走り書記

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2007年9月1日(土) 地元で記録達成

ソフトバンク6-5日本ハム
楽天7-3西武
ロッテ7-4オリックス
広島14-7中日
阪神5-2ヤクルト
横浜8x-7巨人

 乱戦が多かったこの日。一時4点差でソフトバンク快勝ペースかと思いきや、馬原がまさかの大乱調。9回日本ハムが3安打を浴びせて同点延長に。日本ハムはマイケルを投入したが、3イニング目に川アが勝ち越しのソロ。ようやくソフトバンクが振りきった。日本ハムは延長でノーヒットと勝ちきれず。
 前日と似たような序盤展開で楽天が快勝、西武との差が半ゲームに。初回1点取られた後、フェルナンデスが逆転満塁弾。2回にも2点を加えた。ドミンゴは新記録の1試合4ボークに暴言退場だったが、二番手以降が無失点投球。西武は涌井がまさかの乱調。いよいよ後がなくなってきた。
 5回1安打投球だったデイビーが信じられない豹変。6回ロッテが無死満塁として、犠飛の後3連打、二死後連続タイムリーと7安打集中の猛攻。二度も本塁突入でボールがそれる場面もあり、一挙7点で逆転勝ちを収めた。清水は完投目前で降板も一ヶ月ぶりの5勝目。

 これまた大乱戦。中盤で逆転した中日が一時4点差をつけるも、後半リリーフ陣が乱調。6回栗原のソロ、7回3連打で1点差に迫った広島が、8回嶋の代打3ランで逆転。さらに攻撃が続き、前田智が二千本安打達成の2点タイムリー、栗原の3ランでとどめ。一挙8点のお祭騒ぎとなった。中日はリリーフ4投手で11失点と散々。
 阪神が毎回の12安打で快勝。2点先取されるも、すぐにシーツ、金本の連続2ベースで逆転。4,6回に1点ずつ加えリードを広げた。下柳は5回2失点で9勝目。リリーフ陣は4イニングを2安打に抑えた。ヤクルトはせっかく4連勝で盛り上がりながら4連敗で帳消し。
 そしてこれも乱戦。2回巨人が高橋由の3ランなどで6点先取すると、横浜は村田、内川の一発などで4点。7回高橋が2本目のソロを放つと、横浜は仁志、金城のタイムリーで同点に。打撃戦の決着は9回、吉村がサヨナラホームラン。横浜が空中戦を制した。

2007年9月2日(日) 守護神の受難

日本ハム3x-2ソフトバンク
楽天3-2西武
オリックス5-3ロッテ
広島6-2中日
阪神3x-2ヤクルト
巨人7-4横浜

 馬原が3連続救援失敗で日本ハムサヨナラ勝ち。ゲームは出場停止明けのガトームソンと八木が投げあい、6回稲葉がしぶとく落として先制も、直後辻の打球を工藤が捕れずソフトバンクが逆転。9回一人走者を置いて投入した馬原だったが、セギノールを歩かせ、工藤が追い込まれながらもサヨナラ打。
 楽天が西武を3タテ、3ヶ月ぶりの4位に浮上。初回先制の後試合は膠着したが、7回2点を追加。その直後和田の2ランで西武も追い上げるも、1点差届かずじまい。朝井は7勝目。西武は小野寺が好投するも打線が援護できず、直接対決で3連敗し5位転落。
 オリックスが終盤ロッテを振りきった。7回里崎の2ランで追いつかれたが、8回日高のタイムリーで勝ち越し、9回にはローズが3年ぶりの大台40号。これが通算400号本塁打。ロッテもこのところリリーフの失点が目立つ。

 大台到達の前田智が溌剌と大活躍。初回先制タイムリーに続いて、3回には3ラン。7回にもタイムリーを放ち、3安打5打点の大暴れ。大竹は5回まで2安打に抑える投球。6回3連続四球で降板したが、リリーフ陣が無安打に抑えた。中日はわずか2安打に抑えられ完敗。
 阪神が後半逆転サヨナラ勝ち。ラミレスの初回2ランでヤクルトが2点リードしたまま試合は進んだが、6,8回にいずれも葛城のタイムリーで同点に。そして9回桜井がサヨナラタイムリーを放った。ヤクルトはリリーフの軸不在が顕著に出て、また5連敗。
 延長10回巨人がクルーンを攻略。この回4安打を浴びせ、ホリンズが勝ち越し打、矢野が3ベースで一挙4点。敗れた中日との差を広げた。高橋由が3年ぶりの30本塁打。横浜は8投手を繰り出したがリードを守りきれず。

2007年9月4日(火) グライシンガー投手二冠に立つ

オリックス5-3日本ハム
ロッテ3-2西武
中日7-3巨人
阪神6-2横浜
ヤクルト1-0広島

 オリックスが初回に武田勝を攻略、そのまま逃げ切り勝ちを収めた。立ち上がり速攻でローズのタイムリー、北川の3ランと4点先取。4回にも1点追加。金子は4回に3連打で1点、6回に高橋のタイムリーで2点失うも3連勝。武田勝は5回持たずに降板、一時は成瀬に迫っていた防御率も随分落ちてきた。
 ロッテが1点差逃げ切り勝ち。4回竹原が3ランを放ち、そのまま押し切った。成瀬は6回まで1安打投球。7回に捉まり2点失ったが、同点までは許さず7連勝で13勝目。ロッテは5回以降無安打ながらワンチャンスを活かした。西武はこれで4連敗、最下位オリックスとも1ゲーム差に。

 首位攻防初戦は中日がビッグイニングで先勝。3回押し出しで先制した後、5回にウッズがタイムリー、さらに李が満塁弾を放ち一挙6点。7点すべてが満塁からの得点だった。後半巨人も阿部の一発などで反撃したがさすがに届かず。小笠原4安打すべて先頭出塁も点につながったのは二度だけだった。高橋尚は今季自己ワーストの7失点。
 相手ミスに乗じた阪神が快勝。初回敵失に絡めてシーツのタイムリーなどで3点先制、その後もきっちり追加点。能見は序盤に4四死球を出しながらも1点にとどめて4勝目。横浜は4回以外すべて走者を出し、5回以降毎回安打だったが2点止まり。それ以上にエラーで自滅がひどかった。
 2回の宮出のソロホームラン、これが決勝点に。グライシンガーが僅少リードを守りきり、計3安打、5回以降はパーフェクトに抑える快投。10奪三振無四球完封で14勝目、防御率でもリーグトップに立った。エースの奮闘でチームは連敗を5でストップ。長谷川は1失点ながら援護なし。

2007年9月5日(水) 追撃の阪神

日本ハム2-0オリックス
ロッテ2-1西武
ソフトバンク5-1楽天
巨人3-1中日
阪神3-2横浜
ヤクルト5-3広島

 ダルビッシュが5回までパーフェクトの快投。全く危なげのない投球で8連勝とした。打線はなかなか援護できなかったが、7回高橋が先制のソロ。8回にも加点してリードを広げた。8回10奪三振のダルビッシュをマイケルがつなぎ、日本ハムが完封リレーで快勝。オリックスはわずか3安打ではどうにもならなかった。
 こちらも6回まで両軍無得点。7回西武が福地の内野安打で先制したが、その裏ロッテがオーティズの同点打に続き早川のタイムリーですぐに逆転。おなじみのリレーでそのまま押し切った。西武は序盤のチャンスを逃し続けたのが結果に響き5連敗。それにしてもコンディションが良くなく、試合開催を強行した印象。
 実に4年ぶりのホークス戦登板の岩隈、先制点をもらいながらも要所で踏ん張れず、5回途中4失点で降板。ソフトバンクは同点犠飛の松田が4回二死から勝ち越しにつながる三塁打。復帰の大村がタイムリーで、これで打線が活気付いた。4点差あっても馬原は危うかったが、何とか無失点。

