走り書記

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2007年10月1日(月) 諦念

オリックス4-0西武
広島5-3中日
阪神9-7横浜

 オリックス先発陣の新星金子。今回も見事な快投を演じ、わずか4安打に抑えて完封、6連勝。三塁を踏ませず、全く危なげない投球だった。打線は4回に木元が先制打のあと、6,7回に追加点。5回降板の西口は11敗目。西武は借金が二桁になり、4位浮上もだいぶ厳しくなった。

 中日が広島に敗れ、巨人が優勝に王手。広島にリードされても食い下がった中日だったが、8回嶋が2点勝ち越しの3ベース。永川を攻めるも届かなかった。8回投げた長谷川が4勝目。中日は8回続投させた鈴木が誤算。残り試合数の壁は厚かったのか。
 遅ればせながら阪神がAクラス決定、これで両リーグともクライマックスシリーズ出場チームが決まった。序盤からリードしながら食い下がられ、ウィリアムスも藤川も失点とこのところのチーム状態そのままの苦しい展開だったが、9回の4点が決定打となり打ち勝った。今岡が5打点の活躍。

2007年10月2日(火) 待ちに待った時

日本ハム11−3楽天
ロッテ2−1西武
ソフトバンク2−1オリックス
横浜5−0阪神
巨人5x−4ヤクルト *巨人が5年ぶりリーグ優勝

 日本ハムが序盤から猛打で圧倒。初回いきなり打者一巡、6安打を浴びせて5点先制。その後も着々とリードを広げ、先発全員の21安打。計11点をもぎ取った。8番の飯山が4安打4打点。大量援護で八木は3失点も4勝目。楽天は岩隈が1回持たずにKOされ勝負にならず。
 完投涌井にロッテが競り勝った。3回に福浦の先制犠飛、7回に追いつかれたが、直後今江が勝ち越しのソロ。荻野・薮田がこれを守り1点差勝ち。小林宏は13勝目。涌井は完投も援護なく10敗目。西武の借金11は10年ぶり。
 初回の2点でソフトバンクが逃げ切り、連敗を4でストップ。ブキャナンの先制2ベースに内野ゴロで1点を加え、以降はスタンドリッジが粘りの投球。7回7安打を許したがあと一本を許さず7勝目を挙げた。オリックスは9回馬原から迎がソロを放ち、さらに連打したが最後まで一本足らず。

 新人高崎が快投でプロ初勝利。初回こそ四球を出したが、序盤の援護で立ち直り7回2安打無失点。打線は初回に先制し、2回は相手ミスに乗じて3点追加。6回にソロを放った金城が3安打3打点。阪神は野口が2安打しただけ、打てず守れずで完敗。
 予想外の幕切れ、逆転サヨナラで巨人が劇的にリーグ優勝を決めた。1点ビハインドのまま迎えた9回、満塁とするも二死。清水の打球はショートに飛んだが、宮本が思わぬ悪送球。二塁走者も生還し一気に逆転。阪神の強烈な追い上げ、一時は中日優勢となる激戦の終盤だったが粘り勝ったという印象。

2007年10月3日(水) 最近の日本ハムはくじ運も強い

高校生ドラフト開催。詳細を書くことはしませんが、「ビッグ3」と話題の選手、大阪桐蔭の中田は日本ハム、仙台育英の佐藤はヤクルト、成田の唐川はロッテが抽選の末交渉権獲得しました。ここ数年、日本ハムはことごとくくじに勝っていますね。

楽天5−1日本ハム
ロッテ7−5ソフトバンク
阪神3−0ヤクルト
横浜3−1巨人

 田中が完投で11勝目を挙げ、楽天の4位が決定。3回にフェルナンデスの2ベースなどで2点先制。1点差とされた7回には桝田のプロ初打点など3点を挙げ突き放した。田中は最後まで投げきり5安打1失点13奪三振。チーム浮上の立役者として象徴的な投球を見せた。
 リーグ2位、クライマックスシリーズでのホーム開催を賭けた戦い。ロッテが初回3点もソフトバンクが2本のソロなどで5回に同点。すぐにロッテも勝ち越したが、8回アダム、大村の連続タイムリーでソフトバンクが逆転。しかしその裏、ロッテは満塁からサブローが走者一掃。これでロッテの2位が決まり、パのすべての順位が確定した。

