走り書記

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2008年5月1日(木) “ツキ”は果たして変わったか?

広島6-0巨人
中日2-1横浜
ヤクルト2-0阪神
日本ハム6-1ロッテ
西武5x-4ソフトバンク
オリックス6-1楽天

 前日毎回安打の広島がまた打線好調。初回先制のあと4回赤松が3戦連発となる3ラン。7回まで毎回を続け、2試合16イニング連続安打。ルイスのほうは5回まで2安打投球。6,7回に捉まりかけたがしのぎ、無四球完封勝利となった。16安打と6安打では勝負にならずか。
 那須野が無失点に抑えるも、一ヶ月ぶり先発の川上が5回まで1安打投球。投手戦の均衡を破ったのは6回ウッズ。先制のソロを放ち、この回中日がもう1点追加。後半横浜も反撃に転じたが1点返したのみ。川上は7回無失点で今季初勝利。横浜は終盤チャンスの連続だったのだが。
 こちらも館山と今季初登板のボーグルソンで無得点のまま推移。2回の満塁機を逃していたヤクルトだったが、6回先頭四球を足がかりに川島慶の2ベースとガイエルの犠飛で2点先取。これがヤクルトがヒットを放った唯一の回だった。館山が7回無失点で自身の連敗を9でついに止めた。阪神はわずか1安打で今季初のカード負け越し。

 稲葉が勢いづき、日本ハム打線も活気付いてきた。初回稲葉のタイムリーなどで2点先制、追加点はまたも稲葉で、6回犠飛に7回3ラン。一人で5打点マーク。ロッテは吉川に散発に抑えられ、9回1点を返して完封を逃れるのがやっと。4連敗、ホームで3タテを食らってしまった。
 西武打線恐るべし。先行される展開も食らいつき、7回に同点に。9回勝ち越しを許すが、その裏二死無走者からボカチカの4本目のヒットを口火に4連打。無失点だったホールトンを一気に攻め立て逆転サヨナラ勝ち。粘って完投の涌井が勝利投手となった。ソフトバンクは逃げ切り失敗だが、先頭を6度も出して4点では攻め下手過ぎる。
 調整期間を経た一場だったが、結局同じ事を繰り返してしまった。序盤こそ四球を出しながらも0に抑えたが、中盤に入ると一気に捉まり5回持たずにKO。4,5回に6点を挙げたオリックスが快勝。投げては小松が7回をエラーによる1失点のみで今季負けなしの3連勝。

2008年5月2日(金) デビュー戦

日本ハム5-1楽天
西武5-0ロッテ
ソフトバンク13-0オリックス

 待望のプロ初登板多田野がすばらしい投球。7回をわずか1安打無四球と完璧な内容で無失点デビュー、見事プロ初勝利。打線も早々に稲葉のタイムリーで援護し、5回にはクリーンアップ3連長打で追加点。どうしても敵地で勝てない楽天は岩隈がまさかの5失点KO。打線も完封を逃れるのがやっとだった。
 西武打線がまたも長打力を見せ付けた。4回GG佐藤が先制の2ラン、そして終盤7,8回に加点し完勝。ホームランこそ1本だったが、8安打中6本が長打だった。投げては岸がわずか2安打に封じる快投で完封勝利。ロッテは清水を援護できず打線が沈黙で5連敗。
 あれだけ苦しんでいた得点も、取れるときはこうもあっさり取れてしまう。ソフトバンクが速攻で先手を取り、中盤一気に打線爆発。4〜6回に9安打集中で10得点、計13点を挙げ大勝。杉内も8回12三振を奪う快投で無失点勝利。オリックスはいいところなく完敗、初登板のオルティズは素直すぎるか?

2008年5月3日(土) 唐川颯爽

巨人5-0ヤクルト
阪神9-1中日
広島4-3横浜
日本ハム12-5楽天
ロッテ10-1西武
ソフトバンク6-4オリックス

 双方無得点の9回に、というよりも、村中がノーヒットノーランを目前に、巨人打線が一気の集中打。亀井が初ヒットを放ち、二死から大道が代打2点2ベース。さらに阿部が3ランを放ち一挙5点。土壇場で舞台を大きくひっくり返した。村中はあと一歩、つないだ五十嵐が壊してしまったのも痛かった。
 序盤から阪神が圧倒。初回新井の2ランで先制し、中盤にも平野の3ランなどで加点、計16安打を浴びせた。後半は走者が出る割にという展開だったが、9回満塁押し出しなどで追加点を挙げ大勝。投げては安藤がウッズのソロ1点のみに抑えきった。中日は投手陣が16被安打に加え6四死球と崩壊。
 ベテラン高橋が投げて打っての大活躍。立ち上がりから4イニング連続先頭出塁の苦しい内容ながらも0に抑え、5回には7年ぶりとなる2ランを自ら放ち先制。6回無失点投球で4連勝に加え26イニング連続無失点。横浜はリリーフ陣を攻めて1点差に詰め寄ったが、やはり前半の拙攻が痛かった。

 どうしちゃったのかと思うほど好調の日本ハム打線。今回はまた先制打点の稲葉ではなくその前の3人。森本3安打、工藤4安打3打点、田中3安打3打点で1番から3番で10安打6打点。負傷降板藤井のあとを受けた坂元が移籍初勝利。楽天は登板した投手が一人も0に抑えられず大敗、ビジター勝率が2割に。
 前回初登板に続き、唐川がまたも見事な投球。好調西武打線を4回パーフェクト、10三振を奪い3安打1失点の堂々たる投球。打線も初回にズレータの3ランなどで5点を挙げ援護。7回にも打線がつながり10点を挙げ連敗ストップ。プロ初完投の唐川に対し、西口は立ち上がりからボロボロで昨年から5連敗に。
 序盤の速攻でソフトバンクが金子を攻略。2イニング続けて松中・小久保の連続タイムリーが飛び出し5点。その後は追加点がなかなかなく、大場も調子いまいちで2被弾で2点差とされたが、継投で逃げ切り久々のカード勝ち越し。オリックスは先発の足並みがなかなか揃いきれない。

2008年5月4日(日) 横浜の苦悩は続く

巨人7-2ヤクルト
中日3x-2阪神
広島8-6横浜
楽天7-1日本ハム
西武4-0ロッテ
ソフトバンク7-3オリックス

 3点取ってもすぐに2点返された巨人だったが、中盤以降小刻みに得点し突き放した。5回に小笠原がソロ、6回以降は7安打を放ち計3点追加。今季初先発の野間口は失点のタイミングは悪かったが5回2失点で今季初勝利。復帰登板のヤクルト川島はまずまずだったが前日に続いて継投失敗。
 中日が終盤に追いつき、延長サヨナラ勝ち。7回までは再三のチャンスを潰し劣勢だったが、8回中村紀が同点2ベース。そして10回李が藤川からソロホームランを放った。勝ち負け関係なかったが吉見は7回2失点と安定投球。阪神は勝ちパターンを崩されてのまさかの敗戦。
 勝ちパターンをつくりきれないのが横浜。2点リードの終盤に1点ずつ加えて突き放し、展開としては有利だったはずが…。8回川村が一死も取れず満塁にし、替わった木塚も二人を返し、さらに寺原が3連打を浴びる悪夢の展開。広島は打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げ大逆転勝利。岸本が幸運なプロ初勝利。

