走り書記

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2007年7月1日(日) 今年の中間更新はオールスター頃に手を着けようかと…

日本ハム3-1オリックス
西武10-1楽天
ロッテ4-2ソフトバンク
ヤクルト7-6中日
阪神5-1横浜
巨人9-6広島

 グリンに交流戦MVPの勢い健在か。先制してもらった直後に同点にされたが、3回以降は点を許さず。カーターも好投したが、6回日本ハムが二死から3連打を浴びせ、連続失策などで2点勝ち越し。相変わらず日本ハムのしぶとい勝ちっぷりが目立つ。グリンは6連勝。オリックスは競りあってちょっと力負けか。
 一時の連敗地獄を脱して以降、西武は力を取り戻したか。初回鮮やかに4連打などで攻め立て3点先制。その後落ち着いていたが、後半に入ると打線爆発。一方的に攻め、18安打10点で大勝。実に一年ぶりの登板となった帆足は大量援護に守られて今季初勝利。楽天の山村も一ヶ月ぶりの登板だったが、出足でつまずき今季初黒星。
 前半は清水の快投、後半はソフトバンクが追い上げと前日とそっくりな展開に。2点を追う8,9回に薮田・小林雅が登板して、いずれもピンチを迎えたのもそっくり。ただし今回はソフトバンク打線がつながらなかった。4,5番が機能せず、再三のチャンスを逸して9残塁。序盤和田から奪った4点をロッテが最後まで守りきった。

 ヤクルトが後半見事に逆転勝ち。一ヶ月ぶり登板の山本昌に5回まで2安打に抑えられていたが、6回下位からの攻撃で一気に同点。7回にも替わった岡本を攻め、青木のタイムリーで勝ち越し、さらにラミレスが3ラン。中日も8回シコースキーに4連打を浴びせて1点差としたが、替わった遠藤が振り切った。遠藤は実に9年ぶりのセーブを記録。
 4回までは互角も、5回以降は一方的な阪神ペース。上園自らが犠飛で勝ち越し点を挙げ、その後も金本のソロなどで着々と追加点。投げては上園が5回を吉村のソロのみに抑え、6回以降はおなじみのリレー。横浜は寺原が中盤に崩れ、打線ももう一つ元気がなかった。
 今度の逆転劇は巨人が演じた。序盤に4点を先行しながら高橋尚が崩れ、2点ビハインドで9回。しかし大道がエラーで出塁すると流れが一気に変わった。谷がタイムリー、一人置いて三者連続タイムリーのつるべ打ち。永川から一挙5点を奪って逆転勝利。広島は二番手長谷川がよく立て直したが、また永川が崩れてしまった。

2007年7月3日(火) 相性は健在なりや

日本ハム7-2西武
オリックス4-3ロッテ
楽天8-6ソフトバンク
中日6-2広島
阪神2x-1ヤクルト
横浜8-3巨人

 誰が目立つというわけでなく、きっちり勝っていく日本ハム。二度追いつかれた直後に勝ち越し、6回は金子の2ベースなどで一挙4点。8回にはジョーンズの来日1号も飛び出して結果的には圧勝。西武は二本のソロホーマーで食い下がるも、西口がことごとく踏ん張れず。おそらく調整登板で打たれてしまった小野寺も痛い。
 終盤から延長の攻防が際立った一戦。同点のまま迎えた9回、オリックスがアレンのタイムリーで均衡を破るも、その裏土壇場で西岡が同点打。延長11回ローズの2ランで再びオリックスが勝ち越すと、その裏またも西岡がタイムリー。さらに満塁としたがあと一歩ロッテは届かなかった。熱戦ではあるが、薮田の状態は引き続き悪い。
 今季の新垣は中盤崩れる傾向が強い。2点リードで前半は快調に投げながら、6回突然乱れて連打を浴び、おなじみの暴投も飛び出してあっという間に降板。さらに後続の投手を楽天が一気に攻め立て、この回7点を奪って大逆転。その後ソフトバンクも多村の2ランなどで追い上げたがさすがに届かなかった。田中は序盤悪かったが立て直して6勝目。

 中日が一発で連敗を脱出。序盤の静かな展開を福留の2ランで振り払い、5回にも井上のソロなどで2点を追加。追い上げられた8回にも2点を追加して振り切った。朝倉も中盤以降はピンチの連続ではあったが、広島が4回以降毎回安打で2点のみの拙攻。大竹の失点も痛かった。
 先日久々のセーブを挙げて、故障離脱の高津の代役と思われた遠藤だったが、早速やられてしまった。延長11回、阪神が四球を足がかりにチャンスを掴み、藤本が投手強襲の打撃。これがサヨナラ打となって阪神は3連勝。サヨナラの走者だけに、先頭四球はまずかった。
 巨人戦で土肥、やっぱり何かあるんでしょうか。横浜が6回を除いて常にヒットを放ち、序盤からゲームを優位に展開。土肥も綱渡りの投球で1点差となったが、7回の4点で勝負あった。結果的には16安打8点で横浜が圧勝。巨人はここにきて快走の原動力である先発左腕にやや陰りが見える?

2007年7月4日(水) 遠藤の抑えは…

西武4-1日本ハム
ヤクルト4-3阪神
巨人5-1横浜

 延長で西武が日本ハムを振り切った。10回、2イニング目の武田久を捉え、栗山が勝ち越しタイムリー。さらに中島、カブレラと続いてこの回一挙3点。その裏は岩崎が抑えてプロ初セーブを記録。日本ハムは金村がいきなり先頭弾を浴びるも8回1失点。ただ打線が今回はおとなしかった。

 ヤクルトが接戦を制して、対阪神の連敗を7でストップ。2回に福川の3ランで逆転もその後追いつかれたが、7回ヒットとエラーでチャンスを掴み、ラミレスが幸運な内野安打で勝ち越し。最後の遠藤はまたとんでもないピンチをつくったが、阪神が攻めきれなかった。阪神はしぶとく追いついたものの、継投がはまらず。
 試合が動くとはこういうものか。工藤と木佐貫が投げ合って6回まで無得点。7回吉村のソロで均衡破れると、その直後巨人打線が活発化。4連打、四球を挟んで連打の猛攻で、この回打者一巡、一挙5点。突然横浜投手陣を火達磨にした。動きがあったのはこの回だけで、結果的には12安打と2安打の決着に。

