走り書記

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2005年3月3日(木) 連帯責任とは責務を持つ者の逃げ口上では?

亜大リーグ戦出場禁止のニュースを見てふと思ったこと。

・ヤクルト川島、開幕間に合わない
こういうのも含めて「2年目のジンクス」。まあ焦らずにいくしかないでしょう。

・協約改正で永久失格選手に復権の道
コミッショナーサイドの人気取りにも見えるが、そういう邪推は置いておくとしましょう。池永氏も一度は諦めていたようですが、光が射してきたようです。

・日本ハム退団の渡邉孝男、再びノンプロへ
今度は沖縄電力。北から南へ、激動の野球人生。

・広島、ドミニカ・アカデミーのフランコ・エスターリン内野手と契約
岡上の故障余波。さらにショート候補の外国人を物色中との話。

中日の新人投手、特にサイドスローの鈴木が面白そう。

2005年3月6日(日) 落日の帝国

かつてはマスメディアのアンタッチャブルとも言われた西武王国だが、弱った相手は容赦なく食い尽くすのがこの業界。一年前からは想像もつかない展開にライオンズの行く末も…。

・楽天ネット配信売り出し、主催68試合セットで10万円
これだけどねぇ…。はっきりいって高すぎ。一試合当り1500円程度の計算だが、それでもネットの配信動画としてはむやみに高い。画質が飛びぬけていいわけでもなし(どうやらWMV8のようだが、700kでDVD並とはいかんでしょう)、売りは同時に5箇所の視点が楽しめること…。それだけの差異でスカパーより高い投資を強いるのは無理なんでは? 500人限定というのも微妙。スカパーチューナー買って、プロ野球セット加入したほうが遥かに安上がりで他の試合も観られる。

・広島石原骨折の疑い
正捕手まで…。広島は呪われているというのか。

・楽天スクルメタ入団発表
やっときました。背番号は62。また復活させとかないと。

2005年3月14日(月) 雪は嫌

すっかり停滞していたここ。開幕は近いんですけどね。

・広島石原骨折で前半絶望か
正捕手が…。俄然倉の出番が増えているが、穴は大きい。

・広島市民球場に“ボール犬”
かわいいなあ…。これ継続してもいいと思う。

・日本ハム建山開幕絶望
左太ももの故障だそうで、この人すっかり開幕出遅れが染み付いてしまっているな。

・広島デイビー合格、近日入団発表
こういうのは復帰というのかな。開幕からバリバリというわけにはいかないようだが、新外国人のロマノが先日失態を見せただけに、一人でも戦力が欲しいところ。河内もなあ…。

・ソフトバンク高橋秀、送球を顔面に受け負傷、開幕絶望
いまいち状況がよくわからない。何でそんなところにいたんだか。

2005年3月23日(水) ぼちぼち臨戦態勢

すごい怠けっぷりでしたが、今週末にはもう開幕。本格的にシーズン到来。
という訳でそろそろ、各球団の印象などまとめてみましょうか。
まずは開幕の近いパ・リーグから、去年の上位3球団。

−西武ライオンズ−
新戦力としては涌井が浮かぶ程度で、しかも高卒ルーキーに大きな期待はかけづらいが、しかし若手野手は非常に元気。実際実績のある小関や柴田が控えになりそうな層の厚さは、キャラクターの多彩さを含めてリーグ一か。投手のほうは「復活待ち」といった雰囲気だが、張の出遅れでちょっと心もとないかも。

−福岡ソフトバンクホークス−
不安一杯。井口が抜けてバティスタとカブレラが入ったが、バティスタのほうがだいぶ心配。加えて松中の体調もいまいち、期待された若手の底上げもいまいちと、ちょっと磐石とは言いがたいかも。リーグ一と目された先発陣も、ここにきて斉藤が肩に違和感、新垣が不調とこちらも不安材料が。馬原が良さそうなのがプラスか。フェリシアーノは微妙。

−北海道日本ハムファイターズ−
稲葉加入でさらに分厚くなった左打者勢。ただちょっと左に偏りすぎの気もする。アルモンテの打撃も未知数。實松がオープン戦絶好調だったが、これで打撃開眼といくか。課題の先発陣はあまり変化なし。ナイトはどうもダメっぽい。江尻にはやってもらわないと。新人ではマイケルが面白い存在。

ついでに一つ
・横浜・土居、登録名を龍太郎に
土肥がいるからなんだろうけど…。かえって紛らわしい気もする。

2005年3月24日(木) 龍太郎虫垂炎手術…順番が逆じゃないの?