 好調日本ハム打線を止めたのは田中。6回を2安打、完封目前で1点を失ったが見事に抑え込んだ。序盤拙攻気味だった打線も4回3連打で2点追加、8回にはリックの3ランなどで4点追加し快勝。日本ハムは打線も抑えられたが、グリンが6四球を出す乱調。全体で12安打8四球と投手が冴えず。
 一度止まった西武打線だがすぐに復調。中盤にGG佐藤の2ラン、ボカチカのソロなどで4点を挙げ快勝。投げては帆足が散発3安打に抑える快投で完封、今季3連勝。それにしてもロッテは小林宏の状態が上がってこないことが心配。5回8安打2四球と今回もフラフラ。打線も沈黙で完敗。
 和田の状態不安定なところを攻めて、オリックスが3回まで1点ずつ得点。非常にいい展開だったのだが、中盤近藤が捉まった。ソフトバンクは4回に1点返し、5回1点差としたあと松中が逆転2ラン、さらに小久保が二者連続のソロ。7回にも2点追加し3連勝。結局オリックスは後半ノーヒットと無抵抗になり3連敗。

2008年5月5日(月) 天候不順の連休

巨人6-4ヤクルト
阪神10-4中日
横浜6-5広島
西武8-6日本ハム
ソフトバンク7-5楽天
オリックス6-3ロッテ

 ここに来て巨人が集中打を見せるようになってきた。2点先行された中盤、ラミレスのソロで4回に1点を返し、続く5回一気に石川を攻略。5者連続出塁など5安打で一挙5点。その後のヤクルトの反撃を振り切って3連勝とした。ヤクルトもチャンスは確実に活かしていたが、石川の6失点KOは大誤算。
 このところ調子の良かった中田がまさかの背信投球。阪神が開始早々の猛攻を見せ、初回無死からなんと7連続出塁。いきなり7点を奪い、3回にも2点追加で中田をKO。この点差なら逃げ切るのも容易だった。中日も4点は返したが失点が大きすぎ。杉山・能見とつないだ阪神が眼下の中日に勝ち越し。
 また前日と似たような展開で悪夢もよぎったが、今度は横浜逃げ切り成功。初回5得点のリードを保っていたが7回またリリーフ陣が捉まり1点差に。しかし横山が断ち切り、最後は寺原が抑えた。小山田が移籍初勝利。逆転の目もあった広島だったが、結局は6失点KOの長谷川が痛かった。

 恐怖の西武打線炸裂。前半は日本ハムペースで一時は6点リード。しかし5回細川の満塁弾から流れは大きく変わる。6回中島のソロで1点差とし、8回ブラゼルが同点打、続くGG佐藤が勝ち越しの2ラン。後半は3ホーマーの一方的西武ペースで逆転勝利。日本ハムは武田久でも止められなかった。
 前半濃霧、終盤強雨と悪天候の中、もつれにもつれた総力戦。序盤点の取り合いは楽天が初出場横川の2連続タイムリーで2度逆転。早めの継投が功を奏し9回まで進めたが、川アが逆転タイムリー。しかし楽天もすぐ追いつき延長へ。11回決めたのは途中出場の大村だった。4連勝でソフトバンクは5割復帰。
 2年目の来日初登板先発の呉が1失点の好投。しかしロッテはリリーフ陣が大誤算だった。8回オリックスは下位からの連打でチャンスをつくり、下山が逆転の3ラン。さらに攻めたてこの回一挙5点。土壇場でひっくり返し連敗ストップ、8回まで粘っていた岸田が今季初勝利。

2008年5月6日(火) 依然勝率7割

阪神8-4巨人
中日1-1広島
横浜2-1ヤクルト
西武3-1日本ハム
ソフトバンク8-4楽天
オリックス3-1ロッテ

 前半点の取り合い、4回阪神が一挙5得点も巨人もゴンザレスの2ランなどで2点差。勝負を分ける「次の1点」は阪神だった。7回2本のタイムリーで2点を追加しこれで勝負あり。一ヶ月経過でいまだ高い勝率を維持。巨人は高橋尚が早々にKOされ、後半打線がつながらなかった。
 初回に1点ずつ取り合い、その後ひたすら0行進というあまりなさそうな形で引き分け(33年ぶりだとか)。両軍合計13投手を送った投手戦というよりは残塁合戦。広島は8回まで毎回走者の13残塁、中日も負けずに11残塁。双方ともに最後まで決め手を欠いたままだった。
 好投がなかなか自身の勝ちにならないウッド。今回も7回4安打1失点ながら味方の援護ないまま降板。しかし横浜は8回に石井のタイムリーで追いつき、ここでリオスが牽制悪送球。逆転で今季初(!)の連勝。リオスは土壇場で自らのミスで勝ちをふいにしてしまった。

 プロ初登板ダースは長いリーチからの捉えどころのない投球で5回1失点。4回に日本ハムが追いついてからは日本ハム継投と石井一の我慢比べの様相に。9回日本ハムがチャンスを逃すと、その裏西武はボカチカがサヨナラの2ラン。石井の完投が実った。2位のチームを叩いて西武が首位固め。
 にわかに打線が活気付いてきたソフトバンク。大隣が立ち上がりの悪さを見せて初回3点を失ったが、3回小斉のプロ初ホームランに続き、松中が逆転の3ランを放ち4点。その後6,8回に2点ずつ加えて楽天を振り切り5連勝とした。大隣は2回以降は立ち直り自身の連敗ストップ。楽天はホームで手痛い連敗。
 3回に西岡のソロでロッテが先行したが、4回オリックスが濱中の2ランで逆転。そのままリードを保ち連勝。先発山本が7回1失点の好投で、山口・加藤もぴしゃりと抑え安定した継投を見せた。成瀬で落としたロッテはここに来てチーム状態急落。唐川以外で勝てなくなってしまった。