2007年7月5日(木) もつれるのは面白いのですが

長時間ゲーム連発に更新の時間がとれず…。一日遅れで更新です。

西武8-0日本ハム
ロッテ6x-5オリックス
楽天4x-3ソフトバンク
中日11-10広島
ヤクルト4-1阪神

 8回零封の涌井がリーグ単独トップに立つ11勝目。西武打線は序盤から攻め立て、3,4回に1点ずつ取ると6回には和田のソロなどで2点追加。この時点でもうだいぶ優位だったが、9回にはなんと無死で7連打の猛攻で4点追加。完全に勝負を決した。日本ハムは涌井に4安打と完璧に抑えられ完敗。
 延長フルラウンド、4時間を越える熱戦をロッテがサヨナラで制して首位浮上。デイビーがいきなり4四球、二つの押し出しを与える乱調でスタートも、移籍先発の吉井が2回に早くも捉まり5失点。1点差で4回以降ノーヒットだったロッテだが、土壇場の9回に福浦が同点打。最後は里崎が決め、劣勢を跳ね返した。
 こちらも延長サヨナラゲーム、試合時間は5時間に迫った。ソフトバンクが逆転したものの、杉内は状態が悪く毎回先頭を出す苦しい投球。何とかしのいでいたが、替わった水田も先頭を出して楽天がついに同点に。そして10回、馬原からチャンスを作って高須がサヨナラ打。馬原は今季初黒星。8度も先頭を出した楽天が上回った。

 こちらは凄まじいまでの点の取り合い。3回の応酬から試合は動きっぱなしで、一時中日5点リードも広島が毎回得点で追い上げ7回ついに逆転。これで逃げ切りたかったが、梅津が大誤算。3四球で満塁として、井上が再逆転のタイムリー。岩瀬も危なっかしかったが、1点差で中日が乱戦を制した。広島は自滅の形になってしまったのは痛かった。
 同じ4安打、得点はいずれもホームラン、それでも3点の差がついてしまった。2回ヤクルトはこのところ好調の福川が3ラン。6回にはラミレスがソロ。点に絡まなかったヒットは一本だけだった。阪神は野口が一発もソロ。松岡をはじめとしたヤクルト投手陣に打線が沈黙した。

2007年7月6日(金) エースの投球

日本ハム2-0ロッテ
オリックス10-5楽天
阪神2-0中日
ヤクルト5-4巨人

 わずか一日で日本ハムが首位奪還。直接対決で5回を終わって両軍一安打のみという、ダルビッシュと渡辺俊が息詰まる投手戦を展開。こういう試合で決め手になるのは一発。6回稲葉が2ランを放ち、これが決勝点に。ダルビッシュが2回に許したヒットと死球以外パーフェクト、わずか一安打の完封で存在感を見せ付けた。
 オリックス打線が序盤からフル回転。ゲーム開始するやの4連打で瞬く間に3点先制すると、このあとも着々と追加点。前半で6点のリードをつけ、8回にも3点追加で二桁得点、完全にダメを押した。楽天も8回に山ア武の29号などで3点返したが、さすがにあまりにも遅かった。オリックスは出場野手全員の16安打。

 初回に幸先良く2点を先制した阪神だったが、その後は3回以降毎回安打を放ちながら追加点を奪えず。「スミ2」という苦しい展開だったが、投手陣が好投で中日を完封した。下柳は序盤こそ走者を出すも6回を零封、その後はおなじみの3人が抑え、完封リレー。中日は久々登板の山井が何とか2点で抑えたが、前夜の打ち疲れか打線沈黙。
 グライシンガーにしてはあまり良くなかったと思うのだが、ヤクルト打線が中盤に効果的に援護した。4回に追いつくと、5,6回にいずれもソロホームランでリード。9回抑えに出てきた木田が1点返され、またいやな雰囲気だったが何とかリードを守りきった。グライシンガーは10勝目。巨人はやはり左3枚の調子が落ちてきている。

2007年7月7日(土) 完封ラッシュ

日本ハム5x-4ロッテ
西武3-0ソフトバンク
オリックス2-1楽天
中日3-0阪神
ヤクルト9-0巨人
横浜8-0広島

 首位攻防第二ラウンドも日本ハム。久々先発のスウィーニーを攻め、ロッテが前半リードを奪ったが、中盤から日本ハムが反撃開始。7回対に同点に追いつくとそのまま延長へ。そして10回、小谷野がレフトに叩き込むサヨナラホームラン。9回は抑えた薮田だが、このところどうもいけない。
 完封その一。西武が非常に効率よく攻め、序盤から優位に立ったまま3連勝。ガトームソンの立ち上がりを攻めて先制、以降もヒットの出た回にきっちり得点した。岸は6回を4安打零封。6回和田の好捕は大きかった。それにしてもガトームソンを見殺しにしたソフトバンク、もう二ヶ月も中軸の機能不全が続いている。Bクラス転落も時間の問題か。
 内野安打二本から5回に先制した楽天だったが、1点ではなかなか勝ちきれなかった。オリックスが7回朝井を攻め、大引の犠飛、日高のタイムリーと下位打線で逆転。楽天は8回にも内野安打が続いたが、今度は大久保が断ち切り、最後は吉田が4年ぶりのセーブを記録。

