走り書記

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2004年8月1日(日) 常識で言って、当たり前の話しだよなぁ

北海道日本ハム5-2福岡ダイエー
千葉ロッテ9x-8西武
阪神4-3巨人
ヤクルト4-2中日

ちょこちょこヒットは出ても、つながったのは7回のみ。一方日本ハムはヒットは少なくともいずれも2ランで得点。何が言いたいかというと、落ち着いていた正田とうかつだった星野の差ということで。ダイエーは8回の併殺が痛かったかな。(その前のズレータの走塁は論外)それにしても、鳥越の打率が3割を超えている…。
森の先発ということで、ある程度の失点は覚悟していただろう。しかし、まさか森ではなく安全につないでいった投手が大炎上するとは…。許はひどかったなぁ…。こうなってしまうともう勢いの差は歴然で、西武は追いつかれてからは精彩なし。で、森の話なんだが、結果はともかく四球が多すぎだと思う。

福原が二桁勝利に王手。阪神はわずか7安打、しかもヒットの出たのは3イニングだけの省エネ攻撃で、巨人を振り切った。このカードの今季の負け越しは早くもなくなったそうで、福原の存在は大きい。巨人は失策の走者を併殺で殺したりとどこかちぐはぐ。決して阪神に隙がなかったわけではないのだが。
ヤクルト7連勝。遅まきながら戦力が整ってチームがまとまってきた。ラミレス欠場の代役佐藤の同点タイムリーはチームが乗っている証拠。継投もいい感じ。中日は先頭を五度も出塁させたんだが、その割に得点は2と少ない。落合もなんとなくずっと不安定だし、ちょっと失速気味?

2004年8月2日(月) 三つのサヨナラ劇

福岡ダイエー8x-7北海道日本ハム
千葉ロッテ4x-3西武
大阪近鉄10-2オリックス
巨人3-1阪神
中日4x-3ヤクルト

なんというか、お互い最後まで誤算だらけ。山田の逆転被弾も、その直後の同点も、そして最後も。和田はどうも腕の振りが鈍く感じた。去年の悪かった時期に似ているので五輪に不安が。そして山田もここに来て怪しくなってきた。日本ハムは逆転した直後に追いつかれてしまったのが痛手。清水がもうちょっと何とかしないと。
帆足の3失点は普通だし、9奪三振は上出来。調子は良かったと思う。3発のソロで追いついたのも悪くはない。西武としては詰めが甘かった。チャンスはありながら攻め切れなかったのが連夜のサヨナラ劇に。ロッテはこれ以上ない叩き方。3位争いからまだまだ脱落するわけにはいかない。やっと1番サブローがはまったよ…。
大西がまたもや満塁弾、歌藤轟沈。うーん、去年の加藤と同パターンで、一年持たずに見切られてきた気がする。相木はよく投げたが、さすがに6回は長すぎた。2番手で100球越えてるし。オリックスは前半大差をつけられ意気消沈。後半9安打も放ちながら1点という雑さ。この一週間で完全に脱落ムード。

金本が連続フルイニング出場の新記録、でも凄く無理矢理出ている感あり。試合は先発の佐藤が抜群の出来。阪神打線は徹底的に抑えられ、このスコアでも完敗といった印象。佐藤がここまで成長しているとは予想外。ただ攻撃に関しては不満あり。金澤のこの出来で2点は少ない。三振多すぎの上につながり悪し。
五十嵐が誤算、だったか。きわどいコースをボールと見切られた上でのタイムリーは痛かった。よく同点で済んだものだが、最後は結局サヨナラに。藤井の好投むなし。中日ではなぜか三番手の朝倉が良かった。打つほうではアレックスがことごとくキーになる働き。

2004年8月3日(火) 唯一とはいえ、見せ付けるように長い試合。

オリックス3-1西武

顔ぶれを見る限り、オリックスが使えるピッチャー総動員という感じではあったが、しかしそれでもこの僅少失点は立派。特に徳元は今度こそ一本立ちしたい。松坂相手に一歩も引かない投球は自信になったはず。西武のほうは、カブレラの起死回生同点弾でも勢いにはならず。これはちょっと、非常にまずい展開。負け方がダメージ大きい。

2004年8月4日(水) ライトゴロォ♪

福岡ダイエー7-2千葉ロッテ
西武5-3オリックス
大阪近鉄5-2北海道日本ハム
阪神4-1広島
中日7-2横浜
巨人12-3ヤクルト

一説によるとグーリンのマジックスキルを身につけたと言われる新垣、そんなに良くなかったと思うが、要所を締めて安定投球。連続完投はチームにとって有難い。どうもダイエー戦にいまいちの清水直だが、前回同様松中に手痛いところで。荒金のスイングが見違えるほどシャープになっているのに瞠目。
またまた苦しい展開だったが、具が6回に豹変。と言うより、球数がもう一杯一杯だったか。となると、信頼できるリリーフが足りないオリックスの弱点が仇になったと見るべきか。前日目一杯継投していたのが辛いところ。打たれまくった張だったが、オリックスの攻撃が雑すぎて助かった。
12奪三振の快投で岩隈鮮烈復活。チームも6回の集中打でアシストし、日本ハムに肉薄。日本ハムは清水がねぇ…。ダイエー戦に続き、この内容ではちょっと使えない。これなら移籍の河本のほうがいい。いつの間にか、中村の打率が見られるレベルに戻っている。

いまさらではあるが、あえて言わせてもらう。山本監督およびカープベンチは継投がへたくそ。先発を早く諦めてリリーフが息切れとか、無理に引っ張りすぎて大怪我とか多すぎる。正直今回の黒田は、交替が打者四人分遅かったと思う。まあでも、ソロ一発の1点ではどうしようもないか…。
対横浜で川上が投げて負けるわけにはいかない。それにしても横浜も、たびたびの連打を一度も生かせなかった。三浦は立ち上がりから不安定でいいとこなし。いやしかし、これちょっと内容に差がありすぎ。横浜はとことんいいところがなかった。何せライトゴロ…。
いきなりドカンドカンやられて、4回で試合が終わってしまいました。この時期の神宮の巨人戦は花火を売りにしているのだが、巨人打線のナイター祭りかい、これ。2回まではヤクルトも食いついていたんだが、やっぱり4回の4点は大きすぎて戦意喪失。上原の投球が完全に楽になってしまった。

