走り書記

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2004年10月1日(金) 元気になるのは結構だけど、TPOをわきまえない写真だよな…

横浜5−3阪神
ヤクルト5−3中日

今季雪辱を果たした横浜、とうとう阪神に勝ち越し決定。ただそれで大きく順位が飛躍しないのは、やはりチーム力にまだ欠けるからだろう。さて一方の阪神も、昨年ほど打線がつながってくれなかった。今回も4併殺では攻め手がない。ウッズが44号、本塁打王争いはまだ混沌。
追いついたところまではさすがに中日、優勝チームの勢いだった。しかし後半はヤクルトが意地。びゅんびゅん飛ばしていた岡本の被弾で負けたのだからしょうがないか。ラミレスがもっと早く調子に乗っていれば、ヤクルトの可能性も高まったと思うと少々惜しい。しかし中日は福留がいないんだよなあ、これで。

2004年10月2日(土) ぎりぎりの勝負って熱いなあ

*中日のリーグ優勝が決定*
阪神6−4横浜
広島5−2中日
巨人6−4ヤクルト

加藤らしくない乱調で、初回で阪神が勝負を決めた。しかし、三東ってやたらに援護に恵まれるような気がする。中盤以降阪神は音なしで、展開としても危なかったのだが何とか乗り切った。ウッズが連日の猛チャージ。でも、秋風が漂うカードではあるな。
勝って決めたい中日と、目の前での胴上げは阻止したい広島の熱戦。アレックスの強烈返球あり、広島投手陣のぎりぎりの投球ありと、かなり見所あり。選手たちに伝わっていたか微妙だが、ヤクルト敗戦のほうが入ったすぐあとに、隙を突くかのような緒方の一撃が出たのはなんとも奇妙だった。しかし、最後に粘りを見せたのはさすがに優勝チーム。
さて、皮肉にも中日の優勝を決定させたゲーム、巨人らしい一発攻勢で粉砕したのがまた皮肉だった。ヤクルトとしては石井でやられたのだから、もうしようがないだろう。それにしても、シコースキーも抑えとなると頼りないし、結局巨人はなんら課題を解決できなかったなぁ。

プレーオフ1stステージ第一戦

西武10−7北海道日本ハム

この粘りが今の日本ハムの脅威であり、勢いに乗ったチームの怖さ。伏兵佐藤の一発から大差をつけた西武が押し切ったが、その直後の反撃には肝を冷やしたのではないだろうか。なんとも熱い試合だったが、あえて言うなら井場と建山は順番が逆だったかもしれない。ともあれ、これで西武がかなり優位に立った。勢いに乗る相手に緒戦を取られるのは厄介なこと。日本ハムの巻き返しなるか。

2004年10月3日(日) 熱戦の影で、戦力外報道も続々

プレーオフ1stステージ第2戦
北海道日本ハム5−4西武

正直、こういう一発勝負の場面でミラバルは信頼しきれないと思っていたのだが、想像以上に気合乗りが違ったようだ。被安打の多い内容ではあったが、終盤まで粘りに粘って僅差勝ち。横山も危ない場面も締めくくったのはさすがにタイトル獲得者。一方の張は、これは危惧どおりの結果かも。かなりの接戦で、次の展開が読めません。

広島4−4阪神
ヤクルト6−1中日

粘る広島が執念を見せた。金本の2ランで決まったと思ったんだが、粘る前田を見て「これはひょっとするか?」と思った途端の同点弾。ただ再三のサヨナラの好機は活かしきれなかったので、粘り勝ちとまではいかなかったが。緒方がちょっとブレーキだった。江草はフォークがあのコースに落ちていれば計算できる。
今季最短の2時間18分試合。中日が4安打で終わったのは、完全に祝勝会疲れでしょう。それでも最後に高橋が代打ホームラン。この選手は本当に成長した。ヤクルトは中日に勝ち越したんだよなあ。Aクラスも決定したが、優勝のためには春先の出遅れが痛かった。このところ投手が二年続けて活躍しないため、整備が常に遅れてしまっている。ゴンザレスは果たしてどうだろうか。