 完封リレーで阪神が快勝。2回に今岡が先制ソロを放ち、3回は桜井の2ベース、敵失などで2点を追加。投げては上園が7回を4安打に無失点に抑え8勝目を挙げた。二番手登板の久保田はこれが実に90試合目のマウンド。ヤクルトは4安打12三振に加えて大事なところで立て続けにエラー。
 1点リードのまま逃げ切りを図った巨人だったが継投失敗。初回に李のタイムリーで上げた1点を金刃が守り7回無失点。しかし8回替わった久保が、村田に逆転の3ランを浴びた。那須野も6回2安打1失点は充分な投球。巨人は2回以降パーフェクトに抑えられた。

2007年10月4日(木) 去る選手続々

ロッテ3−0楽天
中日3x−2広島
ヤクルト3−1横浜

 清水が今季初完封。はっきり言って今季は非常に誤算だった投手だが、楽天打線を4安打に封じ6回以降はノーヒット。何度も見られた大崩れが出なかった。一方の林はとうとういいところを見せられず。楽天の関川・吉田が引退試合。

 延長12回で繰り出した投手両軍で19人。プロ最多記録となった試合は中日がサヨナラ勝ち。11回に広島が暴投で勝ち越したが、中日は押し出しで追いつき、12回井端がサヨナラのタイムリー。それにしても細かい投手起用だった。
 無失点投球で増淵がプロ初勝利。8回途中で降板したが、ホームを許さぬ好投だった。初回にリグスのタイムリー、5回にガイエルの2ランで得点したヤクルトが逃げ切り勝ち。ラミレスが右打者としては史上初のシーズン200安打を達成した。横浜は9回に村田がトップタイとなるソロ。

2007年10月5日(金) パのレギュラーシーズン終了

西武6−2ソフトバンク
ロッテ1−0楽天
横浜5−0ヤクルト

 西武岸が完投こそ逃すも好投で田中と並ぶ11勝目。打線は暴投で先制後、GG佐藤の3打点などで6点。岸は9回に捉まりかけたが岩崎がリリーフして2失点まで。ソフトバンクは新垣が二つの暴投を上乗せし、リリーフ陣も乱調。打線も最後に意地は見せるも低調で、状態の悪いままクライマックスシリーズに。
 3回に挙げた1点を守りきり、ロッテが完封リレー。小野が5回を投げ、リリーフ3投手をつなぎ6安打に抑えた。小林雅は久しぶりのセーブ。楽天は中盤二度の満塁などチャンスは多々あったのだがあと一本が出ずじまい。朝井は1失点完投も援護なく8敗目。

 寺原が2安打完封の快投。横浜は初回押し出しで先制、しばらくは膠着したが、6回吉村の3ランで突き放し7回にも加点。寺原は一番のピンチは初回で、以降は危なげなく抑え12勝目。ヤクルトは完全に抑えられ完敗。

2007年10月6日(土) さらば佐々岡

中日8−1ヤクルト
広島10−1横浜

 平田が初回にプロ初安打の2点タイムリー、そして6回には中村紀が代打で、通算歴代2位タイとなる満塁弾。中日打線が大量点で圧勝。8安打8点というのは実に効率がいい。5回零封の中田が14勝目。ヤクルトは9安打を放つも、初回の満塁を逃すなどで9回に敵失で1点返したのみ。
 こちらも広島が大量点で圧勝。初回に嶋の3ランなどで5点、2回までに9安打7点。5回にも追加点を挙げ吉見をKO。大竹は7回を3安打に抑え9勝目。この試合の見せ場は9回、佐々岡が引退登板。その佐々岡から村田がリーグ単独トップとなる36号ソロ。引退投手から打つなんてという意見もありそうだが、こういうほうが個人的には好み。