2004年8月5日(木) 皇帝…じゃなくて五輪組のいない八月

福岡ダイエー6-4千葉ロッテ
西武7-2オリックス
北海道日本ハム4-2大阪近鉄
中日5x-4横浜
巨人3-1ヤクルト

確かに小林宏の球数も結構なものがあったし、交替は普通ではあるのだが、なんとなく勿体ないなーという感じは否めない。果たしてこの継投がなかったら、7回のダイエーは逆転まで持っていけたかどうか? それほどにダイエー打線は小林を苦手にしているし、ここで流れが変わった。田口のリードはかなり力で押していたのが印象的。
マクレーンの3ランは効いたなぁ。この辺の選手層の差がはっきりあった両チーム。本柳がかなり悪かったために早い継投に踏み切らざるを得なかったが、これは明らかに負けパターン。ここまで勝ちのなかった三井相手だけに、序盤を乗り切れなかったのが惜しい。三井がそんなに良かったとも思わないが、とりあえず一つ勝ったのが最大の収穫。
完投しながら負け投手のパウエルは6回に制球を乱して走者をためたのがすべて。相手の江尻が良かっただけにこれが致命傷になった。日本ハムは、高橋を5番にしたりの中軸はあんまり機能しなかったが、新庄や島田が元気なのが心強い。逆に近鉄はとりあえず中村不在の打線は相当の迫力不足。考えてみれば、去年の状態から主力が三人もいない。

粘って、やっと搾り取った延長での勝ち越し点を、まさかの佐々木の大乱調がぶち壊し。よもやアウト一つも取れずに終わるとは…。中日にしてみれば、ほぼ唯一つながった場面が最高のタイミング。一度は死に掛けた分大きい勝利。それにしても派手に歩かせたもんだ、セドリックは。この投手もこれが問題点か。
両先発が落ち着いた好ゲームだったが、ヤクルトの攻撃パターンが前日と同じく序盤のみ。いくらなんでも淡々と進めすぎた。巨人が多くないチャンスを確実に生かしたのとは対照的で、ちょっと歯がゆい。ちょっとこのカード勝敗が一方的過ぎ。なんだか巨人戦でのヤクルトは試合が薄く感じる。

2004年8月6日(金) いくら神宮でも11時は遅すぎです

阪神4-3広島
ヤクルト5-5巨人

数少ないチャンスを必死にものにして食らいついたものの、いくらなんでも広島のチャンスは少なすぎた。実際得点した回以外ヒットなし。それだけ久々の藪が良かった。一方阪神は対照的に序盤からチャンスの連続。その割に得点は少なかったが。これで負けてたら洒落にならないところだった。
個人的には9回の五十嵐だけで結構おなか一杯だったんですが、しかしまあもつれた。この試合を見ても、木佐貫と川島では精神力で木佐貫のほうが劣る気がする。延長に入って以後はにらみ合いのような展開だったが、最後の阿部の走塁は罰金モノ。あの当りで三塁止まりかよ。

2004年8月7日(土) 「空文」だったらとっとと取っ払うのが筋ってもんだろう

福岡ダイエー14-5オリックス
大阪近鉄7-2西武
千葉ロッテ7-5北海道日本ハム
阪神9-4巨人
中日9-5広島
横浜6-1ヤクルト

途中出場の選手を含めて4人に猛打賞を記録されるという、ちょっと屈辱的というか、オリックスの悩みは深い。萩原も洗練されないうちに力が落ちてきた気がするし、嘉勢もすっかりダメになってしまった。野手はそこそこ出てくるんだけど。斎藤は後半気を抜きすぎ。そろそろ数字をまとめることも考慮に入れないと。
リードがあるのだから、もうちょっと高木でも良かった気もするんだけど。しかし吉川・カラスコが非常に良くてこともなし。西口が悪すぎたのがすべてだったか。松坂・張がいない今、一番牽引して欲しい投手がこれでは困る。どっちにしろ、打線が沈黙に近かったが。
渡辺も正田も奪三振が多かったが、試合はリリーフ勝負に。こつこつと積み重ねてようやく奪ったリードが、まさかの横山乱調で悪夢の逆転負け。終盤に入って沈黙していたロッテだけにすんなりいくかと思ったが。4番高橋というのも凄いが、この試合のエポックは途中出場の小坂が遊撃ではなく三塁に入ったこと。

初回の展開からどうなるかと思ったが、巨人打線は2回以降、小久保以外沈黙。そして投手陣はずるずる悪い流れを引きずって完敗。案外一方的になってしまった。井川の初回被弾も悪い癖が出たものだが、それ以降立ち直ったのは収穫。状態の良かった中村なんだから、こういう状況で使うのはどうかと思うのだが。
中日が毎回安打の猛攻。の割には終盤、ちょっといやな雰囲気になってしまったが。こういうのは難しい。7回の3点がなかった場合、広島のここまでの反撃はあったのかなかったのか。うーん、そうなると試合を決定付けたのは谷繁の3ランか。今季初登板の鶴田には酷だが、今の球威でまともにいくのはさすがにまずい。
石川が誤算だったが、横浜が珍しく効率のいい攻めで圧倒。ウッズがここに来て乗ってきている。土肥はこれでどうやら完全に先発。ここまで抑えてくれたら文句のつけようがない。志田は稲葉と張り合うのならこういうときにアピールしないと。しかしヤクルトは、ついこの間凄い好調だったのに…。

2004年8月8日(日) あのライトゴロは心躍らない

福岡ダイエー8-5オリックス
西武8-7大阪近鉄
北海道日本ハム8-5千葉ロッテ
巨人5-5阪神
広島9-0中日
ヤクルト3-2横浜

倉野もそんなに調子良くなくて途中までは接戦だったんだが、7回にお得意の集中打で試合は決まり。それなりに粘っていた谷中の苦労も水の泡。このカードの基本的な内容といった印象。三瀬がリーグ新人記録の20セーブは問題ないが、問題はむしろ簡単に一発を許してセーブ条件を整えただけだった寺原か。
これはさすがに悪夢と言うしかない。開幕直後のようなカラスコの大誤算。福盛がいればここまで引っ張らなかったんだろうが、しかしさすがにこれは予測がつかない。展開としては近鉄がこつこつ差を広げて、いっぺんにひっくり返されるような雰囲気ではなかったのだが。大沼がとりあえず代役。
セラフィニがぼちぼちダメっぽい。5点のリードを貰って守れないのでは。ミラバルの悪いパターンで序盤に打ち崩したのに、打線のほうも4回以降は淡々。これもまあ、尻上がりに良くなっていくミラバルのパターンではあるが。最後に投げた舩木の2失点はそれにしても余計だった。前日リリーフ失敗した横山相手だっただけに、1点差で勝負したかったところ。