 完封その二。川上が8回打球直撃で途中降板も零封、以降岡本、岩瀬とつないで完封リレー。中日は4回にウッズが2ラン。8回のピンチをしのいだあとに1点を追加して阪神を振り切った。中日3投手は11奪三振。阪神は序盤に川上を攻めきれず乗せてしまったのが痛かった。
 完封その三。前半に大きくリードを奪ったヤクルトが圧勝、今季初の4連勝。初回青木の一発などで2点を先制し、3回にも追加点。5回にはプロ初出場スタメンの川本がプロ初安打の3ランを放ち、大勢決した。投げては館山がわずか2安打の快投。最後は西崎が投げてシャットアウト。GGは現状一軍では辛いような…。
 完封その四、というよりセはすべて完封ゲーム。しかし一人で投げぬいたのはこの三浦だけ。初回横浜がいきなり連続四球に4連打の猛攻で4点。後半にも追加点を挙げ圧勝した。援護に恵まれた三浦は5安打に抑え完投。4連敗の広島はこのところ先発の乱調が目立つ。黒田までとなるとかなりきつい。

2007年7月8日(日) ヤクルト猛チャージ

日本ハム4-1ロッテ
ソフトバンク7-0西武
オリックス9-2楽天
阪神6-3中日
ヤクルト14-7巨人
横浜8-4広島

 首位攻防でスイープ、日本ハムががっちり首位固めを果たした。初回の好機は逃すも、3回3連打で先制、さらに二死後連続タイムリーでこの回4点。試合としてはロッテが押し捲りで、5回まで毎回の10安打。しかし1点しか奪えず、4回以降2安打の日本ハムを捉えられなかった。グリンは10安打浴びるも7連勝。
 初回先制するも相変わらず攻め切れないソフトバンク。追加点の入らない展開だったが、和田が西武打線を封じた。7回同点寸前という場面があったが、好中継で本塁封殺。8回から馬原投入の執念が実ったか、9回投手が替わったところで打線が久々に活発化。一巡攻撃で6点を奪った。完封返しで連敗ストップ。帆足は踏ん張ったのだが。
 7回に楽天が追いつき、大きく流れを引き寄せたかと思われたが、ここからリリーフが総崩れ。8回四球から満塁としたオリックスが、大引の3ベースで3点勝ち越し。さらに9回は6安打集中で4点加え、大きな差をつけた。オリックスは今季初の同一カード3タテ。

 どうにも今季の山本昌は立ち直れない。援護をもらった直後に追いつかれ、5回勝ち越されてKO。すぐに追いついた中日だったが、またすぐにクルスが矢野のソロなどで2点を失い、そのまま阪神が押し切った。ジャンももう一つ良くなかったが、勝ち越したあとはおなじみの3人が1安打に抑えるリレー。
 ヤクルトが怒涛の猛攻で今季初の5連勝。3回飯原、ラミレスの一発で逆転すると、4回には飯原が二打席連発の3ラン。その後もつるべ打ちが続き、17安打14点。大味な展開になって、6,7回に巨人に反撃されるも、大差をつけて圧勝した。飯原は5打点の活躍。巨人は高橋由の先頭アーチで先制するも、高橋尚が今季最短のKO。失速?
 両軍ともにヒットの出なかったのは1イニングだけ、互いに16安打という乱戦。横浜リードの7回、新井の2ランで広島が追いつき、8回は1点ずつ取り合う忙しい展開となったが、さすがに9回の4点は重かった。横浜が吉村の3ランなどで振り切り勝利。広島はリリーフ起用の大竹が大誤算。ここに来て投手陣崩壊がきつい。

2007年7月10日(火) 舞い上がる燕

オリックス7-4日本ハム
ロッテ7-0西武
楽天3-2ソフトバンク
中日4-1横浜
阪神2-1巨人
ヤクルト5-1広島

 6回までは明らかに日本ハムの勝ちパターン。しかしオリックスが終盤大きくひっくり返した。村松のタイムリーで追いつき、ラロッカの2ランで勝ち越し。8回にも押し出しで1点を追加し、これで4連勝。川越4失点もリリーフが良く投げた。逆に日本ハムは二番手江尻が大誤算。
 オーティズ復帰1号は勝負を決める満塁弾。4回一挙5点を奪ったロッテがそのまま圧勝。16安打で7点は効率としては良くないが、終始ペースを握ったままだった。投げては成瀬がわずか3安打に抑え完封、7勝目で防御率は依然1点台。西武は西口が7失点で打線も沈黙。
 斉藤和の復帰登板に注目のゲーム、勝ったのは田中だった。斉藤は5回3失点、球速は戻ったがゲーム勘はまだか。継投に入った楽天は最後冷や汗一杯だったが何とか逃げ切った。一方のソフトバンクは6回から毎回先頭を出しながら、9回満塁内野ゴロで1点返すのがやっと。中途半端に連敗止めているのが逆に良くないのではとまで思わせる。

 打線が速攻、投手が抑えるきっちりとした展開で中日が完勝。2回朝倉自らのタイムリーなど下位打線で2点を取ると、3回には森野が2ラン。朝倉は8回を5安打に抑え、タイムリーなしの1失点。6勝目を挙げた。横浜は寺原にちょっとへばりが見えてきたか、早々に失点して完敗。
 福原が6回零封、久保田が失点したものの1点差で阪神が逃げ切った。5回まで無得点の投手戦、阪神が6回に矢野、7回に金本と二本のソロで2点リード。厳しい展開を制した。巨人は内海が抑えたものの、今度は打線が沈黙。歯車が狂ってこれで4連敗。
 大きく調子を上げているのがヤクルト。なかなか点を取れなかったが、5回ラミレスが均衡破る3ラン。その後も加点し、毎回の15安打で5点。効率としては悪いが、最後まで攻め続けた。投手は5回零封の藤井から4投手をつないで1失点。ヤクルトは2年ぶりの6連勝。一方の広島は10残塁で6連敗。明暗くっきり。