2008年5月7日(水) 逆転の嵐

阪神5-4巨人
中日10-3広島
ヤクルト2-1横浜
西武4x-3日本ハム
楽天9-7ソフトバンク
オリックス7x-6ロッテ

 阪神が競り合いを制して3連勝。2回に鳥谷・矢野の連続ホームランで逆転し金本のソロで2点差としたが、7回能見を攻めた巨人が同点に。しかし直後の8回にクリーンアップ3連打で勝ち越しに成功、江草・藤川とつないで振り切った。巨人は逆転されたあと前半に無死満塁を逃すなど拙攻が目立った。
 中日が要所で突き放し圧勝。乱調の大竹を攻めて3回に3点。6回に2点追加し、8回は一挙5点で二桁得点とした。山本昌も6回を2安打無失点の快投を見せ、自身の連敗を7でストップ、実に一年ぶりの勝利。広島は大竹が5四球の乱調で3回降板。後半の失点もかさんだ。
 4回に村田が先制弾を放ち、那須野が6回無失点投球。しかしヤクルトが一発で逆転した。7回畠山が2ラン。その後もう1点取るチャンスを潰し嫌な展開でもあったが、リリーフ陣が0に抑えきった。増淵のプロ3勝はすべて横浜戦。横浜はやはり5安打ではきつかった。

 完投ダルビッシュにも西武打線が強さを見せた。日本ハムのリードを2本のソロアーチで追いかけ、7回ついに同点に。そして9回二死満塁から片岡がサヨナラのタイムリー。2試合連続のサヨナラ勝ちで4連勝、2位に5ゲーム差をつけた。日本ハムは6回一死二三塁の絶好機を逃し、以降は押され通しに。
 今度も一場は全くダメで、いきなり被弾し2回早々にKO。中一日登板の朝井も攻めてソフトバンクが3回までに7点。しかしその後追加点がなかったことが響いた。パウエルのもグダグダで小刻みに失点し、そして6回楽天打線が一気に爆発。打者一巡7安打集中で一挙6点を挙げ大逆転勝利。朝井も途中から立ち直って最後は有銘がプロ初セーブ。
 パ3試合はすべて逆転。ロッテが小松をKOし一時5点をリード。しかし6回からオリックスが猛反撃開始。リリーフ陣を攻め立て7回3点、8回には同点とし延長へ。そして10回大引がサヨナラタイムリーを放ち逆転で3連勝。ロッテのほうはこの展開で勝てないのは痛すぎる。

2008年5月8日(木) 5安打でも残塁10

巨人6‐5阪神
中日7‐0広島
ヤクルト5-3横浜

 前半阪神ペースの試合を、巨人が後半に逆転。5回に一挙4点で阪神が逆転したが、6回ゴンザレスのタイムリーで巨人が追い上げ、8回ラミレスが久保田から逆転2ラン。巨人は前半3投手が8安打4四球だったが山口が2回4奪三振の好投を見せた。阪神ボーグルソンはなまじ4,5回をピシャリと抑えていたために替え時が遅れたか。
 上位球団が初回いきなり4点では下位球団は厳しい。中日は初回宮崎の制球難につけこみ、和田・李のタイムリーで4点。6回には李が2ラン、7回にも加点と中押しダメ押しも万全の理想的な試合展開。投げては川上が8回無失点投球。広島は出端をくじかれ見せ場なく終わった。
 一度は追いついた横浜だったが…。2番手小山田が7回突如制球を乱し、ヤクルトはすべて四死球で一死満塁に。ここで代打ユウイチが走者一掃の2ベースを放ち3点勝ち越し。最後林が失点したが3連勝。横浜は先発佐藤の4死球、1試合5死球いずれもリーグタイ記録。計10四死球ではどうにもならない。

2008年5月9日(金) ロッテ緊急事態

中日7-4巨人
横浜6-2阪神
ヤクルト1-0広島
楽天11-4ロッテ
西武3-2オリックス

 先行したのは巨人だったが内海が中盤大崩れ。中日は4回4連打で一度追いつき、1点勝ち越された5回に和田が2打席連続となるタイムリーで逆転、さらに中村紀が2ランで4点。この二人でこの試合6打点の活躍。逆転されて以降の巨人は小笠原のソロのみで、後半はすっかりおとなしくなってしまった。
 阪神がついに今季初の連敗。立ち上がりから不安定な安藤から横浜は3回に村田の3ランで先制。6回に1点、9回にはビグビーの代打2ランで突き放した。三浦は6回で降板したが2安打8奪三振1失点の快投。阪神は3投手すべて失点で打線も4安打10三振ではさすがになす術なし。
 広島高橋の連続無失点は29でストップも、失点はそのガイエルのソロのみ。しかしそれ以上に村中が広島打線を封じた。8回途中まで4四球はあったものの3安打無失点。松岡・林とつないでヤクルトが完封リレーで虎の子の1点を守りきった。広島は結局3安打のみで高橋を援護できず。

 初回先制した楽天が中盤打線爆発で大勝。4,5回はいずれも下位打線の連打で小野をKOし、6回にも2点追加で二桁得点。ロッテも6回に二死からの5連打で3点を返したがあまりにも失点が大きすぎた。それ以上にロッテは橋本が初回故障で交代、田中雅の骨折も判明し捕手3人が故障という異常事態発生。また唐川勝利の後5連敗。
 初登板の前回とは違い、オルティズはまとまった投球。7回を5安打2失点なら充分合格点。ただ岸のほうがオリックスを完璧に封じた。7回をわずか1安打無失点。8回オリックスはリリーフからカブレラが2ランを放ったが、直前にそのカブレラの失策で1点与えたことが痛かった。西武5連勝でますます独走態勢。

2008年5月10日(土) 冷たい雨に中止多数

巨人5-4中日
ソフトバンク1-0日本ハム

 先発全員、毎回の13安打、の割には随分苦しい展開。前半に巨人が4点リードしたが、5回から中日が反撃。6回に1点差とすると8回デラロサの代打ソロで同点に。幾度のチャンスを潰してきた巨人だったが、その裏にラミレスが勝ち越し打を放ちどうにか競り勝った。中日投手陣は13安打に加えて7四死球は多すぎた。

 藤井が移籍後では一番とも言える投球。初回やや制球乱れて1点を許したが、徐々に調子を上げて12奪三振の力投。しかし対する杉内はそれ以上に危なげがなかった。スミ1で勝つケースはあまりないのだが、6回以降は無安打の完璧な投球で無四球完封勝利。それにしても慣れない土のグラウンドで内野守備の不安定さも目立った。