2007年10月7日(日) さらば古田

横浜6−4中日
広島6−3ヤクルト

 毎回安打で6点を奪った横浜が勝利。勝ち越された4回、内川のタイムリーと敵失で逆転。1点差に迫られるも8回金城が2点タイムリーを放ち突き放した。先日に続いて高崎が2勝目を挙げ、クルーンは30セーブ。中日は前日初安打の平田が猛打賞も、守備が乱れて岩瀬も打たれてと不安の残るゲーム。
 古田兼任監督の引退試合。広島が初回に3点を先制し、5回新井が2ラン、7回廣瀬がソロと効果的に点を加えて勝利した。長谷川が5勝目。ヤクルトはガイエルがランニングに柵越えと2連発も及ばなかった。前日引退セレモニーの佐々岡が志願登板し、古田と対戦。

2007年10月8日(月) タレント頼りの野球の限界

パ・クライマックスシリーズ第1ステージ
ロッテ8−4ソフトバンク (ロッテ1勝)

 雨中の決戦は前半点の取り合い。ソフトバンクが3回3点を先行するも、その直後ロッテが足攻を絡めて同点に。続く4回的場のタイムリーが飛び出すも、その裏ロッテは逆転。斉藤和は3回に燃え尽きてしまったかのように、4回はスピードががた落ちしてしまった。リードを奪って以降は一方的ロッテペース。立ち直った渡辺俊の前にソフトバンクは5回以降走者一人も出せず。ロッテはリリーフ陣からも小刻みに点を重ね突き放した。渡辺完投でロッテが先勝。ソフトバンクはシーズン同様無策のままだった。

横浜5−4ヤクルト

 初回に4点取ったあと追加点を奪えず、ヤクルトに追いつかれた横浜だったが、8回同点直後に敵失で勝ち越し。負けててもおかしくない展開を制した。敗れたヤクルトの21年ぶり最下位が確定し、セのすべての順位が確定。ラミレスは初回のヒットでリーグ新記録の203安打。

2007年10月9日(火) やはり一方的に決着は付かず

パ・クライマックスリーズ第1ステージ
ソフトバンク8−3ロッテ (ロッテ1勝 ソフトバンク1勝)

 小林宏がシーズンでも見たことのないような乱調。これで勝負の大勢が決まった。立ち上がりから制球ままならず上ずり、ソフトバンクが速攻で初回2点。さらに2回も攻め立て、小林は早々にKO。満塁から打線のつながったソフトバンクは4点を追加し6点リード。3回守りからリズムを掴んだロッテは反撃して1点返すも、直後に松中のソロ、さらに5回にもブキャナンがソロを放ち、ソフトバンクがタイに持ち込んだ。シーズン終盤の不振が嘘のようにソフトバンクは15安打の猛攻。ロッテは先発の乱調がすべて。

ヤクルト4−3横浜

 遅ればせながらセもレギュラーシーズン終了。5安打のヤクルトが集中攻撃で10安打の横浜に勝った。4回にユウイチの2ラン、飯原の3ベースなどで4点。横浜も吉村のソロ、9回小池のタイムリーなどで1点差に迫るもそこまで。横浜はあと一歩で5割を逃した。村田の本塁打王、そして青木の首位打者が決定。

2007年10月10日(水) 順当な結果

パ・クライマックスシリーズ第1ステージ
ロッテ4−0ソフトバンク (ロッテ2勝 ソフトバンク1勝)