 第2ラウンドは木佐貫が快投。5回までパーフェクト、8回をウッズのソロ1点のみ2安打に抑える見事な投球。打線は4回以降ノーヒットに抑えられたが、2回に3点先取。これを投手がしっかり守り通した。中日は打線沈黙で敗れ、3位に転落。
 猛追を見せる阪神が6連勝で、5ヶ月ぶりに2位に浮上。序盤先制されるも、4回鳥谷のソロで同点とすると、5,6回と1点ずつ加え勝ち越し。9回藤川が1点失ったのは誤算だったが、リードを守りきり逃げ切った。横浜は3回4連打で1点にしかならなかったのが痛かった。
 ヤクルトが広島を下して最下位脱出。初回広島がアレックスのソロで先制したが、3回以降完全にヤクルトペースに。3回逆転に成功すると、5回に宮出が2ラン、6回川本がソロで追加点。石井一が8回途中まで2失点に収め、実に久しぶりの7勝目。広島青木高は10敗目に。

2007年9月6日(木) 前門の竜、後門の虎

ソフトバンク8-6楽天
巨人3-1中日
阪神1x-0横浜

 田中登板だと不思議とこういう展開が多いが、ソフトバンクが今度は終盤逆転勝ち。楽天が4回にスタンドリッジを捉え同点、5回に山ア武が勝ち越し3ランを放ったが、7回四球を足がかりに相手ミスに乗じてソフトバンクが同点、さらに井手が勝ち越しの2点2ベース。楽天は振り逃げにもなった二つのバッテリーミスが致命傷となった。

 高卒新人のプロ初安打が殊勲打に。お互いに投手が踏ん張り1-1で延長へ。引き分けも見えた12回、巨人が二死満塁から新人坂本が2点タイムリー。5時間超の熱戦を制して首位を固めた。中日はあと一歩及ばず首位争いから一歩後退。8回の本塁憤死が惜しかった。
 阪神がシーツのタイムリーでサヨナラ勝ち、7連勝で巨人に食らいついた。8回まで6度も先頭出塁しながら得点を奪えぬ拙攻状態だったが、7度目の正直となった。杉山の6回無失点など投手の踏ん張りも大きい。横浜もこれだけ先頭を出しながらよく粘ったが、打線が援護できず4連敗。

2007年9月7日(金) 混セ急迫

日本ハム3-1西武
ソフトバンク7-3オリックス
中日6-1ヤクルト
阪神9-8巨人
広島7-4横浜

 日本ハムが残塁11を数えながらも後半逆転勝ち。6回稲葉のソロで追いつき、7回セギノールがタイムリー。8回には森本の2ベースで追加点。同点直後のチャンスを逃すなどホームが遠かったが、終盤はつながった。一方西武は涌井がとうとう捉まり6連敗。先制もわずか3安打と打線に覇気なし。
 ソフトバンクが連夜の7回逆転劇。3点を追う7回、それまで岸田を捉え、替わった菊地原も攻めて下位打線から怒涛の6連打で逆転。さらに重盗で追加点をもぎ取るなどこの回一挙7点。オリックスは前田が3打点でリードしたが、7回は一気に呑み込まれた。逆転された後も先頭を二度出すがいずれも併殺。

 プロ初先発の伊藤、やはり緊張のためか全く力を出せず。中日が初回4安打で2点先制し、2回にも中村紀の3ランなどで4点、早々にKOした。朝倉は4回に4連打を浴びて1失点、続く5回にも3連打を浴びるなど計10安打を許したが、粘り強く投げて1失点完投勝利。ヤクルトは10残塁。
 首位攻防はとんでもない大乱戦。5回以降は逆転応酬のシーソーゲームに。巨人は李が3ホーマー、高橋由が2ホーマーなど計7ホーマーと飛び道具で攻め立てたが、対する阪神は連続押し出しなど四死球を絡めて集中打。そして9回、代打桧山が決勝のソロ。1ホーマーが7ホーマーを打ち破った。阪神8連勝で首位に半ゲームに。
 早々に黒田から2点先制した横浜だったが、先発ホセロが大乱調。初回ノーヒットで失点すると、2回は3連続四球の後に梵に満塁弾を打たれる最悪の投球。これで逆転した広島が横浜を振りきった。広島は5回にもノーヒットで1点追加。横浜投手陣は合計で8四死球、二度もただ同然で点を与えてしまっては。

2007年9月8日(土) 異例の監督退団表明

西武5-1日本ハム
ソフトバンク3-0オリックス
ロッテ10-2楽天
中日5-2ヤクルト
阪神2-1巨人
広島4-1横浜

 長かったトンネルをようやく西武が脱出。同点の6回、一死満塁から下位打線が連続タイムリーに犠飛で4点勝ち越し。投げては大沼が6回を小谷野のソロ1点に抑え、2年ぶりの勝利を挙げた。最後は山岸がプロ初セーブ。日本ハムは吉川が四死球から崩れ、打線もわずか5安打。
 完封リレーでソフトバンクが4連勝、首位とのゲーム差が1に。内野安打で1点先制後はかなりチャンスを潰したが、7回に待望の追加点。杉内は3回から6回まで連続で先頭を出すなどしたが、結果的には3安打に封じて7回零封、15勝目。オリックスデイビーはまたも援護に恵まれず11敗目。
 一場を攻略したロッテがその後も攻撃の手を緩めず、19安打10点で圧勝。初回に1点先制、3回に3連打で2点追加し一場をKO。4回に2点差とされるも大松の2ランで突き放し、終盤にも加点。久保は完投で8勝目。楽天は失点の連鎖が続き大敗。

 中日が終盤に逆転。6回まで川島の前にわずか1安打と完璧に抑えこまれていたが、7回立浪の代打犠飛で1点。そして8回は相手リリーフを攻め立て、ウッズ欠場で4番の中村紀が逆転のタイムリー2ベース。さらに満塁から英智も2点タイムリーでこの回4点。ヤクルトはリリーフの出来が誤算だった。
 阪神がまた1点差で勝ち、9連勝で5ヶ月ぶり、一時最大12あった差をひっくり返して首位に立った。鳥谷の先頭弾で阪神先制、6回に李のソロで巨人が追いつくも、その直後葛城が勝ち越しのソロ。先発安藤は5回までパーフェクト、6回1失点で今季初勝利。巨人久保も好投したが及ばず。
 後半押し返した広島が逆転で連勝。1点を追う5回、栗原が逆転2ラン、さらに尾形がソロ。ここからは押し捲りで7回にも1点追加した。高橋アクシデント降板の後を受けた投手も粘って零封。横浜は6回まで毎回安打しながら1点しか奪えず、10残塁の拙攻で突き放せなかった。