逃げ切りに失敗して追いつかれたのだから、阪神に負けに等しい引き分け。ではあるのだが、延長に入ってからの体たらくで巨人にも負けムードが漂った。必ずしもバントで送る必要はないと思うが、それならそれで元木は最低でも走者を進めなければいけないはず。外の変化球を振り回して三振では間抜けと言うほかない。
佐々岡がまだまだ死なず。立ち上がりの大量援護で楽にはなったが、それでも零封は立派。今季前半はさすがにもう限界かと思わせたが、どうやらまだいける。中日には何もないゲーム。野口の乱調がすべて。チームカラーとしても、こういう試合をひっくり返すのはパターンにない。新人の尾形が守備はともかく打撃はいい。
佐々木がおかしい。やっとのことで藤井から点を奪って逆転したが、その直後に追いつかれるとは。門倉も不用意すぎる。ベテランがこれでは困るんだが。ヤクルトは中盤からずっといやなムードを引きずっていたが、最後に度会が払拭して古田がゲームを決してくれた。地味に佐藤真が元気。

2004年8月9日(月) 落日

福岡ダイエー9-3オリックス
西武4-3大阪近鉄
千葉ロッテ5-0北海道日本ハム
巨人10-9阪神
中日6-4広島
ヤクルト3-2横浜

オリックス先発の松村は、腕の使い方がやや岩隈似。しかしこうストライクが入らないのではどうにもならない。こういう逃げ腰の相手には嵩にかかるのがダイエー打線。グーリンは二軍では結構メタメタにやられてたようだが、こういうタイプはファームではだめだったりするもの。今回はチェンジアップの制球が非常に良かった。
近鉄は最初から最後まで常に後手に回る展開。追いつくまでで終わってしまっただけに、4回はなんとしても勝ち越したかった。継投勝負となれば両チームとも不安要素を抱えているが、手駒の多さで西武のほうが上。ここに来て長田の存在は大きい。しかしこれだけ左打者を並べられては川尻もやりにくかろう。石井義は打つだけならレギュラー級。
小野が久々、今季初の先発勝利。最後まで相手打線を寄せ付けなかった。打線も強力に援護。特に、なぜか8番の堀が大当たり。実際堀と平下で全打点だし。さて、試合展開にはさしたる影響もないが、清水がまた失点しているのは困りもの。こんな状態では一軍で使えないのではないか。

確かに試合のペースは阪神が握っていたはずなのだが…。僅少リードを保って7回に追加点を上げたまでは良かった。そのあとがいけない。吉野はこのところ落ち着いてきたと思ったんだが、甘かったか。ここでまた接戦に持ち込まれたために展開が変わってしまった。それにしても巨人の投手起用も余裕ないなぁ。
これも後手に回った典型というか、同点に追いついただけで終わってしまうのはダメなんですよ。一気に勝ち越さないと相手がしぼんでくれないことが多い。ましてエラーでみすみす相手に機会を与えてしまっては。河内は変わらないなぁ。こんなに四球が多くちゃ、打たれなくたって球数が多くて持たないでしょ。
タイトルは佐々木の話です。いかんせんあんなに落ちないフォークではどうしようもない。しかし三者連続被弾というのは…。しかもヤクルトは1回先頭の稲葉以降ずっとノーヒット。あまりといえばあまりの落差。加藤が非常に良かっただけに、チームにとっても痛い。

2004年8月10日(火) 天王山は山崎の戦

西武15-6福岡ダイエー
北海道日本ハム7-3オリックス

新垣が投げてこの結果(新垣までは接戦だったけど)。実に恐ろしきはカブレラのパワー。ただそこで終わっていればこの試合全然わからなかった。山田が完全にぶち壊し。西武のほうもちょっとなリレーだったが。神内は貝塚に一発打たれて舞い上がってしまった。この辺は明らかに経験不足。
このところすっかりオリックスの投手起用が昨年と同様になっている。前日先発の松村が三番手で登板。要するに、そういう展開。ここ何回か良かった徳元だったが3回で沈没。外野のレギュラーがそっくりいないため攻撃陣も明らかに見劣りするし、なんだか全くいいところがない。日本ハムのほうは、金子はもともとそんなに良くなかったしなー。

2004年8月11日(水) お前ら、いいからいっぺん客席に下りて来い

西武12-4福岡ダイエー
千葉ロッテ5-4大阪近鉄
北海道日本ハム7-1オリックス
横浜8-4阪神
中日4-0巨人
広島15-5ヤクルト

結局、馬原・寺原・神内の若手三人はいずれも力不足だったということか。好機のズレータに一本出ていれば違ったろうが、馬原もやっぱり正直すぎるのではないか。この二戦ダイエーの投壊で終わっているが、中盤までの展開で転び方も変わっていた可能性も大。西武の岡本が引き締めたのがこの試合最大の注目点。
近鉄はやらなくていい点をやりすぎたかなぁ。平下に食らった一発はあまりに大きかったが、それ以外の失点がもったいない。攻撃もしつこく食らいついたが、あと一歩届かず。パウエルはどうも運がないというか、何とか立ち直って欲しいところなのだが。代役薮田は少々冷や冷やもの。
毎回毎回ヒットを連ねてわずか1点、しかもエラー。これでは具でなくとも切れるって。結果セギノールの一発で止めを刺され7連敗。どころではない、オリックスはオールスター以降4勝18敗の泥沼。どうにもどこにも出口が見えない。押本は相手の拙攻にも助けられて6勝目。期待以上に働いてくれている。

