走り書記

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2006年6月1日(木) 壁はなかなか厚い

ロッテ4-2ヤクルト
阪神2-1楽天
ソフトバンク4-3横浜
中日5-1オリックス
西武4-0広島
巨人10-8日本ハム

 交流戦首位攻防第3ラウンドはヤクルトが自滅という形に。決勝点は里崎の一発だが、バッテリーミスで2点を献上。これはあまりにもったいなかった。打線も6回まで毎回ヒットながら2点止まりとやや拙攻。もっともロッテも満塁機を逸しているのでお互い様か。それでもロッテは終盤きっちり抑え込んで交流戦単独首位に。
 先日のクルーン同様、久保田もすぐさまきっちりお返し。1点のリードを守ってセーブに成功。ゲームはスミ1でなかなか動かなかったが、6回に鳥谷が逆転2ラン。なかなか取れなかった点をようやくもぎ取った。楽天は愛敬が粘っていたものの、打線が援護しきれず。欠場者続出で2回以降ホームが非常に遠かった。
 初先発の西山、現状では少々厳しいか。球速はあってもきっちり捉えられていた。横浜が序盤リードもソフトバンクが1点ずつ返して同点。そこから膠着したが9回に大道が代打タイムリー。横浜は3回以降チャンスがありながら活かせなかった。4番村田は初回に機能したのだが。接戦も最後は曖昧な判定で後味の悪い決着。田上がプロ初ホーマー。
 佐藤充の勢いが止まらない。序盤こそ不安定で5安打を許したが、4回以降立ち直って快投。逆に吉井は5回まで非常に良かったのだが、6回突然捉まって5失点。佐藤充は最後まで投げきり、2試合連続完投勝利。吉井の崩れは突然だったので、これでは継投も難しい、か。出来れば序盤にもう1,2点欲しかったところ。
 今季はあまり良くなかった宮越が4回までノーヒットの好投。逆に黒田は序盤に3点を失い、好対照な立ち上がりとなった。宮越は5回のピンチを乗り切ると8回途中まで無失点。その後星野・小野寺とつなぎ、西武が完封リレーで広島を下した。広島はわずか5安打、黒田は3回以降粘りを見せたものの援護なく完投負け。
 お互いに一時は4点リードしながら守りきれず、延長突入というなんとも振幅の大きなシーソーゲーム。ただ終盤勝ちにいったマイケルで追いつかれた分、日本ハムのほうが痛手だったかも。武田勝が好投も3イニング目に小久保に2ラン被弾。巨人が打ち勝って連勝。日本ハムは頼みの投手陣が打ち込まれてダメージの大きい連敗。

2006年6月2日(金) 各地でホームランの乱舞

広島5-3ロッテ
阪神4-0ソフトバンク
楽天3x-2中日
巨人4-2西武
横浜12-7日本ハム
ヤクルト10x-7オリックス

 今季負けなし、交流戦も無敗だった小林宏についに土。二度味方にリードを貰ったが、新井に同点弾、嶋に逆転弾を浴びて6回5失点。初スタメンのワトソンが3打点と活躍を見せた打線も、それ以外はダグラスの前に13三振。広島は高橋・永川もきっちり抑えて快勝。ダグラスは7勝目でハーラー単独トップに。
 こちらも交流戦無敗だった斉藤和が黒星。立ち上がりに先制を許すと、中盤鳥谷に二度に渡って打たれ3失点。打線は下柳の術中に完全にはまって援護なし。阪神は下柳が3安打に抑えて最後まで優位に立ったまま試合を決めた。ソフトバンクは打線沈黙の上に数少ないチャンスでズレータがブレーキ。
 勝ちこそつかなかったものの、久々に一場が好投を見せた。9回をソロ二発の2点。楽天打線は毎回走者を出しながら、二度の本塁憤死などで決め手を欠いたが、延長で故障から復帰の山崎がサヨナラ打。中日は必死に粘って延長に持ち込んだが、最後に力尽きた。5安打で6回以降は1安打と打線が沈黙。
 今日はどうも投手の連勝が止まる日だったらしい。2点の援護を貰って快調に投げていた松坂が6回一気に4失点。集中打で巨人が逆転し、これで3連勝。日本ハム戦の逆転勝ちからチームの雰囲気がガラッと変わった。殊勲はパウエル危険球退場のあとを受けた西村。強気の攻めでノーヒットに抑えこみ、逆転を呼び込んだ。
 9アーチの花火大会の幕開けは初回から。森本の先頭打者ホームランで日本ハムが先制すると、すかさずその裏2ホーマーで横浜が逆転。3回に日本ハムが連続アーチ、すると佐伯が一発と狂乱の展開。両軍合計36安打の乱打線は5回横浜の集中打が決め手となった。日本ハムは得点力が上がった途端に失点がかさむようになってしまった。
 またもオリックスの継投が裏目に。リードを保って逃げ切りを図るも、ヤクルトが6回以降毎回得点と猛追。抑えの大久保から岩村が同点弾を放ち、流れは完全にヤクルトに。延長10回リグスのサヨナラ3ランで決着。ヤクルトは前半の劣勢を完全にひっくり返した。オリックスは勝てたはずの試合を落とし、なんとも痛い敗戦。

2006年6月3日(土) そろそろ投手お疲れ?

ロッテ14-5広島
阪神8x-7ソフトバンク
中日6-2楽天
巨人4x-3西武
横浜4-2日本ハム
オリックス4-0ヤクルト

 ロッテが毎回の18安打、6ホーマー14点で広島投手陣を粉砕。4点差を追いつかれたものの、その後ベニーが2発などで突き放し大勝した。清水は4回に集中打で4点を失うもそれ以外は落ち着いて大量援護に守られた。広島はこれだけ打たれてしまってはどうにもならない。繰り出した投手が軒並みつるべ打ち。
 8回に追いついた阪神がそのまま勢いで呑み込み、鳥谷がサヨナラ打で連勝。この時点でFKをまだ残しており、追いついた時点で圧倒的に優位だった。藤岡は甲子園の雰囲気に呑まれたというよりも、際どいコースを狙いすぎて幅を狭くしてしまった印象。ソフトバンクとしては杉内が6失点KOというのが最大の誤算。ここにきて先発が苦しくなってきた。
 粘っていた松崎だったが、6回についに捉まった。この回集中攻撃を受けKO。この得点が大きくモノをいい、中日が快勝。朝倉は松崎以上に粘りの投球で、10安打打たれるも2点に抑え5勝目。楽天は先制こそしたものの、打線がなかなかつながらず。8,9回のチャンスも活かせなかった。
 李が先制に同点弾、そして清水がサヨナラアーチと一発攻勢で巨人が4連勝。もっともそれ以外のチャンスを逃したのがここまでもつれた原因ではあったが。ワンチャンスをミスも絡んで西武に活かされていただけに、流れを粉砕する一発でもあった。西武は対左で送った星野がいずれも左に打たれる誤算。必死につないだ継投が最後に裏目。
 こういっては何だが、村田が4番、佐伯が6番に下がったことでゲーム序盤の回転は良くなった。初回その佐伯がタイムリーで3点先制、2回に加点しそのまま横浜が逃げ切り。門倉が2失点の好投で勝ち投手。日本ハムは打てば打たれる、抑えれば打てないと投打の噛み合わせが非常に悪く4連敗。
 平野佳が早くも3度目の完封勝利。リードはわずか1点の上、再三ピンチを負う苦しい投球だったが、粘りに粘って得点を許さなかった。僅少差でゲームは進んだが、終盤オリックスが連続タイムリーで大きな3点を追加し試合を決定付けた。ヤクルトは7回まで毎回走者を出し、3回には満塁の好機もあと一本が出ずじまい。 