・日本ハムヒルマン監督今季限りでの退団表明
 ある程度予測もできたことですが、この時期に発表というのが…。

・田中幸雄現役引退へ、球団がコーチ就任を打診
 これは完全に予想通り。態度保留ですが、まあ濃厚であろうと。

2007年9月9日(日) 続く阪神猛進撃

西武8-4日本ハム
オリックス5-4ソフトバンク
楽天4-3ロッテ
中日4-1ヤクルト
阪神9-8巨人
横浜4-3広島

 中盤一発攻勢で突き放した西武が一ヶ月ぶりの連勝。同点の4回和田が勝ち越しの2ラン、5回は赤田のタイムリーに続きGG佐藤が2ラン。6回にも1点追加した。先発小野寺は5回4失点も、以降4投手が無失点。日本ハムは12安打を放ち一度は追いついたが、八木がKO。
 またも逆転勝利と思わせたソフトバンク、しかし今度は7回に泣いた。ガトームソンが先頭を出したところで継投に入ったが、リリーフが不調。1点返してさらに満塁としたオリックスが北川のタイムリーで逆転。リリーフがはまり、新人小松がプロ初勝利。ソフトバンクは下位打線が封じられた。
 パはすべて下位チームが勝利。6回に逆転された楽天が終盤に勝ち越し、連敗を止めた。6回同点タイムリーを放ったフェルナンデスが、8回に勝ち越しの犠飛。連勝の止まったロッテは一時逆転も投手陣が粘りきれず。エラーが勝ち越し点につながってしまった。

 中日がグライシンガーを速攻で攻めてヤクルトを3タテ。初回無死のまま怒涛の6連打。4連続タイムリーでいきなり4点。2回以降は3安打無得点だったものの、中田が8回10奪三振で1失点のみ。ヤクルトは5回に1点を返すのがやっとで、わずか4安打。グライシンガーは来日最短降板。
 この3連戦すべて1点差、阪神が延長で巨人を振りきり、実に25年ぶりの10連勝。5回以降は取れば取られる展開で延長へ。しかし10回、上原から鳥谷が勝ち越しの3ベース、続いて藤原もタイムリー。その裏藤川も1点を失ったがしのいだ。11四死球をもらいながらも乱戦を落とした巨人は5ヶ月ぶりに3位転落。
 こちらも延長戦、そしてエラーが決勝点に。9回クルーンがセーブ失敗で追いつかれた横浜が、10回仁志の2ベースで勝ち越し。連敗を6でストップした。広島はしぶとく食いつき、9回アレックスのタイムリーでついに追いついたが、あと一歩つめが足らず。

2007年9月10日(月) 暴投はなかったけれど

日本ハム9-3ロッテ
オリックス4-1ソフトバンク

 日本ハム打線がロッテを圧倒し連敗ストップ。3回に火がつき、打者10人6安打で一挙5点。その後も6回まで得点を積み重ね、投げてはスウィーニーが5回まで無失点。後半ロッテも反撃したが遠く及ばず。突然滅多打ちされてKOの清水はこれで10敗目。
 久々復帰先発の新垣に小久保も戦列復帰したソフトバンクだったが、オリックス先発中山の前に打線沈黙。3回に2点先制したオリックスは、中盤に追加点で突き放し。中山は5回までわずか1安打しか許さぬ投球。6回に崩れかけたが1点に抑え、一年ぶりの勝利を挙げた。

2007年9月11日(火) 中断と判定の悲喜

文章を起こしておきながらアップし忘れ。二日分更新です。

日本ハム4-3ロッテ
ソフトバンク8-1西武
オリックス4-1楽天
横浜2-1中日
広島9-0阪神
巨人6-5ヤクルト

 ゲーム全般に渡って押していたのはロッテだったが、最後の最後で日本ハムが逆転。2点を追う9回二人走者が出たところで雨天中断。再開後、替わった小林雅からセギノールが逆転3ラン。あと一歩で勝利を逃したロッテは、6回の判定も含めてなんとも後味の悪い結果に。
 ソフトバンクが斉藤和の快投で圧勝。2回に多村、柴原の連続タイムリーで3点を先制、6回には多村の2ランと本多の3ランで大きく突き放した。斉藤は球速はさほどでもなかったが安定感抜群で、5回までノーヒット残塁なしの投球。西武は6回にリーファーがチーム初ヒットのソロを放つもその1点のみ。
 中軸の一発でオリックスが快勝。2回ローズの山崎武に並ぶ41号ソロで先制、6回にはラロッカが2ラン。3,4番で全打点を挙げた。投げては金子が8安打を許しながらも1点にしのぎ4連勝。楽天は10安打、8回まで毎回出塁ながら10残塁で1点のみ。

 7回まで0-0、両チームともにヒットも少なく、ワンチャンス勝負となった。山井の前に3安打だった横浜は8回、四球と失策でチャンスを掴み、金城のタイムリーと村田の犠飛で2点。対する中日は8回までわずか1安打。9回クルーンから3連続四球を取り押し出しで1点返したが、あと一歩届かず。快投の三橋が2勝目。
 阪神怒涛の連勝は10でストップ。初回広島が四球二つのあと栗原の3ラン、1安打で3点先制。さらに5回にも四球のあとに4連打と犠飛で5点を追加し突き放した。先発長谷川は6回を4安打無失点で5ヶ月ぶりの2勝目。広島は4投手で完封リレー。阪神は能見が7失点KOで完敗。
 9回裏、ゲームの勢いは完全に追い上げるヤクルトのものだった。4点差で迎えるも、川本が3ランで1点差に迫り、さらに連打でチャンス。しかしここで激しい雨により40分にも渡る中断。これで空気がガラッと変わった。追い詰められていた上原だったが、再開後は連続三振でピンチをしのぎ、巨人が逃げ切り勝利。ヤクルトにとっては恨めしい天気だった。

2007年9月12日(水) セ上位陣総崩れ

ロッテ3-2日本ハム
西武8-3ソフトバンク
楽天6x-5オリックス
横浜7-1中日
広島6-2阪神
ヤクルト9-4巨人

 ロッテが前夜の雪辱を晴らし1点差逃げ切り勝ち。2回金子誠の3ベースで2点を先制されたが、直後に里崎が逆転の3ラン。以降はダルビッシュと成瀬の投げあい。成瀬は7回に一死満塁のピンチを負ったがしのぎ、替わった薮田も8回のピンチをしのいだ。ダルビッシュは14の三振を奪い5安打完投、3回以降は1安打しか許さなかったが、一発にないた。
 ソフトバンクが先手を取ったゲームだったが、4回に展開一変。和田が突然崩れ3連打で1点失ったあと、連続四球で押し出し、さらに暴投と大乱調。これで逆転した西武が以降着々と点差を広げ圧勝した。西武は7人が1ずつ打点を記録する万遍ない攻撃。ソフトバンクは和田大崩れ以降は気のないゲームになってしまった。
 5回オリックスが6安打集中5点で逆転したが、終盤楽天が反撃開始。7回に1点差につめより、8回鉄平のタイムリーで同点。そして9回、一死満塁から山ア武がショートゴロも併殺崩れでサヨナラのホームイン。粘りでしぶとく競り勝った。オリックスは終盤逃げ切りに失敗。

