走り書記

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2007年3月2日(金) 一日遅れですが

・ローズ、オリックス入りが決定
 背番号は8に。色々ありましたが、これで編成はあらかた固まったでしょうか。

2007年3月11日(日) すでに大きな騒動になっていますが

・西武ライオンズ、アマチュア2選手に「栄養費」供与を明かす
 開幕直前に振って沸いたこの事件。会見時「特定は避けたい」としていた2選手もほぼ特定されてしまった現状ですが、それはともかく。
 やはりこの問題の根は深いと思わざるを得ないでしょう。「与えるから受け取る」のか、「求められるから与える」のか、どちらかを一方的に加害者に仕立て上げても意味がない。そういう意味では某大学監督の憤慨コメントは“どこかずれているのでは?”という気がします。プロ側の自浄作用だけを当てにするのは無理がありすぎるのではないかと思います。
 といっても、やはりプロ側が重大な責任を負っていることは間違いない事実。今後ドラフト制度論も含めてますます波紋は広がっていくでしょうが、完全無欠な制度などは望むべくもないもので、問題が複雑すぎて決着点が予想できません。しかし、膿を出すなら一気に出したほうがいいとは思います。真剣な議論と解決への努力は不可欠でしょう。

2007年3月20日(火) 開幕直前に動きあり

・日本ハム正田と阪神金澤のトレード成立
 開幕直前トレードがきました。ここ数年全くいいところのない正田ですが、これを契機に立ち直れるかどうか。一方の金澤のほうは、ドラフト2位で阪神入団、主にリリーフ、日本ハムに移籍と伊達と似たような経歴に。

2007年3月23日(金) 巧遅は拙速に如かず、という言葉もあり

・中日、中村紀を支配下登録
 背番号は99に。まあ育成選手というレベルにないのは当然で、支配下登録は予想通り。オープン戦後半全く打てなかったのは大いに気がかりですが…。

・ドラフト制度、希望枠撤廃は来年から…しかし各方面から反発の声
 どうもこの結論は、球界に蔓延している「先送り」主義を感じてしまいます。今年から撤廃とすると新制度を早急に決めなければならないわけですが、それを嫌ったというか。ひとまず「来年なくす」ということにしておいて、新制度は猶予時間を設けて情勢を見ながらゆっくりとという思惑なのでしょう。このフットワークの鈍さはいい加減にして欲しいものです。合併騒動の時もこうやってダラダラと時間を費やし、結局はストという事態に至ったことをもう忘れてしまったのでしょうか。

2007年3月24日(土) 新たな一年の始まり

ロッテ4−4日本ハム(7回途中降雨コールド)
西武5−2楽天
オリックス8−5ソフトバンク

 快投を続けていたダルビッシュに落とし穴。日本ハムがロッテ外野陣のまずい守備もあって4点をリードし、ダルビッシュは5回まで2安打投球。ところが6回、満塁となったところでズレータが初球一閃。満塁弾で一気に振り出しに。結局7回途中でコールドとなった。それにしても、ベニーの動きの鈍さが気になるところ。
 5ホーマーが飛び交った一戦。4回に西武がリーファー、GGの連続アーチで3点先制。6回楽天も草野、礒部のソロで反撃するも、その裏和田が突き放しのソロ。ここから西武は1回ずつ投手をつなぎ逃げ切った。岩隈は決して悪い出来ではなかったと思うが、ちょっと失投が多すぎたか。藤井の2度の2ベースが活きなかった。
 こちらは予想外の打撃戦スタートに。オリックスが先行してはソフトバンクが追いつく展開、6回ソフトバンクが初めて勝ち越すもすかさずオリックスが同点。そして9回、守備の乱れもあってオリックスが一挙4点勝ち越し。ローズがいきなり技ありの一発を見せた。ソフトバンクは斉藤和が乱調、リリーフが大誤算で、多村2ホーマーも実らず。

2007年3月25日(日) 連続引き分け

ロッテ0−0日本ハム
楽天9−2西武
ソフトバンク2−0オリックス

 小林宏、グリンともに譲らず、雨の中息詰まる投手戦。一時はマウンドが泥だらけの状態ながら、大いに持ち味を発揮した。小林は9回11奪三振、グリンも4安打に封じて延長突入。10回裏にロッテにチャンスがあったが日本ハムが継投でかわし、両リーグ通じて31年ぶり3度目という開幕から2連続引き分け。とにかく投手の良さが目立った。
 先発専念で青山も楽しみな存在に。スライダーが非常に切れて、6回9奪三振の快投。そして楽天打線では、前日3三振のウィットが爆発。5回にソロを放つと9回に突き放しの2ラン。ここから楽天が一挙6点を挙げゲームを決した。西武はジョンソンはまずまずで一時は1点差にもしたが、2回無死満塁から3三振で先制機を逸したのが痛恨。
 前日とは一転してロースコアの投手戦。和田は序盤から飛ばして5回まで無安打6奪三振。一方の吉井も3回に1点は失ったが、持ち味を出した老練な投球を見せた。和田は中盤からバテが見えてピンチを招いたが、何とかしのいで7回に味方が追加点。前日打たれた藤岡をすぐに投入した継投も功を奏した。