2008年5月11日(日) 西武打線未だ止まらず

巨人9-3中日
阪神3-1横浜
広島2-1ヤクルト
日本ハム4-3ソフトバンク
ロッテ6-1楽天
西武9-0オリックス

 3回に中日が逆転したが、それ以外は一方的に巨人ペース。5回に追いつくと6回は小笠原のソロを契機に3点、7回にも3点追加。グライシンガーは3回以外は順調で、後続の投手と共に5回以降はパーフェクト。中日は4安打に抑えられた以上に中田が前回に続くKOで完敗。
 両軍共に5回まで毎回安打、その割にお互い点の入らなかった試合。阪神が序盤のリードを最後まで守りきった。初回野選で先制し3回2点を追加。岩田は毎回の7安打を浴びるも1失点にとどめ、4投手のリレーはほぼ完璧。横浜は4度先頭出塁し8安打放って犠飛の1点では寂しかった。
 プロ初先発の篠田が1失点の好投。広島は2回に栗原、4回にシーボルがそれぞれソロを放ち、1点のリードを守りきって連敗を止めた。追加点を取れそうで取れなかったがリリーフ陣が粘りきった。ヤクルトも追いつくチャンスはあるにはあったが、上位打線が沈黙で打線がつながりきれなかった。

 日本ハムが連敗を5でストップ。小田の3ランで3点先行も中盤にスィーニーが捉まり同点。しかし7回二死からヒットの三木が立て続けの相手ミスで三塁に進み、森本がタイムリーで勝ち越し。ソフトバンクは牽制をそらし、次に暴投とただ同然で決勝点を与えてしまった。大場は投げるごとに内容が低下中。
 序盤から投打に西武が圧倒。初回から中島の2ランで先制し、その後も着々と追加点。2番手川越も捉えて大差をつけた。帆足も中軸をノーヒットなど危なげない投球で5安打完封、開幕から4連勝。オリックスは金子が実質KOの上に危険球退場。打線も沈黙で全く見せ場なし。
 チームの危機に清水が見事な投球。6回まで1安打、打者18人に抑える完璧な内容。終盤少し疲れたか5安打を浴び完封も逃したが、完投でチームの連敗を止めた。打線も中盤に下位の連打などで突き放し14安打6点の援護。楽天は田中が10安打を浴び5回途中KO。打線も沈黙で完敗。

2008年5月13日(火) 破竹の唐川

横浜4x-3巨人
ヤクルト4-1中日
広島9-3阪神
ロッテ8-2日本ハム
ソフトバンク4-2西武
オリックス8-2楽天

 6回まで完全沈黙だった横浜が終盤見事にひっくり返した。わずか2安打に抑えられていたが、7回村田の2ランで反撃開始。9回クルーンから同点にすると、もう押せ押せで延長10回仁志のタイムリーでサヨナラ勝ち。なぜかウッドの投げてる間は援護がない。これで逃げ切れなかった巨人は少し痛い。
 先制した中日だったが、その直後すぐに、ガイエルの2ベースなどでヤクルトが逆転。8回にダメ押しの1点を挙げ、そのまま最後まで押し切った。川島亮は5回で8安打浴びながら1失点で復帰後今季初勝利。中日は4回に乱れた朝倉よりも、前半大拙攻の打線が誤算。
 今季入団の新外国人投手同士の先発は明暗くっきり。ルイスが相変わらずの安定感で7回無失点に対し、アッチソンは立ち上がりから不安定そのもの。2回にルイス自らが先制打を放ち、5回3連打などで3点追加。広島は8回にも6安打集中の4得点で、計16安打で圧勝した。阪神は終盤に金本の通算400号などで3点取ったが遅きに失した。

 唐川の勢いとどまるところを知らず。完璧な投球で4回までパーフェクト。これに打線も応え、2回に早川のソロで先制すると5回には一挙5点追加。唐川は初ヒットを稲葉に一発で許したが、8回を4安打9奪三振2失点の快投でデビューから3連勝。一方のグリンは勝てないうちに内容がおかしくなってきた。
 和田は毎回のように先頭を出す苦しい投球。これを活かして西武は前半2本の犠飛でリードしたが、しかしもう1点が取れなかった。5回ソフトバンクが松田の一発などで石井一を捉え追いつくと、ここからは押せ押せに。6回に相手野選で勝ち越し、8回にももう1点追加して勝利。西武は毎回安打を放ち7度が先頭出塁だったが2点で終わった。
 1点を争う接戦だったはずが、7回突然楽天が大きく乱れた。なんとこの回3つのエラーと暴投で自滅。さらに北川の2ベースでオリックスが一挙5点で逆転。ここからは一方的になり、8,9回にも得点したオリックスが大差をつけた。初回失点のあと立ち直った近藤が一ヶ月ぶりの勝利。楽天はあまりにもだらしない負け方をしてしまった。

2008年5月14日(水) 長谷部初登板はわずか4球

横浜5-2巨人
中日4-1ヤクルト
阪神4-2広島
日本ハム4x-3ロッテ
西武11-4ソフトバンク

 2回の攻防でゲームが決した。谷のタイムリー2ベースで巨人が先制したが、直後横浜は満塁とし、仁志から3者連続タイムリーで一挙5点。先発那須野以下5投手のリレーで巨人の攻撃をしのぎ連勝。巨人は久々先発の金刃が2回持たずKOされ、打線も10残塁の拙攻。
 今季の山本昌はいい形になりそう? 6回途中まで出6安打と苦しい投球ではあったが、暴投による1失点のみに抑えて2勝目。4回に先制した中日はその後3本のソロホームランで加点。ヤクルトはチャンスを逃しすぎた。敗れたとはいえリオスは開幕当初に比べるとだいぶ落ち着いてきた。
 相手エラーで貰った先制点で逃げ切りたかった広島だったが、大竹が粘りきれなかった。阪神は6回に桧山の2ベースで追いつき、7回は相手ミスがらみでノーヒットで勝ち越し、直後新井が2ラン。下柳はこれで開幕5連勝。広島は序盤にもっと点を取って大竹を援護したかった。

 緊急事態で先発マスクが続いている金澤、土壇場で若さが出たか。同点のまま決め手を欠き延長突入、11回ロッテは大松の2ランで2点を勝ち越したが、その裏荻野が連打を浴び、続くバントを金澤が悪送球。勢いに乗った日本ハムは小谷野のタイムリーで同点とし、最後は高橋の犠飛で逆転サヨナラ勝ち。ロッテは小林宏が好投を見せたのが光明。
 西武打線が一発攻勢でソフトバンクを粉砕。前日同様先制点は犠飛だったが、そこからGG佐藤が2打席連発、ボカチカも2ホーマーで大量11点。涌井は7回にレストビッチに3ランを浴びて4失点も、苦手ソフトバンクに勝って4勝目。逆に柳瀬は西武を得意にしていたはずが滅多打ち。