2004年10月4日(月) いやはや、こんな展開読めませんって

プレーオフ1stステージ第3戦
西武6x−5北海道日本ハム

きっちり逆転し、慎重な投手リレーでつないで、最後は豊田で締め、完成されているが平凡なプロットが、最後にとんでもなく化けました。豊田はずいぶん上ずっていたが、まさかあそこで2ランが出るとは。しかしそれ以上に見事だったのはサヨナラ弾の和田の粘り。西武はもつれても結果的に最高の形で次のステージに進んだ。ただ、一言言わせてもらうと、今回マスコミもベンチも入来を買いかぶりすぎていた気がしてならない。シーズン中全然ダメだった選手がポストシーズンだけ大活躍なんてことは、やっぱりそうそうないと思います。

広島4−2阪神
中日11−1ヤクルト

広島の投手陣が完全に安定したのがシーズン終盤になってから、というのは皮肉というより問題だよなあ。ともかく、長谷川が順調に復帰してきたようで何より。ただこの「誰かが復帰」→「別の誰かが離脱」というサイクルがもう何年も変わっていないので、それがどうにも不安。野口はFAを口にした途端に出番が増えたような。
川崎引退試合。でも三者三振はやりすぎじゃない? 引退登板のお約束でも、こういうのは古田一人だけでよかったと思う。岩村辺りはタイトルの可能性も皆無ではないわけだし、個人的にどうもすっきりしなかった。さて問題は石堂だ。さすがにあの緩いカーブだけでは苦しいと感じてしまった。もう少し低めに集めないと。山本昌はさすがです。シリーズに向けて視界良好。

2004年10月5日(火) この時期だから目立たないけど、この時期にってのは結構凄いと思う

阪神1−0広島
巨人7−3横浜

もちろん、井川のノーヒットノーランの話です。消化試合だからこそ、実績ある井川クラスがコンディションを保つ難しさがあると思う。今季はどうにも波に乗れなかったが、これは来季に向けて非常に明るい材料になりそう。一方黒田も、ようやく「らしさ」が出てきた。こちらも来季の巻き返しに期待。
氷雨降る横浜スタジアム。物悲しさがいっそう募る消化試合だが、普段出番のない人たちにとってはここが勝負どころ。だからこそ三浦辺りには頑張って欲しかったんだが。工藤が久々に勝って二桁到達。なんのかの言っても、この人あと数年は一線でやりそうかな。

2004年10月6日(水) キーナートとかオマリーとかの名前よりも、新潟の動きのほうが楽しみ

広島2−1横浜

土肥は好投すると援護がないなあ。初回の1点だけじゃあ可哀相。ベイルの出来が良すぎた。立ち上がりこそ微妙だったが、3回以降完璧。リレーもはまって、本当に終盤の広島投手陣は好調。一時不調に陥った大竹も立ち直った。しかし、朝山はここにいたって結果が出ないとまずいな…。

にしても、雨天中止が多いですねぇ…。

2004年10月7日(木) この采配は吉か凶か

プレーオフ2ndステージ 第一戦
福岡ダイエー9−3西武

石井貴先発ということで、恐らく西武ベンチはある程度負けも覚悟していたはず。ただ、個人的には少々疑問。この打線爆発でダイエーはブランクの不安を払拭できたし、西武は勝ちあがってきた勢いが削がれてしまったかもしれない。この先発の選定は案外尾を引くかも。ダイエーは、三瀬は万全だが杉内のテストは不調。城島はこういう舞台に強いよなあ。

ヤクルト2−1阪神
横浜6−5広島

この終盤に来ても、福原に援護がない…。ただまあ、1点を守りきれなかったのも、酷なようだが事実。せっかくそれまでほぼ完璧だったのに。ラミレスは後半だけで何本打ったろう? 逆に、何で前半打球が上がらなかったのか疑問。阪神の勝ち越し消滅。
うーむ、こんなに苦戦しなくても良かったはずなのに。細かい継投というのは、打たれだすと連鎖反応を起こす危険性もたっぷりある。ただもともと、若田部というのはこういう投手だし。河内も病気が治んないなあ。

2004年10月9日(土) 三澤解雇なの? 福井も?

