制球もばらついていたのに、中軸がことごとくチャンスを潰してしまった。効率悪すぎ。
セドリックが10奪三振の完投勝利。いや実際、この投手かなり打ちづらい。球威もあるし、攻略は容易ではないです。要注目。横浜打線が10安打中7本が柵越えの乱れ打ち。ただねえ…。高橋は4回の三被弾が酷い。どうも今季を見てると衰えが見えてきているような…?しかしこの試合、見事にタイムリーがありませんな。

2004年7月19日(月) 歴史上、既得権益を自ら手放した者はいないんですよ(ハァ)

大阪近鉄8-7福岡ダイエー
西武13-8オリックス
北海道日本ハム12-1千葉ロッテ
阪神2-1中日
巨人5x-2ヤクルト
広島7-4横浜

今回は城島のリードに一言。序盤グーリンの配球がチェンジアップがやけに少なく?。そして最終回、内のスライダーしか狙ってない中村にその球で?。どっちにしろ、三瀬の球は普段の切れがなかった。なんにせよ、ダイエーは残塁が多すぎ。流れが悪くなって当然。
マック鈴木って、意外と気が小さいんじゃないか?と思った試合。抑えてるときは案外するする行くのに、ちょっと打たれるとあっという間に火だるま。でも谷中と小林がまともに抑えてたら、どうなっていたかわからないよなぁ。オリックスは大量失点の試合にはやたらと得点も多いが、そのほんの一部だけでも川越に分けてやりたい…。
本日は完璧モードのミラバル。高木も良かったんだが、まああの辺が限界だろう。日本ハムは効率のいい攻めで大勝。しかし…ロッテのこの得点力の低さは、こうまでころころ変わる打順にも理由の一端はあるんじゃないかと思ったり。どうもバレンタイン采配というのは個人的に疑問。

0-0で推移したゲーム、素晴らしいのは先制弾の桧山よりも、そのイニングですかさずもう1点取ったこと。これが最後に効いた。代打葛城の作戦は岡田監督のヒット采配。逆に言えば、岡本は何とかしのがなければいけない場面だった。最後にもつれかけただけに責任重大。
だから効率が悪すぎだってのよ。阿部のサヨナラ弾は、3ランだろうがソロだろうが一緒。もう打たれた時点でおしまい。だからそれ以前の話。特にコーリーに対して、2イニングで5人走者を出して無得点はない。中軸に高打率の打者が並んでいて、何でつながらないんだろう。五十嵐投入は何とか流れを変えたかったんだろうけど…。
門倉の3失点はまあ許容範囲で、やはり加藤が誤算。横浜は中盤だけで、終盤は完全沈黙。玉木以下の三投手が非常に良かった。特に大竹。ただ佐々岡の先発はやっぱり苦しい。澤崎も微妙。この二人、役割を交換できないのかな…?野村が5安打で大当たり。

2004年7月20日(火) ベンチ入りしてたのか、セラフィニ

福岡ダイエー10-1オリックス
北海道日本ハム3-2西武
大阪近鉄12-0千葉ロッテ
阪神5-1横浜
中日4-3巨人
ヤクルト7-2広島

フィリップス晒し投げ。軽々易々とスタンドに運ばれて、あそこまで引っ張るのはやりすぎだと思ったが。和田が谷のホームラン一本、1安打完投だったが、ベンチが早々に試合を投げたために淡白になった感はあり。気持ちはわかるが、上を狙うチームとしてはどうなんだろう。三連戦の頭でもあるし。
松坂に対して、押本も一歩も引かず投手戦。最後に松坂が根負けしたのは予想外だった。松坂も無死満塁までいって3点に収めたのはさすがで、誤算とまでは言えない。押本は一度調子を落としてから、短期間で良く立ち直ってきた。横山も調子が戻りつつある。一方カブレラはまだもう一つか…。
バーンは完封ペースに見えたけど、珠数が結構いってたんですね。実は疲れた上での計算だったりして。途中入団でこのところ使われているマリオ、意外にもかなりの強打者。近鉄もぼちぼち勢いがついてきた感じ。ロッテは、まあ、こんなに離されちゃあ。最後の川井の失点も、翌日以降を考えると全くの余計。