 ワンチャンスを一気に活かしたロッテが第2ステージに進出。5回までは成瀬、スタンドリッジともに二塁も踏ませぬ投手戦。しかし6回、スタンドリッジが突如乱れた。一死後制球を崩して3連続四球。このチャンスを逃すはずもなく、サブローが満塁一掃の3ベースで3点、そして里崎のスクイズで4点目。成瀬は最後まで投げきり5安打完封。ソフトバンクは前半はむしろ押し気味だったのだが、3度の先頭出塁をバント失敗、併殺などで潰し捉えきれず。戦術の大きな差を感じさせたまま散った。

2007年10月13日(土) 決戦の週末

パ・クライマックスシリーズ第2ステージ
日本ハム5−2ロッテ (日本ハム1勝)

 日本ハムが鮮やかな逆転劇。1点先制された直後の2回、下位打線から5連打の集中攻撃で一挙4点。早々に久保をKOした。3回ロッテも1点を返すが、5回金子誠が3ベースで1点追加。3回以外毎回の13安打を放ち、最後まで攻め続けた。ダルビッシュは序盤4安打2失点といまいちの立ち上がりながら、4回以降は1安打と完全に修正。最後まで投げぬき一人でゲームをまかなった。ロッテは後半清水をリリーフ投入も完敗。第1ステージ勝ち上がりの勢いをつなげることはできず。

セ・クライマックスシリーズ第1ステージ
中日7−0阪神 (中日1勝)

 いよいよ開幕のセ、蓋を開けてみれば中日が投打に圧倒して先勝。初回下柳の立ち上がりを捉え、森野が先制タイムリー、続くウッズが2ランで3点。そして投げては川上が5回まで走者を許さぬ抜群の出来。6回阪神初ヒットが出たが、その裏中日は井端のタイムリー、森野の3ランで一気に突き放した。川上は7回を2安打零封。その後中日は2イニングで6人の投手を送る仰天リレー。阪神は8,9回にチャンスをつくるも完封負け。立ち上がりでいきなりつまずき、中日に毎回走者を許してペースを握れぬままだった。

2007年10月14日(日) 3位チームはいずれも敗退

パ・クライマックスシリーズ第2ステージ
ロッテ8−1日本ハム (日本ハム1勝 ロッテ1勝)

 前日の第一戦と完全に裏返ったような展開の第二戦。初回に稲葉のタイムリーで先制した日本ハムに対し、ロッテが2回里崎の逆転2ラン、オーティズのソロ、さらに早川のタイムリーで一挙4点。このあとはロッテが一方的に突き放した。5回サブロー8回里崎9回早川がソロで計5ホーマー。先発小林宏が4回足を痛めて負傷降板も、後続投手がしっかりと抑えて1勝同士のタイに。日本ハムは武田勝が早々にKOされ、打線も4安打で完敗。3回6回とチャンスはあったが…。

セ・クライマックスシリーズ第1ステージ
中日5−3阪神 (中日2勝)

 中日が初回いきなり5点。上園の立ち上がりを攻め立て、満塁から中村紀が先制2点タイムリー、続く李が3ラン。この点を最後まで守りきった。先発中田が5回1失点。小笠原のあと、岡本が捉まって迫られるも岩瀬が最後は振りきった。連勝した中日が第2ステージに進出。阪神は二戦続けて初回に失点であまりにも苦しい展開。2点差までには迫ったが、得意の形に持ち込めないまま敗退。結局シーズン終盤の不振を払拭できないままだったという印象。

2007年10月15日(月) もはやおなじみの集中打

パ・クライマックスシリーズ第2ステージ
日本ハム7−0ロッテ (日本ハム2勝 ロッテ1勝)

 グリンと渡辺俊の投げ合いで前半は展開。4回満塁から内野ゴロの間に日本ハムが先制。ロッテも6,7回とチャンスをつくるが、相手好守などもあって攻めきれず。一気に形勢が傾いたのは7回。二死から稲田、森本の連続2ベースで追加点、さらに替わった藤田、久保に3連打、死球を挟み工藤が3ベース。5連打を含む6安打、お得意の一気の集中打で6点を挙げ完全に突き放した。グリンから武田久、マイケルとつないで完封リレー。完勝の日本ハムがシリーズ進出に王手。ロッテは4番から8番までがノーヒット。