プレーオフ2ndステージ第2戦
西武11−1福岡ダイエー

休養期間があっても、和田は立ち直れなかったか。夏場以降、どうも制球が散らかりすぎで、思うように制御できていない印象。もともとそんなにコントロールは良くないが。さて、松坂で勝つことは西武もダイエーも想定内だろうが、ここまで完璧に抑えられてしまうと前日の猛打も空しい。第3戦は斉藤と張となれば、どちらも今季いまいち同士。展開が読めないなあ。五輪以降の張はかなりだらしがないが…。

阪神5−1横浜
広島3−0中日
ヤクルト5−2巨人

消化試合とはいえ、プロ入り初登板・初先発で初勝利とは験がいい。即戦力としては失格だが、これは自信につながるはず。横浜は金城が3安打しても、報われず。やっぱり金城の打順、ここじゃあないと思うんだけどなあ。
小山田プロ初完封。これだけの球数で投げきるのだから、もう完全に先発と見るべきか。実際体調の維持が難しい投手なので、一定の間隔があるほうがいいか。負けた山井はちょっと荒れ気味。でもこれでまとめられるのなら、ローテーション入りに不足はない。新井はせめてあと2ヶ月早けりゃなあ。
高井は河内とは違いますね。順調に伸びてきた。何事もなければ、川島ともどもヤクルトの先発陣は来季なかなか楽しみ。一方の高橋尚は、まあこんなものか。一時の不調は脱した。しかし真田は、寺原もそうだが、印象が悪くなる一方。

2004年10月10日(日) バリエーションの差

プレーオフ2ndステージ第3戦
西武6−5福岡ダイエー

選手層の差がそのまま結果となって表れた。下位打線で逆転し、リリーフ陣で逃げ切った西武に対し、ダイエーの攻撃はあまりに中軸頼みでもう一つつながらない上に先発にウェイトがかかりすぎ。鳥越の一打までは良かったんだが。西武は長田が勝ち越しを許した後をしのいだのが大きかった。その後ダイエーも再三のピンチを乗り切っても、攻撃のリズムに転化できず。斉藤は野田に打たれた球が完全な棒球。本当なら代え時だったのだが、この辺の決断の遅れも選手層の差。

広島4−1巨人

いまだに鴨志田の良さって試合で伝わってこない。そんなに速くも感じないし、結果も出てないし、ブルペンだと違うのかな。まだ抑えにというほどには見えないんだが。両軍とも若手主体の教育リーグのようなメンバーになってるが、来季につながる可能性大の広島に対して、巨人のほうはここで目立ってもチャンスが増えるかどうか…ってのが。

2004年10月11日(月) またもおいしいところをテレ東が(ローカルな話ですね)

プレーオフ2ndステージ第4戦
福岡ダイエー4−1西武

「ビックリ箱」鳥越の3安打と倉野の好投、ダイエーの伏兵陣が意地を見せた。倉野は今季大きく成長した慎重さを見せ付け零封。出口や和田の好返球もあって、締まったいい試合だっただけに、怪しい判定が多かったのが惜しい。ようやくつながりを見せたダイエー打線だが、依然松中に当りがないのが不安。さて最終戦、同世代対決には無類の強さを見せる松坂が胴上げを勝ち取るか、ダイエーが牙城を崩すのか、いよいよ決戦。

阪神8−3巨人
中日13−4ヤクルト
広島1−0横浜

八木の引退試合。しぶとくライト前に放って有終の美。一方巨人の若手投手たちだが、久保は序盤で失点しすぎで、試合そのものを壊してしまった。真田がまあ、マシなほうだったかな。スタミナの課題は消えていないが。格落ちの相手とはいえ、三東は5勝に到達。
川上はそんなに良くなかったが、ゴンザレスが大乱調。一番悪かったんじゃないだろうか。中日打線のキーマンは荒木だと個人的に思う。この人は固め打ちが多く、それを許すと中日は大量点を叩き出す。ヤクルトは1番候補がまだ絞りきれないなあ。
投手戦。セドリックは新井に許した一発に泣いた。しかし永川も、苦しい展開でよく投げた。これぐらい投げられるのなら、計算も立つ。広島投手陣は今季大きく陣立てが変わったが、これを来季につなげていけるかどうか。終盤の内容はいいだけに、今度こそ足並みを揃えたい。にしても、ホームラントップは揃ってもうお休みかよ。