そこで急激に崩れるか下柳。せっかくいい感じで追加点を貰った直後にこうなるのでは予測がつかない。その追加点を与えた若田部がラッキーな移籍初勝利。ただ阪神打ててないんだよなぁ。ほとんど四球がらみで、逆に言えば楽に勝たせてもらうチャンスだったのだが、返す返すも下柳が誤算。
首位攻防は川上の貫録勝ち。林も良くこらえていたが、何せ相手エースが上位打線をほぼ完璧に封じ込めてしまった。中村は節操なく使われすぎて落ちてきた感あり。もともと切れの投手だし、そう好調が長続きするもんでもない。一つ付け加えると、ペタジーニ守備サボってんじゃねえよ。
5安打中4本がホームランで、ということは点にならなかったヒットはないということか。効率は文句なしだが投手が打たれすぎてしまった。5回の広島の集中打でもうゲームは決した気がするが、そのあとの投手もずるずる失点。ヤクルトは忘れるしかない試合。小山田がなんだか先発の顔になりつつあるのが個人的に不思議。

2004年8月12日(木) ちょっと離れます

西武7-0福岡ダイエー
千葉ロッテ7-2大阪近鉄
オリックス7-4北海道日本ハム
横浜8x‐7阪神
中日5-1巨人
ヤクルト4-2広島

ほんの紙一重の差でも、積み重なると大きな差となってしまうものだと痛感。不運な当りもあって不安定な三井を攻略できないうちにどんどん試合は一方的になってしまった。後半の三井は手がつけられない状態に。これで調子に乗らせるほうが三連敗よりもダイエーにとっては痛い。西武は打線の破壊力が増した感。豊田も帰ってきて追撃体制万全。
山本というのはもう一息の位置にいる投手だと思うのだけど、その一息がなかなか越えられない。上り調子のロッテを相手にしろというのも酷だったかもしれないが、先発かリリーフか色が見えてこない。今季はもう一つ不安定な小林宏だがこれくらい援護があれば万全。近鉄はなんかあっという間に不調になった気がする。
やっと連敗ストップ。ついでに本拠地での連敗も止めた。このところ酷使に拍車がかかった歌藤はわずか5人で降板も、二番手相木が頑張ってくれた。それ以上にずっと渋滞状態だった打線が久々活性化。しかし、これなら最初から相木先発で行けばいいのに、というのが多くなるのも下位チームの宿命か。江尻は立ち直れないままずるずるいってしまった。

うわぁお、ウィリアムスがいなくなった途端の(彼もこのところ良くなかったけど)この悪夢。延長に入って3点勝ち越しなら普通勝ったと思うよなぁ。それがまさかきっちり逆転決められるとは。打ったウッズは凄いが、打たれたマイヤーズはこれあとを引きそう。一死も取れなかったというのはきつい。
中日が横綱相撲で圧倒、首位攻防は独走への足がかりになりそうな展開になってきた。工藤をセオリー通り立ち上がりに攻め、あとはベテラン山本昌がきっちり抑える理想の試合運び。巨人は堀田の起用・活躍も起爆剤とならず、この大一番に来て自慢の打線が落ちてきたのが痛い。唯一の武器も中日投手陣には効かないとなればどうする?
今季初登板、先発の広池。初登板というのはだいたいそうだが、立ち上がりがあまりにもったいなかった。結局そこだけだったのに、惜しい。しかしこれなら何とかなるかも。ぜひとも次は白星を挙げたいところ。援護で楽になった石川は万全の投球。ヤクルトが危なげなく逃げ切った。それにしても、澤崎は毎回失点してるな…。

*業務連絡(業務かというのは置いといて)
12日より三日ほど外出いたします。ネット環境がないので更新もお休み。復帰は15日の予定です。

2004年8月16日(月) 戻りました

大阪近鉄2-1福岡ダイエー
北海道日本ハム7-4西武
オリックス9-3千葉ロッテ
広島6-3阪神
ヤクルト8-5中日
横浜4-3巨人

どうにもダイエーが拙攻で勝てる試合を落とした印象。新垣は順調な出来だったのに、打線が結局5併殺で流れをどんどん悪くしてしまった。しかも近鉄の得点はダイエーのミスがらみ。連敗中の近鉄としては助けられた格好。その中で光ったのは吉川。ヒーローインタビューがカラスコというのはおかしくないか?
西武投手陣が10四球、日本ハムも負けじと7四球。お互いに締りのない投球内容で、やたら長いばかりだった試合。ゲームとしては帆足・山崎の乱調で序盤で決まっていた印象だったが。だからもうちょっと吉崎も頑張らないと。日本ハムは井場以下3投手が三振とりまくり。西武打線はトータルで15三振。
これだけ負けていてもオリックスはロッテには相性がいい。3回に1点差に追い上げられたときにはいやな予感がしたが、その後を本柳が踏ん張った。小野は前回が良かっただけに、ここを続けて欲しかった。まだ信頼には今一歩、復活というには早い。ロッテは投手がどれも良くなかった。

永川が良かったとはこれっぽっちも思わなかったし、ラロッカが面白いことをやらかして序盤のムードは非常に悪かったのだが、ホッジスが突然崩れて一転広島ペースに。ただちょっと阪神は点の取り方が下手すぎて相手を助けてしまったなぁ。とりあえず勝った永川だが、8安打3四球では合格点とはとても。
一昨年は先発でよく投げた山井が初登板だったが、内容はダメダメ。序盤に差をつけられてヤクルト楽勝ペースだったが、これが勝てなくなった投手の宿命か、あと少しのところで石堂も崩れてしまった。山井のKOよりも中日にとって痛かったのは自慢のリリーフ陣で負けたことか。ヤクルトは終盤で追いつかれるいやなムードを脇役陣が振り払った。
横浜クリーンアップが一発の揃い踏み。得点はそれだけで巨人を振り切った。多村の大台到達は横浜の日本人打者では田代以来とか。佐藤はボールは切れてると思うのだが、この投手も手痛い被弾が多いかも。セドリックはいつものように四球がらみ。とりあえず佐々木の代役は門倉?