昨日の続きを、パの残り三球団。

−千葉ロッテマリーンズ−
二人の即戦力投手が入った以外では、新外国人のパスクチぐらい。そのパスクチが現時点ではもう一つパッとしない。二年目の奮起を期待された李はオープン戦これ以上ない大不振でどうやら開幕二軍が濃厚。課題の打線強化という面ではあまり好材料がない。移籍の山北が戦力になりそうで、投手陣はいいのだが…。

−オリックスバファローズ−
合併の影響で内外野ともに熾烈なポジション争い。その影響かオープン戦も非常に好調だった。新戦力ではブランボーがここまで好印象。これが額面通りだと村松や谷の存在価値も増し、打線はかなり強力になる。投手陣では若い松村が好調だが、川越・JP・ケビンの三本柱は得手不得手がはっきりしているのが不安点。

−東北楽天ゴールデンイーグルス−
全員が新戦力のようなものだが、思っていた以上に打撃が辛い。礒部の復調とロペスの出場がないと全く恐怖感のない打線になってしまう。奮闘している投手陣だが、援護なく敗れるケースも多発するのではないか。岩隈の勝ちは減ると見たほうがいい。小山と藤崎が台頭してきたが、ホッジスもあまり大きな期待はかけづらいかも。

えーと、今年は順位予想はしないことにしました。というかできない…。
現時点でパで一番好印象は西武ですかね。ソフトバンクは潜在能力はすごいけど、どうも足並みが揃っていない感じ。楽天はどれだけ早い時期にチームの形が定まるかでしょう。前半戦は試行錯誤が続くのでは。

2005年3月25日(金) 週末はまだか

今回はおぼろげながら、セントラルの三球団を。

−中日ドラゴンズ−
前年優勝のチームにウッズが加入。正直ウッズの「貢献力」という点には一抹の不安を感じるものの、存在感はやはり大きい。新人投手も積極的に試された中、サイドスローの鈴木はかなり魅力的。左腕の石井はちょっと鋭さに欠けるかも。ここにきてドミンゴが離脱など先発の足並みが乱れてきたのが不安点か。

−ヤクルトスワローズ−
ただでさえ流動的だった外野から、さらに稲葉が抜けた。そこで絶賛アピール中の青木、ユウイチ辺りも大チャンス。新人の田中浩もなかなか振れている。ただリグスはなんとも微妙な雰囲気。投手はゴンザレスと石堂が好調キープだが、川島がいないのはちょっと辛い。高井がもう一皮むけてくれればだいぶ違ってくるが。

−読売ジャイアンツ−
新外国人のキャプラーは久々の当りとなるか。ここまではなかなか高評価。仁志に元気がないのが気がかりだが、打線は相変わらずのタレント揃い。三年目の矢野にも開花の兆しが見える。ただ投手の課題は依然深刻。現時点ではミセリの抑えは心もとない。そのうえ木佐貫は出遅れで新人の野間口も二軍スタート。これはというのがもう一つ見えてこない。

うーん、明日はじれったい一日になりそうだ。

2005年3月26日(土) ついに前夜

半ばリハビリのような球団ごとのインプレッションも今日が最後。

−阪神タイガース−
新外国人よりも話題の中心はポジションを入れ替えた内野の布陣。「鳥谷ありき」の策だけに、こけてしまうことは絶対に許されない。…ちょっと二年目の選手に重圧をかけすぎのような気も。スペンサーは蓋を開けてみないとわからないかな。投手陣は新ストッパー久保田は大丈夫そう。ただブラウンはともかく、ダーウィンは早速ケチがついてしまった。大砲候補桜井がちょっと楽しみ。