 5回まで三浦と山本昌の投げあい。6回村田の2ランで横浜が先制も、直後に中日も1点返しここまでは接戦。しかし終盤で横浜が突き放した。8回村田敬遠後に吉村が3ランを放ち、9回にも2点を追加。6回1失点の三浦は2年ぶり6度目の二桁勝利到達。中日はリリーフが崩れてしまった。
 阪神には相性のいい広島。4回に2点を先制すると、6回は栗原が2ランで追加点。8回にも井生のタイムリーで2点追加し完勝した。6回途中まで1失点の青木高が4勝目。阪神は2本のソロで反撃したが、得点後すぐに失点と展開が向かないまま。10連勝のあと連敗。
 先発内海が3回危険球退場。ここから形勢は一気にヤクルトに傾いた。急遽登板の福田に襲い掛かり、3回4点、4回はラミレスの3ランで計7点リード。このまま押し切って勝利。藤井は6回に3点を失って降板も2ヶ月ぶりの6勝目。巨人はアクシデントで一気に崩れた。

2007年9月13日(木) チキンレース

日本ハム4-1ロッテ
ソフトバンク1-0西武
楽天4x-3オリックス
中日4-1横浜
阪神5-3広島
ヤクルト5-0巨人

 順調な展開とは行かなかったものの、日本ハムが快勝で70勝一番乗り。3回2本のタイムリーに押し出しなどで4点先行。その裏初安打を打たれたところでグリンが負傷降板するも、二番手金森が3イニングを好投。あとは継投で逃げ切った。ロッテは小野が乱調気味に加えてわずか3安打。自力優勝が消滅。
 押して押して押し捲りながら点を取れなかった西武。逆にソフトバンクは4回までノーヒットながらワンチャンスを活かした。5回涌井から2本の2ベースで1点先取。その後もリリーフ陣が無安打に抑え、僅少差で完封リレー。スタンドリッジはこれで5連勝。涌井は完投するも、味方打線が全く援護できず。
 楽天が連夜のサヨナラ劇。3点先行されるも6回岸田を捉えて同点に。延長突入した10回、満塁のピンチをしのいだあとに磯部が代打サヨナラタイムリー。連続で粘り勝ちを見せた。オリックスは前半いい感じでリードしながら、後半はチャンスを活かせず連敗。

 3回に逆転した中日が快勝。初回に1点先制されたが、3回満塁から下位打線が3連続タイムリー。5回以降は走者も出せなかったが、リードを保ったまま押し切った。川上は7回を1失点で1ヶ月ぶりの11勝目。4回のピンチをしのげず連勝ストップ。
 阪神が中盤に逆転。5回金本のソロで同点。その後の満塁のチャンスを逃したが、続く6回にも満塁として連続押し出し、さらにタイムリーで4点勝ち越し。最後に藤川が栗原に2ランを浴びたが勝利。広島は6回に4投手を繰り出したが、3人が一死も取れず。
 3強唯一の敗戦で自力優勝消滅、巨人には苦しい結果に。2回に先制したヤクルトが4,5回にも追加点。前半で5点をリードし、快勝した。今季不調で先発からも外れていた石川が一番の好投。4安打無四球で意外にも自身初の完封勝利。巨人は打線沈黙、先発KOで完敗。

2007年9月14日(金) 激戦展開

中日7-5阪神
ヤクルト9-7横浜
巨人9x-8広島

 首位攻防は大激戦。4回朝倉の乱調につけこんだ阪神が連続押し出しなどで4点取って逆転。しかし5回に1点差とした中日は7回、久保田からウッズが再逆転の2ラン。8回金本のタイムリーで阪神が追いつくが、9回ウッズが今度は藤川から勝ち越しの2点タイムリー。主砲が相手勝ちパターンを打ち砕いて中日が初戦勝利。
 これもまた激戦。序盤ヤクルトが6点を先行もグライシンガーが突然捉まり5回で1点差。その後3点追加しヤクルト優勢かと思われたが、終盤横浜が食らいつく。8回1点を返しさらに9回、小池の代打ソロで2点差、なおもチャンス。逆転サヨナラも見えたが、館山が辛うじて踏ん張った。グライシンガーは5失点も15勝目。
 そしてこれもとんでもない激戦。内海をKOした広島が前半で6点、3点返されたあとにも2点追加。5点差のまま9回を迎えたが、土壇場で巨人が猛反撃。4安打3四球と攻め立て一挙5点、まさかの同点。そして延長最終の12回、清水のタイムリーで巨人が劇的なサヨナラ勝利。広島はあまりにも9回の展開が悪すぎた。

2007年9月15日(土) ペナントレースは最終局面へ

日本ハム7-1ソフトバンク
楽天8-4西武
オリックス5-1ロッテ
阪神2-0中日
横浜5-3ヤクルト
巨人3-0広島

 先発吉川の負傷降板というアクシデントも乗り越え、日本ハムが快勝。急遽登板の押本は同点にされたが、金森が好投。打線は6回に1点勝ち越すと、7回金子洋が2ラン。さらに8回は中嶋が今季初安打の3ランでとどめ。ソフトバンクは同点後の一死満塁を併殺で逃し、杉内が打たれて以降は気の抜けたプレーに終始。
 どっちに転んでもおかしくない展開だったが、終盤楽天が突き放した。初回先制、逆転されるもすぐに追いつき、勝ち越し。1点リードの8回相手ミスで1点を追加し、9回一気に3点追加。西武は2回にもノーヒットで1点を与えるなどあまりにも失点の仕方が悪い。山崎武は11年ぶりの100打点到達。
 5回集中打で逆転したオリックスが快勝。日高のタイムリーで同点にしたあと、三者連続タイムリーで一気に勝ち越し。9安打されながらも粘りの投球のデイビーは今度は報われた。ロッテは2,7,8回と複数の走者を出したが得点できず、10残塁の拙攻。日本ハムと5ゲーム離れ、だいぶ苦しくなってきた。

 阪神が前夜の雪辱。6回濱中の2ランで挙げた2点を投手陣が守りきり、完封リレーで中日を下した。安藤が6回無失点のあとをJFKで1イニングずつつなぎ、前日打たれたウッズを封じた。久保田はシーズン最多登板記録を更新。中日は序盤のチャンスを逃すなど打線がつながらず。
 寺原が念願の二桁勝利到達。じりじりと追われる展開の中を8回2失点。結果的に勝負を決めたのは初回の横浜の攻撃。川島の立ち上がりを攻めて村田の先制打、佐伯の3ランで4点。ヤクルトは結局この失点を取り返せず。8回真中が内野安打で、代打安打のシーズン新記録を樹立。
 高橋尚が広島打線を寄せ付けず、8回無失点の快投で13勝目。5回までは4安打打たれるも連打を許さず、6回からはきっちりパーフェクト。9回上原も3人で切り、4安打に封じて完封リレー。打線は序盤の小笠原、阿部のソロで2点、8回も1点を追加した。