2004年10月12日(火) これが今季の総決算

プレーオフ2ndステージ第5戦
西武4−3福岡ダイエー *西武ライオンズリーグ優勝決定

これほどの熱戦に、どこがどうという細かいことは言いたくない。両先発の奮闘、土壇場でのダイエーの粘り、頂上決戦にふさわしい試合で、まさにぎりぎりの衝突。今季1点も取れなかった豊田から追いついたときは、ダイエーに流れが来ていそうだったが、運は西武にあった。あえて言うなら、三塁コーチの判断がダイエーは微妙だったかなあ。西武はかなり傷だらけの勝利だったが、胸を張ってシリーズに臨むべき。

ペナント1位のチームが敗退したことで異論もあるだろうが、個人的には納得している。ダイエーは西武とロッテに負け越し、オリックスから大量貯金をしての1位。西武は2位でも全チームから勝ち越し。どっちが優勝であっても良かった。
私情では、悔しいですけどね。でも西武にはかなわなかったんだから、しゃあない。

阪神7−3ヤクルト
中日10−2横浜

すっかり影が薄くなった消化試合、プレーオフでかなり疲れたので簡単に。井川はなんだかんだで最後はまとめてきたなあ。藤井は最後はピシッとして欲しかった。ヤクルトは後2試合残ってるのか。打点王争いはまだわからんな。
中日は最終戦。完全に調整モードだが、打線はいい形で終わった。小笠原はどこで使う気かなあ? 若田部はすっかりリリーフになっているが、向いてないんだよなあ。来季はどうするのか…。

2004年10月14日(木) 明日は、どっちだ…

田尾監督に堤オーナー辞任に産業再生機構…いい加減にすっきりとした気分で来年のことを語れるようにならないものか…。

横浜6−1阪神

消化試合がひたすら続くセ・リーグ。福原は最後にケチがついてしまった。最終戦ということで色々出てきた阪神だが、佐久本や石毛はまさか思い出登板? しっかり打点を稼いだ金本は立派。土肥は完全に先発投手の顔になって、来年はどうローテーションを組みますか。吉見もリリーフって柄じゃないしなあ。

2004年10月15日(金) 頼むから静かにしてくれ

偽らざる本心…

横浜4-0広島

土肥を誉めた直後に、吉見がノーヒットノーランをあと一人で逃す好投で完封。そうだよ、仮にもエース候補がこのまま消えるわけにはいかない。意地を見せていかないと。小山田は2回が乱調そのもの。引退試合が守備だけというのは瀬戸らしいかな。

2004年10月16日(土) さあさあ、日本シリーズですよ

横浜4-2ヤクルト

秦はまだ実力不足かな。忘れかけていた小池がこのぎりぎりで2ホーマー。まだ置いていかれるわけにはいかない。横浜は最下位に終わるか否かの瀬戸際。岩村も3割に乗るかどうかの正念場。しかし、ヤクルトのスタメンは平均年齢が高いな、この時期に。

2004年10月17日(日) 変な遺恨は要らないんだけどなぁ…

日本シリーズ第1戦
西武2-0中日

思った以上に中日が硬かった。間隔が空いたことよりも、経験不足のほうが心配要素となりそう。特に荒木・井端の1,2番コンビが機能しないと得点力が大幅に落ちる。前回の関川のように封じられてしまうと非常にまずい。
西武は石井貴がシーズン中にもなかったほど鬼気迫る投球。プレーオフ最終戦の気合を持続している。前回ブレーキとなった和田がチームを引っ張って、期待を上回る好循環を見せた。小野寺も通用しそうだし、上位打線に皆ヒットが出たのも大きなプラス。しかしカブレラは熱くなりすぎるのも考え物だな。
判定については、いまさら四の五の言いません。何であの人がこんなに出番が多いのかなーとは思うけど。
第2戦は荒木に注目。この人が出ないと中日の攻撃は始まらない。

ヤクルト3-2横浜

久しぶりにシリーズ日程にかぶったセ・リーグ最終戦。ヤクルトの2位と横浜の最下位が同時に確定という複雑な結果。岩村はキングまであと1本届かず、たった1打席でもヤラセの三振はもったいなかったんじゃないのかなぁ。ラミレスもそうだが、今季のヤクルトは最後まで「あと一歩届かず」だった印象。