2004年8月17日(火) よくもまあ、長い試合を

西武11x-10千葉ロッテ

5回の5点で、あるいは9回3点差で、ロッテの勝ちだと思ったんだけどなぁ…。サヨナラ打を含めて、ことごとくキーポイントにフェルナンデス。なんとも恐ろしい打線の力。ロッテとしては抑え薮田の不安がいきなり出たが、9回二死からこうなるとは予想外。それにしても長い試合だった。

2004年8月18日(水) 札幌ドームの歓声の大きさにちょっと感激

北海道日本ハム6-6福岡ダイエー
千葉ロッテ4-3西武
大阪近鉄5-3オリックス
中日9-8阪神
巨人4-2ヤクルト

日本ハムにとっては勝ちに等しい、ダイエーにとっては負けに等しい引き分け。新4番高橋の一発からグッと流れを引き寄せて追いついた日本ハム。それに対してダイエーは、山田が大誤算で楽勝ムードが一変。山田はまたもや体力不足というか、ここにきて制球も球威も落ちてきている。この投手は1シーズン持たないのか?
それでも引き分けたダイエーを追う立場としては、西武のこの一敗はもったいない。ちょうど前日の借りを返された格好だが、石井のもう一歩届かない歯がゆさも悔しいところ。決勝点の奪われ方は豊田らしからぬ失態だった。打線のほうもトータルで8四球を貰いながら終盤は沈静化。無四球のほうが負けてしまった。
あと一息といいたいところだが、具はこないだもこんな負け方をしなかったか? 1安打で飛ばしていた投手がいきなり5失点では手の打ちようがない。近鉄は本当にワンチャンスでこつこつ差を広げたオリックスをうっちゃってしまった。パウエルの見切りはやや早かったように思えたが、継投が良く機能した。

エース川上で一時は5点差をつけながら、予想外に苦しい展開に。阪神としては効果的な一発でよく追い詰めた。ただし下柳の不調が結局はすべて。もったいなかったのは金澤で、結果的にはこれが致命点になった。いい感じでリリーフがしのいでいただけにここが惜しい。中日は森野の起用が大はまり。
工藤が自ら逆転弾を放ち、見事200勝達成。こういう形で記録到達というのも珍しい。お互いにほとんど一発だけだったが、1番の志田が3安打放っているのに活かせなかったヤクルトは歯がゆい。ベバリンはあそこが一杯一杯だったろう。それにしても、ヤクルトは巨人に一方的に負けすぎ。

2004年8月19日(木) 無死満塁って、本当にアウトが取れる気がしない

北海道日本ハム14-4福岡ダイエー
千葉ロッテ6-1西武
中日10-5阪神
ヤクルト6-1巨人
広島5-3横浜

もうなんというか、途中からは一方的に過ぎてコメントのしようがない。無死満塁の状況を作り、あまつさえそれを長引かせては手の打ちようがないということ(これはオリンピック・オーストラリア戦も同じ)。新庄の満塁弾ですべて終わり、あとは蛇足。正田は高校時代のカーブ主体のピッチングが甦ってきている。
西武もしっかりお付き合い。三井は前回も似たような投球で、差は点を取られたか取られなかったかということだけ。打線のほうも5安打で沈黙、ロッテに完敗。それにしてもこの連戦やけに堀の活躍が目立つ。この人が当ってくるとロッテの季節という気がするのだが、さしたる根拠はない印象論です。

山本昌は大して良くなかったが、阪神の失点、特に藪の乱調が大きすぎた。両軍一発なしでつるべ打ち。特に中日はモレル以下三投手からも小刻みに得点を重ね、危なげない試合運び。こうも快調に回転すると逆に気味が悪いような。阪神も12安打で5点なら拙攻とはいえない。
むしろ拙攻はこの巨人。ただでさえ少ない走者を2併殺で潰し、得点は内野ゴロの間の1点のみ。それでも最少得点差で進んでいればまだ目もあったが、終盤リリーフが被弾でぶち壊し。石川は序盤がピンチの連続だったが、うまくしのいだことでペースを掴んだ。やっと巨人に勝ちましたよ…。
せっかく「スミ2」で推移していたのだから、そのまま広島打線を眠らせておくべきだった。ポイントは7回の横浜の攻撃。ここで1点でもあげていればその後の展開はガラッと変わっていたかもしれない。返す返すもこの攻撃はもったいない。まずい攻めを繰り返していた広島にこれで「まだいける」と思わせてしまった。ただ佐伯を攻めるのは酷かもなぁ…。

2004年8月20日(金) 賽は投げられた

中日4-0阪神
ヤクルト3-2巨人
広島12-5横浜

うまくいっている時はすべてがいい流れでおさまるもので、伏兵小笠原の前に阪神打線は完全沈黙。エース井川を立てながら競り負けてしまった。中日も打ち崩したわけではないのだが、少ないチャンスを確実に活かすソツのなさできっちり勝利。どうも最近の阪神、以前の覇気のなさを感じて仕方がない。リーグ優勝で燃え尽きてしまったか?
両軍とも一発のみの得点だったが、片や3ラン、片やソロ二発で明暗くっきり。藤井のアクシデント降板でヤクルトは肝を冷やしたろうが、リリーフ陣が実にいい仕事をしてくれた。一軍復帰後はなかなか安定している高橋尚も援護がなければどうしようもない。巨人の自力優勝がついに消滅。いまさらメークミラクルとか言わんよね?
ええっと、何でこんなことになってますか?佐々木がどうのこうのは別として、他の投手にとって今は絶好の機会なのに。それがこんな有様では、結局佐々木頼みということになってしまうではないですか。まあそれにしても広島の集中打は凄まじかった。前田のホームランで終わりかと思ったらさらにつなげたもんなあ。

2004年8月21日(土) 5%? 状況から言えば妥当な数字では?

