走り書記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2006年3月2日(木) WBCモード

プライベートで何かと忙しい事を言い訳に、すっかりここをサボり倒してました。その間にキャンプも終わり、もうオープン戦も始まっていますが、とりあえず今は、いよいよ開幕のWBCですかね。
結果にももちろん期待ですが、ぜひとも無事に戦い抜いて欲しいものです。

・野茂、ホワイトソックスとマイナー契約
 なんだか楽天に売込みがあったという報道もありましたが、ようやく所属が決まった模様。

2006年3月3日(金) まずは開幕

WBC 一次リーグA組
日本18−2中国
韓国2−0台湾

 中盤までは非常に硬かった日本。なんだか球の“遅さ”に戸惑っていたようだが、さすがに慣れればこうなるか。同点からの西岡の3ランは見事に空気を一変させた。中国は全体としては日本の高校生程度のレベルだろうか。一度は同点となる一発を献上した上原は、あれはさすがに真っ直ぐで押し過ぎでしょう。先発全員安打でも、イチローがいまいちなのが気になるところ。
もう一試合は韓国が台湾を零封して競り勝ち。やはり強敵はここか。高卒の陽が即代表入りという辺り、なんとなく台湾はここ数年メンバーが揃いにくくなっている気がする。今回は故障者が多かったという事情もあったようだが。

2006年3月4日(土) 二次リーグ進出決定

WBC 一次リーグA組
日本14−3台湾
韓国10−1中国

 初回多村の3ランで日本打線は非常に活発。長短に足も絡めて15安打14点をもぎ取り連続コールド勝ち。一次リーグ突破を無事に決めた。打線は実にいい感じになっている。松坂は制限球数付近でピンチを背負ったりとちょっと物足りない出来ではあったが。小林宏がかなり悪かったのがちょっと心配か。台湾は出てきた右腕投手が皆同じようなフォーム・タイプに見えた。郭泓志はさすがの球威を見せてくれたが、それでも止められず。
 韓国も圧勝で二次リーグ進出決定。李承曄が2発5打点と大当たり。やはりアジアラウンドは大方の予想通り日韓が二強ということになった。

2006年3月5日(日) 不安と課題

WBC 一次リーグA組
韓国3−2日本
台湾12−3中国

 初めての接戦、継投失敗で日本逆転負け。韓国が1位通過となった。杉内をもう1回でも良かったか、というのは結果論。それにしても石井弘の出来が悪すぎた。球が走らず制球も浮き気味、苦し紛れの変化球が大失投で李承曄に逆転被弾。ライト李晋英のファインプレーもあって、中盤以降は韓国が押した展開。リリーフ陣の力強さが目に付いた。具臺晟も良かった。
 台湾は最後にようやく勝利。さすがにここではレベルが違った。韓国戦を落としたのが最大の誤算だったか。

 前向きに捉えれば、絶対に落とせない本当の正念場を前にタイトなゲームを経験できたのは良かったかもしれない。過去2戦はちょっと楽に勝ちすぎではあった。悔しい一敗ではあるが、まだ挽回可能な段階で良かったとも言える。

2006年3月8日(水) 本命登場

WBC 一次リーグ
B組
アメリカ2−0メキシコ
カナダ11−8南アフリカ

C組
プエルトリコ2−1パナマ

D組
ドミニカ11−5ベネズエラ
イタリア10−0オーストラリア

残る予選ラウンドも一斉にスタート。リリーバーを大量に揃えたアメリカはソロ2発の得点をきっちり守りきる手堅い発進。打線はアメリカ以上とも言われるドミニカは前評判通り豪打スタート。一番驚かされたのは、やはり南アの大善戦でしょうか。B組2位をメキシコと争うと見られるカナダは冷や冷やのスタート。オーストラリアのコールド負けというのも個人的には意外でした。

2006年3月9日(木) アメリカに暗雲

WBC 一次リーグ
B組
カナダ8−6アメリカ
メキシコ10−4南アフリカ

C組
キューバ8−6パナマ
プエルトリコ8−3オランダ

D組
ベネズエラ6−0イタリア

 なんといっても驚かされたアメリカの敗戦。2点差まで追撃したのはさすがだが、しかしこの一敗は予想外の事態。前日南アに思わぬ苦戦をしたカナダだが今度は大金星。改めて、一発勝負の怖さを痛感させられた。注目のキューバは粘るパナマを延長で振り切って一勝。プエルトリコは連勝で二次リーグ進出が大きく近づいた。