2007年9月16日(日) 一進一退

ソフトバンク4-3日本ハム
西武4-2楽天
ロッテ7-6オリックス
中日7-0阪神
横浜8-4ヤクルト
巨人9-0広島

 第2戦はソフトバンクが1点差で辛勝。4回まで3点も9安打を要し、得点のたびに日本ハムが食い下がる展開。大きかったのは5回の本多の好守と8回の牽制アウト。特に8回はその後安打が続いただけに、日本ハムにとっては痛い憤死だった。日本ハムは7度先頭を出しながら12残塁。
 押して押して1点差が遠かった西武、8回ようやく逆転で勝利を収めた。5,6回と立て続けの一死満塁を逃していたが、8回二死から4連打で3点。きっかけの内野安打はフェルナンデスのミスとあって、楽天は必死に守り続けたリードをミスで失ってしまった。攻撃も3回以降3安打と一押しできず。
 8回オリックスが逆転も、ロッテが延長に持ち込んで競り勝ち。それまで4安打に抑えていた渡辺俊が捉まり、オリックスが3点差をひっくり返したが、9回抑えの加藤大からベニーが代打同点打。そして10回、里崎が勝ち越しの2ラン。小林雅が乱調でその裏3安打を浴び1点失ったが、サブローが同点生還を阻止してゲームセット。

 中日が最初から最後まで押し続けて圧勝。4回まで7安打を放って2点、その後パタッと止まっていたが、9回四死球で満塁として一挙5点を追加しとどめ。中田は4回に3四球を出すなど相変わらずではあったが、8回11奪三振で無失点の好投。二度の満塁機を逸して完封負けの阪神は2位に。
 打撃戦を制したのは横浜。同点の4回に鶴岡の2点タイムリーで勝ち越し、5回にも佐伯のタイムリーで2点追加。その後2点差とされたが、8回4連打でまた2点を追加しダメ押し。毎回のようにヒットを打たれる展開に打ち勝った。ヤクルトは8回以外常にヒットを放ちながら10残塁。
 投打にかみ合った巨人が広島を圧倒して首位浮上。初回小笠原の2ランで先制し、中盤に追加点で突き放し。投げては今季初先発の野間口が6回零封の快投。その後3投手をつなぎ完封リレー。野間口は今季初勝利。広島は三塁も踏めず、投手陣も打ち込まれ完敗。

2007年9月17日(月) 秋空のごとき順位表

ソフトバンク10-0日本ハム
西武9-0楽天
オリックス5x-4ロッテ
中日8-7ヤクルト
阪神4-1巨人
横浜6-3広島

 序盤から得点を重ねたソフトバンクが大勝、連勝で首位に1差とした。スウィーニーの立ち上がりを攻めて序盤に4点先行、中盤追加点を挙げ、7回には小久保の2ランと松田のソロで二桁得点に。投げては新垣が4安打に抑え、今季初完封で3ヶ月ぶりの勝利。稲葉を欠いた日本ハム打線は沈黙し完敗。
 こちらも西武が完勝。2回打者一巡、片岡の3ランなどで一挙5点。終盤には和田、江藤の連続ホームラン、片岡の2本目と一発攻勢で追加点を挙げ大差をつけた。先発帆足はわずか2安打に抑える快投を見せて、2年ぶりの完封で今季2勝目。楽天は大量失点に3失策、ヒットも出ずいいところなく完敗。
 またやってしまった小林雅。4回オリックスが7者連続出塁の猛攻で清水をKO、4点を挙げて逆転したが、ロッテが終盤粘りを見せて同点に。そのまま延長にもつれ込み最終12回、オリックスが3安打を浴びせ、木元がサヨナラタイムリー。小林雅は自己ワーストの7敗目。

 初回森野の満塁一掃打、英智の2ランで中日がいきなり5点先制。これが予想外の苦戦に。計8点を挙げた中日に対し、ヤクルトは5回ラミレスの幸運な2点タイムリー、6回川本の2ラン、7回青木のソロとじりじり追い上げ1点差に。最後はサヨナラの走者まで出したが、岩瀬が併殺でしのぎ中日が何とか逃げ切った。ヤクルトはBクラスが確定。
 阪神が終盤に巨人を振りきって一日で首位奪還。6回下柳が谷にソロを浴び同点とされたが、7回シーツの打球がライト線に落ち、赤星ホームインで勝ち越し。さらに8回には連続2ベースと犠飛で2点を追加し突き放した。巨人は打線が6安打1点止まりで、首位から3位へ。
 6回までの投手戦が終盤一転。両軍無得点の7回、横浜がチャンスを掴み暴投で2点先制、さらに三浦自らタイムリー、替わった青木勇に仁志、金城が一発を浴びせこの回一挙6点。対する広島も8回に2点を返し、9回には梵がソロを放つも反撃はそこまで。失点が大きすぎて5連敗。

2007年9月18日(火) 古田体制2年で終焉?

日本ハム2-0楽天
西武6-4オリックス
ソフトバンク3-2ロッテ
ヤクルト3-2中日
阪神5-4巨人
広島6-4横浜

 このところちょっと打ち込まれていた武田勝だが、今回は好投。7回をわずか2安打無失点に抑え、9勝目を挙げた。岩隈も良かったが、日本ハムが5回に先制、7回森本のソロで追加点。2点を完封リレーで守りきった。楽天は連敗で5位に転落。
 3回ラロッカの3ランなどでオリックスが4点先制、それを西武が追いかける展開。1点差となった6回、ローズが単独トップの42号ソロを放ったが、今回の西武は非常に粘りがあった。8回に1点差として9回、カブレラが逆転の2ラン。最後にとうとうひっくり返し、3連勝で西武が単独4位に。
 ソフトバンクがやっと取った点を、ロッテが一発で返す展開。何度も走者を出しながらソフトバンクはかなりの拙攻。しかし終盤押し始めたロッテもあと一歩届かない。9回サヨナラのチャンスも柴原の好返球で本塁アウト。延長突入の12回、田上の犠飛で勝ち越したソフトバンクがロッテを振りきった。ロッテは3試合連続の延長戦。

 序盤の失点を追いかけた中日だったが届かず、痛い一敗。ヤクルトが初回3連打で2点を先行し、2回に1点追加。中日は2回に李、5回に英智がソロを放ったが、それ以外に点が取れず。ヤクルトが1点差のまま逃げ切った。山本昌は援護に欠けて9敗目。
 粘った巨人だったが、最後は阪神が振りきって1点差勝ち。7回巨人が同点、その裏阪神が2点勝ち越すも、すぐに巨人が同点に。しかし5人目の門倉がピンチをつくって痛恨の暴投。高橋尚をリリーフさせた執念実らず。阪神は得意の継投がはまらずも最後は底力を見せて首位を死守。
 中盤の得点で広島が逆転勝ち。1点を追う5回、工藤を捉えて3点とって逆転。終盤は8安打を浴びせ、7回連続2ベースで2点、9回にも1点追加。押され通しだった横浜も9回反撃して2点差まで迫るがそこまで。横浜は連勝を止め、広島は連敗ストップ。

2007年9月19日(水) 佐々岡も去る

日本ハム6-0楽天
西武5-3オリックス
ロッテ5-1ソフトバンク
中日6-5ヤクルト
巨人11-1阪神
横浜11x-10広島

 ダルビッシュ・金森の完封リレーで日本ハムがAクラス確定。ダルビッシュは6,7回に連打を許すも後続を断ち、8回無失点で15勝目。田中に対した打線は初回早々に先制し、2回金子誠がソロ、7回田中賢の2ランなどで4点を追加しゲームを決めた。楽天はここにきて打線低調、3試合連続の完封負け。
 前日に続いて終盤に西武が逆転勝ち。初回カブレラ2ランも涌井が立ち上がり乱調でオリックス逆転。その後ヒットは出るも点にできなかった西武だったが、7回下位打線からの3連打でついに逆転。涌井は17勝目。オリックス平野佳は肝心なところを踏ん張りきれず13敗目。
 成瀬が粘投というよりソフトバンクが度を越した拙攻。4回までに10安打放ちながらわずか1点。再三のチャンスを逃しスタンドリッジのほうが切れてしまった。満塁のピンチをしのいだ4回、ロッテは5安打を集中して4点勝ち越し。その後は成瀬も立ち直り15勝目。結局ソフトバンクの残塁は14を数えた。