2006年6月4日(日) 復調と失速と

広島7-5ロッテ
ソフトバンク6-2阪神
中日9-2楽天
巨人2x-1西武
横浜7-2日本ハム
ヤクルト12-5オリックス

 薮田不在の弊害が思い切り出てしまった。7回に広島が勝ち越すもすかさずロッテが逆転。しかしここで投入したミラーがボロボロ。一死も取れずに4連打、栗原の3ランで止めを刺された。広島としては永川を投入して逆転されただけに、この回逆転だけでなく一気に突き放したのが非常に大きかった。
 今季初登板の田之上が好投。初回ピンチを迎えたが乗り切り、これでリズムに乗った。一方の江草は立ち上がり快調も川アに意外な一発。阪神にとって痛恨は6回の4失点。エラーがらみで失点し、リリーフ太陽が初球暴投、さらに2ラン被弾と最悪の結果に。打線もやっと6回に田之上を捉えたがちぐはぐな攻撃で2点止まりに終わった。
 藤崎二度目の先発も、2回途中でKO。先発になるとどうもごまかしきれない。序盤にリードを奪った中日は小笠原が6回2失点でまとめ、中盤音なしだった打線も8回に4点を追加し快勝。楽天はいきなりのビハインドで苦しい展開、川井がゲームを立て直したが谷中が壊してしまった。
 一ヶ月ぶり復帰先発の上原が好投すれば、東京ドーム苦手の西口も負けじと力投。巨人が清水の初回アーチでリードを奪ったが、7回カブレラの一撃で西武が同点。白熱の投手戦は9回、ルーキー脇谷が3ベース。これで西武は選択肢が少なくなってしまった。満塁からまたも清水がサヨナラの犠牲フライ。巨人は連敗のあと5連勝で首位再浮上。
 日本ハムの失速、金村でも止まらず。粘りの投球が持ち味のはずが、3回に逆転を許し、4回には村田に3ランを浴びるなど痛恨の7失点KO。一方打線は秦の前につながらず、2点止まりで完敗。どうにも空気の重い5連敗。横浜は逆に打順を入れ替えてからつながりが良くなってきた。
 終盤に大乱戦。ビハインドをジリジリと追い上げたオリックスが7回ついに逆転。ところがその裏、リリーフ陣が大崩壊。ヤクルトが打者12人を送って一挙8点の猛攻で逆転勝ち。このところオリックスの継投失敗が目に付く。ヤクルトも五十嵐・高津が乱調気味で落としかけたが、打線が一気にはね返した。リグスがまたも一発を放ち4打点。

2006年6月6日(火) テレ朝は…もう何も言うまい

中日3-0ロッテ
日本ハム3-0阪神
ソフトバンク4-2巨人
西武3-2ヤクルト
楽天8-4横浜
広島4-2オリックス

 なんと言っても主役は川上。今季はずっと好調ではあるが、今回はまた特別。7回二死まで完全、8回をノーヒット投球。サブローに唯一のヒットを打たれて二度目の大記録は潰えたが、1安打で今季早くも3度目の完封勝利。中日打線もわずか6安打だったが、序盤に効率よく得点して早めに援護した。ロッテはお手上げのゲーム。
 こちらもあわや大記録、ダルビッシュが連敗中のチームを救う好投。6回をノーヒットに抑え、7,8回に1安打ずつ許すも12奪三振で完封勝利。こちらも味方は6安打3点。井川も完投ながら、初回の失点の仕方がややもったいなかったか。とはいえ、ダルビッシュがあまりに良すぎた。
 ソフトバンクの継投がずばりはまった。1点勝ち越した直後のピンチを藤岡がしのぐと、続く7,8回を篠原・吉武がぴしゃり。打線は13安打で4点はあまり効率が良くなかったが、いいタイミングで点が入った。巨人は内海が中盤制球が甘めになったところを捉えられ、代打攻勢も不発に終わり連勝ストップ。
 ひょっとしてまた…と思わせるガトームソンの好投。4回を完全に抑え、初めてのヒット(ベースに当たるラッキーヒット)で同点にされるも7回2安打投球。しかしヤクルトは、1点を慎重に守りにいったはずが裏目に。西武打線が松井から土壇場で逆転。涌井は最後まで投げきり5安打2失点で完投勝利。
 1,2回と先頭出塁で点が取れず、3回は二死無走者から一挙7点。確かに野村監督が「不思議」というのもうなずける。この回楽天は6連打の猛攻。その後横浜が反撃するが、フェルナンデスの一発でダメを押した。グリンがチームの先発では19試合ぶりという勝利。横浜は高宮があまりに悪すぎた。
 今季6連敗、昨年から9連敗中だった大竹がようやく白星。投球自体は2失点でも味方の得点直後に失点といやな流れだったが、7回に勝ち越したリードをリリーフ陣がきっちり守りきった。デイビーはヒットを打たれながらも粘りを見せていたが、7回ついに力尽きた。オリックス打線は6安打止まり。

news:広島・木村拓と巨人・山田のトレード成立
 すでにいまさらという感もありですが。故障者続出のタイミングで発表、このトレード、交渉はいつ頃からしてたのか気になるところ。

2006年6月7日(水) 故障者続出

ロッテ2-1中日
日本ハム3-2阪神
ソフトバンク8-3巨人
西武8-4ヤクルト
楽天2-1横浜
オリックス3-0広島

 ロッテが毎回のように走者を出して攻め立てた割には点が入らず接戦。満塁残塁が3度もあったせいだが、好投成瀬に送った代打ワトソンが一発で答を出した。なかなか取れなかった1点をホームランで取り、ロッテが競り勝ち。成瀬は7回13奪三振の力投、小林雅が史上初の6年連続20セーブ達成。中日は投手が粘ったが打線が奮わず。
 それでもロッテは勝ったからいいが、こちら阪神は1点届かず。なんと4度の満塁機を逃し、17残塁の大拙攻。9回振り逃げで満塁まで持っていったが、決定打不足に泣いた。前半で3点を取った日本ハムは、後半押され通しだったものの投手陣が必死の防戦。杉山は5回以降パーフェクトに抑え完投も敗戦。
 神内が一死も取れず打者5人でKO、となればこのところすっかり緊急リリーバーと化した佐藤の出番。矢野に打たれて満塁も無失点でしのぎ、またもゲームを立て直す投球を見せた。ソフトバンク打線は3回に逆転、その後膠着したが7回に突き放し、今季初めて3点のビハインドを逆転勝ち。巨人は相手リリーフ陣に抑えられ、失点の形も悪く連敗。
 西武が逆転し広げたリードをヤクルトがジリジリ追う展開。ヤクルトは6回まで毎回安打、2点差まで詰め寄るが、西武が7回に中島の2ランで突き放し勝負あった。やはり10残塁はちょっと攻め下手だったか。館山を引っ張るも8失点。西武はギッセルが11安打打たれるもリリーフが好投。
 多村が負傷退場、佐伯・金城も途中交替と横浜にとっては悪夢のようなゲーム。しかも楽天に逆転負けを喫してしまった。1点を守っていた三浦だったが、5,6回に1点ずつ失い完投負け。いずれも先頭に打たれたことが失点につながった。楽天は山村が1点に抑え、3投手が1イニングずつをピシャリ。
 失敗の目立っていたオリックスの継投が今度ははまった。先発吉井が5回を抑えると4投手を繰り出し無四球完封リレー。特に菊地原・加藤がきっちり抑えたのは収穫。試合は3回に1点をもぎ取ったあと、清原が一発とタイムリーで加点。広島は打線が三塁を踏めず、1点が遠いまま終わった。