2004年10月18日(月) 短期決戦の綾

日本シリーズ第2戦
中日11-6西武

ナゴヤラウンドは結局タイ勝負。和田のソロまでは完全な西武ペースだったが、立浪の同点弾は決定的に流れを変えた。自慢の投手力はあまり発揮できなかったが、音なしだった1,2番、特に井端の覚醒でお得意の集中打モードに持ち込んだのは、今後を見る上でも大きい。井上の守備の貢献は大きかった。もう緊張は問題なさそう。
西武は松坂がすべて。結果的に心中となった采配だが、これははっきり言って仕方ない。西武としては松坂が軸になってもらわなければ困るわけで、一度落ち込んだ選手がそうそう立ち直れないのは過去にも実証済み。ベンチとしては、負けゲームであっても松坂をKOという形では降ろしたくなかったのだろう。明らかに遅れた交替機は、親心ではなく戦略上の都合によるものと思われる。
もちろんそれが裏目に出たのだから、西武は精神的に苦しい。負けても2失点だけだった川上とは対照的になってしまった。1勝1敗でも中日のほうが精神的に優位か?

第3戦の見所は恐らく先発のドミンゴの立ち上がり。西武は勝手に思いつめないことでしょう。

2004年10月20日(水) 因果と呼ぶにはあまりに強烈

日本シリーズ第3戦
西武10-8中日

どうしたって、誰が見たって、焦点は7回の攻防。一度は交替を決めてマウンドに行き、そこで翻意したことが派手な逆転劇につながってしまった。最初の決定を覆して、結果的に失敗になるということは往々にしてあるもの。だが、ここまで顕著な例も珍しい。岡本は続投となった途端に変化球の制球がつかなくなり、どんどん幅が狭くなってしまった。これは力んでしまったのかなあ。佐藤の同点打も、あまりにも安易な初球ストレート。そしてカブレラの一発は、一番いってはいけないコースに投げてしまった。
西武としては、一度は致命傷になりそうな展開だったが、これは息を吹き返すに充分。しかし、まさかねえ…。ちょっとした采配のずれがこれほど大きく結果を変えるのだから、野球は改めて恐ろしい。主砲の覚醒で俄然盛り上がるか。

目立たないが、プレーオフ以降石井がちょっとしたラッキーボーイになっているのが印象的。次はどうか、天候不順だけど。

2004年10月22日(金) 「山井」のイントネーションが気になってしょうがない

日本シリーズ第4戦
中日8−2西武

山井はなんだかやりそうな気がしたんだが、ここまでやるとは思わなかった。後半ずっと良かった調子を今も維持して、これは来季も非常に楽しみ。そしてこのシリーズで盲点となっていたのがリナレス。西武ベンチはこんなに一発を食らうとは思っていなかったろう。いやいや、侮ってはいかん。
張はこうなりそうな予感がしたが、やっぱり…。この投手の傲慢にも見える強気は、虚勢なのではないだろうか。今季はずっと調子が悪かったが、一昨年に続いてこの大一番で大失態。西武としてはここまで、投手に関してはほとんど思惑が外れている。これで西口にかかる負担が大きくなってしまった。打つほうでは佐藤の好調が続いている。

さて、スコアはタイでも中日のほうが若干余裕があるか。西武としては先に王手をかけて優位に立って敵地に乗り込みたいが。

2004年10月23日(土) 一場ってまさか埋伏の毒?

日本シリーズ第5戦
中日6−1西武

これだ、中日の勝利の影に荒木あり。しかし荒木のプレイの数々は、かつて西武の得意技だった性質のもの。時代というものは変わるもの、か。川上は満点の投球。やるべき人がやるべきことをやって、中日は日本一をグッと引き寄せた。最終回の二連発は圧倒的な勢いすら感じさせる。
西武としては、加速する流れを止められないまま本拠地を去ることに。西口で止められなかったのは仕方ないが、小野寺も打たれたのは手痛い。これでもう次は松坂でいくほかないだろうし、それで勝ったとしても次が厳しい。土俵際で踏みとどまるには、もっと強烈な起爆剤が欲しい。

2004年10月25日(月) これを力投と呼ぶや否や

日本シリーズ第6戦
西武4−2中日

西武の逆境を救ったのは和田だった。逆転弾は懸命に食らいついて粘った末の、まさに執念の一撃。ダメ押しの一発も実にらしい右中間への一打。松坂の投球では変えられなかった流れを大きく変えた。西武が逆転で栄冠を掴むようなら、この活躍こそまさに殊勲。
中日としては、しかし完璧にやられたわけではない。ごくわずかな差だが、西武はもう石井の踏ん張り以外に賭けるものがないのに比べて、まだ中日は多少手駒が残っている。ただ荒木・井端次第の打線であることは改めてはっきり。さあ、どうなるか。

西武はしんどいシーズンですねぇ。さて、ドミンゴも石井も投げてみなければ読めない。和田を乗せてしまったのが尾を引くか?