千葉ロッテ5-1福岡ダイエー
北海道日本ハム10-4大阪近鉄
ヤクルト7-2阪神
中日5-4横浜
広島7x-6巨人

たった5本しかヒットを打たれなくとも、そのうち2本がホームランというのが斎藤の運の尽き。それにしても、だ。ダイエーのチーム全体の重苦しさはどうだ。1点取るのに四苦八苦、追う展開になると途端に息苦しくなっている。チーム状態があまりに悪すぎる。渡辺俊は、やっぱりこの人がオリンピックに行って欲しかった。
2連勝同士の対戦だったが、日本ハムが怒涛の攻撃で近鉄投手陣を粉砕した。多少の拙攻は何のそので立ち上がりから攻めまくり、これはダイエー戦での勢いそのまま。近鉄としては高木がもうちょっとまともな投球をしてくれれば、腰を落ち着けてミラバルを攻略出来たろうが、これではいかんともしがたい。特に新庄が乗りまくり。

3失点といえども、福原は取られてはいけないところでの失点が響いた。特に逆転した直後の再逆転はいただけない。打線のほうも走者は出すもののなかなか鎌田を捉えきれず、そうこうしているうちに藤川炎上で大差をつけられ試合終了。7回の満塁機檜山併殺はこの試合のポイント。鎌田は約一年ぶりの白星。
立ち上がりあっという間に3点を奪って、中日楽勝ペースかと思ったが。まあドミンゴというのはこういう面が強い投手なのでありうるケースではあった。問題は最後の川村。完全な自滅でせっかくのチームの好ムードを雲散霧消。得点差は1点で辛勝でも、戦いぶりにチームの差を感じてしまう一戦。
どういえばいいだろう、この試合。巨人は良く追いついたといえるが、しかし負けてしまったのでは結局一緒。広島は逆転サヨナラで最高の形だが、しかしもっと楽に勝てたはずにも思える。とにかく両軍リリーフが一番大事なところで誤算続きで、5時間42分は今季最長。長かった。

2004年8月22日(日) 連日長い試合が多い…

千葉ロッテ6-2福岡ダイエー
西武7-2オリックス
大阪近鉄6-1北海道日本ハム
阪神7-6ヤクルト
横浜10-5中日
巨人13-6広島

下位打線に効果打を決められ、ダイエーがまさに泥沼。欠けた先発陣の穴埋めは全くうまくいかず、打つほうも同じ相手にやられすぎ。セラフィニはダイエー戦に異様に強く、あまり四球も出さない。またロッテで苦手を作ってしまった。山田も投げるたびに失点でいよいよこれは危機的状況。
1回先頭の柴田が打ったきりずっと無安打で進行していた西武が、土壇場で突然打線爆発。川越は球数もそれほどでもなかったのに、GG佐藤に打たれてちょっと動揺したろうか。ただオリックスとしては同点止まりにしておきたかった。徳元(だいたいこの人は先発タイプでは)の救援が裏目。西武は急遽登板の帆足がいい仕事をしてくれて、ついに0差。
前日の勢いはどこへやら、村が日本ハムを3安打に封じて完勝。村は時折思い出したようにこういうところを見せるので注意が必要。日本ハムの誤算は金村。立ち上がりの4失点もそうだが、その後もピリッとせずじまいで、近鉄ペースのままの試合にしてしまった。特に4回は下位打線で満塁にして上位で失点という最悪の形。

11回鳥谷、12回秀太と立て続けに一発が出て、粘るヤクルトを何とか振り切った。鳥谷のホームランで完全に決まったと思ったんだが、モレルが大誤算。しかしヤクルトにはもう投手が残っておらず、明らかに不安定な平本を出さざるを得なかった。総力戦で力尽きたヤクルトだが、10回に決められなかったのがその原因。しかし長かった。
野口の乱調で中日の連勝ストップ。クリーンアップ三連弾(最も三発目の多村は山井だが)はちょっと酷すぎ。まあこうなってしまえばいかな好調チームでも手の施しようがない。それでも6回に集中打を見せたのは意地か。5回までのセドリックは万全だった。最後はちょっとスタミナ切れ?
1回と6回に打ち込まれた桑田も良くはなかったが、まあ河内が悪すぎ。最初からいいとこない投球で、ずるずる失点を重ねるのみ。リリーフが充実していれば3回でKOでもおかしくない。本当に、悪い時は救いのない内容になる、この投手。広島もかなり打ち込んだが、投手陣の打たれっぷりが半端ではなかった。

2004年8月23日(月) 白河の関どころか、津軽海峡を越えましたか。素晴らしい

千葉ロッテ5-2福岡ダイエー
オリックス9-4西武
大阪近鉄8-7北海道日本ハム
阪神7-3ヤクルト
横浜3-3中日
巨人5-4広島

両軍の勢いの差歴然。小野は甘い球も多数あったのにダイエー打線は打ち損じ。本間が一人気を吐いただけで全くつながらずかみ合わない。一方ロッテは欲しいときに効果的な一発が飛び出し、順調にゲームを進めた。ロッテは3位浮上。いよいよロッテの季節が始まった、か?
こちらはオリックスが前日のお返しで逆転勝利。後藤光は3回までは良かったが迎に同点弾を打たれてすっかりおかしくなってしまった。オリックスのほうは慎重に、神経質すぎるほどの細かい継投でリードを守り勝利。まあ気持ちはわからないでもない。それにしても迎のプロ初ホームランは効果的だった。西武は6回に追いつけなかったのが響いた。
前半全く音なしだった近鉄がまさか逆転勝利とは。入木は被安打3、1失点でも5四球ではあんまり合格点は出したくないなあ。しかし救援陣がそれ以上に悪すぎた。まあ8四球では勝てませんよってことで。毎日微妙に打順の変わる高橋は今回は6番。カラスコはこれで6勝目…6勝もしてるのか…。

リリーフではちっとも良くなかった三東だが、先発させてみれば意外や意外、初回の2点だけで食い止める好投。初勝利を飾った。ベバリンが乱調で援護をたくさんもらえた幸運もあった。ヤクルトとしてはそれでも3点差、しかし佐藤が打たれた2本のホームラン、これが痛かった。岩村の35号は球団の日本人新記録とか。
6回降雨コールド。どちらもヒット数の割に得点にならず、はっきり言って歯がゆい一戦。特に中日は2回の攻撃が悔やまれる。対する横浜もたびたびのチャンスを活かせなかった感は強い。毎回2安打ずつで3点じゃあなあ…。
前回も結果オーライで良かったとは言えないし、今回も良くない。やっぱり永川の先発には無理があるのでは? 相変わらず先頭からいきなり歩かせたりするし、春先より良くなったようには感じられない。佐藤は二発のホームランで1点差に追われたが、リリーフ陣が何とかしのぎきった。ところで、小田っていつからこんなに打てる選手に?