−広島カープ−
正捕手とショート候補、センターラインが薄くなってしまってなんとも厳しい。それでも尾形は意地を見せそうな気がする。嶋もとりあえず不安はないが、ただ全体的に故障不安が多すぎる。ベイルの抑えは面白いが、河内や長谷川に成長のあとがあんまり感じられないのは残念。あと高橋に衰えの足音? こんなときは意外な新戦力の台頭に期待したいが。

−横浜ベイスターズ−
新外国人のウィットは少々微妙な雲行きだが、多村がオープン戦6発の量産。新戦力というよりも、現有戦力の動きがちょっと変わってきたような気がする。投手陣も三浦が絶好調で、ここまではずいぶん噛み合っている。ただ吉見がなあ…。メチャクチャ速いという触れ込みのクルーンが個人的に楽しみ。

さあ、あと半日の辛抱だ。

2005年3月27日(日) 待ちに待った時が来た

西武3−2オリックス
ソフトバンク3−1日本ハム
楽天3−1ロッテ

松坂と川越は万全。オリックスは豊田の不調につけこんだだけに惜しい。殊勲打の佐藤はもちろん、その前の平尾の四球がしぶとい。石井義ともども、代役選手がこの活躍だから層の厚さはさすが。一方のオリックスも、代打で塩崎が出てくるのはちょっと脅威。ただサヨナラ打は塩崎が抑えなきゃいけなかったかも。
ホークス打線が低調というよりも、こんなにいいミラバルに驚き。こういう試合を見ると、やはりゲームの流れというものを感じる。日本ハムとしては三度の満塁機、せめて一回はモノにしたかった。逆に無死満塁を切り抜けたバッテリーの勝利とも言える。柴原はオープン戦不調だったんだが、やるときゃやりますな。
楽天が開幕戦でいきなり初勝利。実はロッテは、去年岩隈に唯一土をつけたチームだったんだが。清水と岩隈、お互い開幕投手にふさわしい投球だったが、内容としては散発に抑えた岩隈に分があった。ただ礒部の不調は本物かもしれない。まだわからないけど。楽天打線では高須が好調キープ。自信を深めれば大化けもあるか?

三試合すべて、開幕にふさわしい接戦。こうでなくちゃ。

2005年3月28日(月) あまりに色々ありすぎで付いていけません

西武11−7オリックス
ソフトバンク6x−5日本ハム
ロッテ26−0楽天

 JPが中盤で豹変。それもあれだが、細かい継投で乗り切るはずが、逆に傷口を広げる結果に。北川の一発でわからなくなっただけに、あそこをもう少ししのぎたかった。赤田に打たれた歌藤も同罪。西武は長田が大誤算だったが、森が好投。フェルナンデス・高木浩を欠いても打線は活発。
 接戦でも内容はちょっと…。初見のトーマスは7四死球と大荒れ。ゾーンが狭い面もあったけど(ミスジャッジが目立った)。日本ハム全体でも12四死球と歩かせまくったが、それに対してソフトバンク打線が雑な攻め。新垣も中盤の6連続三振以外は全体的に荒れ気味。横山と立石はちょっと雰囲気に呑まれてたかなぁ。リリーフがそれじゃ困るけど。
 二日目にして早くも楽天の課題が一気に表出。好調が伝えられた藤崎だったが、経験不足・球威不足が顕著だった。そしてずるずる失点を重ねるリリーフ陣…日本ハムも多かったが、それを上回る14四死球ではどうにもならない。打つほうも渡辺俊の前に完全沈黙。唯一のヒットが控えの長坂というのはシャレになってない。パスクチに自信をつけさせてしまったかも。

うーん、前日とは一転して全体的にグダグダでした。

news:巨人・河原と西武・後藤光の交換トレード成立
夜7時ごろからアクセスが異常急増して何事かと思いましたが、このニュースがらみだったんですね。お互いになんとなく期待度が薄くなってしまっていたので、環境を変えるというのはありでしょう。ただ後藤はリリーフとしてみると、被弾が多いから微妙かも。河原も復活なるか正念場。
“龍太郎”ともども反映させないといかんな…。