ようやく阪神が苦手三浦を攻略。1-0でも普通にまたやられると思ってしまった。一発で火がついて…というのは前日と同じパターン。ソロ一発で終わらなかったのがまたしても大きい。ただ勢い的に横浜には分がなかったかなあ。打線もほぼ封じられてしまったし。最後はほんのちょっと意地を見せたが。
中日ベンチは気が気ではなかったと思う。8回を除いて毎回走者を許していたわけで、いつ崩れてもおかしくなかった。おまけに最後があれだし。ただ川上の粘りの投球は光った。結構散発で、一概に巨人の拙攻とも言い切れない。でもまあ、中日の連続ツーベースを見てしまうと、やっぱり拙攻か。
3安打ではどうにもなりません。ソロホームラン「だけ」というのは流れを変えられないんですよ。河内も突然崩れる癖がまた出て、完全な負けパターン。散々硬直していたヤクルト打線だったが、相手が助け舟を出してくれたのは救われた。藤井はソロ二発だけであとは最初の四球一個。だいぶいい感じになってきた。

2004年7月21日(水) 暑さの新記録なんて要らないよぅ

福岡ダイエー5-3オリックス
北海道日本ハム7-5西武
千葉ロッテ9-3大阪近鉄
横浜5-0阪神
巨人9-7中日
ヤクルト4-3広島

新垣の連続完投でダイエー連勝。立ち上がりから速攻で失点するなど、決して良くはなかった。しかしオリックスが前日に続いて淡白。だから連戦の頭を捨てゲームにするのは危険なんですよ、下位チームは。一時打球が上がらなかった松中だが、このところすっかり量産モード。
やー、この連敗は痛いんじゃないかな、西武は。松坂・張を立てての連敗。最後の最後まで諦めずに食らいついたが、点の取られ方が悪すぎた。特に張はメロメロで、追撃意欲に水をさす内容。日本ハムもしんどいゲームだったが、序盤に効率良く叩いたのが功を奏した。江尻は実に久しぶり。
ついに岩隈の連勝ストップ。立ち上がりから四球連発など、明らかにらしくなかった。まあいつかは止まるものなので、こればかりは仕方ない。むしろ次が重要。予想外の展開でロッテは勢いづき、近鉄はこのところの勢いがしぼんでしまった。開幕から徐々に下がり調子だった渡辺俊が完投勝利。ここから巻き返したいところ。

6安打10三振の攻撃では語るところもほとんどない。横浜マレンの前に阪神打線が完全に沈黙。ただ中盤は先頭を出したりもしてたので、そこを足がかりに出来なかったのは痛かった。杉山は序盤の乱れがすべて。良く立ち直ったが最後は力尽きた。四球が多かったのがもったいなかった。
長峰先発というびっくりがあったが、まだ力不足。林もお付き合いしてもつれたが、オールスターからこっち、どうも岡本がいただけない。中日は追いついた直後に二度も3ランで突き放されたのはきつかった。最後に見せ場を作ったが、大量失点になると展開は厳しい。5回の集中打は見事だったが。
早めの大竹投入がよもやの裏目に。試合は序盤両チームが集中打で点を取り合い、中盤は沈黙。ただ広島としては6回と8回のチャンス、特に6回を棒に振ったのが誤算につながった。黒田を替えてまで1点にこだわったのだが…。これが最終的にワンテンポ早い投手リレーにつながり、そして8回の大誤算へ。難しいところ。

2004年7月22日(木) オリックスとロッテとダイエー(三すくみ?)

福岡ダイエー6-0オリックス
西武10-5北海道日本ハム
大阪近鉄8-4千葉ロッテ
阪神7-4横浜
中日5-3巨人
広島8-1ヤクルト

恐ろしいほど打てば効果打の松中。先制タイムリーも3ランもまさにここぞというタイミング。井口が欠けてもダイエー打線はオリックスを呑んでいる。オリックスのほうは四番谷というのも問題だが、そのあとの打者にも苦労している。今回の倉野は攻略の糸口はあったのだが。それ以上に痛かったのは7回の拙攻。
危うく三連敗の危機、土壇場の打線爆発で西武が一矢を報いた。中盤まではどうにも重い展開だったが、この辺がこのチームのしぶといところ。日本ハムはこの星はもったいない。建山の誤算がすべてだったが、上位定着のためにはこういうところをものにしていかないと。復帰のオバンドーがいきなり猛打賞。
二発の被弾を見る限り、内はまだ球威が足りない。ボールにウェイトが乗っていないというか、まだまだパワー不足。ずっとチーム本塁打が少なかった近鉄だが、このところかつての一発攻勢が甦りつつある。原動力はやはりマリオか。ロッテはパウエルから小刻みに点を取って追いついたのだが、もう一つ粘りきれなかった。