2004年8月24日(火) 急に涼しくなってびっくり

大阪近鉄9-7西武

西武ももう一つツメが甘い。5点差を追いついたときはさすが、いよいよ首位奪還かと思ったが。ばらついているカラスコを攻め切れなかったのもそうだが、なんと言っても決勝点、フェルナンデスの守備が…。しかしあれを失策にしないのは大沼が可哀相。フェルナンデスのまずいところは手だけで捕りにいこうとするところか。横着に見えるんですよね。

2004年8月25日(水) オリンピック、前回と似た展開に…

勝敗は兵家の常とはいえ、ここ一番に弱い…。

福岡ダイエー2-1オリックス
西武3x-2大阪近鉄
北海道日本ハム9-3千葉ロッテ
阪神5x-4横浜
巨人1-1中日
ヤクルト7-6広島

連敗ストップの立役者は倉野。なんだか先発で投げるたびに良くなっていく。今回の投球は圧巻で、常にストライク先行、全く危なげがなかった。一方湿りっぱなしの打線、苦手具から何とか2点をもぎ取ったものの状態は依然良くない。調子もそうだが、打順のおさまりも良くないと思うのだが。
土壇場で追いつかれて危ないところだったが、フェルナンデスの一振りでいやなムードを払拭。打線は4回から8回まで音なし。ひっくり返されてもおかしくない空気だった。ところで、豊田不在の穴を埋めた大沼が豊田復帰と同時に悪くなったような気がする。近鉄は必死に食いついたが、ちょっと根負けかなあ。
加藤の病気が全然治ってねぇ。立ち上がりにボカスカ打たれて終わり。この投手の立ち上がりの悪さはどうにかならないものか。新庄の好調が全く衰えず、なんだか3割も視野に入ってきた。ここにきて正田も安定している。うーん、プレーオフにはやっぱり日本ハムが最右翼か。

大阪ドームにいて「死のロード」と言われてももう一つぴんと来ないが、ともかくこれで長期ロードは終わり。伏兵・鶴岡に一発食らって危ういところだったが、最後にいい形で終われた。それでも下柳の不調ぶりは少々心配。今回の投球も結果オーライの感が強い。横浜は効率が悪いよ。いつものことだが。
首位攻防は痛み分け。しかし試合の展開上は巨人がよく食らいついたモノだが、ペナントの展開としては引き分けでは痛い。4回から8回まで毎回先頭を出して結局ローズの一発しか実にならなかったというのも問題。リリーフ陣の必死の投球は見ごたえがあったが、ひょっとしたら勝てた試合だったのでは?
最後に五十嵐が怪しい内容でヤクルト辛勝。石川が急に乱れだして、そのムードが最後までもつれた原因。しかし終わってみれば、初回の攻防が明暗を分けたかも。満塁被弾の直後のチャンスを無得点で終えたのが広島の誤算。そういう意味では、反撃がちょっと遅かった。

2004年8月26日(木) まあメダルが取れてよかった(本気で)

福岡ダイエー2-1オリックス
大阪近鉄6-4西武
千葉ロッテ6-3北海道日本ハム
阪神8-2横浜
巨人5-4中日
ヤクルト6-0広島

またまた辛勝。打線の調子だけで言えば連敗中となんら変わるところはないのだが、こういうのが相性と言うか、オリックス相手だと投手が一段上から見下ろしているのがわかる。相木も良かったんだが、オリックスは続けて投手を見殺し。しかしダイエーはバントが下手だね。
両チームお互いにリリーフが誤算。一発で済んだ近鉄より西武のほうがダメージが大きかった。許にしろカラスコにしろ、不用意に走者をためすぎた。西武は両外国人が4安打4打点でもそれ以外は3安打。ただ破壊力はやっぱり凄い。負け越したとはいえ形は狂っていない。
吉崎に昨年の勢いは、ない。序盤3回で8安打も食らっては、さすがに手の施しようがない。それでも一方的にさせなかったのは日本ハムも大したもの。しかしロッテ投手陣にうまくかわされた印象はある。新庄も一休み。ロッテでは今江が3安打猛打賞。

同じ左腕同士の先発だったが、吉見ってこんなもんなのかなあ。いい感じで立ち上がっていてもこらえ性がないというか、簡単に崩れてしまう。今年ずっと良くないと言っても井川とは大きな差を感じてしまう。打線は下位で取った2点だけ、チャンスは相変わらず活かせず。阪神は4回以降毎回得点で悠々。
巨人としてはこうでなくてはいけない試合。前日は詰めが甘かった。どんな形であろうと、直接対決で負ければもう終わってしまう。明日なき総力戦だが、今ここにきてリリーフが非常に頑張っているのは楽観材料。中日側から見ればあんまりもたつかないほうがいい。ここらで引導を渡しておかないと、その気になられると厄介。
6-0でも、得点内容は二発の3ラン。そんなに一方的な感じはしないのだが、とにかく高井が良かった。それでも継投のタイミングでチャンスはあったし、もったいないのが天野の投球。四球でためてドカンというのは弁護できない。その前の回は良かったのに…。

2004年8月27日(金) いい加減嘘つきマスコミに踊らされるのはよしましょうや

ホント、意図を捻じ曲げた捏造の手腕には感心します。

阪神5-1横浜
巨人2-0中日
ヤクルト13-7広島

土肥も悪くなかった、というより先発の責任は果たしたけどね、まあ今回は藪に尽きる。今季の藪はなかなか援護に恵まれないが、この内容ならどうあっても勝てる。横浜にチャンスがなかったわけでもないんだけど、相変わらず攻め下手で一発以外点が取れず。鳥谷がだんだん慣れてきたかな?
うーん、中日が巨人を生き返らせてしまった気がするなぁ。とにかく打てずじまい。復帰以来安定している高橋ではあるが、4安打ではさすがにどうにもならない。小笠原も良く投げたが、4回に四球で走者をためたのはもったいなかった。こうなると、今後一週間がペナントを大きく占いそうだが。
投手に関しては両軍誤算だらけの大乱戦。土橋が5安打ならラロッカが4安打と打ちも打ったり合計29安打。どこがどう誤算と取り上げる気もなくなるほどだが、広島は登板した投手全員が失点。これはさすがにまずい。ヤクルトの無得点は2イニングのみ。ひそかに平本が意外と良かったりする?