2007年7月11日(水) だから長いんだって、試合が

日本ハム3-1オリックス
西武5-2ロッテ
楽天11-10ソフトバンク
中日3-1横浜
阪神9-4巨人
ヤクルト12x-10広島

 さすがにスミ1で逃げ切るのは難しい(この日はもっととんでもない試合があったが)。ラロッカのソロでオリックスが先手を取ったが、以降は日本ハムが押し通し。ついに5回金子誠のタイムリーで追いつくと、終盤には勝ち越し。逆転勝ちを収めた。金村は初回の1点のみ、3安打に抑えて完投勝利。オリックスの連勝は4でストップ。
 こちらも上と同じような展開。ロッテが2点先行したが、西武は初回から毎回安打を続け、5回に1点。それでもあと一本がなかなかでなかったが、7回鬱憤を晴らすかのような中島の逆転満塁弾。7回まで投げたジョンソンが来日初勝利。ロッテは何とか逃げ切りたかったが、今季ここまで2失点だった荻野が大きな誤算だった。
 さあ問題の長時間ゲーム。楽天が驚異的な粘りで最大6点あった差を跳ね返し大逆転勝利。6回の失点はミスも絡んで敗色濃厚だったのだが、7回二死無走者からあれよと言う間に一挙7点。その後二度追いつかれるもそのたび勝ち越して振り切った。敗れたソフトバンクは悪夢としか言いようのない展開。最近はダイエー初期の弱さを見てるよう。

 首位を虎視眈々と狙う中日が危なげのない勝利。2回に先制したあとはヒットも出なかったが、6回少ないチャンスをきっちりものにして2点追加。その裏1点を返されたが、そこからは継投で振り切った。小笠原は自己最多タイの5勝目。横浜は1,5回のチャンスを捉え切れなかった。
 いよいよ巨人の尻に火がついてきた。初回先制したものの、2回金本のソロで同点。そのあと連続失策が飛び出し、阪神が木佐貫を一気に攻めたてこの回5点で逆転。こうなればもう阪神ペースで、5回には桜井がプロ初の一発3ラン。8回にも1点追加して阪神が3連勝。巨人は自滅に近い形で今季初の5連敗。中日との差は1ゲームに。
 1回表裏だけで5ホーマー、なんと12ホーマーが乱れ飛んだ大空中戦。序盤から荒れまくった試合は広島が3点リードを奪って9回に。しかしラミレス、ガイエルの二者連続ホームランというできすぎのような形で同点に。最後はやはりホームランで、ラミレスが二打席連続となる2ランを放ち、ヤクルトが乱戦にサヨナラでけりをつけた。

2007年7月12日(木) 首位争い混沌

日本ハム8-0オリックス
西武5-3ロッテ
ソフトバンク4-1楽天
横浜6x-3中日
阪神4-3巨人
広島3-2ヤクルト

 首位快走の日本ハムにニューヒーロー。高卒ルーキー吉川がオリックスを5安打に封じ、プロ初完封を記録。試合は日本ハムが2回に5安打集中、押し出しも含め一挙7点。この大量援護に守られて吉川が危なげなく抑えた。オリックスはデイビーがまさかの大乱調で序盤KO、試合にならなかった。
 涌井が12勝目だが、それよりも吉井。移籍二度目の先発も3連打を浴びるなど1回持たずKO。これでは厳しすぎる。2回にもGG佐藤の2ランで加点した西武が序盤でリード、そのまま逃げ切った。涌井は11安打浴びるなど決して状態は良くなかっただけに、吉井があっさりひっくり返されたのは痛かった。
 2回に小久保のソロなどで3点を取ったソフトバンクがそのまま逃げ切り。杉内は5回まで1安打の快投。後半ばてたか6安打されたが、何とか1点に抑え最後は馬原につないだ。8回に相手ミスで1点追加したソフトバンクだが、しかし3回以降のチャンスはなかなか活かせず、杉内以外で勝てたかどうかは怪しい。

 中日の首位獲りに横浜が待った。中日が常に先手を取る展開も、二度横浜が同点に。そして9回、四球の走者を置いて佐伯がサヨナラの3ラン。ベテラン佐伯にしてサヨナラホームランはこれがプロ初。劇的な勝利を収めた。中日は5,8,9回といずれも四死球が失点に絡んで足踏み。
 延長12回、また長時間ゲーム。1対1の我慢比べが延々続いたが、12回阪神が連続四球のあと、桜井の2試合連発の3ランで勝ち越し。その裏巨人も3連打で2点を返し食い下がったが、一歩及ばず。5時間超の熱戦を阪神が制した。巨人はこれで6連敗。サヨナラのチャンスもあったのだが。
 セの3試合はいずれも最後のイニングに試合が動いた。広島2点リードの8回、ヤクルトがまた二者連続アーチで同点に。いやな流れだったが9回、廣瀬がお返しとばかりの代打勝ち越しソロ。そのリードを復帰した永川がきっちり締めて広島ようやく連敗ストップ。ヤクルトのほうはグライシンガーで連勝が止まった。

2007年7月13日(金) 台風接近

日本ハム6-2楽天
西武5-2オリックス
ソフトバンク6-5ロッテ
横浜1x-0ヤクルト
巨人3-0広島

 なんとなくだが、対ソフトバンクとそれ以外の楽天が別のチームのような。初回先制したものの、走者を出しながら押し切れず。3回に稲葉の2ランで逆転した日本ハムはその後も着々と追加点を挙げ、ダルビッシュから早めに投手をつないで3連勝とした。来日初先発のバスは5回3失点。山ア武が久々の一発、11年ぶりの30号到達。
 13安打と攻めた西武が快勝。3回5回と2点ずつ加え、8回にもダメ押しの1点追加。そして今季初登板の先発宮越が6回途中までを大引のソロ1点に抑え初勝利。オリックスのほうも7安打放ったがタイムリーなし。先発平野佳が4失点で4連敗。
 壮絶な二死からの殴り合い。ロッテが勝ち越しソフトバンクが追いつく展開が、7回青野の落球でついにソフトバンクが勝ち越し。ところが投入した水田がまた打たれ、ベニーの2ベースで8回にロッテが逆転。しかし小林雅が大誤算。二死無走者から4連打を浴びてソフトバンクが再逆転。馬原はしっかり抑えた。