2006年6月8日(木) 完封競演

中日16-0ロッテ
阪神6-4日本ハム
ソフトバンク4-0巨人
ヤクルト5-1西武
横浜7-0楽天
広島1-0オリックス

 中日が中盤にビッグイニングの連続で大勝。立ち上がり順調だった久保から4点をもぎ取ると5,6回は止まらない猛攻。18安打16点の大量援護に守られて、佐藤充は無四球完封、これで3試合連続完投勝利。ロッテは久保のKOが誤算だが、それにしてもミラーの打たれっぷりはちょっと酷すぎ。
 前夜押して押して遠かったホーム、それならばというわけではないだろうが、今回の阪神は一発攻勢。金本の2ランで先制すると、6回にはスペンサーが満塁弾。満塁逸機の借りを返した。日本ハムは食い下がったものの失点が大きすぎた。八木は強気の投球が裏目に出たか。
 故障者続出で4番二岡の巨人打線、斉藤和が完全に見下ろした投球。6回一死まで完全、脇谷に内野安打を許すも牽制で殺し、残塁なしの27人で無四球完封。最後は三者三振締めでまさに完璧な投球だった。打線も効果的に点を取って援護しチーム4連勝。巨人は高橋尚はまずまずではあったが、いかんせん打つほうがお手上げだった。
 許は腕の位置を若干戻した? 2年ぶりの先発で好投を見せたが、6回失投をリグスに持っていかれて逆転。それにしてもリグスの量産は凄まじい。主導権を握ったヤクルトは7回のピンチも木田が気合の投球でしのぎ、8回集中打で突き放して快勝。また交流戦同率首位に。10残塁の西武は6,7回の攻撃で追いつきたかった。
 主力3人を欠きながら、横浜が14安打7点で快勝。種田の初回タイムリーで優位に立ち、終盤小池の満塁弾でとどめ。投げては那須野が走者を出すも3併殺でしのぎ、リリーフ3投手を送って完封リレー。楽天は再三の好機を結局4併殺で潰してしまった。愛敬は土がついた途端に4連敗。
 雨中の投手戦。両チームとも5安打という展開で決め手となったのは一発。嶋のホームランが唯一の得点となった。この1点をダグラスが6回零封、以下3投手のリレーで守りきり広島が完封リレー。ダグラスは両リーグトップの8勝目。川越は5安打無四球完投も一球に泣いた。

2006年6月9日(金) 甲子園に怪物降臨

ロッテ7-3巨人
西武10-1阪神
ヤクルト4-3ソフトバンク
中日4-2日本ハム
横浜7x-5オリックス
楽天7-2広島

 復帰した李が二発放つも、今度は阿部が欠場、さらに村田も故障と呪われたかのような状態の巨人。急遽原がマスクの状態ではバッテリーミスも致し方なしか。打線もホームラン以外は小林宏にきっちり封じられて連勝連敗のあと4連敗。ロッテは大松の2ランで勝ち越し、8回は1安打で3点追加。
 1点ビハインドで4回まで毎回6安打無得点と西武にとってはいやな流れだったが、終盤に大量点を積み上げて圧勝。松坂が14奪三振完投、打ってもプロ1号を放つ活躍。打線では中島が1ホーマー4打点。阪神は先制するも4回以降は1安打と沈黙。下柳が捉まるとリリーフが打ち込まれ大敗。
 ずっと膠着していたゲーム、8回にソフトバンクが追いつき流れを手にしかけたが、吉武が宮出に痛恨の被弾。最終回のピンチを振り切り、ヤクルトが競り勝った。高津は冷や汗一杯のセーブ。杉内は立ち上がり1,2回と先頭を歩かせ失点と、どうも精彩を欠く。田上はヒーローになりそこね。
 やはりリリーフ陣がかなり落ちてきているか日本ハム。初先発の武田勝が無失点に抑え、8回に待望の得点。勝ちパターンに持っていったが、武田久・トーマスで一気に逆転されてしまった。中日はそこまで5安打も8回4安打集中、失点直後に逆転で劣勢を跳ね返した。
 横浜が5点のビハインドを終盤追いつき、延長で村田がサヨナラ弾。8回の一気呵成の攻撃はお見事だった。土肥が5失点もリリーフ陣も健闘。オリックスは平野佳で5点リード、これを落としてしまったのは痛い。平野佳は突然乱れ、継投も勢いを止められなかった。
 楽天が完勝。フェルナンデスの2ランで初回先制し、2回に鉄平の三塁打で突き放し。その後も効果的に加点した。投げては一場が2失点で完投、約二ヶ月ぶりの白星。広島は1点返した直後だけに、ロマノの危険球退場はあまりに痛かった。打線も6安打と振るわず。

2006年6月10日(土) 良くも悪くも先発次第

ロッテ3x-2巨人
西武6-1阪神
ヤクルト6-2ソフトバンク
日本ハム7-4中日
横浜7-4オリックス
広島8-4楽天

 ロッテが1点差を終盤追いつき、9回代打ワトソンがサヨナラタイムリー。工藤の前に5安打1点と劣勢だったが、林を捉えてゲームをひっくり返した。巨人は得点力が落ちている中リードを保って終盤まで持っていったが、継投失敗。5連敗5連勝と来てまたも5連敗。
 昨日の松坂に続いて帆足も投打に活躍。投げては4回までノーヒットの7回1失点、4回にプロ入り初安打のタイムリー。この4回集中打で安藤をKOした西武が二日続けて快勝。阪神は4安打で金本の一発の1点のみ。チャンスらしいチャンスもなく、見せ場なしに終わった。
 得点イニングこそ違え、展開としては前日そっくりのゲーム。ヤクルトが追いつかれると勝ち越す展開。8回3連打でまたも勝ち越すと、ラミレスの3ランで完全に止めを刺した。石川の降板は早まった印象だったが、その後は慎重な継投でヤクルトが快勝。ソフトバンクは川アがブレーキに。
 日本ハムが先発全員の毎回17安打。前半にリードを広げそのまま逃げ切った。残塁も多く7点は少ない印象だが、常に塁上を賑わしゲームを押した。ディアスは7回に捉まったものの、6回まで1失点の好投で来日初勝利。中日は朝倉の出来が悪すぎた。高橋光の代打ホームランなどで追い上げるも、前半の失点には届かなかった。
 両先発ともピリッとしない出来だったが、オバミュラーはあまりに悪すぎた。立ち上がりいきなり4連打を浴び、2回持たずにKO。門倉も3回までに7安打を浴びたが、1点ずつだっただけマシだったか。両軍初回に4安打でオリックスは1点、横浜は4点。この差がゲームを分けた格好。クルーンが再び161キロを記録。
 松崎の投球内容を見ると、現状かわしてもかわしきれないという印象。初回に2点取られると3回栗原に一発を浴びKO。これで6連敗と先発ではちょっときつい。楽天打線が追いすがって2点差まで詰め寄るが、広島が石原・新井のソロなどで突き放し。佐々岡は3失点も6勝目。楽天は愛敬を含め7投手を繰り出したが…。