念願かなった先発の土肥は良かった。しかし加藤と斎藤がまさかまさかの大乱調。二死無走者からこんなに切れられては手の施しようがない。金本の場外弾はあまりに大きかった。相変わらず横浜はソロばかりで全体的にも打てず。金沢を攻略しかけて仕切れずに終わってしまった。
巨人打線も一発長打が出なければこんなもの。山本昌の粘りの前に効率も良くなかった。こういう展開で守備の乱れは致命傷となる。ただ上原も下位打線に捉まったのは考え物。間違いなくエースなのだが、意外とこういうトラブルに弱い気がする。ローズが四打席出塁、小久保が三安打の割に巨人打線はつながらず。
初先発の小山田、タイプ的にも向いてないかと思ったが、意外にもすいすい投げて初勝利。崩れかけた2,3回をしのいだのが功を奏した。ベバリンは暴投が致命傷に。中盤しのいで、広島としては重い展開だったが、それを払拭したのが東出の一発。あとの3点はおまけみたいなもの。これで勝負あった。ヤクルトは6安打では苦しかった。

2004年7月24日(土) つ、つられないぞっ!

福岡ダイエー6-4千葉ロッテ
大阪近鉄10-5西武
北海道日本ハム6-0オリックス
ヤクルト2-1阪神
中日10-2広島
横浜10-4巨人

四番がリーグタイ記録の6試合連発で早々に先制、これでエースがビシッと抑えればいうことはなかったが、そうは問屋が卸さない。そもそも斎藤は不調の原因があまり改善されていない。西岡の活躍で1点差に追いすがったロッテだったが、予想以上に良かったのがダイエーのリリーフ。山田・三瀬はともかく、松の好投は計算外。
西武の雲行きがなにやら怪しくなってきた。カブレラ・フェルナンデスのアベックアーチで一気に4点を奪ったときには決まったと思われたが、ここで豊田不在の不安が重くのしかかる。森が大誤算で、芝崎ではもう役者不足。10回の近鉄は走者をためた時点でもうイケイケだった。この時期にペースが落ちてきたのは痛い。
序盤四球が多かった金村だったが、5回を乗り切って完全にペースを掴んだ。結局6安打完封。オリックス打線もここに来てかなり下降気味。さて…、またもや援護の皆無だった川越。今回は調子はいまいちではあったが、こうも運がないと悲しくなってくる。オバンドーにいささかも陰りが見えず、昔ながらの打棒発揮中。

井川と川島の我慢比べ。というよりも、ヤクルトの拙攻ショーといった趣だったが、最後までヤクルトにペースが行きっぱなしだった。ようやく古田が終盤に難しい球を拾って、それ以上に9回の1点で勝負あり。あと2〜3点は欲しかったところだったが。土壇場でアリアスの一発で見せ場は作ったが、阪神は終始押されっぱなし。川島相手で長打が少ないと苦しい。
ゲームになっていたのは3回まで。4回以降は中日が広島投手陣をつるべ打ちにし、広島は5回以降無安打で走者もわずかに1。このところ悪かった岡本もきちっと締め、一方的な試合となった。中日は一発なしで10得点と持ち味発揮。伏兵柳沢の活躍には目を見張るものが。広島は3回の時点ではベイルを替えられず、チャンスは逃すは突き放されるはで踏んだり蹴ったり。
このところ巨人の守備がことさら雑になってませんか?特に4回は酷かった。攻撃はそれなりに食らいついていたが、ここからは投手陣ががたっと崩れて一方的に。木佐貫の立場としては踏ん張らなければいけないのだろうが、やはりこの投手は予想外の事態に脆い。横浜では門倉が非常に良く、馬鹿試合にならずにおさまった。