2008年5月15日(木) 一日遅れで

巨人3-2横浜
ヤクルト8-4中日
阪神5-2広島
日本ハム6x-5ロッテ
西武10-3ソフトバンク
オリックス2-1楽天

 目に見えて分かりやすい継投失敗。三浦に1点に抑えられていた巨人は8回、替わった吉見からチャンスをつくり、ラミレス・阿部の連続タイムリーで逆転。このリードを西村・クルーンが守って連敗を止めた。横浜はリードを保ってスイッチしたが完全に裏目で3連勝ならず。
 川上が予想外の初回乱調。ヤクルトは初回いきなりの猛攻で打者11人を送り込み6安打5点を先制。中日も6回に3点を返すなど追い上げたが、ヤクルトは8回にダメ押しとなる2点を追加し勝負あり。結局初回の5点が最後までものを言った。館山は今季は勝ち運もあり3勝目。
 宮崎に6回1安打に抑えられていた阪神が終盤一気に逆転。7回無死満塁として宮崎を降板させると、替わった梅津から桧山が同点打、赤星が勝ち越し打。8,9回にも1点ずつ追加して突き放し、完全な敗戦ムードをひっくり返した。6回まで投げていたボーグルソンが今季初勝利。宮崎は完璧に近い投球を見せながら勝てず4連敗。

 二転三転のシーソーゲームは日本ハムが連夜のサヨナラ勝ちで決着。2回と5回に互いに点を取り合い、6回ロッテが逆転に成功。8回にも1点を追加したが、その裏日本ハムは高橋のタイムリーで同点に。そして9回一死二三塁から森本の内野安打でサヨナラ。ロッテは8,9回逃げ切りたかった。
 前半までは五分の勝負だったが、後半は一方的な展開に。同点の6回西武は中村が勝ち越しのソロ。そして7回先頭の細川がソロを放つと、ここから打線一気に爆発。一挙5点を挙げ大差をつけた。8回にはボカチカもソロを放ち2試合連続の二桁得点。一方ソフトバンクは5回以降ノーヒットとやられっ放しで完全な力負け。
 今回の小松は四球が多く、7回4四球。それでも4回の1点のみに収めた。先制された直後の5回、オリックスは日高が同点打を放ち、さらにエラーでチャンス継続後村松が勝ち越しタイムリー。このリードを最後まで守りきってオリックスが連勝。小松は無傷の4連勝。楽天はこのところエラーが失点につながるケース連発。

2008年5月16日(金) また一日遅れですみません

睡魔には勝てませんでした。

広島7-1巨人
中日7-2横浜
阪神8-5ヤクルト
日本ハム10-3ソフトバンク
オリックス10-3ロッテ
楽天8-2西武

 今季絶好調の高橋建がまた快投。走者は出すもののあと一本を許さず、8回1失点で5勝目。一方の野間口は3回、高橋に許したヒットから大きく崩れた。広島は二死からの4連打で3点を先制、4回にも2点を追加。巨人は二番手の金刃もピリッとせず、流れをつかめぬまま完敗。
 前半は小林と吉見の投げあいで4回まで無得点。中日が5回に先制すると、6回には中村紀のソロ、追いつかれた7回には和田の3ベースと小刻みに得点。そして8回には李の満塁弾が飛び出し止めを刺した。吉見は無傷の5勝目。横浜は吉村の2ランで一度は追いついたが、二死から走者をためて一発被弾の三橋がゲームを壊してしまった。
 村中の乱調につけこんだ阪神が先発全員15安打、特に4回は5連打など打ちまくり8得点。4回までに7点を奪い大差をつけた。やられっぱなしだったヤクルトも終盤ようやく反撃、8回に2点、9回には衣川がプロ初となる3ランを放ったが、時すでに遅し。前半の失点が重すぎた。安藤は完投目前で5失点も5勝目。

 日本ハムが初回驚異の速攻。簡単に二死となった後から怒涛の6連打を浴びせて一気に4点。その後も毎回のように走者を出し、中盤以降着々と得点して突き放し大勝。多田野は3ボークを記録するも2失点で収め連勝。ソフトバンクは3試合連続二桁失点の大投懐。これまで被打率が低かった大隣が13安打を浴びる滅多打ちでチームも沈没状態。
 オリックスが序盤の大量点で大勝。初回北川の2ランで先制すると、続く2回またも北川が2打席連発の3ラン、この回一挙6点で渡辺俊を早々にKO。北川はこの日6打点の大暴れ。大量援護に守られて山本は2失点で無傷の4勝目。ロッテもチーム状態は酷く、渡辺の大誤算でなす術なく完敗。
 好調西武打線を岩隈が止めた。先制後すぐに同点とされたが、2回楽天が大量5点を勝ち越すとそこからは危なげない投球。7回2失点でリーグトップの6勝目。楽天はリックが4安打4打点1ホーマー全打席出塁の爆発、フェルナンデスも3安打など毎回出塁。西武は岸が大乱調で、3投手で9四死球の誤算。

2008年5月17日(土) 乱戦の週末

広島8-5巨人
横浜10-7中日
阪神3-0ヤクルト
ソフトバンク3x-2日本ハム
ロッテ12-7オリックス
楽天3x-2西武

 巨人が6回に同点、7回に勝ち越して、7,8回の広島は三者凡退。満を持してクルーンを投入もこれが裏目に。土壇場で広島が東出のタイムリーで追いつき延長突入。そして10回登板の門倉から栗原が勝ち越し2ラン。さらに替わった越智も攻め立てこの回3点。広島が逆転で制した。巨人は勝ちパターンを保てず痛い敗戦。
 そしてこちらも終盤にゲームが大きく動いた。横浜が8回に1点差に詰め寄るも、その裏中日が追加点。9回は岩瀬で逃げ切りと思われたがこれがまさかの大乱調。横浜は9回5連打を含む6安打を浴びせて一挙5点で大逆転。8,9回で9安打7点という猛攻で逆転勝利。中日は悪夢のような岩瀬陥落で乱戦を落とした。
 セでは一つ無風なカードに。初回石川の制球難につけこみ鳥谷のタイムリーで先制した阪神がそのまま逃げ切り。先発岩田が7回を5安打無失点に抑え、8,9回はつないで完封リレーでヤクルトを封じた。好調岩田はこれで5勝目。石川のほうは連勝が止まってこれで3連敗。初回四球連発はまずかった。