2006年6月11日(日) 勝負を分けた仰天プレー

ロッテ3-2巨人
阪神5x-4西武
ソフトバンク4-2ヤクルト
日本ハム2-1中日
楽天4-1広島

 まさにホームランを巡る泣き笑い。前代未聞の走者ベース踏み忘れで2ランが幻と消えた巨人。そしてロッテの得点はすべて先頭打者のソロホームランだった。得点力が落ちているだけに、あまりにも逃がした2点は大きかった。結局二度のリードを守れず巨人は6連敗、対ロッテも6連敗。ロッテは交流戦単独首位に。
 江草が前回と同じように中盤で崩れて西武が逆転。だが終盤にシーツが同点打を放ち、延長11回今岡が代打でサヨナラタイムリー。JFKリレーで6イニングを封じたことで流れをモノにした。久保田は3回を5奪三振3暴投という内容で4勝目。西武は逃げ切りに失敗し、最後は小野寺が初黒星。
 ヤクルトが先行、ソフトバンクが同点どまりと3戦続けて似たような展開。変化があったのは8回の攻防。ヤクルトが一死満塁と攻めるも藤岡がしのいで無得点、その裏ガトームソンが力尽きた。松中・ズレータの連続ホームランでソフトバンクが競り勝ち。前回14球降板の神内は7回2失点。
 金村と小笠原の投手戦。1点を追う中日は6回、井端のスクイズでようやく金村から1点をもぎ取った。これで勢いに乗りたかったところだったが、ウッズが走者を置いた場面でことごとくブレーキに。日本ハムももう一本が出なかったが、9回セギノールが値千金の勝ち越し弾。5四球も3安打に封じた金村は交流戦今季初勝利。
 先発が足りない楽天だが、逆に言えば先発次第で充分勝ち目がある。今日はグリンが7回をソロホームランの1点に抑え、自らもタイムリー。初回にフェルナンデス・山崎の連続アーチで先行した楽天がそのまま押し切った。広島は9安打もタイムリーが出ず、前回連敗を止めた大竹は7敗目。

2006年6月12日(月) ひっそりと

横浜3-1オリックス

 明らかに押していたのはオリックスのほう、だが3発のソロホームランで勝ったのは横浜。1点差に追われ、非常に苦しい展開ではあったが継投でしのいで8回に鶴岡が代打ソロ。これで完全にダメを押した。オリックスは10安打、6回以外毎回走者を出しながら、4度の先頭出塁を活かせないなど拙攻。本柳は3安打投球も二死から一発を浴びた。

2006年6月13日(火) 交流戦もあと一山

横浜3-0ロッテ
楽天8x-7阪神
ソフトバンク10-2広島
中日2-1西武
オリックス5-1巨人
日本ハム9-7ヤクルト

 三浦が完封で横浜5連勝。3回から7回までパーフェクト、8回に一死満塁のピンチを迎えるも堀・福浦をしとめ、4安打に封じた。打線は2回に先制打の古木が6回に大松の判断ミスもあってランニングホームラン。3点すべてを叩き出す活躍。ロッテは小野が3失点完投も打線が沈黙。
 楽天がJK打ちで延長サヨナラ勝ち。継投に持ち込むもしのげず逆転を許したが、8回にリックが同点打。9回のサヨナラ機は逃したが10回4連打で最後は沖原が殊勲。先発全員の16安打と打線は非常に活発。阪神も先発全員で15安打放ち、リードして得意の形に持っていったのだが継投失敗。
 ソフトバンクが14安打10点で大勝。5回に和田が自ら二塁打を放つとこの回5安打を集中して一挙5点。相手のミスにもつけこみ打線がつながった。和田は4安打2失点の投球で6勝目。広島はロマノが2回のピンチはしのいだものの、投手に打たれて一気に崩れてしまった。末永がフライを落とすなどエラーも失点に。
 川上と涌井の投げあいは川上に軍配。森野が先頭打者アーチで先制し、3回にアレックスのタイムリーで加点。序盤に貰った2点の援護を守り、カブレラの一発に抑える投球で8勝目。防御率1点台前半と今年は手がつけられない。涌井は4回以降2安打に抑え2失点完投も援護なし。
 阿部が戦列復帰も依然低調な巨人打線。2回に1点先制するが、それ以降は散発の4安打とチャンスらしいチャンスもなし。内海が5回に逆転を許すとほとんど無抵抗のまま終わってしまった。オリックスはデイビーが1失点投球、上位3人で全打点を挙げ、9回にダメ押しで快勝。巨人はこれで7連敗、内海も3連敗。
 6ホーマーが乱れ飛ぶ大乱戦。新庄の3ランなどで一時日本ハムが4点の差をつけたが、ヤクルトも詰め寄り予断を許さない展開に。最後はマイケルが冷や冷やながらも何とかしのぎきった。ダルビッシュが6失点KOも橋本・武田久がゲームを立て直し。逆にヤクルトはゴンザレス降板後もリリーフが失点を重ねてしまった。

2006年6月14日(水) 三重殺

ロッテ8-2横浜
阪神3-1楽天
広島2-1ソフトバンク
西武4-4中日
オリックス4-2巨人
ヤクルト6-3日本ハム

 ロッテが若手の活躍で大勝。青野が満塁でプロ初ホームラン、投げては成瀬がプロ初完投勝利。初回に金城に一発を打たれたものの、6安打11奪三振の堂々たる内容。ヒット数で言えばロッテも同じ6安打だったのだが、那須野が与えた4つの四球がすべて得点となってしまった。那須野は8失点KOで横浜の連勝ストップ。
 ちょうど前夜の裏返しのように、終盤追いついた阪神が延長で勝ち越し。四球をたっぷり貰いながらあと一本が出ず、19残塁の新記録を樹立も何とか勝ちに結びつけた。福原は我慢の1失点投球で3勝目。楽天は、中四日でこの球数の一場をここまで引っ張ったのは…。投手陣全体で12四球を与えてこの失点で済んだのは不思議だった程。
 黒田が力でねじ伏せる投球で1点に抑え、約一ヶ月ぶりの白星。内野ゴロの間に先制されたものの要所で決定打を許さず、永川もピンチを招いたがアウトすべてを三振で取って逃げ切り。打線は高橋秀を打ちあぐんだが末永・倉の連続アーチで逆転。久々先発の高橋秀は2失点にまとめたものの、同点弾直後に倉にも打たれたのは不用意だったか。
 前半はホームランを打ち合った末に西武が1点勝ち越し、そのまま逃げ切りたかったところだったが、8回に石井貴が痛恨の暴投。そのまま延長フルイニングで決着つかず引き分け。どうもお互いに決め手を欠いたという印象も。中日は結局タイムリーなし。西武は後半もチャンスはあったが。
 得点力が落ちている巨人打線だけに先制されたくなかったところだが、西村がいきなり北川に2ラン献上。これで余計に苦しくなってしまった。二岡と李のソロで追いつくもそこまでで、西村が踏ん張りきれず巨人8連敗。オリックスは吉井が2失点にまとめ、加藤が3回投げてセーブ。グラボースキーが本当に遅ればせの初ホームラン。
 2年目の丸山貴が今季初登板先発でプロ入り初勝利。二度リードを許すも、4回相棒の福川が値千金の逆転3ラン。6回以降は小刻みなリレーで日本ハムが振り切った。日本ハムの鎌倉も今季初先発だったが、リードを守れず4回途中降板。打線も4回以降はいまひとつ元気がなかった。