 これは凄まじいまでの投手戦。横浜三浦、ヤクルト館山どちらも譲らず、無得点のまま延長へ。両者続投の10回裏、四球の走者を仁志が返し、横浜が連夜のサヨナラ勝利。三浦は延長10回をわずか2安打に抑える完璧な投球で連続完封勝利。負けたとはいえ、館山も見事な投球だった。
 巨人が連敗を6でストップ。2回亀井の今季1号で先制すると、続く3回小笠原が2ラン。このリードを先発金刃が再三ピンチを招きながら抑え、豊田、上原とつないで完封リレー。広島は大竹が3失点、それよりも4回の満塁を逃すなど拙攻が目に付いた。

2007年7月14日(土) ドーム以外はすべて中止

オリックス6-3西武
広島8-2巨人

 5回集中打で追いつかれた試合を、下山が見事に救った。6回岸から勝ち越しのソロを放つと、8回には二打席連発となる2ラン。また6回途中から登板の菊地原、加藤大が無安打リレー。後半振り切ってオリックスが連敗ストップ。西武は5回に3連打で追いつきいい流れだったが、その後が続かず。

 7回までは投手戦。アレックスのソロで先制した広島が6回に犠飛で1点追加。その直後巨人も1点を返し、ここまでは僅差の展開だったが。8回小笠原のエラーをきっかけに巨人リリーフが炎上。3点追加後に倉がとどめの3ランを放ち、ここで勝負あった。巨人は9回に小笠原がソロを放つも6安打で完敗。黒田が完投で9勝目。

2007年7月15日(日) 嵐の中の首位交代

オリックス6-2西武
中日6-3阪神
広島4-2巨人

 オリックスが後半猛反発で逆転勝利。3回二死から3連打で逆転されたが、6回ローズの2ランで逆転。帆足を引き摺り下ろすと、さらに攻め立てこの回4点。続く7回にも1点追加し、6回以降の3イニングで10安打と打ち込んだ。リリーフ4投手は1安打に抑える好投。それにしても西武は、小野寺の調子が一向に戻らない。

 序盤の得点を守りきって中日が5月末以来の首位に返り咲き。2回ウッズのソロで先制すると、3回には5安打集中、四球に捕逸も重なって一挙5点。ここからは阪神の反撃ムードで、7回まで毎回安打、3点を返したが届かなかった。川上は11安打を浴びながらも8勝目。阪神は3回ズルズル失点してしまったのが最後まで重かった。
 逆転負けの巨人が首位陥落。初回栗原のソロで広島が先制も、谷の2ランで巨人が逆転。そこからは高橋尚が快調な投球を見せていたのだが、7回廣瀬が同点の一発。そして9回、豊田から嶋が代打2点タイムリーを放ち広島が久々の連勝を決めた。巨人は追いつかれた直後の満塁など、4回以降再三のチャンスを活かせず。

2007年7月16日(月) 一日天下

ソフトバンク4-1日本ハム
西武4-2楽天
ロッテ5-1オリックス
ヤクルト7-5中日
巨人4-2阪神
横浜8-2広島

 交流戦前以来という対戦、相性というものなのか、グリンの連勝が7で止まった。初回ソフトバンクが先制もすぐさま日本ハムも同点。その後しばらくはグリンの球威が勝っていたが、6回捉まりブキャナンのタイムリーで2点、7回にも多村に打たれて計4失点。逆に和田は中盤以降調子を上げて完投勝利。ソフトバンクは3連勝。
 初回の攻防で楽天1点リード、それを田中が守り続けたが、終盤捉まった。7回西武が中村の一発で追いつき、8回には3連打などで2点勝ち越し。西口を早めに替えた継投も功を奏した。二番手山崎は3年ぶりの勝利。楽天は3連敗で、ソフトバンク以外には分が悪い。田中もなぜかソフトバンク戦以外では四球が目立つ。
 パの3試合はどことなく似た展開で、こちらも終盤まで同点の接戦。小林宏と川越の投げ合いが続いていたが、7回サブローの一発で大きく流れが傾いた。勝ち越したロッテがさらに満塁として、1,2番連続タイムリーでこの回一挙4点。小林宏は毎回走者を出す苦しい投球ながら粘りきって完投勝利。

 まさかの展開で一度届いた首位の座から転落。中村紀の一発を含む3打点で1点リードで9回、当然の岩瀬投入が大炎上。ヤクルトが内野ゴロで追いつくと、そこから怒涛の6連打。8安打集中で一挙5点を挙げ大逆転勝利。これは中日にとって痛い敗戦。ヤクルトは17安打で序盤の拙攻も帳消し。
 そして巨人が一日で首位に返り咲き。昇格したばかりの清水のタイムリーなどで前半4点リード。そして内海が8回までわずか3安打という快投を見せた。最後に捉まって上原の救援を仰いだが、一頃崩れかけていた先発陣はどうやら立て直してきた。阪神は福原が早々に崩れ、反撃もあまりに遅すぎた。
 ここはあまりにも一方的な展開。横浜が序盤から打ちまくり、前半5回で15安打3ホーマー8点の猛攻。最終的には先発野手全員の18安打と打ちまくった。大量援護に守られて、寺原は7回2失点で7勝目、自己最多タイ。広島は佐々岡が4回降板、二番手小島がゲームを完全に壊してしまった。

2007年7月17日(火) 早すぎる日本記録更新

うっかり更新を忘れてました。

日本ハム3-0ソフトバンク
楽天5-3西武
ロッテ3-3オリックス
中日3-2ヤクルト
阪神4-0巨人
広島11-0横浜

 オールスター前にして、早くも新垣がシーズン暴投新記録。この試合ではそれがことごとく失点になり敗因にもなった。日本ハムは満塁のピンチをしのいだ直後二、三塁として、暴投の間に2点先制。この高橋の走塁は見事だった。7回にも暴投で走者が進んで追加点。投げては武田勝が8回途中まで零封、完封リレーで快勝。
 復帰初登板のドミンゴが勝利投手に。綱渡りの感はあったが、6回1失点は上々の出来。試合は同点の5回、鉄平が勝ち越しの2ラン。7回にも高須の2ベースで2点追加した楽天が逃げ切った。鉄平は3安打全打席出塁。西部は9回に3連打で2点返したがそこまで。
 ローズが里崎に暴行、3人が退場処分という空気の荒れた試合。ロッテ1点リードで9回、3回以降走者すら出せていなかったオリックス先頭ラロッカがヒットで出ると、ここで小林雅にスイッチ。しかしまたもセーブに失敗してしまった。アレンに同点打を浴び、試合は延長へ。12回にお互い1点ずつ取り合い、結局は双方とも勝ちを逃したような展開に。