2006年3月10日(金) 予選突破続々

WBC 一次リーグ
B組
メキシコ9−1カナダ

C組
キューバ11−2オランダ

D組
ドミニカ8−3イタリア
ベネズエラ2−0オーストラリア

 メキシコが大勝でB組1位通過決定。この結果で、アメリカは南ア戦に勝てば予選通過ということに。さすがに一時予選敗退ではねえ…。C組ではキューバが連勝でプエルトリコとともに二次リーグ進出決定。D組はドミニカとベネズエラが勝ち抜け。こちらはすでにドミニカ1位、ベネズエラ2位も確定。序盤ちょっと苦しんだドミニカだったが、さすがの打力で突き放した。オーストラリアは2試合いずれも無得点。

*日本代表の石井弘が肩の不調で離脱、馬原が代替選出
 結局調整が充分ではなかったということですかねえ…。オープン戦好調の馬原ですが、ボールの件も含めて不安な点も否めず。

2006年3月11日(土) 次のステップへ

WBC 一次リーグ
B組
アメリカ17−0南アフリカ

C組
オランダ10−0パナマ
プエルトリコ12−2キューバ

D組
ドミニカ6−4オーストラリア

 一次予選がすべて終了。アメリカは南アをコールドで下し、ともあれ二次進出を果たした。パナマの3戦全敗というのはちょっと意外だったところ。しかもオランダ戦は無安打と完敗。注目されたプエルトリコ−キューバ戦はコールド決着とこれも少々意外な形に。日本の二次リーグ初戦はアメリカ。

news:元西武の小関、ブリュワーズとの契約白紙に
 ビザ発給制限のためだそうです。改めて所属先を探すことに。

2006年3月13日(月) 何ともすっきりしない

WBC 二次リーグ
1組
アメリカ4x−3日本
韓国2−1メキシコ

2組
キューバ7−2ベネズエラ
プエルトリコ7−1ドミニカ

 アメリカとの対戦、いい感じで3点先行した日本だったが、追いつかれサヨナラ負けとなった。やはり焦点となるのは8回の覆った判定。あれはなあ…。ともあれこれで敗れた日本は、ファイナル進出のためにはもう負けられなくなってしまった。この敗戦を引きずらずベストパフォーマンスを見せて欲しいところ。韓国は李承曄が3戦連発と好調。メキシコを僅差で下した。
2組では強打を誇るドミニカが1点しか取れず完敗。プエルトリコにコールド負けを喫したキューバだったが、ベネズエラを下し1勝。

2006年3月14日(火) 韓国強し

WBC 二次リーグ
1組
韓国7−3アメリカ

2組
ドミニカ7−3キューバ
ベネズエラ6−0プエルトリコ

 いやはや、恐るべし韓国の勢い。またも李承Yが先制弾で、前半から得点を重ねてアメリカに快勝。完全に波に乗っている雰囲気。これで予選勝ち抜けに大きくリードした。
2組のほうは4チームすべてが1勝1敗で並ぶ混戦模様。次の試合で勝ったところが予選勝ち抜けと分かりやすい図式に。

2006年3月15日(水) いよいよ

WBC 二次リーグ
1組
日本6−1メキシコ

2組
ドミニカ2−1ベネズエラ

 松坂の好投と打線の奮起で日本快勝。メキシコを破って、これでいよいよ次の韓国戦に準決勝進出を賭けることになった。このところ打線が重かっただけに、点が取れたのは明るい材料。色々条件はあるが、とにかく勝てば望みが開ける。さあどうなるか。
 2組ではドミニカが接戦を制して準決勝進出決定。ベネズエラはドミニカ打線を封じたものの、あと一歩及ばず敗退となった。

2006年3月16日(木) 返り討ち

WBC 二次リーグ
1組
韓国2−1日本

2組
キューバ4−3プエルトリコ

 準決勝進出とリベンジを賭けた韓国戦だったが、接戦の末敗れ、予選敗退が濃厚となってしまった。韓国はここまで6戦全勝で準決勝進出決定。日本は大会を通してやや得点力不足だったか。事実を謙虚に受け止め、見直すべきところは数多くありそう。最後の五輪ともいわれる再来年の北京、3年後に予定されているWBC第2回大会といった今後の国際舞台での巻き返しを期待したい。
 2組の1試合も接戦。キューバが追いすがるプエルトリコを振り切り、準決勝進出を決めた。こちらは一次予選でのコールド負けの雪辱を果たした形に。残るアメリカ−メキシコ戦で準決勝最後の一枠が決定する。