2006年6月15日(木) 気になる大雨

ロッテ4-1横浜
楽天2-1阪神
ソフトバンク9-6広島
中日7-1西武
巨人8-1オリックス

 先制されたものの直後に逆転したロッテが、中盤終盤に加点して横浜を振り切った。前日名を売った青野が同点タイムリー。すっかり去年の形に戻ったようで、40勝両リーグ一番乗り。横浜は再三に渡って走者を出しながら、結局鈴木のソロ1点のみ。完投敗戦となった吉見は二つの四球がいずれも得点になってしまった。
 またなかなか決定打が出なかった阪神が8回に追いつき、前日と同じ展開となりかけたが、そこまで1安打の楽天が直後に勝ち越し。わずかなチャンスをものにして、球団史上初の3カード連続勝ち越し。セーブを挙げた福盛は長いこと無失点が続いている。阪神杉山は3安打に抑えるも、6四死球が結局敗因になってしまった。
 相手守備の乱れなどで2回にビッグイニング、前半でソフトバンクが6点リード。斉藤和で楽勝ムードだったが、森笠の代打3ランでムード一変。広島が一時は2点差に迫る粘りを見せた。それだけに小山田の3失点は致命傷に。斉藤和はちょっと制球が乱れていた印象で今季最短降板も8勝目。一軍初出場の金子が初打席で先制タイムリー。
 またも佐藤充。チームではなんと12年ぶりという4試合連続完投勝利で無傷の5連勝。4回までノーヒット、5回以降は打たれるも要所を締めて1失点にとどめた。打線も3ホーマーで最終的に7点を奪い援護。チームは昨年泣いた交流戦今季勝ち越し決定。西武は許が一発に泣き、打線も打ちあぐんで3連敗。
 大型連敗を止めるにはこういうパターンが一番という巨人の勝ち方。4回に李の一発で先制し、その後も加点して計8点。投げては高橋尚が中村の一発のみに抑える4安打1失点の好投で今季初勝利。二岡が4安打、李が二発と中軸が打ち込んで巨人がようやく連敗ストップ。オリックスは川越を立てたものの、為すすべない完敗。

2006年6月16日(金) 交流戦首位攻防開始

ヤクルト8-4ロッテ
阪神6-3オリックス
中日4-0ソフトバンク
西武6-3横浜
広島3-2日本ハム
楽天7-3巨人

 ヤクルトが逆転で、首位攻防の連戦先勝。いきなり2失点も一発攻勢で2回に逆転、3,4回はラミレスが3ランを含む4打点で突き放した。石井一は相変わらず良く分からないできながらも2失点投球。ロッテは最後に反撃も少々遅すぎた。小林宏がまさかの4回途中KO。
 序盤3イニングで阪神が8本、オリックスが9本と呆れるようなヒットの応酬。しかし2回にビッグイニングで6点を取った阪神に対して、オリックスは3点。結局4回以降は両軍無得点でそのまま決着。オリックスは平野佳が大きな誤算ではあったが、序盤もう1,2点は取れたかも。6回以降はノーチャンス。下柳は11被安打も5勝目。
 連敗中の山本昌と杉内、しかし両者のできはあまりに対照的だった。制球抜群でほぼ完璧な山本昌に対して、杉内は球威も制球もボロボロ。5回で4四球4失点とリズムに乗れないまま降板。山本昌は最後まで安定し、10奪三振で2年ぶりの完封。本拠地での勝利も一年ぶり。ソフトバンクはわずか3安打と攻守にいいところなし。
 チームが連敗中でもさすがに松坂。3回に一度追いつかれはしたが、12奪三振3安打に抑え、完投で通算100勝達成。打線も5回に勝ち越し7回に追加点と援護した。特に7回の3点は大きな得点。中島が4打点と大暴れ。横浜は3安打ながらも3点を返したが、門倉が妙なタイミングのタイムに泣かされて5回途中降板では分が悪かった。
 広島が終盤に逆転勝ち。なかなか点が取れなかったが、7,8回と内野ゴロの間の得点で追いつき、前田が勝ち越しの犠牲フライ。タイムリーなしで逆転勝ちというのも面白い。3イニングを封じたリリーフ陣の内、高橋が2年ぶりの勝利投手に。日本ハムは武田久が不運な失点で負け投手に。
 実際に打ったのだが、パウエルをそのまま打席に送ったのはなまじの代打より上という判断か? しかしリリーフ陣が大誤算。楽天は相手エラーで勝ちこし、8回には山崎武の代打2ランなどで3点を追加。終盤の得点で快勝した。徳元が移籍後初勝利。前夜連敗を止めた巨人だが、ミスも絡んで終盤ゲームが壊れてしまった。

2006年6月17日(土) 燕と鴎の一騎打ち

ヤクルト7-5ロッテ
阪神5-1オリックス
中日5-1ソフトバンク
西武6-3横浜
日本ハム5-4広島
巨人7-4楽天

 首位攻防第二戦はヤクルトが4回までに7点をリード。ところがそこまでノーヒットのロッテがそこから猛追。2点差まで詰め寄り予断を許さない展開となった。大きな場面は7回。高井が1球で危険球退場となり、二死満塁。ここから木田が気迫の投球で最後まで抑えきった。連勝でヤクルトが交流戦優勝に王手。
 スタメン起用の林が2ホーマー4打点の活躍、投げてはオクスプリングが6回1失点に抑え、阪神が危なげのない勝ちっぷりを見せた。クリーンアップ無安打も下位で得点というのが大きい。オリックスは阪神にとにかく勝てず、昨年来の9連敗。打線が5安打ではいかんともしがたい
 朝倉が途中降板も無失点の好投、打線も小刻みに得点して中日が快勝。特に朝倉自らのタイムリーや谷繁の一発など、中盤の得点は非常に効果的だった。ソフトバンクは田之上の失点はある程度計算済みのはずで、何にせよ点が取れない。今回は再三チャンスをつくるものの1点を返すのがやっと。セのチームに初めて負け越しとなった。
 久々にカブレラパワーが炸裂。ファウルフライを種田が落とした直後に逆転3ランを放つと、さらに左へセンターへ3打席連発。4安打5打点で打撃三部門すべてトップに。この展開でも帆足がピリッとしなかったが、救援4投手がしっかりと抑えた。横浜はいい形で先制したが、3回不運な当りでチャンスを潰し、西武に毎回安打で押し切られた。
 前半でリードした日本ハムが、広島の追撃を振り切って逃げ切り勝ち。武田勝は5回まで1失点だったが、6,7回は疲れたか捉えられた。それでもリリーフ陣3投手が抑えて1点差勝ち。広島は追い上げたものの、やはり先発大竹が簡単に失点しすぎた。井生がプロ入り初打点など12安打を放つも届かず。
 どうにも越すに越されぬ3連勝の壁。山崎武が前日来の3打席連発で逆転したものの、グリンが踏ん張りきれなかった。直後に楽天はチャンスをつくるも、巨人は内海をリリーフに送って断ち切り、7回に加点で振り切った。真田が1年ぶりの勝利で、豊田は一ヶ月ぶりのセーブ。