 しばらくセの首位争いは混迷が続きそう。中日が1点ずつ加える攻撃でヤクルトを振り切り、一日で再々奪首。3回の満塁を逃したりと、もっと楽に勝てそうな気もしないではなかったが、朝倉が8回を5安打に抑えてしのいだ。最後は岩瀬が先頭を出すも今度はセーブ成功。ヤクルトは先制はしたが、6安打では攻め切れなかった。
 というわけで巨人が首位陥落。4回まで両軍無得点も、5回のピンチをしのいだ直後、阪神が福田を攻め立て一気に4点。このあとはジャンからJFKにつないで完封リレーで逃げ切った。福田の乱調が痛かった巨人だが、それにしても5回の攻防は明暗くっきり。無視からの走者を無にした巨人と活かした阪神の差が決め手となった。
 広島が15安打3ホーマーで11得点の大勝。初回先制すると4回は3連打、スクイズ、さらに梵の2ランと怒涛の攻撃で一挙5点。終盤は一方的に攻め立てた。投げては高橋が7回8奪三振零封の快投を見せ、今季2勝目。横浜は土肥が打ち込まれ、先頭をきっちり取られるなど見所のないゲームになってしまった。

2007年7月18日(水) 中断前最後の一戦

ソフトバンク7-1日本ハム
西武6-4楽天
ロッテ3-1オリックス
中日8-2ヤクルト
阪神5-3巨人
横浜3-0広島

 依然として金村はホークスに相性が悪かったか、初回いきなり乱調。満塁から小久保に走者一掃打を打たれ、さらにブキャナンにも打たれて1回持たず早々にKO。これで勝負の大勢は決してしまった。その後3点を加えたソフトバンクが圧勝。杉内は初回に失点も以降は相手を寄せ付けず、8回1失点で12勝目。何にしても金村が悪すぎた。
 前日のドミンゴに続き、バスが来日初登板。二巡目から捉まりだして6安打浴び、評価は保留。逆転された楽天は6回、リックのプッシュバントという奇策で追いついたが、9回朝井が細川に一発を浴び、さらに替わった福盛を打ち込んだ西武がこの回4点勝ち越し。その裏涌井もへばったか2点返されたが、最後はグラマンが抑えて終了。
 先制したのはオリックスだったが、ロッテが中盤に逆転してそのまま勝利。4回2本のタイムリーでひっくり返し、7回には大松の今季1号で加点。両投手完投の試合は成瀬に軍配が上がった。成瀬は1失点完投で防御率がさらに良化。オリックスはローズ出場停止が痛かった?

 前半は接戦だったが、後半は一方的に。4回勝ち越しの2ランを放ったウッズが6回に2打席連発のソロ。7回8回とさらに突き放し、中日が連勝で首位折り返しとなった。5回2失点の小笠原から中田につないだリレーも決まった。ヤクルトはグライシンガーが後半力尽き、連勝が7でストップ。
 金刃は立ち直りきっていなかったか。3回鳥谷に先制打を許した後、金本に2ランを浴び3失点。毎回四球の内容から早めにリレーした巨人だが、これが決まらない。5回阪神は、今度は林が2ベースで2点を加え、そのまま押し切って連勝。久保田が小関に2ランを浴びたが、最後は藤川が締めた。下柳は6連勝で8勝目。
 前2試合とは打って変わって投手戦。三浦と青木高双方譲らず7回まで0行進。終盤ようやく均衡破れ、8回横浜が仁志のベースを足がかりに、クリーンアップ3連打で大きな3点。直前に代打を出されていた三浦は報われた。3連勝で連続31イニング無失点継続。ただ広島は、二度の満塁など付け入る隙は充分あったのだが。

2007年7月25日(水) まさかサーバメンテナンスとは思わなかった

というわけで、一日飛ばして再開です。
日本ハム4-2オリックス
楽天7-4西武
ソフトバンク10-3ロッテ
阪神8-6中日
広島6-4ヤクルト
巨人13-7横浜

 まだ規定投球回未達だが、ひそかに成瀬を追っている武田勝。今日もすばらしい投球を見せた。ローズにタイムリーとソロを打たれて2点は失ったが、7回を11奪三振の快投。打線は若い工藤が3打点の活躍を見せ、1点差となった8回にダメ押しの1点。オリックスは全体で13三振を喫し、わずか4安打では届かなかった。
 ドミンゴが大荒れに荒れて早々に降板、西武4点リードとなったが、ここから楽天の反撃開始。4回山ア武がソロを放つと、5回には1点返した後鉄平が逆転の3ラン。これで主導権を握った楽天が、その後も突き放した。大きかったのは二番手永井の好投。それにしてもこのところの鉄平、長打力が開花?
 前日斉藤和を守り立てたソフトバンク打線が今日も活発。2点先行された直後に小久保のソロが出、3回には4安打を連ねて逆転。その後もしきりに塁上をにぎわし、先発全員の16安打10点で大勝した。ソフトバンクは一ヶ月ぶりの2位浮上。ロッテは清水のKOもさることながら、3回以降1安打と打線に元気なし。