news:横浜、新外国人にショーン・ソニア投手
 長身の右腕投手。補強の動きがほとんどなかった横浜ですが、開幕前ともなればさすがに。

・ソフトバンク山田、右肘手術で今季絶望
 去年の肩に続いて肘ですか。さっぱり名前を聞かないなとは思っていたんですが…。

2006年3月17日(金) 衝撃の展開に

WBC 二次リーグ
1組
メキシコ2−1アメリカ

 奇跡と言っていいかどうか、望んでいたとはいえ実現は難しいと思われていた結末となった。接戦の末メキシコがアメリカに競り勝ち。ギリギリのラインで日本が準決勝進出という結果に。いやはや、個人的にも想定外でした。一度死に掛けたところからの復活で、日本には奮起を期待したいところ。準決勝の相手は問題の韓国(しかし、この組み合わせは不自然というか、なんだか納得いかないですねえ。何で同一グループからのチームが初戦なんでしょう)。さあどうなるか。
 しかしアメリカがこうまで星を落とすとは…。最後までモチベーションを崩さなかったメキシコの姿勢には頭が下がります。

2006年3月19日(日) 勝負の綾

WBC 準決勝
日本6−0韓国
キューバ3−1ドミニカ

 三度目となった対決、6回まで両軍ゼロ行進、しかも日本は再三のチャンスを逸する重苦しい展開だったが、ここまで不調を極めてスタメン落ちしていた福留の代打2ランで大きく空気が変わった。7回一挙5得点で日本が快勝。久々に打線が活発なところを見せた。上原は4回ぐらいから甘い球が目立っていたが、それでもしっかりと抑えるところはさすが。日本は事実上の敗者復活から決勝に駒を進めることとなった。
 韓国としては金炳賢の投球が誤算だった。福留に浴びた2ランの直後、小笠原への死球(警告試合となる一投でもあったが)が明らかに余計。これがその後3点につながってしまったのは痛恨だった。ここまで無敗で来ながら一敗で敗退に。
 もう一方のゲームではキューバがしぶとい攻撃で逆転し優勝候補にも挙げられていたドミニカを振り切った。さすがはアマチュア王者、抑えるところはしっかり抑えて試合を拾ってきた印象。これで決勝は日本とキューバ、2次予選ではいずれも2位進出同士の対戦と決定した。

 いやあしかし、なんだかんだ言って力の入る一戦でした。決勝は日本時間で明後日。

news:広島尾形、膝の再手術で前半戦絶望
うーむ…。

2006年3月21日(火) 曲折を経て、頂点へ

WBC 決勝
日本10−6キューバ 日本第1回WBC優勝

 ようやくたどりついた決勝、初回にキューバ投手陣の乱れに乗じて4点を先制。その後追加点も加え、優位にゲームを進めた。しかしさすがはキューバ。日本守備に乱れが出た後半その隙を突いて追い上げ、8回についに1点差。ジリジリと追われる苦しい展開になったが、9回4得点で突き放して日本がキューバを下して優勝に輝いた。このトーナメントに進んでようやく目覚めたといった印象の日本打線。最後はらしくない守備の乱れが出たが、この大会全体を再現するかのような展開でもリードを保ったまま見事ゲームを制した。
 決勝の先発も務めた松坂がMVPに選ばれ、松坂と里崎、イチローが日本からベストナインに選出。色々あった大会だったが、最後は日本にとって最高の結末となった。

 個人的にあまり国際試合というのは好みでもないのですが、やはり興奮しました。次は今週末に開幕するペナントレースで興奮したいものです。

2006年3月23日(木) 開幕近し

news:
・西武青木と広島福地の交換トレード成立

 青木の放出はあるかなあとは思っていたけど、福地というのは意外。楽天ショートのリックへの登録名変更とあわせて、早速反映させました。

パ・リーグ開幕メンバー発表

 ソフトバンク川崎がWBC決勝のあのプレーで肘を痛めたということで登録洩れ。他日本ハムの木元や楽天の岩隈といったところが洩れました。オリックスのグラボースキー、西武のリーファーも入ってませんね…。

2006年3月24日(金) 連日のトレード成立

news:巨人岡島と日本ハム實松、古城のトレード成立

 これまたずいぶん急な話。日本ハムが『左が足りない』と言っていたのは憶えていたけど、岡島とは思わなかった。それにしてもドラフト1位捕手をもう出すとは意外だったなあ。