news:中日、日本ハムの奈良原をトレードで獲得
荒木故障の穴埋めということでしょう。奈良原も出番がなくなっていたのでいいチャンスではないかと。

2006年6月18日(日) 優勝の行方は…

ロッテ8−7ヤクルト
オリックス5−1阪神
ソフトバンク4−1中日
西武2x−1横浜
広島6−5日本ハム
楽天2−1巨人

 3回に集中打で逆転したヤクルト、渡辺俊をKOし交流戦優勝に大きく近づいたが、ロッテが里崎の満塁弾で再逆転。しかしヤクルトも引き下がらず1点差に追い上げるなど、天候不順の中実に熱いゲームとなった。結果的には7回のベニーのソロが大きな1点に。ロッテが勝って交流戦首位に再浮上。優勝決定は持ち越しに。
 矢野の一発で先制されたオリックスだったが、力投本柳に打線が応えた。5回に下位から連打ラッシュで6安打を集中し一挙5点で逆転。本柳は6回途中降板も3安打6奪三振の好投、あとを受けたリリーフ陣が完全に抑え、オリックスは対阪神戦連敗をストップ。本柳は二年ぶりの白星。阪神は3安打10三振と完敗。
 序盤に3点を先行したソフトバンクがそのまま押し切った。先発神内は序盤から飛ばしまくって明らかに中盤ばてたが11奪三振。ストライクの判定がやけに甘かった効果か、中日の19三振、両軍合わせて29三振はいずれもプロ野球タイ記録。福留が激昂する場面も。両チームとも交流戦の日程終了。
 三浦と西口が投げ合って両者に白黒つかずというのは、なんともらしいというか。9回では決着つかず延長突入、それも最終イニングまでもつれたが、土壇場のチャンスで中島がサヨナラタイムリー。途中出場でいいところに廻ってきた。横浜は何とか引き分けに持ち込みたかったが、5連敗で交流戦日程終了。
 広島が粘る日本ハムを何とか振り切って1点差勝ち。6回の3点で優位に立ったが、1点ずつ返されて9回に永川が小笠原に被弾。セギノールの当りもあわやというものだったが、日本ハムの反撃はそこまでだった。ロマノは5回2失点で自身の連敗ストップ。ディアスは追いついてもらった直後を粘りたかった。
 李の一発で先制、上原が5回を1安打投球と理想的な巨人ペースに落とし穴。6回に鉄平がうまく打って楽天が追いつくと、フェルナンデスの内野フライを木村が痛恨の落球。この虎の子の1点を楽天が有銘まで投入の総力リレーで守りきった。3年ぶりの先発川井は1失点に抑えて2勝目。上原は14奪三振も実らなかった。

2006年6月19日(月) ロッテの単独優勝か、同率か決着は持ち越し

阪神5−2日本ハム
オリックス4−2巨人
楽天4−2ヤクルト

 好投していた金村だったが、5回に一気に陥落。金本の2ランから5連打の攻撃で阪神が5点を取り、一気に勝負を決した。井川は9安打を許すも2点にまとめ、3イニングをJFKが締めた。日本ハムは10安打を放って2点止まりとやや拙攻。しかしそれ以上に痛かった金村のKOだった。
 今季初登板の木佐貫が先発。3回まではまずまずだったものの、4回グラボースキーに3ランを打たれ、この回被安打5で降板となった。オリックスはデイビーが8回を零封、締めにいった9回にドタバタした辺りがチームの不調の表れだったが、何とかしのいで交流戦全日程を終了。巨人は5回以降で9安打も最後に2点返すのがやっと。
 勝てばヤクルトの交流戦優勝というゲーム、楽天が見事に足元をすくった。フェルナンデスの初回2ラン、登録されたばかりのバレントのタイムリーで3点を先行し、山村が6回まで無失点の好投。ラロッカの2ランで俄然ヤクルトの反撃ムードとなったが、小刻みなリレーでかわし、9回にダメ押しの追加点。ヤクルトの単独優勝が消滅。

2006年6月20日(火) 交流戦決着

阪神2−0ロッテ
西武2−1広島
日本ハム4−2ヤクルト
楽天8−3巨人
*ヤクルト敗戦でロッテが二年連続交流戦単独優勝

 勝てば自力優勝のロッテだったが、福原が好投。6回を零封し、あとをJFKに。藤川が珍しくピンチを招くもしのぎ、4投手の完封リレーで阪神がロッテ打線を封じた。相変わらず低調の打線も金本が先制打を放ち、6回に犠飛で1点追加。ロッテは5回以降チャンスはあったものの、中軸が完全に音なしで敗戦。
 涌井と黒田の投げあい。黒田は立ち上がりから苦しい投球で2回に2失点。しかしそこから立て直したのはさすが。一方涌井は非常に快調。7回ノーヒットで1点は失ったものの、わずか4安打に抑え完投勝利。これで今季8勝目。西武は4連勝で交流戦終了。
 ヤクルトの望みを打ち砕いたのはセギノールの一撃。宮出の一発で勝ち越された直後の8回、チャンスで難しいボールをスタンドまで運ぶ逆転3ラン。押されていた展開で非常に効果的な一発だった。五番手の岡島が移籍後初勝利。ヤクルトは慎重に投手をつないでいったが、終盤に舞台が暗転した。王手をかけながら3連敗でV逸に。
 両者の勢いの差歴然という展開。巨人が先手を取るも楽天が3回に3連続タイムリーで逆転。7回に再び同じ打順で3連続タイムリーが出、完勝で今季初の3連勝となった。一場は10安打を許すも3失点で5勝目。巨人は高橋尚をリリーフ投入も流れを変えられず3連敗。

これで今季の交流戦全日程が終了。リーグ間の対戦成績はパが108勝、セが107勝(1分)。ほぼ互角に収まるもんですねえ。

news:阪神・牧野と楽天・坂のトレードが成立
以前から楽天の牧野獲得というのは、なんとなく巷間噂されていましたが、実現しました。阪神ではちょっとチャンスはなさそうだったのでいい機会かも。若手の坂放出はやむをえないところか。