 追いつ追われつのめまぐるしい展開。初回阪神がいきなりの3点もすぐに中日が4点で逆転。中盤どちらも点を取り合って同点で終盤へ。勝利は常に攻め続けた阪神のものとなった。8回四球を足がかりに勝ち越すと、9回には3連打で1点追加。乱戦はリリーフ投手の出来が明暗を分けた。阪神は先発野手全員、毎回の18安打。
 序盤に4点リードした広島がだいぶ優位かと思われたが、6回田中浩の3ランで状況一変、後半は接戦に。終盤は交互に点を取り合う形となったが、アドバンテージのあった広島が6投手をつないで何とか逃げ切った。ヤクルトはいい形に持っていったが、最後ミスで1点やってしまったのはもったいなかった。
 7ホーマーが飛び交った空中戦、巨人が終盤に大量点で大きく突き放した。2点リードの7回、代打矢野の走者一掃打で3点、8回には李の3ランなどで5点を加え、15安打13点。9回林が二本の2ランを浴びたものの、大量リードは揺るがなかった。横浜は寺原がKO、川村も3失点など投手陣が失態。

2007年7月26日(木) 同時刻サヨナラ劇場

オリックス4x-3日本ハム
西武3-1楽天
ソフトバンク4x-3ロッテ
阪神3-2中日
広島6-4ヤクルト
巨人4-2横浜

 食らいついたオリックスが日高のタイムリーでサヨナラ勝ち。中盤の競り合いで1点リードを許したが、7回平野恵が同点打。そして9回、一塁の大引を日高が長打で還した。6回まではやや拙攻気味だったが、最後にうまく回った。日本ハムは稲葉の2ランで一時逆転も守りきれず。失点にはなっていないが3失策はもったいない。
 先発宮越を早めに替えた西武の継投がはまった。5回早くも山崎にスイッチ。以降4投手で2安打零封リレー。攻撃も追いつかれた直後に福地が勝ち越し打を放ち、8回には相手ミスに乗じて加点。楽天はもらった6四死球を一度も活かせず、得点は山ア武のソロのみ。連続バント処理ミスなどで試合を相手にやってしまった。
 神戸のサヨナラ劇のすぐ直後、福岡でもサヨナラ。9回代打本間が左中間に弾きソフトバンクがロッテを3タテ。3回3連続タイムリーで3点リードもその後走者が出ず追いつかれたが、勝利を引き寄せた。先発西山は低目を突いて1失点と好投。ロッテは小林宏が4回以降パーフェクトに抑えていたが、先頭四球が痛恨だった。

 こちらも阪神が逆転で中日を3タテ。6回李のホームランで中日が均衡を破ったが、その直後金本が逆転2ラン。さらに犠飛でこの回3点。8回3連打で1点差とされるも、藤川が後続を断ち切り3ヶ月ぶりの勝率5割復帰。中日はこの3連戦いずれも手痛い敗戦で首位陥落。
 こちらのカードもスイープ。早々と4点先行したヤクルトだったが、広島が追い上げ7回ついに同点。そして9回、栗原のタイムリー、嶋の犠飛で2点を勝ち越し試合をひっくり返した。15安打放った打線はもちろん、4回以降1安打に抑えた5投手も殊勲。ヤクルトはグライシンガーでこの展開で落としたのは痛い。
 高橋由がプロ野球新記録の9本目の先頭打者アーチ。その後横浜が6回に追いついたが、その直後3連打で2点を勝ち越し、横浜を振り切って首位に返り咲いた。高橋尚は7回まで投げ11勝目。横浜は連続ソロで一度は追いついたが、マットホワイトが捉まった。4度の先頭出塁を一度も活かせなかったのが結局響いた。

2007年7月27日(金) 飛行機遅れ中止

オリックス7-5楽天
ヤクルト11-4中日
阪神5-2横浜
巨人3-0広島

 オリックスが前半のリードを守りきり、久々の最下位脱出。バスを早々とKOし、4回までに11安打7点。それ以降無安打で防戦一方となったが、2点差まで迫られるも何とか逃げ切った。ローズが二打席連発で30号の大台に。一方の楽天は5月はじめ以来3ヶ月ぶりに最下位に。バスは三度目ともなるとさすがにきつい。

 ヤクルトが二桁得点で圧倒し、オールスター明け初勝利。川島自らのタイムリーで先制すると、以降はガイエルの2ホーマーなど打ちまくった。川島は5回零封で今季初勝利。中日もリリーフを捉えて反撃したが、いかんせんそれ以上に取られてしまってはどうにもならず、急失速の4連敗。
 若い上園が三浦に投げ勝った。連続無失点を伸ばし球団記録更新となった三浦から、5回矢野が代打タイムリーで先制。続く6回は金本の一発から5連打で3点追加。上園は5回を零封、ダーウィンが吉村の2ランを浴びるも、そのまま阪神が逃げ切った。
 中日と対照的に、巨人は完全に息を吹き返した。二岡の2ラン、ホリンズのソロと得点はホームランだけだったが、内海がすばらしい投球。4回までノーヒット、廣瀬に2本打たれただけの2安打10奪三振完封で、防御率リーグトップに。こうまで封じ込まれては広島は完敗。

2007年7月28日(土) やはりエースは田中か

ロッテ6-2日本ハム(8回表降雨コールド)
ソフトバンク9-5西武
楽天4-3オリックス
中日5-4ヤクルト
横浜7-2阪神
広島5-2巨人

 成瀬で負けるわけにはいかないロッテ、不調だった打線が序盤で大量点を取り、強力に援護した。初回4安打に相手ミスなども絡めて3点、3回にはオーティズが3ラン。成瀬は7回に下位打線に捉まって2点失ったが、その直後に降雨のためゲームセット。自責1で防御率をさらに伸ばした。日本ハムは金村が先日に続いて早々にKO。
 一時の得点力不足が嘘のようなソフトバンクの猛攻。初回から松中のタイムリーに小久保の一発で3点取ると、2回以降はブキャナンが二発、相手ミスにも乗じて5回までに9点。9回二番手スタンドリッジが乱調でケチをつけたが、圧勝で5連勝とした。西武は帆足が立ち直れないままKOされ、守備のミスも連発。
 楽天が田中で勝って一日で5位に再浮上。4回に北川の一発から集中打を浴びて逆転を許すが、1点ずつ小刻みに取って逆転。牧野-小山とつないで守りきった。山ア武の34号は39歳としては王の記録を抜いて最多。オリックスは一度逆転した後もチャンスはあったが活かしきれなかった。