2007年10月16日(火) 1点のせめぎあい

パ・クライマックスシリーズ第2ステージ
ロッテ5−1日本ハム (日本ハム2勝 ロッテ2勝)

 第4戦は接戦。珍しく日本ハムが拙攻で、4回までに小野から6安打しながら無得点。5回田中賢の犠飛でようやく1点を先取したが、直後の6回、里崎が逆転の2ラン。このあとは互いに走者を出しながら点を奪えず9回に。日本ハムはマイケルを投入したがこれが裏目。ロッテが怒涛の5連打を浴びせて一挙3点追加。これで突き放した。2勝同士のタイとなり、最終決戦へ。日本ハムは11安打放って1点止まり。マイケルが手ひどく打ち込まれたのも気になるところ。

2007年10月18日(木) 明暗

パ・クライマックスシリーズ第2ステージ
日本ハム6−2ロッテ (日本ハム3勝 ロッテ2勝)

 ダルビッシュと成瀬、両エース激突となった最終決戦を日本ハムが制し、日本シリーズへの進出が決定。3回セギノールが難しい球をバックスクリーンに運び先制3ラン。4回鶴岡の2ベースで加点し成瀬をKO。ロッテは小林宏を投入したが5安打を浴びてしまい2失点。一方のダルビッシュは1失点で収め、グリン、マイケルとつないで日本ハムが完勝した。ロッテは大一番で成瀬が今季最短のKO。2勝を挙げたダルビッシュがMVPに。

セ・クライマックスシリーズ第2ステージ
中日5−2巨人 (中日1勝)

 中日の先発は予想を覆して小笠原。初回お互いに満塁のチャンスを逃す立ち上がり。中日は3回連続の満塁機、三度目の正直で3回に谷繁のタイムリーで2点先制。続く4回にウッズが2ランを放ち4点リード。追う巨人も5回谷のソロ、6回にも1点を返し2点差としたが、7回井端のタイムリーで中日が突き放し逃げ切り先勝。小笠原は5回1失点、その後は細かく投手をつなぎ最後は岩瀬で締めた。巨人は満を持したはずの内海が打たれ、失策も目立った。

2007年10月19日(金) 崖っぷち

セ・クライマックスシリーズ第2ステージ
中日7-4巨人 (中日2勝)

 初回3連打で先制した巨人に対し、直後中日は4連打で同点。そして4回、2回と同様8番谷繁からの連打で勝ち越し。この下位打線に打たれたのが巨人に痛手となった。7回は中村紀が送った後李が3ベース、そしてまた谷繁がタイムリーで3点追加。2回以降川上に抑えられていた巨人は7回ホリンズの3ランで俄然反撃ムードとなったが、上原が9仮に痛恨の被弾。終始ペースを握ったままの中日が連勝で日本シリーズ進出に王手をかけた。後がなくなった巨人、8,9番に6安打されてしまってはやはり厳しい。

2007年10月20日(土) 駆け抜ける嵐

セ・クライマックスシリーズ第2ステージ
中日4-2巨人 (中日3勝)

 中日が怒涛のクライマックス全勝。先手を取ったのはまた巨人。二岡のソロで2回に先制。高橋尚も3回をパーフェクトに抑えて今度こそはと思わせたが、4回中日は死球を契機にチャンスをつくり、ウッズが逆転の3ラン。直後小笠原のタイムリーで巨人も詰め寄るが、中田が圧巻の奪三振ショーで同点までは許さない。7回には谷繁がソロを放ち2点差。6回以降毎回ヒットを放ちながら追いつけない巨人は9回先頭大道がヒットで出塁、望みをつなぐも代走古城がレフトフライで飛び出す痛恨のボーンヘッド。11奪三振の中田、2奪三振の岩瀬で締めた中日が2位からの日本シリーズ進出を決めた。巨人は最後まで浮き足立ったまま終わってしまった。