2006年6月22日(木) 各賞など

 交流戦MVPは小林雅に。交流戦に限らず、今季の彼は圧倒的。日本生命賞にセからは中日の佐藤充。1点未満の防御率で5勝と素晴らしい成績。パからはソフトバンクの松中。期間中4割以上の高打率を維持。
 さて、交流戦が終わればペナントも折り返しということで、ボチボチ新外国人を中心に暫定追加更新に着手しようかと思っています。

news:阪神久保田が右手骨折、全治4週間
阪神にとっては寝耳に水のニュース。復帰は早くて9月か。

・横浜宮本四郎スカウトが急死
大洋・阪急時代はほとんど一軍唯一の左腕として孤軍奮闘していた投手でした。あまりにも早すぎる死に合掌。

2006年6月23日(金) ここから夏場が非常に重要

ソフトバンク5−1楽天
ヤクルト7−4阪神
中日4−2巨人
広島2−1横浜

 グリンが4回をパーフェクト、斉藤和が5回をノーヒット、前半はこれ以上ないという投手戦。全くあっていなかったソフトバンク打線だったが、5回欠場松中に代わって4番のズレータが初ヒットの一発。これでグリンのペースが崩れた。6,7回にも加点してソフトバンクが快勝。斉藤和は完投を逃すも9勝目。楽天は4連勝ならず。

 リーグ戦に戻ってもヤクルト打線は好調。ガトームソンの先制タイムリーなど2回に4得点。ガトームソンは投げるほうでも7回9奪三振無失点の好投で、ここまでは完勝ムード。ところが8回守備のミス連発の上に片岡の3ランで一気に1点差。阪神としては面白くなったのだが、9回安藤が2失点で勝負が決した。下柳は自責0で敗戦。
 初回巨人が先制するも、パウエルが直後に集中打を打たれて3失点。さらに3回に福留の一発で序盤4失点と苦しい内容。一方の川上、李に先制打と一発を食らうも5回以降はノーヒット。結局3安打しか許さず、2失点の快投で9勝目を挙げた。パウエルは3連敗、チームも失速止まらず4連敗で、とうとうBクラス転落。
 こちらもダグラスと吉見の投手戦。0−0で進行した5回に内川がソロホームランで横浜が先制。しかし6回、満塁から嶋のタイムリーで広島が逆転。その後4投手を送る継投でしのぎ、広島が1点差を守りきった。吉見は古木の失策が失点につながり不運な面もあったが、四球でピンチを広げたのは反省点か。今季初勝利ならず。

2006年6月24日(土) 1点を巡る悲喜

西武4−3ロッテ
楽天1−0ソフトバンク
日本ハム4−3オリックス
ヤクルト6−3阪神
中日6x−5巨人
横浜9−6広島

 首位攻防初戦で松坂が故障発生、わずか19球で降板というアクシデント。危機的状況だったが、西武が片岡の3ランで逆転し、競り勝った。急遽登板となった帆足は3点を失うも6回途中まで投げ4勝目。ロッテは先手を取りながらも久保が一発に泣いた。西武5連勝で一ヶ月ぶりの首位浮上。
 押して押して点が取れないとこうなるという見本のような展開。ソフトバンクが8回まで毎回安打、4度も先頭を出しながら1点が奪えず、逆に楽天が1点を奪うと7投手を繰り出す継投で完封リレー。好ブロックで1点を阻止し、虎の子の1点を叩き出した藤井が殊勲。ソフトバンクはファールにしてしまったスクイズも痛かった。
 これまた、前半で激しくやりあうと後半は試合が落ち着くとセオリーを口にしたくなる展開。5回まで日本ハムが先手を取ってオリックスが追いつく展開だったが、6回以降ピタッと止まった。小笠原の一発が決勝点に。オリックスは川越が粘りきれず、チームも同点止まりで終わってしまった。

 上の日本ハム・オリックス戦と似たような展開。こちらは追いつかれたあと、岩村が2ホームランで突き放してヤクルトが連勝。6安打で6得点という攻めで阪神を振り切った。石井一は相変わらず前半悪いものの5回以降立ち直って4勝目。阪神は四球に失策と守りきれず、5回以降はノーヒットと沈黙。
 中日がいきなり5点を先行も巨人が粘って追いつき延長突入、しかし11回力尽きた。中日は集中打で先制したあと追加点が奪えず、9,10回のサヨナラ機も逃したが、満塁弾を放っている森野が満塁からサヨナラタイムリー。巨人はビハインドをはね返したが、豊田が打たれて5連敗、貯金がなくなってしまった。
 横浜が8回一発攻勢で逆転勝ち。3点ビハインドから小田嶋が代打2ランで詰め寄り、直後のチャンスで古木が汚名返上の逆転3ラン。三浦が6失点の誤算も一気にひっくり返した。広島としては小田嶋の一発で流れを切りたかったが、継投でしのげず。5回にいい形で逆転しながら逃げ切れなかった。

2006年6月25日(日) ロッテまたも優勝疲れ?

西武7-2ロッテ
ソフトバンク4-3楽天
阪神3-1ヤクルト
中日7-4巨人

 序盤から優位に立った西武が快勝で6連勝。初回に3点を先制すると、その後も小刻みに得点。投げてはギッセルがバテは見せたものの9奪三振で来日初完投勝利。投打が噛み合った勝利となった。ロッテは今江のエラーが先制点につながり、4回にはワトソンがタイムリーエラー。投手陣も6四球と精彩を欠く内容だった。
 立ち上がりが課題といわれる一場、今回も初回どうにもならないほど球が上ずりあっという間の4失点。その後立ち直り12奪三振完投も、結局はこの失点が致命傷となった。楽天は終盤1点ずつ返して詰め寄るもあと一歩届かず。逆に神内は序盤から快投で3勝目も、こちらはスタミナが課題。

 さすがに3タテされたくはない阪神、1点ビハインドで中盤に入ったが、6回勢いで石川を攻略。4安打集中で3点を奪い、逆転勝利を飾った。金本が同点打を放ち、すかさず矢野・関本が連続タイムリー。井川は先制を許すも3安打の好投、最後は藤川が締めた。ヤクルトは打線がお休みで逆転負け。
 中日が巨人を振り切って3連勝。同点から相手ミスにつけこむ形で3点勝ち越し、7回1点差に迫られるもすかさず2点追加でダメを押した。新1番森野がこのところ非常に元気。巨人は上原を立てても連敗を止められず。多発中のミスがまた随所に出て、それが致命傷にもなってしまう。6連敗で5割も切ってしまった。

2006年6月27日(火) 未だ出口なし

日本ハム3-2ロッテ
ソフトバンク3-2オリックス
西武7-3楽天
広島2-2阪神
ヤクルト3-1中日
横浜2-1巨人

 1点を守りきった日本ハムが3連勝。1,2回の先制機を逃したロッテを尻目に2点を先制、追いつかれた直後の5回に田中賢が決勝のタイムリー。金村は序盤再三のピンチをつくるも持ち味の粘り強さを発揮した。ロッテは10安打を放ちながら得点はフランコの2ランだけ。清水の完投も報われず4連敗で3位転落。
 明暗を分けた一つのプレー。同点の4回、田上のヒットを処理した相川が打球をそらし、走者がそれぞれ進塁。これが2点につながり、結果的に決勝点になった。和田は二発のソロを浴びるも10奪三振で7勝目。リリーフ4投手でソフトバンクは1点差を逃げ切った。オリックスは1点差とした直後のチャンスが活かせなかった。
 初回2点を先制した楽天だったが、4回カブレラの一発でゲームは俄然西武ペースに。5回に追いつくと7回に一挙4得点で突き放し。中島が4安打3打点、クリーンアップが5打点と機能。涌井は10安打3失点も完投で9勝目を挙げた。西武はこれで7連勝。楽天は先手を取って逃げ切りたかったが、山村が捉まってしまった。