2005年3月29日(火) 守備中に居眠りしそうなリラックス具合のカブレラ

西武1−0日本ハム
ソフトバンク6−1楽天
オリックス5−2ロッテ

 ロースコアゲーム。西武の石井義が巡ってきたチャンスに溌剌と活躍中。満を持してホーム開幕投手の金村に土をつけた。日本ハム打線のほうはまんまと帆足の術中にはまったというか、福岡→札幌当日移動の強行軍にお疲れというか。ただまたしても満塁機を逸したのは痛かった。抑えたとはいえ、まだ豊田がちょっと本来の姿ではない印象。
 前日とは一転、ホッジスがいい感じで投げていたんだが、リードを貰った直後にあっさり逆転。どうも見切られたような打たれ方が気になった。あんなに腕の位置が低かったかなあ。一方の馬原も序盤は万全も中盤以降は息切れしていたのだが、やはり楽天打線が辛い。礒部がいまだノーヒットではなあ…。
 む、パーラが意外と使えるか? 立ち上がり3四球で荒れていたが、2回以降立ち直って勝ち投手に。ロッテは初回に前日の勢いのまま先制したが、つながらなくなってしまった。小林宏はこういうところがもったいない。いいと思ったブランボーがさっぱりだが、逆にガルシアが2安打。北川は今年も春から好調。大西が代打で出てくるのは豪華そのもの。

2005年3月30日(水) ガルシアの走りっぷり

日本ハム12−7西武
ソフトバンク6−2楽天
ロッテ4−3オリックス

 涌井初先発、見事に若さを出してしまいました。一球の微妙な判定からペースを乱し、あっという間の7失点KO。ちょっとシュート回転していたのが気になったが、まあこれからです。MICHEALの初登板もガチガチで、ルーキーには試練の一日。両軍で28安打の乱戦だが、最後まで高橋信の満塁弾が効いた。しかし西武も食らいつく。
 前日のリプレイのような展開。やっとの思いで勝ち越しても僅少差、一気呵成にひっくり返されてしまった。楽天は6回以降四球の走者が一人だけ、7三振を喫する完全沈黙で、点差以上に圧倒された印象。柴原の犠打も効果的だったが、それ以上にダメージが大きかったのが川アのバントヒット。これは効いた。どっちにしろもう少し打てないと…。
 ケビンとセラフィニが入れ替わってしまったかのような内容。ケビンは6四球を出す荒れ気味の投球で、今江にしてやられてしまった。前日パーラが良かっただけに油断は禁物。セラフィニも一度崩れかけたが、ここで踏ん張ったのが大きかった。オリックスは3安打、効率はいいのだがもう一つ振れていないのが気になる。

2005年3月31日(木) 外国人の送球の良さは見習うべきだと思う

日本ハム4x−3西武
ソフトバンク8−0楽天
ロッテ3−2オリックス

 とうとう3番に上がった石井義がまた2安打。上位三人で6安打も、カブレラが徹底的に歩かされたうえに和田・貝塚が大ブレーキ。ここまで歩かさんでもと思うが、実際に効果を上げてしまったのが痛いところ。島田の勝負強さはさすが。元気ですねえ今年も。大沼のリリーフとしての力量にはやっぱり疑問符がつく。アルモンテが今日は美技で魅せた。
 とりあえず打線は置いておいて、矢野の投球は見違えた。緩急を有効に使って、非常に落ち着きがあった。ただ…金田をリリーフで使うのは正直どうかと思う。あと吉岡の三塁守備もやはり辛い。接戦も井出のタイムリーから形勢は一方的に。バティスタにも待望の一発が出て、ソフトバンクにはいうことない試合。礒部はまだノーヒット、ツキもなかった。
 久々のユウキは緩急を使って落ち着いて投げていたのに、逆転されたところだけ妙に単調になってしまった。今江の快足も見逃せない。最後に小林雅が危なっかしいところを見せたが、ロッテとしてはいい勝ち方。オリックスは打線がなかなか上がってこない。面子も色々試されているが、ブランボーが打ってくれないと…。

news:日本ハム伊達、金銭で巨人へトレード
金銭というのがちょっと意外。万全なら巨人にとっては貴重なリリーフ要員になるが、どうなんだろ。日本ハム側の意図が良くわからない。
それにしても巨人がここにきて急に動き出した感あり。よっぽど投手陣に不安を感じたか?

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