 前日と似たような展開となったが、今度は中日が7回に同点。ウッズのタイムリーで追いつき、9回中村紀のソロで勝ち越しに成功。先発全員、毎回の18安打で追いかける試合を今度は制した。ヤクルトは初回ガイエルの2ランなどで3点、4回にも2点を追加したが、投手陣が粘りきれなかった。
 今度は一方的な展開。2回巨人がゴンザレスの満塁弾で先行し、4回は内海への頭部死球でボーグルソンが退場、直後高橋由が3ランで大量リード。終盤にも追加点を挙げて二桁得点で圧勝した。内海は7回1失点13奪三振で13勝目。阪神は6安打14三振、前半に大量点を奪われなすすべがなかった。
 大乱戦の決着も思わぬ形で。広島4点先行も6回に横浜が同点、7回広島が一挙5点を勝ち越すも、その裏横浜も一気に同点。そして9回1点勝ち越した広島に対し、横浜は吉村が3ベースも二死。種田が三振、も振り逃げで同点、そして相川がサヨナラのタイムリー。広島にとってはなんとも悔しい幕切れ。

2007年9月20日(木) 遠ざかる日本ハムの背

ロッテ8-1ソフトバンク

 大隣の乱調につけこんだロッテが大量点で圧勝。2回押し出し四球などに続きベニーの3ランでこの回一挙7点。これで小野も投球が楽になった。8安打を許すも1点にとどめ6勝目。大隣はこの回だけだった。ソフトバンクはまた9安打放ちながら1点止まり。拙攻続きで首位争いから一歩後退。

2007年9月21日(金) 二日分

です、申し訳ない。

日本ハム13-5オリックス
西武3-0ソフトバンク
楽天9-3ロッテ
中日5-3広島
ヤクルト8-1阪神
巨人5-1横浜

 8回同点から日本ハムが打線猛爆発。連打のあと敵失で勝ち越し、さらに満塁から下位打線で連続タイムリー、四球のあとまた連続タイムリーとこの回6安打で大量8点。稲葉が5安打で打率リーグトップに。日本ハムは優勝マジック8が点灯。オリックスも先発全員の11安打を放ったが、リリーフ陣が大乱調。
 逆にソフトバンクは打線が完全に沈黙。西武が岸・グラマンの完封リレーで5連勝とした。4回杉内が突如制球を乱し、この回4四球を与えて押し出しで西武先制。7回には栗山・赤田の連打で2点追加。6安打に抑えられたソフトバンクは大拙攻劇から完全にリズムが狂って3連敗。
 先発登板の吉井だったが、打線が二廻り目に入るとあっさり捉まりKO。毎回安打の楽天が完全に押し切った。3回草野の2ランで先制し、6回まで毎回得点。山ア武が6回のタイムリーに続いて8回に一発を放ち二冠王が確定的に。ロッテは繰り出した投手がすべて失点し勝負にならず。

 中村紀がチームを首位に浮上させるサヨナラ2ラン。7回川上が広島に同点とされ、その後四球をもらってチャンスはあったものの打線は6回からノーヒット。延長11回のサヨナラ弾は5回以来のヒットだった。広島は連続サヨナラ負けを食らって最下位に転落。
 先発グライシンガーが2回に先制打。1点差とされるも4回には田中浩が満塁一掃2ベース、ラミレス2ランで一挙5点。突き放したヤクルトが圧勝した。グライシンガーは8回1失点で16勝目。阪神は関本のソロで1点返したまでは良かったが、4回安藤が崩れ大敗、3位に転落。
 一時追い詰められかけた巨人が息を吹き返してきた。寺原の前に6回まで1安打と封じられていたが、7回二岡・清水の連続タイムリーで逆転、さらに先発出場の加藤がプロ初ホームランとなる3ラン。8回1失点の高橋尚が14勝目。横浜は1点先制したものの4回から8回までノーヒット。

2007年9月22日(土) 低くて高いもう一山

オリックス7-2日本ハム
西武7-3ソフトバンク
ロッテ9-2楽天
中日12-3広島
ヤクルト9-6阪神
巨人7-1横浜

 6回に八木を捉えて勝ち越したオリックスが連敗ストップ。満塁からアレンがタイムリー、さらに前田のタイムリーで3点勝ち越し。9回にも四球を足がかりに3点追加し突き放した。デイビーは高橋のソロ1点に抑え8勝目、久々に援護をもらった感。日本ハムは今度は打線がいまいちつながらなかった。
 西武が12安打で圧勝、6連勝とした。2回4安打を集中して3点先制、その後も細かく追加点。5回に2点差とされたが、6,8回にも1点ずつ追加し突き放した。リーファーが先制を含む3打点。ソフトバンクはガトームソンが早々にKOされ、攻守に亘って精彩を欠き4連敗と失速。
 ズレータがサイクルヒットを記録、7打点の大暴れでロッテが大勝。4回に逆転の2ベース、6回追加点の3ベース、7回とどめの3ランとポイントでことごとく打ちまくった。先制したのは楽天だったが、その後は失点がかさみ一方的に。15安打放つも13残塁の拙攻。

 中日が二桁得点で3連勝。3回井端・中村紀のタイムリーで逆転、5回に追いつかれるも、6回下位打線で4点勝ち越し。さらに7回5連打などで一挙5点追加し勝負あり。谷繁が3安打5打点の活躍。広島は宮崎が6回に崩れ、フェルナンデスが7回に大量点を許して完敗。
 とんでもないゲーム差をひっくり返した阪神だが、ここに来て息切れか。初回先制もすぐにヤクルトが逆転。4回関本・鳥谷の一発で再逆転も、その直後ヤクルトが3点取ってまた逆転。そのままヤクルトが押し切った。川島は6失点ながらも援護に恵まれ4勝目。阪神は投手陣の不調で久々の3連敗。
 巨人が終始横浜を圧倒。初回いきなり3点を先制し、4回から7回まで1点ずつ追加。じわじわと突き放して完勝した。先日に続いて野間口が快投。3安打しか許さず1失点で2年ぶりの完投勝利。横浜は序盤から叩かれ、打線も沈黙で完敗。

2007年9月23日(日) ゴールはまだ見えない

ソフトバンク3-2日本ハム
楽天5-4西武
ロッテ8-0オリックス
広島5-0中日
ヤクルト3-0阪神
巨人3-2ヤクルト

 崖っぷちのソフトバンク、1点差でしのぎ踏みとどまった。3回井手の返球で先制点を阻止した直後、小久保が先制の2ラン。7回には井手がソロで追加点。斉藤和は6回無失点できていたが、7回連打を浴びて降板。替わったニコースキーを捉えて日本ハムが2点を返すも、反撃そこまで。初先発の山本は力ある投球を見せたが一発に泣いた。
 中盤から西武に傾いた流れを、楽天が終盤にひっくり返した。久々先発の林を捉え西武が逆転。6,7回にも追加点で3点までリードを広げたが、4安打に押し出しなども絡めて7回楽天が同点。そして8回草野が勝ち越しのタイムリー。逆転負けの西武は連勝が6でストップ。
 投打にロッテが圧倒して快勝。初回足で先制点をもぎ取ると2回にはオーティズが2ラン、そして5回には一気に川越を攻略して一挙5点追加。そして投げては渡辺俊がすいすいと快投。わずか4安打に抑え、三塁を踏ませず完封勝利。オリックスはすべての面でいいところがなかった。