 中日が中盤以降の追い上げで逆転、連敗を止めてオールスター後初勝利。序盤に4点を先行される苦しい展開だったが、谷繁が2ラン含む3打点で反撃。7回ウッズ敬遠後連続タイムリーで逆転した。失態の目立ったリリーフも抑えた。ヤクルトは4回以降散発3安打で中押しができず、リリーフが捉えられた。
 こちらも中盤逆転ゲーム。これが初勝利の落とし穴か、岩田が5回二死から捉まり、横浜が同点としてさらに満塁。雨で一時中断後、替わった渡辺が連続押し出しを与え、さらにヒットでこの回一挙4点。その後も加点して横浜が押し切った。阪神は初回こそ2点取ったが、13残塁で2回以降は無得点。連勝は6でストップ。
 高橋は甦りましたか。7回先頭を出したところで降板したが、4安打零封の好投。巨人戦では4年ぶりという勝利。試合は中盤、復帰登板のパウエルを広島が捉えて3得点。森笠がソロ含む3打点の活躍を見せた。巨人はパウエルが5回3失点、被安打8はまだまだといった印象。

2007年7月29日(日) やはり定位置…か?

日本ハム4-3ロッテ
ソフトバンク4x-3西武
オリックス4-2楽天
中日2-1ヤクルト(6回表降雨コールド)
阪神9-4横浜
巨人9-0広島

 日本ハムが辛うじて逃げ切り単独首位をキープ。取ったら取られる展開で常に1点差以内、8回には3連打で一死満塁という大ピンチがあったが、マイケルが踏ん張りロッテを振りきった。結果的には3回に2点勝ち越したのがアドバンテージとなった。ロッテは良く食らいついたが、やはり満塁の好機を逃したのは痛すぎた。
 ソフトバンクが3点先行も細川が値千金の同点3ラン。これ以降は両エースの意地の投げあいに。6回までに10奪三振の杉内は終盤ピンチを迎えるもしのぎきり、前半今ひとつだった涌井も立ち直って9回まで。しかしここで力尽きた。満塁としたソフトバンクが、先制弾を放った川アの一打でサヨナラ勝ち。これで6連勝。
 岸田が先発初勝利でオリックス5位浮上。7回1失点の好投だったが、継投は綱渡り状態。大久保が3安打され、加藤大は山ア武に一発を食らったが、何とか逃げ切った。楽天はドミンゴが4四球に2暴投の大荒れ。だがそれ以上に、6回以降で8安打しながら2点しか返せなかった拙攻が痛かった。

 堂上剛(兄)が2回にプロ初アーチ。これが貴重な決勝点となった。3回以降は両軍1安打だったが、どちらかといえば中田のほうが四球が多く危うい投球。それでも1点を守りきり、6回表終了後に雨でゲームセット。ヤクルトは5個の四球を一つも活かせなかった。
 阪神打線が横浜若手投手を打ち崩して完勝。3回シーツの満塁一掃打で逆転すると、1点差とされた5回連続タイムリーで突き放し。6回には替わった秦に2本の2ランを浴びせて大差をつけた。ジャンは5回を2失点で6勝目。最後筒井が2失点も大勢に影響なし。それにしても秦の投球には少々がっかり。
 巨人が6ホーマーを浴びせて圧勝。初回いきなり小笠原が3ラン、阿部が2ランと5点。この後も4本のソロアーチで加点し、投げては福田が援護に守られて久々の好投。野口-西村とつなぐ完封リレーで2ヶ月ぶりの4勝目。広島は佐々岡・宮崎がそれぞれ3被弾。出足で蹴飛ばされて勝負にならなかった。

2007年7月31日(火) パも首位混迷

西武2-0日本ハム
ソフトバンク5-3オリックス
楽天11-7ロッテ
中日4-3広島
阪神4-3ヤクルト
横浜5-1巨人

 岸が4回まで完全、4安打完封でグリンとの投げあいを制した。先頭打者を一度も出さず、無四球、三塁を踏ませずと完璧な投球。打線は4回栗山のタイムリーで1点、8回に中島の2ベースで1点。グリンも負けじと10三振を奪う好投だったがいかんせん援護がなかった。
 ソフトバンクが7連勝で、日本ハムと同率で2ヶ月ぶりの首位に。とはいえ、序盤に5点を取って平野佳をKOした割には苦しい内容だった。オリックスは二番手山本、続く金子が好投を見せ、じりじりと追い上げて2点差に。しかし馬原につないだソフトバンクがリードを守りきり、和田は入団以来5年連続の二桁勝利。
 楽天が乱打戦を制してまたまた5位浮上。5回時点で8点リードながら後半ロッテの追い上げを受け、最終的には4点差。それでも16安打で奪った大量点は大きく、リリーフ陣不調でも逃げ切った。ロッテは後半猛攻もさすがに届かず。吉井は移籍後も3戦すべて5回持たずKO、さすがに見切り時か。

 中日が接戦を制してまた首位浮上。2回広島の集中攻撃を受けて逆転を許したが、4回以降毎回安打で追い上げて9回同点にし、延長10回新井が代打タイムリー。14安打4点は誉められた攻撃ではないが、土壇場でひっくり返した。広島は黒田がアクシデントで降板し、以降苦しい継投を続けたが永川が誤算。
 一度は追いつかれたものの、阪神が競り合いを制した。同点の6回、矢野が勝ち越しのタイムリー。この1点を得意の継投で守りきった。杉山はもう少し粘りたかったが…。ヤクルトは5回集中打で追いつくも、それ以外はわずか2安打。13三振を喫して競り負けた。
 2強にひそかに忍び寄るは横浜。同点の3回佐伯の2ベースで2点を勝ち越し、7,8回にダメ押しの追加点。工藤は毎回安打を許す苦しい投球ながら1点でしのぎ、アクシデント降板後はリリーフ陣がノーヒットに抑えた。巨人は2回から4イニング連続先頭を出しながら3併殺の拙攻で首位陥落。

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