2006年3月25日(土) 球熱再び

ソフトバンク7-2ロッテ
オリックス5-2西武
日本ハム3-1楽天

 フォーム修正が注目された斉藤は上々の出来。球の走りに加えて積極的にカーブを使い、緩急を駆使して安定した投球。一方の久保も変化球が切れ8奪三振と調子は非常に良かったが、2回ははまってしまった。3連打はともかく、追加点のきっかけになった的場の四球は痛かった。WBCで登板機会のなかった馬原は三者三振スタート。
 中村・清原の新中軸が早速機能。6回二人が出塁して逆転につながった。特に清原は2安打2四球と上々のスタートを切った。川越をつないだ菊地原・加藤でピンチが広がってしまったが、早めの大久保投入でオリックスがしのいで先勝。西口もロッテの久保同様、収めかけたピンチを四球でつなげたのはもったいなかった。高卒ルーキーでスタメンマスクの炭谷は早速初ヒット。
 オープン戦があまり良くなかった一場だが、6回3失点ならまずまず。ただ追いついてもらった直後に四球、長打のコンボは大きな反省点。日本ハムは小笠原が早速の凱旋一発。10安打で3点はちょっと効率が良くなかったが、金村がさすがに危なげなく抑えた。マシーアスが右に左に二塁打と面白い存在。

2006年3月26日(日) 十代バッテリーで勝利

ソフトバンク9-7ロッテ
西武8-2オリックス
日本ハム5-2楽天

 バーンは近鉄時代からホークスに相性が悪かったと思ったが、それにしても3被弾、特に二死無走者から4失点は誤算過ぎた。ソフトバンク打線は下位はさっぱりだが2番本間と3番カブレラが絶好調。重要な得点源となって開幕連勝。ただ三瀬の出来の悪さはちょっと不安か。ロッテは連敗も終盤追い上げてただでは転ばず。
 若いバッテリーにクリーンアップが一発で揃い踏みし、西武が圧勝。去年はなかなか勝てなかった涌井だが、この投手が飛躍してくると西武投手陣も随分楽になる。西武でもう一人目立っているのがG.G佐藤。オープン戦からの好調をずっと持続している。オリックスはセラフィニの乱調がすべて。前日の菊地原・加藤に続いて香月も打たれた。
 12安打放って2得点。楽天のこの攻め下手は去年からの大きな課題。はっきりいってメロメロだった江尻を完全に捕らえきれず、早めの継投でしのがれてしまった。日本ハムはルーキーの武田勝が好リリーフでプロ初勝利。貴重な左腕として期待できそう。楽天のインチェはちょっと微妙…。

2006年3月28日(火) マンデーパリーグの廃止はやっぱり寂しいような

ロッテ2-0日本ハム
ソフトバンク2x-1西武
オリックス4-2楽天(6回降雨コールド)

 西岡・今江・清水と、WBC帰りの選手の活躍で地元に帰ったロッテが今季初勝利。清水は走者を出すも要所を締めて零封。先発がいいだけに、さすがにそうそう3連敗はしない。ベニー、サブローに元気がないのが気がかりではあるが。日本ハムは8安打放って無得点とつながらず。ただ先発ディアスの好投は明るい材料。
 新垣と帆足の投手戦。新垣は毎年春先は良くないのだが、上々の切れでスタートを切った。それ以上に良かったのが帆足で、7回まで1安打投球。0-0からG.G佐藤の一発で一度は西武がリードを奪ったが、最後に今季の大きな課題が出てしまった。出した投手が四球を与えただけで降板では…。ソフトバンクは開幕3連勝。
 地元開幕の楽天だが、またも惜しいとこまで詰めたまで。大敗していないだけで、内容としては昨年と大差ないようにも映るのだが…。1番で起用している鉄平が結果を出しつつあるのが収穫か。朝井はヒットを打たれた回いずれも失点。逆に言えばオリックスは効率のいい攻めで楽天を振り切った。降雨コールドのため、萩原は一球も投げずに登板記録。