2007年10月27日(土) 熱投、激闘

日本シリーズ
日本ハム3-1中日 (日本ハム1勝)

 川上に初回の落とし穴。四球二つで走者をためたあと、セギノールに痛恨の3ラン被弾。圧巻はダルビッシュの投球。自己最速タイの154キロをマークするなど、立ち上がりから気合満点迫力満点のマウンド。一方いきなりつまずいた川上も、2回以降しっかり立ち直り0を重ねる。ダルビッシュが奪三振ショーなら川上は2回からパーフェクト投球。投手戦で進んだ6回、中日は1,2番で絶好のチャンス。森野の犠飛で1点を返したが、続くウッズが併殺打。ここが最大の山場だった。一時バテも見せていたダルビッシュだが最後まで投げきり、シリーズタイ記録の13奪三振完投勝利。川上はわずか2安打、しかしセギノールへの一球に泣いた。

2007年10月28日(日) 大きな大きな自滅

日本シリーズ
中日8-1日本ハム (日本ハム1勝 中日1勝)

 相手投手の「自滅」に乗じて中日が大勝。初回連打のあと森野の犠飛で先制。そのあとちょっと膠着しかけたが、4回グリンが豹変。3連続四球で満塁とし、中村紀が2点2ベース。悪い癖の出たグリンはここで降板。しかし替わった吉川も8,9番に連続四球を与えて押し出し。中日はこの回5四球を貰った。こうなればもう中日の一方的ペースで、6回に李、7回に森野がいずれも2ランを放ち大差に。日本ハムは4回にセギノールのソロが出たが、その1点のみ。4安打に封じられて完敗となった。貧打はシーズン中から変わらない状態だが、得点源である1,2,3番が2試合で1安打というのは不安なところ。成績タイとなって舞台は名古屋へ。

昨日は長いこと閲覧不可、ほぼ一日cgiが動かない状態でした。サーバのメンテナンスだったようで、ご迷惑をおかけしました。

2007年10月30日(火) 猛打ラッシュ

日本シリーズ
中日9-1日本ハム (日本ハム1勝 中日2勝)

 開始早々、中日がとてつもない猛攻でいきなり大量点を奪った。四死球の走者を置いてウッズが先制タイムリーを放つと、なんとシリーズ新記録の7打数連続安打。いきなりの大量7点。こうなれば圧倒的優位は揺るがず、朝倉はヒットを許しながらも粘って1失点。3回以降はゲームが膠着し、中日が初回のリードを保ったまま大勝、1勝リード。日本ハムは武田勝が一死しか取れず、急遽登板のスウィーニーも一死のみ、初回で3投手をつぎ込む異常事態。こうなってしまっては日本ハムの得点力ではいかんともしがたい。武田勝は夏以降の不調ここに極まったという印象。9安打放ったが稲葉は依然沈黙。

2007年10月31日(水) 一気の王手、昨年の逆パターン

日本シリーズ
中日4-2日本ハム (日本ハム1勝 中日3勝)

 中日が3試合連続初回に先制点。若い吉川の立ち上がりを捉え、相手エラーと内野ゴロで2点。今回は日本ハムも食いつき、4回金子誠の2ベース、5回押し出し四球で同点。しかしその裏吉川の暴投で勝ち越し、7回には中村紀がタイムリー。5安打ながらも相手ミスに乗じて点を奪い接戦を制した。リリーフ4投手も1安打に封じる投球。一つ負けたあと3連勝で日本一に王手。日本ハムはチーム全体のリズムが狂った感で、相手より多い7安打、6四球を貰いながら2点のみ。このシリーズはここまですべて初回に点が入っている。劣勢の日本ハムとしてはなんとしても先に点をやりたくないところだが。

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