 広島が痛い引き分け。黒田を立てて2点リード、藤本の一発で1点差となるもその後のピンチはしのぎ、9回二死無走者までいったが、抑えの永川がここで矢野に痛恨の同点被弾。延長後のチャンスも活かせなかった。阪神は敗色濃厚のところから追いつき、しのぎきって大きな引き分け。
 ヤクルトが中盤に得点を重ねて逆転勝ち。全体で7安打ながらもラミレスが同点打、リグスが勝ち越し打と中軸がしっかり貢献。先制こそされたものの、藤井は10奪三振の好投、9回は一人一殺の継投でかわし、館山がプロ初セーブ。中日はウッズが3安打も12三振を喫して1点止まり。6回にはラミレスをそのまま生還させる守備のミスも。
 3回に4連打プラス犠飛で2点を挙げた横浜がそのまま逃げ切り勝ち。那須野が6四球を与えるも7回を無失点に抑え、最後はクルーンが二岡にソロを浴びながらも3三振を奪ってセーブ。展開としては苦しいものだったが、12残塁の相手拙攻にも助けられた。巨人は何度もチャンスがありながら活かせず、重苦しいままの7連敗。

2006年6月28日(水) 朝になってしまった

日本ハム8-2ロッテ
ソフトバンク7x-6オリックス
楽天4-1西武
阪神3-2広島
中日6-3ヤクルト
横浜9-3巨人

 日本ハム4連勝でロッテを猛追。2点先行されたが2回にすかさず逆転。その後は着実にリードを広げ圧勝した。ディアスは2回以降2安打に抑え、打っては小笠原抜きでも12安打。勝ち越しの場面は珍しいプレーが。ストライクを空振りのスクイズも珍しいが、橋本が三塁に悪送球で二者生還。ロッテはミスで5連敗。
 ソフトバンクが先行、中盤以降オリックスが追い上げる前日と似た展開。今回はブランボーの2ランで追いつき、直後に勝ち越されるもすぐ同点。しかし9回力尽きた。前の下位にピンチを断った加藤が打たれ、満塁から松中がサヨナラ打。カブレラの打球は好捕した後藤だったが、連続とは行かなかった。
 エラーで得点した西武、ミスで逆転を許すことに。5回中島のエラーから鉄平が同点打を放ち、栗山がファウルフライを捕ってこれが犠飛に。判断ミスだったか。楽天は8回8奪三振で3勝目。西武は今回は勢いなく連勝は7でストップ。

 二夜続けての延長か、という9回に鳥谷が勝ち越しの一発。となれば連続イニング無失点の記録を伸ばす藤川が最後を締めて阪神が競り勝ち。ホームランでしか得点できなかったが、先発したダーウィンが2点に抑えゲームをつくった。広島はロマノをリリーフで送ったが被弾で負け投手に。
 佐藤充、45年ぶりという球団タイ記録の5連続完投勝利。無傷の6連勝となった。打線も二発のホームランなどで6点を挙げ援護。初めからバントの構えをするスクイズというのは初めて見た。ヤクルトは丸山貴が4失点KO、常に後手に廻る展開で、9回に1点返すもちょっと遅きに失した。
 最初から一方的な横浜ペースで完勝。4回までに11安打を放ち、4回一挙5点のビッグイニング。大量援護に守られて門倉は悠々の完投勝利。巨人は木佐貫が全く立ち直れず早々にKOされ、いいところのないまま完敗。連敗は8に伸び、ビジターゲーム球団ワーストの13連敗。

2006年6月29日(木) やられ放題の…

中日6-4ヤクルト
横浜3-1巨人

 もつれたゲームは延長11回、中日がヤクルトを競り落とし首位を固めた。6回にヤクルトが2点を勝ち越すもすぐさま中日が同点。そこからは我慢比べのような展開となったが、英智が決勝の2ラン。岩瀬が勝ち投手となり鈴木がプロ入り初セーブ。ヤクルトは木田が力尽きた形で、接戦を落とし連敗。
 ルーキー山口がプロ初登板初先発。力で押す活きのいい投球を見せ、4回までパーフェクト投球。結局6回を5奪三振1失点に抑え、見事初勝利を記録した。打線もパウエルの立ち上がりを攻めて2点を先制。チームも4連勝で、非常に勢いに乗れそうな勝利。巨人は亀井のプロ初ホームランの1点のみ。呑まれるばかりの9連敗で、全く光明が見えない。

news:巨人が前オリックス・阪神のジョージ・アリアス内野手を獲得
すでに既報ではありますが一応。中軸というには大いに物足りない粗い打者ですが、背に腹は変えられない?

2006年6月30日(金) 野村継投ついに

ソフトバンク7-2ロッテ
オリックス7-1西武
日本ハム2x-1楽天
阪神11-0巨人
中日5-5広島
横浜7x-6ヤクルト

 先制されたものの成瀬が好投し、6回に勝ち越したロッテだったが、継投が裏目に出た。藤田が同点タイムリーを打たれ、8回は薮田が制球ままならず。7回に絶妙の中継プレーで1点を阻止したソフトバンクがそのままの勢いで8回に1安打で一挙5得点。粘りがちの斉藤は両リーグ10勝一番乗りで、チームは単独首位に。ロッテは6連敗。
 立ち上がりに5安打集中で3点先制したオリックスがそのまま快勝。得点力不足の鬱憤を晴らすかのように14安打7点を挙げた。デイビーはあと一本を許さぬ投球で1失点7勝目。西武は許が4回途中KO、二番手宮越も4失点と投手が残念な出来。それにしても許は一球ごとに腕の位置が違うような…。
 ダルビッシュが5回をノーヒットに抑えれば、愛敬も粘って1点を争う接戦。終盤の勝負どころで「一塁小倉」の変則継投が登場。しかしこの日の主役は田中賢が持っていった。守っては好守を見せ、そして延長10回にサヨナラホームラン。このところ非常に波に乗っている。日本ハム5連勝でロッテと半ゲーム差に。

 貧すれば鈍すというべきか、初回満塁でディロンが送球を走者に当てるタイムリーエラー。こうなってしまえばもうチームの勢いの差歴然で、ここからは阪神の一方的ペース。最後まで攻撃の手が落ちず11点大勝。下柳は3安打しか許さず悠々の投球で6勝目。巨人は何もかもがうまくいかず、とうとう大台の10連敗。
 エラーも絡んだが、川上が序盤に5失点。らしくない投球を見せたが、6回自らの打撃で追いつき執念を見せた。3回以降は無失点に抑え、一方の広島も継投で同点までに抑える。結局7回以降は両チーム得点なく12回引き分け。中日はウッズが6打席凡退とブレーキの形に。
 初回にヤクルトがいきなり4点を先制も、ジリジリと追う横浜を突き放せず。5回8回と勝ち越し直後に追いつかれ、延長でついに横浜がひっくり返した。村田のサヨナラホームランで横浜5連勝。木田は二夜連続で延長で痛恨の被弾。ヤクルトは守備の乱れも痛かった。両チーム13二塁打のリーグ新記録のおまけつき。

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