 藤井は前回に続きソフトバンク打線を寄せ付けない投球。完封ペースで投げていたが、ちょっとしたことで流れが変わってしまった。7回は陽の悪送球がきっかけで1点、8回は先頭四球がきっかけで同点に。沈んでいたソフトバンクが生き返り、9回川アが外野の頭を越してサヨナラ勝利。粘って完投した杉内報われチームの連敗ストップ。
 そしてこれが本日一番の大乱戦。なんと両先発が2回途中にKOという序盤激しい点の取り合い。初回2点2回4点とオリックスが一時6点リードしたが、2回ロッテが集中打にエラーも絡んで一挙7点。すぐに追いつかれるも3回さらに2点勝ち越し、結局15安打12点で打ち勝った。6点を守れないようではオルティズは厳しい。
 スミ1のまま逃げ切りを図った楽天に対し、西武は8回に同点9回に勝ち越し。しかし楽天も意地を見せ、9回渡辺のスクイズで同点、試合は延長へ。そして12回、草野のヒットを栗山がまさかの後逸。走者生還で楽天がサヨナラ勝利。5番手川岸が3年ぶりの勝利を挙げた。西武は終盤からの失点がいずれも外野のエラーがらみ。

2008年5月18日(日) 一つ目の区切り

巨人6-3広島
中日6x-5横浜
ヤクルト3-2阪神
日本ハム4-3ソフトバンク
オリックス11-3ロッテ
西武7-3楽天

 好投続きのルイスだがこの日は初回に乱れた。巨人が小笠原のタイムリーで先制すると続くラミレスが3ランで4点。これが最後まで効いた。広島も徐々に追い上げルイス自らのソロなどで1点差までしたが、2番手西村が断ち切り8回谷の代打2点タイムリーで決定的な得点。ルイスは2回以降立ち直っただけにミスも絡んで4失点は悔やまれた。
 中日が今度はサヨナラで前日のお返し。2点ビハインドの7回、そこまで2安打投球のウッドを捉え3連打、さらに吉見も攻めて一挙5点で逆転。8回吉村の3ランで同点とされ、その裏の満塁機は逃したが、9回和田がタイムリーでサヨナラ勝ち。横浜ウッドは7回に捉まりまた勝ち星に届かず。
 ヤクルトが序盤先行とはいえ拙攻気味、そして6回に阪神が増淵を捉えて同点。これは阪神の流れかと思われたが、9回伏兵福地がウィリアムスから値千金の勝ち越しソロ。土壇場で効果的な一発が飛び出し接戦を制した。ヤクルトの10安打5四球で3点も苦しいが、阪神も11安打で2点と拙攻。こういう展開の決着はやはり一発。

 日本ハムが中盤逆転のリードを守りきって勝ち越し。長谷川の2ランでソフトバンクが先制したが、すぐに田中のタイムリーで同点。そして5回再び田中が2ベース、さらに犠飛で2点勝ち越した。その後は毎回ピンチの連続も継投で逃げ切り。ソフトバンクは大場の投球もさることながら、本塁憤死が実に3度。これでは勝てるはずもない。
 投懐の流れが前回快投の清水にも波及。6回までは1失点で競り合っていたが、7回オリックス打線が一気に爆発した。4長短打を浴びせて一挙5点。これで火のついた打線は続く8回にも4点、9回にも1点追加で計11点。終盤10得点で大勝。ロッテも終盤8安打で2点は返したが、いくらなんでも取られる点が大きすぎた。
 久々先発の許、序盤は何点取られるかという内容だったが、味方打線が4回に大逆転すると立ち直った。西武は集中打で田中をKO、8安打を浴びせる猛攻で一挙7点。許は8回途中まで6四球という内容ながら3失点に収め、2年ぶり、先発としては実に4年ぶりの勝利。外国人投手としては空前絶後の記録になるかも。

2008年5月20日(火) 二度目の開幕

巨人12-11ロッテ
日本ハム6-3横浜
楽天6-1中日
オリックス4-3阪神
ソフトバンク4-3広島

 初っ端からとんでもない大乱戦。高橋尚が3回持たずに滅多打ちでKOされれば、唐川もこの日は立ち上がりから冴えず、5回途中でこちらも降板。この時点で両者二桁安打の打撃戦は最後まで止まらず、8回ラミレスの3ランで巨人がついに逆転。ロッテも9回1点差としたがそこまで。両軍合計37安打、無失点投手が豊田のみという乱打の嵐。
 グリンが久々の勝利投手に。日本ハムは2回3連打で先制しさらに押し出しで加点。4回にも2点追加で那須野を実質KO。終盤横浜が反撃開始し3点を取ったが、その都度追加点を挙げるソツのなさで逃げ切った。逆に横浜はせっかくの反撃もすぐに投手が失点しては台無し。
 2回に楽天が先制、永井に抑えられていた中日は6回にウッズのソロで同点。ここで一旦試合は止まりかけたが、8回楽天が見事な集中攻撃を見せた。フェルナンデスのタイムリーで勝ち越すと、さらに8,9番が連続タイムリー。失策も挟んで5安打5点を挙げ、一気に突き放した。9番嶋が3打点の活躍。
 前半に3点を挙げた阪神に対し、オリックスは0行進。完全な阪神ペースの展開が、しかし7回暗転。オリックスはこの回二死から連続タイムリーで1点差、さらに一輝がプロ初打点となる逆転タイムリーを放ち一挙4点。終盤にひっくり返した。阪神は二死からの継投が完全に裏目に。
 押し出しで先制した広島に対し、ソフトバンクは小久保が逆転3ラン。アレックスの2ランで追いつかれるとすぐに川アのタイムリーで勝ち越し。そのまま逃げ切った。ただ勝ったとはいえソフトバンクは拙攻の連続。完投の大竹はよく4点ですんだという印象。和田も制球に苦しみ良くなかったが、なんだかんだで復帰後5連勝。

2008年5月21日(水) 迷走人事

・オリックス・コリンズ監督が辞任
 5月にして突然の辞任劇。伏線は様々あったようですが、それでも唐突という印象は拭えません。今季の残りは大石コーチが代行を務めることに。これでオリックスは21世紀に入って毎年指揮官が変わるという事態が継続。うーん…。