2004年7月25日(日) 西武ドームデーゲームで4時間超…もはや苦行

千葉ロッテ6-4福岡ダイエー
大阪近鉄17-11西武
オリックス6-4北海道日本ハム
ヤクルト3-1阪神
中日2-1広島
巨人11-0横浜

セラフィニという投手は実にわかりやすい。ストライクが取れればいけるし、取れなきゃぼろぼろ。今回は前者。ボール自体は非常に打ちづらいタイプなので、まあ両極端になりやすい。ダイエー打線は差し込まれていた。寺原を久々に見たが、前より荒っぽくなった?
なんともまあ困った試合になった。出てくる投手が両軍軒並み打ち込まれ、4時間40分の打撃ショー。この糞暑いのに。投手では全く語るところはないが、西武は本当にらしくない状態が続いている。しかし近鉄を慌てさせたのは確か。10点差が4点差になったのは生きた心地がしなかったろう。西武の中村がプロ初&一試合二発。野手は成長著しい。
オリックス打線が久々に活発化して連敗脱出。具は復帰以降一気に安定した。今は川越と双璧をなす存在。ただ打線のほうは、さすがに5番斉藤はどうかと思うが。日本ハムは島田の2ランで雰囲気は作ったが、そこまで。正田はもう少し四球を減らせないものか。打たれて四球の繰り返しではどうにもならない。

ホッジス弟から二発のソロでヤクルト勝利。打ち崩したわけではないと思う。そういう意味で、ホッジスには今後も期待が持てる。いかんせん、阪神が打てない。ヤクルトも7安打だが、阪神は6安打、点は犠牲フライのみ。特に6回の中軸連続三振は…。反撃のムードもなく、完敗。
そういえば平井は去年も今ぐらいの時期からグッと良くなった。今回を見るに今年もこれからか?最少得点差の厳しい状況を乗り切って中日連勝。両投手とも踏ん張ってなかなかの投手戦。高橋は自身の不調もあったが、実は援護にも恵まれてない。2回の攻撃で1点はちょっと可哀相。
小久保様々です。初回の先制弾は相手を意気消沈させるに充分な一撃。チームを文字通り牽引した感がある。序盤からの援護で不安のあった高橋尚も楽に投げられた。理想的な試合展開。ただ、横浜のほうでは言いたいことがある。吉見は苦笑いしている場合ではない。この被弾の悪癖をどうにかしないとずっと今のままだと思うぞ。

2004年7月26日(月) ハマスタ名物大花火大会

福岡ダイエー0-0千葉ロッテ
西武13-4大阪近鉄
北海道日本ハム8-5オリックス
ヤクルト9-6阪神
広島10-6中日
横浜11x-9巨人

これが一軍初登板となる先発の神内。以前二軍戦を観た時の制球難は最後まで顔を出さず、最後まで堂々とした落ち着きぶりで見事零封。真っ直ぐにほとんどの打者が押されていたのが印象的。一方ベテランの小宮山も、立ち上がりこそ微妙だったがダイエーの拙攻もあって立ち直り。結局継投に入っても試合は動かず。いや凄いね、これは。
これまで先発しても中盤で捉まっていた帆足だったが、大量援護に守られて完投。西武は前日の借りを返すと同時に、苦手バーンを一気に攻略。近鉄としてはバーンの乱調が最大の誤算だった。4,5回の集中打は圧巻。何とかいい形で首位攻防につなげた。
ダメですな。やっぱりマックはランナーを出すと途端にバッティングピッチャーに早変わり。1点差の場面で送り出してこれじゃあね…。劣勢とはいえ何とかつないできた展開がすべてパー。ミラバルは先制を許して崩れそうな状況だったが、良く立ち直った。小笠原はやっぱり首位打者本命か。

ヤクルトには珍しく、集中打の嵐。一気呵成に福原をKOしたあと、ポンポンと一発で中押しをしたのも効果的だった。終盤にリリーフが打ち込まれたときに、この追加点か効いた。藤井はもう大丈夫でしょう。阪神は仕掛けがもう2テンポ遅かったが、相手投手が違うからなぁ。
佐々岡がようやく先発で白星。って、二番手で小山田かよ…。なんだって広島はこう酷使癖が抜けないんだ。短い間隔で先発・救援を使い倒すのはやめてもらいたいんだが。シーツを四番に戻した早々序盤からつながって大量点を奪ったが、最後はドタバタ。中日としてはこの失点では取れるゲームではないか。
おっかしいなあ、横浜の一方的な試合だったはずなんだが。矢野のプロ入り初ホームランからガラッと展開が変わってしまった。両軍ともに一発だけで点を取り捲る、なんとも締まらない展開。結局最後も一発で決着と、まあ良くもここまで飛ぶもんだ。巨人はコーリーからはいいつなぎを見せていたのに、最後に落ちがついてしまった。

