走り書記

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2008年2月11日(月) まとまりのない長文

本更新に集中するあまり、ここのことをすっかり忘れてました。
もうとっくにキャンプインし、あと二週間足らずでオープン戦開始、パの開幕にも一月ちょいです。

・パウエル問題、その後

 実はこの騒動が起こったときに個人的に想定した着地点が三通りあって、2月4日にパ会長の出した「ソフトバンク入り、3ヶ月の出場停止」勧告はその一つとほぼ同じものでした(残る二つはオリックス入団とパウエル失格処分)。だから予想内ではあったのですが、いくらなんでも拙速に過ぎます。そもそも「二重契約」として「現時点では双方の申請を受理しない」としたのは解決のための時間作りでもあったはず。なのに事情聴取もそこそこにわずか五日程度でこの勧告を出すのは早すぎる。もっと協議を重ねて、どうにも出口が見えないという段階で出すべきものだったのでは。パウエル側の事情聴取も電話で一度だけでは全然足りないでしょう。
 それと同時に「三方一両損」の喩えはあまりにお粗末過ぎ。ご当人は上手いことでも仰ったつもりなのか知れませんが、いたずらにオリックス側を激昂させただけ。これはさすがに呆れてしまいました。
 この直後来日したパウエルが会見を開きましたが、この内容は全く役に立たないでしょう。20日前後に交渉決裂を伝えたと言うが、オリックスにサイン入りの契約書が「ファックスで」届いたのが22日。郵送ではなくファックスでという、ここに大きな矛盾があります。パウエル側は「ビザ等の取得申請のためのものと言われた」と主張していますが、普通断るつもりの球団に何がしかの事務手続きを依頼しますか? リーグは「話が平行線」というだけでなく、この辻褄の合わない事実関係をきちんと調査すべきなんではないでしょうか。
 話がこじれている上に不用意な解決案を場当たり的に出したために、一層混迷してしまいました。一番すっきりするのは一年限定でも失格処分にすることかも…。これはこれで揉めるでしょうが、現状では結局ゴネ得になるだけですし。

長くなりましたが、今回はこの辺で。

2008年2月27日(水) パウエル問題決着?

パ会長の勧告を白紙撤回させた根來コミッショナー代行からの回答が本日発表。
結果「両球団からの登録申請を却下差し戻し、再申請分を通常形態で受付」というもの。
いまさらパウエルがオリックスと契約するはずもなく、事実上ソフトバンク入りが決定という形に。

…何だか一番大甘な決着じゃないでしょうか。要は勧告案から出場停止を引いただけで、ほぼパウエル側の言い分どおり。現実的といえばそうなのかもしれないですが…。
それよりも一番気になっていた「双方の言い分の食い違い」を糺すことはなく、またその意思もなかったようです。これが残念でなりません。

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