2004年8月28日(土) 手放すのが三年後なら面子は保てるのか? その神経は理解できない

福岡ダイエー20-4西武
千葉ロッテ7-1大阪近鉄
阪神3x-2広島
中日4-0横浜
ヤクルト6-4巨人

…なんでしょう、この試合。一つ言えることは、三井は前々回でさえもこうなる可能性はあったということ。たまたま抑えるのは二回続けてはさすがに無理。斉藤も初回の時点では危なっかしかったが、これだけ差がついてしまうとさすがに余裕。回を追うごとに良くなっていた。それにしても、城島あんた凄いわ。
村という投手も、昔から二回続けて良かった試しがほとんどない。そして近鉄にやたら自信を持っているロッテ、逆転は必然だったかも。一度ひっくり返ってしまうと後はもう一方的で、近鉄はヒットは出ても無抵抗。小林宏がそんなに良かったようにも思えなかったけどねぇ。

ラッキーで追いついても、結局5安打では…。延長に入ってからは福原・久保田の前に音なしで、阪神が押し通し。でももったいない、あと1イニングだったのに。エラーでピンチを拡大したのは痛かった。前半は信じられない低さだった檜山の得点圏打率が、いつの間にか普通に回復。後半はきちんと中軸の仕事を果たしている。
中日の王道ゲーム。ワンチャンスを生かして得点、投手がきっちり抑えて完勝。集中打が出るのが今季の中日のいいところで、このところの悪い流れを払拭した。横浜としては序盤の不安定なうちにドミンゴを何とかすべきだった。というか横浜、ドミンゴに続けてやられてちゃ世話ないだろう。しっかり恩返しされてるよ、まったく。
今度は久保先発か…。この節操のない起用法は何とかならないものか。これって本人のためにもチームのためにもなっていないと思うのだが。中日戦で燃え尽きたのか、投手陣が淡々と失点。これでは勝てないっしょ。川島が苦手小久保も封じてきっちり抑えたのとは対照的。

2004年8月29日(日) 夏も終わりかぁ

西武3-2福岡ダイエー
千葉ロッテ4-2大阪近鉄
オリックス9-5北海道日本ハム
阪神5-2広島
横浜3-2中日
ヤクルト6-3巨人

こんなにきっちりと落ち着いた帆足というのは初めて見たような気がする。普段は力任せの部分が多く、中盤で捉まるケースが非常に多かったのだが、今回は最後までいいところのコントロールされていた。前日からの流れでこれは見事。豊田が良くなく、最後はあわやのところだったが、ダイエーはちょっと仕掛けが遅かった。
あと一歩のところでパウエル力尽く。追いつかれてしまうともう相性は露骨に出てしまい、最後は近鉄防戦一方。これでプレーオフは非常に厳しいところに追い込まれた。帰国の小林雅がきっちり抑え、代役を務めていた薮田ともども圧巻の内容。ロッテに確かに風は吹いている。
最後に山口が打たれなければ完璧だったんだが。初回4安打でわずか1点で、立ち上がりのミラバルを捉えそこなったかなと思ったが、中盤できっちりKO。最後がなければきっちりとした勝ち方だった。川越はかなり悪いほうだったが、味方の逆転で立ち直り。日本ハムとしてはミラバルが誤算過ぎた。

ホッジスが久々にいい投球。いきなりソロ被弾で先制されたが、その後は広島の攻撃をうまくかわした。一方の河内は相変わらず荒っぽい内容で、二番手佐竹も誤算。中盤に1点ずつ追加されやられっぱなしになってしまった。広島は全体的に沈滞モード。かなり厳しい状態。
先発になってからの加藤は充実一途。今回も危なげない投球できっちり首位中日を抑えた。逆に朝倉はいまいちだったなぁ。8回以外毎回安打を放って3点は正直少ないんだが、投手がこの出来なら試合を拾える。ウッズのローズ追撃が最近目立つかも。
桑田の出来がすべてだった。この2イニング以外ヤクルトはわずか3安打で、石堂にも隙はあっただけに痛い乱調。巨人は中軸がブレーキで、3,5回の好機を逸したのはまずい。ペタジーニも結局ソロだし、あまり意味なし。最近ローズ、小久保はお疲れか。

2004年8月30日(月) 森の肩にトンボがピタリ

福岡ダイエー8-5西武
大阪近鉄3x-2千葉ロッテ
北海道日本ハム8-1オリックス
阪神17-2広島
中日6-4横浜

オールスター以降、これまで完璧に近かった星野がどうも精彩を欠く。なんとなく鋭さを欠いている印象で、西武のリリーフは誤算。山崎も毎回先頭を出しちゃしょうがない。ダイエーとしては、序盤のピンチを城島の牽制で脱したのが大きかった。これで雰囲気ががらりと変わった。三瀬の不調は思わぬ誤算だったが。
礒部のサヨナラ弾で近鉄首の皮一枚。セラフィニ‐バーンはいずれも好投で、なかなか均衡が破れなかったが、両軍とも終盤はちょっと拙攻。特にロッテは8回は点が取れそうなムードだったのに逃してしまった。近鉄も攻めあぐんでいたが、一振りで決した。しかしカラスコは二桁いきそうな状況だな。
これで金村の最多勝の目も出てきたか。オリックス投手陣が序盤から景気よく失点して、まあいつもの大敗ペース。しかし実績ある金田がこういうことでは…。打つほうも4安打で全く無抵抗。金村は淡々とマイペースで投げ、全く危なげがなかった。

うーん、だから、永川は無理でしょ。どうせ投げさすんなら広池のほうがまだ可能性があると思うが。まあこれだけ打ち込まれりゃ諦めるかな。阪神の先発も実績の乏しい三東だから、接戦になればどう転んでいたかわからなかったけど、こんな大差がついちゃどうにもならない。しかし三東の打棒…。
長嶺を1失点で継投に踏み切って、むしろそのリリーフが打たれて苦しい展開。だからこそ、1点差に追い上げた8回の3失点が横浜はもったいなさ過ぎた。しかもエラーがらみだし。こういうところが首位チームとの差か。中日は福留が早速の一発、荒木が4安打と打線が良かった。

2004年8月31日(火) この台風はえげつない

千葉ロッテ12−1西武

大敗。福岡に戻れなかったダイエーに1位マジックが点灯と踏んだり蹴ったり。いかんせん岡本や三井では勢いに乗っているロッテを止めることはできなかった。打線も清水直の気迫の前にただ三振を積み上げるのみ。先の負け越しで、なんだか気勢を削がれたような印象。このままずるずる行かなきゃいいが。

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