 3ホーマーと大竹の好投で広島が快勝。3回嶋が先制ソロ、前田智が4回2ラン、8回ソロの二発。3回以降毎回の14安打の割には点にならなかったが、序盤5安打されながらも粘った大竹には充分な援護となった。大竹は最後まで投げきりプロ初完封勝利。中日は序盤に叩けなかったのが響いた。小笠原は5連敗。
 前日から4番に座ったユウイチが大当たり。今回も3安打に先制タイムリー、2試合で7安打の活躍。主導権を握ったヤクルトは石井一が今季一番の快投。1点差でも危なげなく、2安打に抑え実に7年ぶりの完封勝利。8回の2点は完全にダメ押し。阪神は5回までノーヒットに抑えられ、4連敗と厳しい状況に。
 そして3強で今日唯一笑ったのが巨人。三浦と久保の投手戦、7回久保が吉村・内川に連続ホームランを浴びて2点先制されたが、8回満塁として李が逆転の3ベース。土壇場でひっくり返した勝利で首位に浮上、同時に今季のAクラスが確定した。横浜はまた終盤に逆転されて3連敗。

2007年9月24日(月) 激闘の果て

日本ハム4-4ソフトバンク
楽天4-2西武
オリックス10-4ロッテ
中日7-5巨人
横浜5-4阪神
広島7-2ヤクルト

 首位攻防最終戦、延長12回の末引き分け。一時ソフトバンクが逆転するも、7,8回と日本ハムがしぶとく得点して同点。12回田中幸が2ベースを放ち、一塁走者が本塁を突くもアウトでゲームセット。勝ちきれなかったが、日本ハムは優勝に大きく前進。追うソフトバンクには重いドロー。
 楽天が2回から毎回の12安打。それで4点は少し少ないが、小刻みに得点して徐々に差を広げた。岩隈は8回まで4安打と完封ペースだったが、9回被弾から4連打で2失点。完投も逃したが5勝目。西武は反撃があまりに遅すぎた。西口は5年ぶりの二桁敗戦。
 オリックスが先発全員、毎回の20安打で圧勝。ロッテに先行を許すも、4回に同点弾を放った後藤が続く5回にも3ランなどで逆転。さらに6回にも追加点を挙げて突き放した。後藤のほかアレンが3打点。ロッテは清水がリードを守れず、小宮山が6失点で大敗。

 直接対決に競り勝った中日に優勝マジックが点灯。常に1点差に張り付かれる展開だったが、7回上田の3ベース、さらに井端の内野安打で2点追加。これが大きな得点となった。巨人も9回阿部がソロを放つも、最後まで追いつくことができずに敗戦。
 藤川打たれて阪神5連敗。1点リードで終盤に持っていったが、横浜は8回二死からチャンスをつくり、佐伯が逆転のタイムリー2ベース。土壇場の逆転で連敗をストップさせた。阪神は3点先制もすぐに追いつかれ、勝ちパターンが崩れてダメージの大きい一敗。
 広島が初回一挙5点、大勢はこれでほぼ決した。3本の2ベースで2点のあと、梵、嶋が連続ホームラン。立ち上がりの藤井に一気の長打攻勢。長谷川は8安打されるも7回1失点で3勝目。ヤクルトはいきなり劣勢となり、10安打も10残塁。早々にKOされた藤井は10敗目。

2007年9月25日(火) 方程式の崩壊

巨人7-3中日
横浜4x-3阪神
ヤクルト2-0広島

 巨人が一発攻勢で圧倒、中日にマジックがついたままの“暫定首位”に立った。同点の4回相手ミスで勝ち越しさらに阿部が3ラン。その後も高橋由、二岡がソロを放ち、計4ホーマー。内海は8回に捉まり降板も14勝目。中日は山本昌が自らの悪送球と一発に崩れ7連敗、6年ぶりの二桁敗戦。
 藤川連日の背信で阪神6連敗に。横浜2点リードで終盤も、8回シーツのタイムリー、9回はクルーンを捉えて鳥谷の犠飛で同点に。延長に持ち込んだが、10回藤川から吉村がサヨナラの2ベース。横浜はリードを守りきれなかったが、最後にゲームを制した。
 石川と青木高の投手戦。6回まで無得点で進んだ試合は、7回ガイエルの先制弾、8回ラミレスのソロと2本のアーチでヤクルトが制した。石川は4安打無四球、6回以降はパーフェクトの安定投球で完封勝利。青木は8回2失点で援護なく11敗目。

2007年9月26日(水) 一時代の終焉

日本ハム2x-1楽天
ロッテ6-4西武
ソフトバンク3-1オリックス
巨人8-4中日
横浜6-1阪神
ヤクルト8-3広島

 ダルビッシュと田中の投げあい再び。4回磯部のタイムリーで楽天が先制、その1点を守り田中は8回まで2安打投球。しかし完封直前、日本ハムが土壇場で稲葉の同点2ベース、さらに代打坪井がサヨナラヒット。逆転サヨナラでマジックを5とした。最後の判定は微妙だったが、改めて強さを実感させる勝ち方。
 6回に勝ち越した西武がそのまま逃げ切りを図ったが、9回ロッテは福浦が同点打。延長に入り10回、今江、西岡の連続タイムリーで2点を勝ち越し、ロッテが逆転勝利。この勝利でロッテのAクラスが確定し、同時に四半世紀続いた西武の連続Aクラスが途絶えた。
 負けられないソフトバンク、この日はわずかなチャンスを確実に活かす攻撃で逆転勝ち。4回同点に追いつき、続く5回川アが2点タイムリー。これ以外に二塁に進むことはなく、効率のいい攻撃だった。スタンドリッジは6勝目。オリックス加藤康は今季初登板、8三振を奪いまずまずだったが踏ん張りきれなかった。

 初回中日が森野の3ランなどで4点先行したが、3回から巨人が反撃開始。5回に李のソロで追いつくと、6回脇谷の今季1号2ランで逆転、さらに8回高橋由が2ランを放ち、最後の直接対決に勝ち越した。これまで残り試合の多さで中日が有利だったが、これで逆に苦しくなってきた。先はまだ読めない。
 投打に横浜が圧倒し快勝。4回佐伯の満塁弾で4点先制し、6回には村田の一発などで2点追加。投げては工藤が5回まで1安打に抑え、8回1失点投球。横浜の先発全員10安打に対して阪神はわずか5安打。失速止まらず投打に元気なく7連敗で、リーグ優勝が消滅。
 ヤクルトが終盤に大逆転。2点ビハインドの8回、青木のソロから3連打で同点。そして9回、田中浩が満塁から3ベースで勝ち越し、ラミレスが2ランでとどめ。8,9回に6安打で7点をたたき出した。敗れた広島は嶋の2ラン、梵のソロとわずか3安打で3点を取ったが、終盤投手陣が捉まり80敗目。