巨人8-5ロッテ
日本ハム4-3横浜
中日3-1楽天
阪神7-3オリックス
ソフトバンク9-4広島
ヤクルト5-4西武

 ラミレスが大暴れ。初回遊ゴロはエラーとなって先制点に。そして3回3ラン、5回に2打席連発の2ラン。一時7点差をつけながらも内海が5回に崩れ、後半は防戦一方。それでも前半の大量得点が最後まで効いた。ロッテは大量ビハインドを2点差まで詰め寄ったが、結局小林宏の失点が大きすぎた。
 内川に始まり内川に終わったゲーム。先制打、同点の足がかりとなるヒット、そして8回勝ち越しのソロと3安打すべてに得点に絡んだが、その裏逆転につながるエラー。ダルビッシュが腰の不調で7回で降板、替わった星野が一発を浴びたが、日本ハムが8回再逆転して振り切った。三浦はあと一歩を粘りきれず。
 山本昌が7回1失点投球で3連勝。中日は4回エラー出塁の走者を置いてウッズが先制2ラン。1点返された直後の6回和田の2ベースで加点した。得点差以上に中日ペースの試合という印象。楽天は6回以降3四球はあるもノーヒット、計4安打で届かず。
 オルティズを攻めあぐんでいた阪神が7回に逆転。序盤拙攻で1点しか奪えず、7回も無死満塁から簡単に二死となったが、ここで平野が逆転の3ベース。続く新井が2ランで一挙5点。8回にも加点し打ち勝った。オリックスはオルティズが中盤は立ち直っていただけに交代機が難しかった。
 最終的には松中の満塁弾で大差がついたが、正直2戦続けての拙攻合戦。初回に2点ずつ取り合い、その後も両先発はかなりふらふら。広島は5回まで毎回安打ながら点に出来ず、ソフトバンクも4回勝ち越してからチャンスの連続をなかなか活かしきれず。広島が13残塁、ソフトバンクも8残塁だった。勝負どころで初登板のシュルツ起用は裏目に。
 石井一が古巣相手にKO。5回ブラゼルの3ランで西武が同点としたが、続く6回ヤクルトが衣川のタイムリーで勝ち越し。その後は試合が膠着、ヤクルトが継投で逃げ切った。4番に入った畠山、9番に入った衣川がそれぞれ2打点。西武は6四死球を活かしきれなかった。

2008年5月22日(木) 昨日の今日で「脱コリンズ宣言」というのも…

首脳陣間にも溝があったことをうかがわせる大石代行の抱負。

西武7-2ヤクルト

 先制点を貰った村中だったが3回に崩れてしまった。栗山の犠飛で同点とされると、制球を乱して3連続四死球で押し出し。逆転した西武は4回にも1番からの3連続タイムリーで突き放し、村中は4回で降板。7回GGの2ランで追加点を挙げ、西武が圧勝。涌井は3回以外毎回の10安打を浴びたが完投で5勝目。

2008年5月23日(金) GG二冠に立つ

西武10-1巨人
日本ハム1-0中日
ヤクルト2-0ロッテ
ソフトバンク7-2阪神
楽天7-5横浜
広島6-3オリックス

 西武打線がグライシンガーをまさに粉砕。初回ブラゼルのタイムリーで同点としてGG佐藤が勝ち越し2ラン、さらに1点でいきなり4点。2回には中島が2ラン、3回にはGG佐藤が2打席連発のソロで序盤7点。8回にも中島の2本目の2ランなどで3点追加し、毎回15安打の10点で圧勝。巨人は打線も振るわず。
 2回先頭の稲葉が放ったソロホームラン、この1点を日本ハムが最後まで守り通した。先発多田野は3回に危険球退場となるも、後を受けた坂元が6回まで抑え、終盤は3投手をつないで完封リレー。実に日本ハムらしい勝ち方で4連勝。川上は3安打に抑えて完投しながら一発に泣いた。
 こちらは両者無得点で延長突入の熱戦。成瀬が9回を2安打に抑えれば、対する石川は4四球で9回には満塁の危機もあったが切り抜けて後続投手へ。根競べの様相で12回、ロッテリリーフのほうが崩れた。先頭四球の走者を畠山が2ベースで迎え入れ待望の1点、さらに満塁から今江がエラーでもう1点。最後は押本が抑えプロ初セーブ。
 初回幸先よく金本の2ベースで2点先制した阪神だったが、6回安藤が一気に捉まった。そこまで長谷川のソロ1点に抑えていたが、3連打で同点とされ、さらに四球を挟んで松田に勝ち越し2ベースを許し降板。ソフトバンクはこの回打者一巡と珍しく打線がつながり一挙5点で逆転。大隣は尻上がりに調子を上げて9奪三振で4勝目。
 7回までは一方的楽天ペース。2回集中打で3点先制し、5回に1点、7回山ア武の2ランで2点追加。投げる岩隈も7回1安打で楽勝と思いきや、8回横浜が猛反撃。5安打集中で4点返し一気に1点差に。しかしその裏楽天は決定的なもう1点を追加しこれで勝負あった。反攻及ばず横浜は4連敗。
 大石代行初ゲーム。現先発陣で最も安定感のある小松だったがこの日は誤算。広島は2回栗原のソロで先制、3回にアレックスの2ランなどで3点勝ち越し。その後一時膠着したが、7回栗原の2ベースでもう2点追加し突き放した。オリックスも9回制球難の永川から2点を返したが時すでに遅し。高橋は6勝目、小松はプロ初黒星。

2008年5月24日(土) 理由はどうあれ、マイクの前であの暴言はないと思います

西武4-2巨人
日本ハム11-1中日
ロッテ4x-3ヤクルト
阪神5-2ソフトバンク
楽天2-1横浜
広島4-3オリックス

 交流戦でも西武の一発攻勢は衰え知らず。初回に1点ずつ取り合って同点の4回、GG佐藤、石井義が連続アーチ。続く5回中島がソロとこの日も3発。巨人も6回に1点返したが、それ以外は打線がつながらず帆足を捉えきれず。帆足は開幕から無傷の5連勝。GGは三冠も射程圏に。
 日本ハム打線がいきなりの爆発で20安打11点の大勝。初回高橋の2ランなどで3点を先制し、4回にも3点追加で川井をKO。ワンサイドゲームで交流戦唯一の負けなし4連勝。スウィーニーも中日打線を和田のソロ1点のみに抑えて4勝目。20安打と5安打では勝負にならず、中日はなす術なく完敗。
 前半ロッテが小刻みに得点して3点リードしたが、5回渡辺俊をヤクルトが攻略。1番からの3連続タイムリーで同点に追いつき、ここから試合は膠着。しかし9回、万全を期して投入の林が誤算だった。ロッテはいきなり連打で一、三塁のチャンスをつくり、今江が犠飛でサヨナラ勝利。ロッテは連敗ストップ、林は来日初黒星。
 阪神が前日のお返しのように9回逆転勝利。杉内と岩田が互いに譲らず展開、6回松田のソロで勝ち越したソフトバンクが逃げ切りを図ったが、最後のホールトンが捉まった。阪神は満塁として赤星が逆転打。続く新井もタイムリーで一挙4点。裏は藤川が三者三振締め。ホールトンはここに来て乱調続き。
 楽天が4投手のリレーで1点差逃げ切り勝ち。3回押し出しで先制、4回3連打で1点追加し、ドミンゴが7回吉村のソロのみの1失点投球。8,9回はピシャリと3投手が封じた。横浜も7投手を送り失点を防いで接戦に持ち込んだが、最初の二人があまりに四球を出しすぎた。
 広島がオリックスの反撃を振り切り連勝。初回栗原のタイムリーで先制し、6回アレックスの2ランで加点。6回まで2安打投球のルイスは7回ローズに2ランを浴び1点差、9回にも1点を失い完投を逃したが、最終的には8回広島がスクイズでもぎ取った1点が効果的となった。広島がチーム19勝中ルイスと高橋の二人で12勝。