2004年7月27日(火) どうせだったら、一週間ぐらいぶっ通しで会議しててください

西武8-3福岡ダイエー
大阪近鉄7-5北海道日本ハム
千葉ロッテ9-5オリックス

前日の流れをそのまま持ち越してきたような第1ラウンド。松坂は同世代対決には妙に強い。しかし西武としてはここは大事というか、オールスター以降急失速のチームを立て直す絶好の機会。最後に投げて打たれた寺原だが、年々制球が悪くなっている。良く言えばワイルドになったともいえるが…。
点を取り合ってバタバタしても、ゲームを決したのは大西の一振り。この人はなんだか妙に印象に残るところで打つ。熾烈な3位争いの一つなのだが、お互いにちょっと四球が多すぎ。特に押本の4回と武田の7回はやらなくていい点だった。日本ハムも四球がらみで9回いい感じに攻めたが、一歩及ばず。
歩かせ一発の繰り返しでフィリップスメロメロ。打ち込まれるとそれなりに追い上げる打線のおかげでそれなりのスコアに見えるが、初回の3発6失点じゃあ…。小林宏も良くなかっただけに、この立ち上がりが悔やまれる。どうもまたオリックス投手陣の悪い連鎖反応が気になる。

2004年7月28日(水) 唐突だけど、セの盗塁数は少なすぎだと思うんだが、どうでしょう

福岡ダイエー4-2西武
北海道日本ハム8-3大阪近鉄
千葉ロッテ1-0オリックス
中日6-2阪神
巨人5-4広島
ヤクルト3-2横浜

実は個人的に、前日の松坂対和田よりも楽しみだった新垣と張の対戦。張は初回の二発、特に荒金に打たれたのが不用意すぎた。それ以降はほぼ完璧だっただけに惜しい。一方新垣は一度崩れかけたが総じて快調。全くこの時期は調子がいい。僅少差でも救援要らずでまた4連続完投。これでダイエーはこの連戦が楽になった。
新庄がこのところ非常に好調で、日本ハム打線が活気付いている。江尻は初回の3ランだけで、もっと投げてもいいんじゃないかと思ったが、球数も考えれば妥当な継投か。近鉄は2回以降押されっぱなしで、いいとこなく完敗。高木は被弾以外も長打が多いが、球が軽いのかな?
なんとも息が詰まる投手戦。双方全く譲らず、得にロッテはチャンスらしいチャンスもなく、このまま引き分けかとも思ったが。李が決めてくれたのは、実際には3安打でも勢いがつくか。オリックスは初回が最大のチャンス、9回がその次で、いずれも逃したのがどうにも痛かった。

トリプルプレーが出ても、それ以前の失点が大きかった。そして効果的だった福留のダメ押し。中日の理想的な試合運びで、川上で順調に快勝。まあ5回辺りにも絶好のチャンスはあったけど。下柳の立ち上がりはなぁ…、いきなり失策でペースが狂ったか。しかしこういう隙を見せたほうがやられるのは鉄則。
こちらも立ち上がりにいきなり4点を奪った広島だが、中日との違いは追加点の有無。初手のみの一発勝負では勝てないというのは野球に限った話ではない。特に6回と8回、ここをどうにかしておきたかった。これで巨人がいけるという雰囲気になったのも事実。しかし、久保にしても抑えになるとピッチングが窮屈になりすぎるなぁ。
お互いに、決していい攻撃はしていなかったのだが、手数の差でヤクルト勝利といった印象。結果的には序盤で試合は片がついた。そのあとは横浜の胃が痛くなるような攻撃。3回にすかさず点を返していれば違ったんだろうが。しかし、先頭を5回も塁に出して点にならないというのは、逆の意味で凄いな。

2004年7月29日(木) なるほど、讀賣新聞というのは民主主義を否定してらっしゃるようで

北海道日本ハム8-4大阪近鉄
千葉ロッテ13-9オリックス
中日10-9阪神
巨人13-3広島
ヤクルト5-2横浜

万全を期してスパッと継投したところに悪夢が待っていた。吉田がまさかこんな派手に崩れるとは。抑えとして起用した以上、オバンドーのところで替えるのも微妙な話だし、難しいところ。近鉄の一発攻勢もかすんでしまったが、日本ハムとしてはすべてソロというのが致命傷にならずに済んだ。山本の好投報われず。
清水直にしては打たれた試合だが、藤田と山崎がやはり問題か。7連打を浴びて試合をぐちゃぐちゃにしてしまった。ただそれでも終始ロッテペース。オリックス投手陣がほぼ満遍なく打ち込まれ、大味すぎる試合に。7回のロッテの4点がなければとも思えるが、まあそれ以前の問題で、こんなに打たれちゃ試合にならない。