2006年3月29日(水) 疲れて寝てしまったので朝に

ロッテ5-2日本ハム
西武13-4ソフトバンク
オリックス6-3楽天

 渡辺俊がきっちりお得意様・日本ハムを料理し、主力投手でロッテが連勝。渡辺俊は対日本ハム4年越しの10連勝。完封こそ逃したものの問題なし。ベニーにも当たりが出て、地元に帰ってロッテが態勢を整えてきた。日本ハムはとにかくこの天敵を何とかしないことには。
 新外国人同士の先発は明暗くっきり。カラスコは炭谷にプロ初の満塁弾を浴びるなど9失点の大炎上。この大量援護を貰って、一方のグラマンは余裕のある投球が出来た。それにしても炭谷の活躍は驚異的。満塁弾もそうだが、すぐさま2発目を放つのは並大抵のことではない。試合としては両軍14四死球とグダグダ。
 前日の雨に続いて、今度は雪とグラウンド整備で途中中断。先制はした楽天だったが、やっぱりそのままいけない。相変わらず効率の悪い攻めに加えて6失策とお寒い内容で逆転負け。オリックスは吉井が12球団目からの勝利を記録。清原が3戦連続タイムリーと好調。ガルシアにも待望の一発。

追記:セ・リーグ開幕一軍選手発表

2006年3月30日(木) まだまだ寒い夜

ロッテ6-4日本ハム
ソフトバンク2-1西武
オリックス5-0楽天

 一気に打線が活性化したロッテだが、それにしてもダルビッシュが良くなかった。全体的に切れがなく、踏ん張れずにKO。日本ハムとしては壁に跳ね返されるような失点の仕方で3連敗。地元に帰ってロッテは予定通り(?)連勝を飾った。小林雅の失点もある意味予定通り(?)。
 WBC帰りの松坂と和田の対決。ただどちらもやや球にばらつきが見られた。松坂は2失点で済んだという感じ。ここまでヒットのなかった的場が2得点いずれにも絡んだ。それにしても中島の送球の不安定さは何とかならないものか。ソフトバンクは和田のあとを藤岡でつないで、馬原はピンチを招いたが抑えて逃げ切り。
 こちらは新人同士の先発。しかし楽天の失態ばかりが目に付いてしまった。11安打放って無得点という相変わらずの攻め下手ぶり。併殺あり、走塁死あり、打球を当てるチョンボあり…。守っても松崎は制球を乱して失点、エラーも出て、これで開幕5連敗。平野佳は内容はそれほど良くなかったが助けられたという印象。

2006年3月31日(金) セも開幕で6試合モード

西武11-5ロッテ
楽天10-4ソフトバンク
日本ハム1-0オリックス
ヤクルト4-3阪神
広島2-0中日
巨人12-2横浜

 明らかなロッテペースの試合が4回に急転。いきなりの四球連発から失策も絡んで、この回西武がビッグイニングで一気に逆転した。加藤にはこういう傾向がある投手ではあるが…。大沼は相変わらずピリッとしなかったが、そのリードをリリーフ陣が守って西武が勝利。最終回の5点は徹底的なダメ押し。
 あれだけ点の取れなかった楽天が、大量点で今季初勝利。相手のミスや制球難に乗せられる形で一気に打線がつながった。一場はチェンジアップを有効に使い、ばらつきはあったものの要所で光る投球。一方高橋秀は、特に右打者へのコントロールがこれだけ悪いと厳しい。交替はもう少し早くても良かったと思うが…。
 前川と新人・八木の投げあい。お互いに攻めあぐんだ感もありだが、ようやく取った1点を日本ハムが守りきって連敗を止めた。八木は初先発初勝利。ストッパーのマイケルも好調。しかし前川も久しぶりにいいところを見せたかな。オリックスは以前4番中村が機能していないのが気になるところ。

 内容の割には抑えたほうだと思うのだが、井川は6四球ではなあ…。エースとしては味方が点を取った直後を抑えたかったところ。ヤクルトは後半苦しい展開だったが、辛うじて逃げ切り勝利。木田はしばらく見ない間にずいぶん腕の位置が下がった。阪神は藤本が3安打4出塁と気を吐くも1点届かず。
 初回にお互い満塁の好機を逸すると、あとは黒田と川上の我慢比べ。継投に入ってもホームの遠い試合だったが、岩瀬を攻め立てて広島が土壇場で勝負を決めた。広島は後半だけで9安打。ちょっと決め手は遅かったが、勝てたのは幸いだった。中日は勝ちパターンの継投がはまらず。5回の好機ももったいなかった。
 初回からいきなり巨人打線が爆発。これですっかり勢いに乗り、12安打12点の大勝。4番に座った李が2安打1ホーマー3打点なら、8番スタメンの亀井が2安打4打点の大暴れ。とにかくはまりまくったゲームだった。横浜は三浦がまさかの乱調。そして登板した投手が全員失点と散々な内容。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

your@mail.address
Akiary v.0.51