2007年3月27日(火) 天敵退治

オリックス5−2日本ハム
西武5−2ロッテ
ソフトバンク3−1楽天

 金村の対オリックス戦連勝ついに止まる。セギノールの2ランを先手を取ったのは日本ハムだったが、直後にラロッカが同点2ラン。そして6回満塁からアレンが2ベースを放ち、新戦力で天敵から4年ぶりの勝利。カーターの投球には若干不安もあるも、オリックス好調な立ち上がり。日本ハムのほうは決め手に欠いている印象。
 シュートといえば小野のほうなのだが、今回は涌井のシュートが抜群の威力。ことごとく打者をつまらせ、見事な快投を見せた。逆に小野は立ち上がりわずか3球で失点、出端を挫かれ初回3失点。3,7回にも加点した西武が完勝。涌井は完投一番乗り。ロッテも9回に反撃したが…。
 新垣が和田同様の快投。4回をパーフェクト、5回までに8三振を奪い、8回10奪三振1失点。ストライクが先行し非常にテンポが良かった。初回に先制された有銘も以降は好投していたが、5回いずれも2ストライクから3安打され3失点。ツメの甘さを見せてしまった。楽天打線も中盤以降はチャンスがあったが実らず。

・ヤクルト、育成契約の伊藤投手を支配下登録
 背番号は52。今季は早い登録が目立ちます。四国リーグからも続々と支配化選手が誕生。

2007年3月28日(水) 「今季初」の揃い踏み

日本ハム3−2オリックス
ロッテ3−1西武
ソフトバンク9−0楽天

 なかなか打線がつながらない日本ハム、今回もチャンスがありながら攻めきれず、逆にラロッカの一発でオリックスが先手。セギノールの3ランで6回に逆転するも、その裏1点を返されて苦しい展開。7,8回とピンチの連続だったが、何とかしのいで待望の今季初勝利に届いた。両武田いまいちだったが、逆にオリックスが終盤攻めきれず。
 同じく未勝利だったロッテも、接戦を制して初勝利。5回まで両先発が好投で無得点。6回先手を取るもすぐさま追いつかれ、そこからまた膠着。明暗分けたのはリリーフだった。9回に出てきた小野寺が4安打を浴びる大誤算。下位打線で2点をもぎ取ったロッテが、裏を小林雅で締めてこちらも今季初勝利。密かに西武も打線が効率悪し。
 ソフトバンクが投打に圧倒で大勝。松崎を攻めあぐんでいたが、4回先頭の小久保がソロを放つと火がつき、この回一挙5点。終盤も小刻みに加点し、投げては杉内が楽天を寄せ付けず。5安打無四球で危なげなく完封一番乗り。楽天はフェルナンデス復帰も全く見せ場なく完敗。

2007年3月29日(木) プロの洗礼…その一方

オリックス8−1日本ハム
ソフトバンク9x−7楽天

 オリックスが一発攻勢で日本ハムを圧倒。ローズが二打席連弾、さらに下山、ラロッカもソロを放ち、8回には集中打も見せて大勝。改めて好調ぶりを見せつけた。投げては昨年大誤算だったセラフィニが無失点投球。チーム全体が好回転している。日本ハムはスィーニーは要所で甘く入り、終盤リリーフが崩れて大敗。
 注目の初先発田中は2回途中KO。特に逆転してもらったあとの2回は二死から一気に崩れてしまった。不運な当たりもあったが、さすがにばらつきも見られた。ガトームソンも状態が悪く、試合はもつれて同点で終盤。延長の気配も漂ったところで柴原が牧野からサヨナラホームラン。高卒新人デビューの日に、故障で低迷してきた山村がプロ初勝利。