お互いにここぞというところで投手が踏ん張れず、要所でことごとく失点、最後までもつれまくった試合に。両軍誤算だらけで、取られれば取るの繰り返し。ただいい感じでしのいできた後だけに、岩瀬で同点にされたのはきつかったかも。もうちょっと試合が続いたら、投手がいなくなっていたかも。
いつもの河内、でした。初回からポンポン失点し、久々に出てきた永川も以前となんら変わりなし。支給で走者をためてガツンというおなじみのパターンで、広島の攻撃は蟷螂の斧。前半だけで12点も取られちゃあ、なすすべもない。河内は悪い時はだいたい置きにいってるんだが、この癖は直らないのかなあ。
ほぼ完璧だった土肥が7回二死からよもやの豹変。連打での失点も痛かったが、宮出の一発が効いた。ここまで抑えていても、あとアウト一つがこんなに難しくなってしまうんですね。ベバリンは四球が目立った割に打たれず、投手戦は出来が良かったほうが根負けという結果に。若田部が最後に出てきたが、今後はどこで使うか…。

2004年7月30日(金) この世で一番楽な商売=プロ野球コミッショナー(遊んでりゃいいんだもんな)

阪神8x-7中日
巨人6-4広島

このカードにしては珍しく、一発でお互いに試合の流れを引き寄せる展開。先制弾、逆転弾の応酬でもつれにもつれ、最後はサヨナラで決着。阪神は少ないヒットをことごとく点に結びつけた。それにしても、今季の荒木の成長は目を見張る。優勝時の関川の活躍に通じるものが出てきた?
こちらは木佐貫とベイル、お互いの豹変がすべて。ベイルは球数を考えても、ちょっと引っ張りすぎたと思うのだが、どうでしょう? 広島は新人の尾形が打撃ではいい働きを見せているが、守備ではちょっとやらかしてしまった。しかし木佐貫は急に変わりすぎだな。上原不在の間を任せられるのか、これで。

2004年7月31日(土) 兄さんは巨人に強かったなぁ、そういえば

福岡ダイエー5-2北海道日本ハム
西武11-2千葉ロッテ
大阪近鉄7-2オリックス
巨人8-1阪神
ヤクルト5-1中日
横浜10-6広島

久々にいい斉藤を見られました。球の走りはいまいちだったけど、この投手の生命線はそんなことではなく低目への制球力。今回はフォークをいいところにコントロールできていた。一方の金村は魔がさしたような内容で、ちょっと不憫だったかも。本間が右に左に、やけに振れていたのが印象的。
ああ、ダメなセラフィニだ。と言っているが、だんだんダメなほうの確率が上がってきた気がする。ミンチーがいない間に信頼を高めなければいけないのだが。フェルナンデスとカブレラで6安打2ホーマー。これではこの得点も納得。中島も3割ラインで頑張ってますね。
DHで起用も、なんて報道の出たムーアは、ひょっとしてこれがラストチャンスだったのでは? どっちにしろこの内容じゃあ、フィリップスが投げたのと大差ない。3回までにゲームが決まってしまい、大量援護で川尻が自分ペースで悠々。谷中の報われない好投が救いか。

ホッジスはなんだかんだ言っても普通、自分の仕事はしたと思う。問題は二番手の三東。四球の連発で勝負にならなかった。ただ阪神攻撃陣も、高橋攻略の糸口はあったのにものに出来なかったのが歯がゆい。得点差ほどに差があったわけではないと思うのだが、結局一度も流れはこなかった。
川島完璧です。ヤクルトがここ最近とは一転、また以前の無駄遣い攻撃に走っていたのだが、川島の出来のよさがすべてを凌駕した。チーム状態はなかなかにいい。平井はもっと早く替えても良かったんじゃないかなー。ただし、中日側にチャンスがあったかどうかは微妙。5回だけだったし。
確か吉見は前回けなした覚えが。それでこんなの見せられると、失望を禁じえない。高橋も悪かったんで、おあいこといえばそうだが。で、先発が悪いと後ろにしわ寄せがもろに行くのが広島の厳しいところ。横浜は正反対に広島を後半沈黙させることに成功。広島は相手の中軸に打たせすぎ。

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