2007年9月27日(木) やはり大型連敗のシーズンだったのか

日本ハム4-3西武
ロッテ6-0ソフトバンク
楽天7-4オリックス
中日4-1阪神
広島7-3ヤクルト

 少ないチャンスを的確に活かして小得点差で勝つ、日本ハムらしい戦いぶりで優勝マジックを3に。西武が和田の2本、銀仁朗のソロと3ホーマーで逆転した8回、日本ハムは四死球の走者をセギノールが還し逆転。わずか4安打で4点を取った。西武は毎回1安打ずつ放ったが、対照的に得点は一発のみ。
 ロッテが完勝、ソフトバンクとの差を半ゲームに。竹原が初回先制に続いて4回にも二打席連続のソロ。ここから火がついたロッテ打線は一気に和田を攻め立て、敵失も絡んで一挙5点。前回対戦はしのぐ投球の成瀬は、今回わずか5安打に抑え危なげなく完封勝利。ソフトバンクは投打にいいところなく完敗。
 序盤リードを許した楽天が逆転勝利。5回に1点差とすると、7回草野、磯部のタイムリーで逆転。8回にもタイムリーを放った草野は4安打3打点の活躍。バスは早々にKOされたが、二番手で中盤を立て直した青山が4勝目。リードを守りきれなかったオリックスは同一リーグにすべて負け越し。

 負けられなくなった中日、5回に荒木が今季1号の3ランを放ち、阪神を下した。序盤チャンスを逃して嫌な空気を振り払った。川上は1点を失ったものの6回4安打投球で12勝目。阪神は打線が5安打と深刻な状態で、とうとう8連敗。Aクラスマジックが消えてしまった。
 グライシンガーを打ち込んだ広島が圧勝。初回から得点を重ね、4回には3点、5回倉の二打席連続ソロでここまで連続得点。黒田は11安打を浴びたが3点に収め完投、12勝目。ヤクルトはエースの乱調に加え守備も乱れて、同じ安打数でも完敗の態。

2007年9月28日(金) 歓喜と失意と

日本ハム11-7西武
ロッテ2-1ソフトバンク
阪神2-1中日
横浜2-0ヤクルト

 連覇に向けて日本ハムの勢い加速。先発の乱調で2回までに6点を失ったが、3回怒涛の5連打7安打を浴びせて大量7点を挙げて逆転。先発全員の17安打11点で見事に打ち勝った。カブレラに満塁弾を浴びたものの、ロングリリーフで萩原が移籍初勝利。西武は大沼が突如滅多打ちを食らい、5点差をひっくり返されて大敗。
 ロッテが延長戦を制して連勝、2位に浮上。10回二死三塁から、先制弾を放っていた早川が中前に弾き返し勝ち越し。馬原を捉えて勝利した。ソフトバンクは相変わらずの拙攻、10安打で追いつくのが精一杯で3位に転落。日本ハムのマジックが2となり、いよいよ優勝が目前に。

 阪神が逆転で苦しい連敗をついにストップ。と同時に、中日が手痛い一敗で自力優勝が消滅。巨人にマジック2が点灯した。4回先制された直後、林が逆転の2ラン。この僅少リードを最後まで守りきった。立て続けに失点していた藤川も抑えて44セーブ目。優勝争いは取りこぼしたほうが落ちる展開に。
 寺原が移籍後初の完封勝利。わずか3安打に抑え三塁を踏ませず、10三振を奪う快投。最後まで全く危なげがなかった。打線は村田が二打席連続のソロ。横浜は4連勝。ヤクルト川島も悪くはなかったが、二発に泣いた。打線は完全に沈黙。

2007年9月29日(土) 歓喜の輪

日本ハム9-1ロッテ *日本ハム二年連続優勝決定
西武6-1オリックス
楽天7-3ソフトバンク
広島5-3阪神
ヤクルト3-1横浜

 勝てば優勝の日本ハム、終盤の猛攻で大差をつけて見事に連覇を決めた。6回に先制、7回に加点。2点差の9回、また5連打を含むラッシュ攻撃で大量6点。16安打9点、そして4連勝で頂点に。取れるところできっちり点を取る、いかにも今季のチームらしい決め方だった。ロッテは最後に投手陣炎上で力尽く。
 若手中心のオーダーとなった西武が快勝で連敗ストップ。初回2点を先制後、なかなか追加点を奪えずにいたが、6回から突き放し。8回には松坂のプロ1号も飛び出した。投げては松永が7回1失点に抑え2勝目。オリックスは前田のソロのみ、リリーフ陣が打たれ完敗、最下位が決定。
 4回の猛攻で楽天が勝利、参入3年目で最下位脱出を果たした。相手投手の4四球に5安打を重ねて一挙7点。先発朝井は中盤に苦しかったものの2失点に収め8勝目。ソフトバンクは大隣が突然崩れ、攻撃も14安打しながら3併殺に11残塁の大拙攻。今季の悪かったところをすべて再現するかのように3連敗。

 前半の得点で広島が逃げ切り勝ち。2回3連打で1点先制後、上位に廻って連続タイムリー、この回4点。4回に1点追加後は打線は沈黙したが、宮崎が8回途中まで2失点に抑え3勝目。阪神は福原が早々にKOされ、終盤にようやく反撃に転じたが時遅し。
 お互いに少ないヒット数だったが、8回ヤクルトが2点勝ち越し。四球と敵失の走者を田中浩が2ベースで迎え入れ競り勝った。石井一は8回を吉村のソロのみに抑えて9勝目。シコースキーが3年ぶりのセーブ。横浜は4安打、痛いところでエラーが出て、三浦は自己ワーストの13敗目。

2007年9月30日(日) ダブルヘッダーは中止となりました

ロッテ2x-1日本ハム
オリックス4-1西武
楽天8-2ソフトバンク
中日3-0広島

 優勝から一夜明け、完全に若手のみのオーダーの日本ハム。さすがに渡辺俊の前には格が違い、わずか3安打。それでも7回に1点を奪い、投げては武田勝が7回2安打零封。しかし終盤、替わった金森にロッテが反撃開始。9回大松のタイムリーで追いつき、9回サヨナラの3ベース。9回投げきった渡辺は9勝目。
 オリックスが序盤のリードを最後まで守った。3回2点を先制し、4回にも加点。平野佳は8回を1点に抑え、約2ヶ月ぶりの8勝目。オリックスは2回から毎回の12安打を放った。西武は前半は毎回ヒットが出ていたが、6回以降はノーヒット。
 一場の快投と打線がかみ合い楽天が快勝。5回までパーフェクトに抑えていた一場が6回に同点にされたが、直後の7回集中打で3点勝ち越し。9回には山崎武の久々リーグ単独トップの一発も飛び出し突き放した。3安打に抑えた一場は6勝目。ソフトバンクは松田の2ランで追いつくも、すぐに突き放されて完敗、4連敗。

 もう絶対に落とせない中日、山井が快投を見せた。初回中日が森野のタイムリーと敵失で2点を先制、5回にも敵失で追加点。そして山井がわずか3安打しか許さず8回零封。9回は岩瀬に譲ったがほぼ完璧な内容で6勝目。広島は打線沈黙に加えてタイムリーエラーが二つ、完全に大竹を見殺しに。

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