2007年3月30日(金) 開幕プレイボールホームラン

日本ハム2−2西武
ロッテ4−1ソフトバンク
中日7−3ヤクルト
広島4−1阪神
巨人3−2横浜

 期待の新人岸が7回を零封の好投。三井がつないで、あとは9回を小野寺が締めるだけだったのだが…。3連打のあとに不運な内野安打もあって、またもリリーフ失敗。日本ハムが土壇場で追いつき、西武は勝ちを逃してしまった。ともに10安打で2点は少なく、延長決めてなく引き分け。日本ハムは今季早くも3試合目のドロー。
 昨年不調に泣いた渡辺俊だが、この日はらしさ全開。まともに打撃をさせず、緩急が冴え渡った。一方の神内はどうも球の走りが悪く、2回山崎のミスで失点した直後竹原に痛打され青野に被弾、一挙4失点。ただ3回以降は悪いながらも立て直して無安打に抑えたのは収穫だったか。渡辺が危なげなく完投勝利。危なかったのは竹原の外野守備のみ。

 2点リードで終盤まで川上が抑えるも、8回リグスが逆転2ラン。しかしその直後の中日打線が凄かった。併殺でチャンス潰えたかと思いきや、敬遠をはさんで5長短打を集中。一挙5点で再逆転し白星発進。中村紀も先発でタイムリー含む2安打と活躍を見せた。ヤクルトはリリーフが軒並み大誤算、早くも今季の不安を露呈してしまった。
 阪神開幕は下柳。8安打打たれながらも6回を2失点と、持ち味は充分に発揮した。だがそれ以上に黒田が5回を1安打、6回のピンチも併殺で切り抜け、阪神打線を寄せ付けず。7回ようやく阪神が1点返したが、直後に広島が下位打線で2点追加。その裏3連続四球で阪神大チャンスも、登場した永川が以降をピシャリと抑えて広島が快勝。
 いきなり高橋由の初球本塁打で幕開け。一時横浜が勝ち越すも、4回には李、ゴンザレスが連続ソロアーチで逆転。内海は序盤四球が多かったが中盤から立ち直り、最後は豊田が三者三振にしとめ、3本のホームランで巨人が逃げ切った。横浜打線は5回以降1安打、最後の3回は走者も出せず。12三振を喫して1点差届かず。

・ロッテ加藤康介投手、オリックスへ金銭トレード
 開幕直後のトレードは珍しくないですが、同一リーグへ投手の移籍はかなり異例では。このところ運もなかった投手、環境変わって再生なるか。

2007年3月31日(土) 岩隈またか…

西武9−3日本ハム
ソフトバンク8−2ロッテ
オリックス11−3楽天
中日6−0ヤクルト
阪神3−2広島
横浜2−0巨人

 日本ハム打線の不振が続く。5回までパーフェクトに抑えられ、6回まで0行進。これに焦れたか、好投していたグリンが中盤に崩れた。5回に2点を取られたあと、7回にカブレラに被弾。後続投手も打ち込まれ、この回西武が一挙6点。その裏3点返した日本ハムだがちょっと遅かった。西口は日本ハム戦7連勝。
 それほど目立っていなかったブキャナンが大爆発。初回派手な満塁弾を浴びせると、4回には弾丸ライナーの2ラン。斉藤和の状態は悪かったが、この援護に守られて6回2失点で勝利。ロッテは久保がいきなり大量失点で勝負に持ち込めなかった。久保は昨年から7連敗で、対ホークスも6連敗。
 岩隈まさかの登板回避。緊急先発の川岸では好調オリックス打線をかわせず、3回までに7失点。序盤から大勢決してしまった。下山、ラロッカが4安打、北川が5打点の大暴れでオリックスは攻撃の手を緩めず二桁得点で圧勝。楽天はいきなり戦力の足並みが乱れて、大敗で4連敗。

 ヤクルト先発のグライシンガー、角度のある投球で序盤は押さえたが、ボールがやや高く二巡目に捉まった。4回に2点先取した中日は5回朝倉の長打で追加点。7回には中村紀からの下位打線4連打で勝負あり。朝倉は的を絞らせない投球で7回零封、その後4投手を送った中日が完封リレー。ヤクルトはわずか3安打。
 広島先発は新人の青木高。かつての星野伸のような独特のひじの使い方をする投手。6回2失点とまずまずだったが、金本にやられてしまったか。同点で7回まで進んだが、二番手宮崎が二死からピンチを招き、替わった佐竹が連続四球で押し出し。これが阪神の決勝点となった。広島も走者は出したが、阪神が継投でかわして1点差勝ち。
 巨人キラー・土肥復活。走者は出すも要所をしのいで無失点投球。一方門倉も古巣相手に見事な投球で7回を2安打。無得点で8回まで進んだが、ここで代打古木が均衡を破るソロホームラン。さらに仁志のタイムリーが出て、終盤に横浜が2得点。巨人は4回以外すべて走者を出すも結局完封負け。

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