2004年10月26日(火) アーチの乱舞は予想外だった

日本シリーズ第7戦
西武7−2中日 *西武が4勝3敗で日本一に

かつてこれほどホームランの多いシリーズがあったろうか…。西武ばかりでなく中日にも予想外にホームランがよく出たが、西武はクリーンアップで8ホーマー。西武の攻撃はほとんど一発頼みだったが、ここまで中軸に出れば勝利にもつながる。
完璧だったドミンゴが急におかしくなるのは予想内でも、山井を投入してのカブレラの一撃は大きすぎた。そして石井貴の力投。シーズン1勝の投手がシリーズで完璧な投球を見せ、中日打線を完全に黙らせた。西武がそれほど強みを見せたわけではなかったが、やはり短期決戦は執念のようなものを感じさせたほうが強い。
中日は西武の勝ちパターンをほぼ崩しながら、あと一歩及ばなかった。接戦に持ち込めれば勝機はあったが、こういう展開は中日のものではない。勝敗を分けたのは本当にわずかな綾だったと思うのだが。50年ぶりへのチャレンジも実らなかった。

MVPは石井貴、文句なし。
敢闘賞の井上、優秀選手のカブレラ、和田、谷繁も順当。それ以外では佐藤が非常に目立った。

さて、去年はシリーズ終了と同時にここを休止していましたが、全くやめてしまうと再開する気力がなかなかわかないので、今年は週一程度で続けていく予定です。
落ち着かないシーズンオフですしね…。

2004年10月31日(日) これってまだ買えるんだ…

こんなニュースが。過ぎたるは及ばざるが如し、ってやつですかね。10試合もやられたら、さすがにたまらんな。

先日発表された選考各賞について。

MVP
川上(中)、松中(ダ)

中日の優勝は、打線は総合力で戦ったので、投手から選べば順当なとこですか。松中は三冠王で2度目の受賞。もし三冠を逃してたら誰になったろう? 西武が優勝で一気に難しくなってたかも。

新人王
川島(ヤ)、三瀬(ダ)

ほとんど対抗馬なし。唯一の二桁勝利とタイトルホルダーだもの。三瀬は史上最年長新人王だそうで。この状況で「該当者なし」にしている人がいる…。

ベストナイン
セ:投手・川上 捕手・古田(ヤ) 一塁・ウッズ(横) 二塁・荒木(中)、ラロッカ(広) 三塁・立浪(中) 遊撃・井端(中) 外野・嶋(広)、金本(神)、ローズ(巨)

二塁が激戦だと思ったら、同時受賞かよー。まあきれいに票が分かれたもんだ。同じく票が分散した激戦区が三塁。僅差で立浪だったが、小久保とどっちでもおかしくなかったかな。全ポジションに5票あった無効票の内容って何だろう。

パ:投手・岩隈(近) 捕手・城島(ダ) 一塁・松中(ダ) 二塁・井口(ダ) 三塁・小笠原(日) 遊撃・川ア(ダ) 外野・和田(西)、SHINJO(日)、谷(オ) DH・セギノール(日)

遊撃が最大の激戦区だと思ってたけど、意外に票が開いた。他はほぼ順当に近いけど、DHのズレータとの票差は少なすぎじゃないかな。あと、わずか1表差で選ばれた谷だが、自分なら礒部を選びたい。柴原や宮地に入れた人の言い分がききたい。

全体的には普通で予想通りですね。もうちょっといちゃもん付ける余地があると思ったんですが、ほとんどありませんでした。一番文句いいがいがあるのは、やっぱゴールデングラブかな…。

今週はいよいよ新規参入に決着か。茶番にも思えるが…。

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Akiary v.0.51