2008年5月25日(日) ベテランが代打で一発

巨人6-4日本ハム
中日5-4ソフトバンク
広島7-6ロッテ
阪神5-1西武
オリックス10-3横浜
楽天10-2ヤクルト

 巨人が後半日本ハムを振り切った。前半は点の取り合いで一進一退だったが、6回宮本の暴投で巨人が勝ち越し。そして8回はラミレスのソロで突き放した。3番手の西村がこれで6勝目。日本ハムは前半スレッジ、稲葉のそれぞれ2ランで一度は勝ち越したが、6回以降無安打に抑えられた。
 久々登板の新垣は相変わらず。一度逆転を許すも中日が中盤で再逆転。しかしソフトバンクも終盤粘りを見せ、7回本間、8回小久保のソロで同点に。しかしその裏ホールトンを中日が攻め、井端の犠飛で勝ち越し。1点差で競り勝った。ホールトンはこれで3試合連続失点。決勝点は山崎が捕っていればアウトのタイミングだったがこぼしてしまった。
 3回広島が5者連続打点の集中打で5点。しかし久保も4回に崩れ、前田智に2ラン、嶋に3ランを浴び一気に同点に。5回に1点勝ち越したロッテだったが逃げ切れなかった。8回緒方が2年ぶりの一発となる代打2ランで逆転。広島はすべてホームランによる7点で逆転勝利。ロッテは代打ホームランを2発も食らうのはさすがにきつい。
 昨年新人王今季初登板の上園が西武を1点に抑える投球。一方西口も無失点投球だったが、西武は継投がうまくいかなかった。3番手小野寺の乱調につけこんだ阪神が葛城、赤星の連続タイムリーで逆転、さらに新井、金本も連続タイムリーでこの回一挙5点。得意の継投も決まった。赤星は二日続けての殊勲打。
 こちら横浜も継投失敗。ウッドが6回1失点で1点リードで吉見にスイッチしたが、これが大誤算。オリックスが7回一挙に攻め立て大量6点を奪い逆転。8回にも3点を追加し結局18安打10点の大勝。代打同点打の一輝がそのまま3安打の大暴れ。横浜は7回3投手をつぎ込んで大量失点、ウッドはまたも勝てず。
 こちらも後半で形勢が大きく変わった。同点の6回、楽天が下位の3連打で2点勝ち越し。ここからは一方的となり、7回2点8回1点9回にも3点追加し計10点。後半4イニングで8点奪い大勝。対するヤクルトは5回以降1安打のみ。登板5投手が全員失点ではどうにもならず。

2008年5月26日(月) ドーピング問題再び

・巨人ゴンザレス選手から薬物反応、一年間の出場停止処分、球団は契約解除へ
 いきなり来ました(抜き打ち検査だから当然ですが…)。今回は覚醒作用のある違法物質も検出されたということで警察にも通報済み(警察からは処分保留)だとか。厳罰やむなしですね。

巨人4-3日本ハム
中日1-0ソフトバンク
広島8-4ロッテ
阪神2x-1西武
横浜9-5オリックス
楽天5-4ヤクルト

 来日初登板のバーンサイドが先発で好投。6回に捉まりかけて降板したが、以降の日本ハムの反撃を継投で振り切り巨人が逃げ切った。毎回の14安打の割には前半で得点が止まって4点は少なかったが、投手陣が踏ん張った。日本ハムは終盤立て続けのチャンスを活かせず。グリンは早くも7敗目。
 和田と小笠原の息詰まる投手戦。どちらも相手を寄せ付けず、なかなか均衡破れなかったが、6回ウッズが一振り。快調に来ていた和田から先制のソロ。これが決勝点となった。小笠原は8回を4安打無失点で5勝目。和田は今季一番の出来ながらこれで連勝が止まって今季初黒星の皮肉。
 4年ぶりサプライズ先発の小宮山だったが初回2失点で降板。しかし大竹をロッテが攻め立て2ホーマーなどで逆転。ただやはり投手前倒し起用は綻びを生んだ。シコースキーが4イニング目に捉まり、広島が5回一挙4点で逆転。6回にも突き放し、4連勝を飾った。ロッテは後半もチャンスはあったのだが得点できず。
 今にも出そうだったサヨナラ打が11回ようやく出た。同点でもつれた試合は9回阪神が満塁とするもチャンスを逸して延長へ。10回のチャンスも逃したが、11回金本が決めて、連日終盤にドラマを作って3連勝。西武は終盤からは防戦一方で、最後はグラマンが崩れた。
 初回に4点先制しオリックス優位でスタートしたゲームだったが、中盤に横浜が逆転。3点差の5回金城のソロに続いて村田が逆転の3ラン。ここからは着々とリードを広げて圧勝で連敗をようやく止め交流戦初勝利。那須野は5失点ながら勝利投手に。二軍調整後の金子だったが5回に崩れてKOとなった。
 逃げる楽天に追うヤクルト。軍配は楽天のほうに上がった。2回に集中攻撃で奪った5点が最後まで効いた。反撃のヤクルトも2回以降毎回安打、5回からじりじりと追い上げ1点差まで迫ったがそこまで。8,9回はもう少し点を取りたいところだった。リオスはあの回だけだったのだが6敗目。

2008年5月28日(水) 九州ローカルで横浜主催

巨人6-1楽天
日本ハム7-3ヤクルト
オリックス4-2中日
ロッテ5-4阪神
ソフトバンク6-2横浜(7回降雨コールド)
西武5-3広島

 今度こそ初先発の長谷部だが、5三振を奪っても8安打2ホーマーを浴びては。巨人が序盤から楽天を圧倒。2回谷の2ランで逆転、3回には阿部が3ラン。7回まで毎回安打を浴びせた。内海は中島にプロ初ホーマーを許して先制されたが、3回以降は1安打に抑え11奪三振完投勝利。
 開幕当初の勢いは翳った感もあるダルビッシュではあるが、それでも勝ちは失わない。今回は打線が早々に援護。初回村中の乱調につけこんで3点先制、5回は3者連続タイムリーで4点追加。ダルビッシュは3点を失うも8回を投げて6勝目。ヤクルトは村中が7失点KOで4連敗。
 今季好調の山本昌をオリックスが捉えた。3回カブレラの2ランで先制し、5回は再びカブレラが犠飛。1点差に詰め寄られた6回は2者連続2ベースで突き放した。先発近藤は5回に捉まりかけたが、6回以降を4投手がノーヒットリレー。中日は後半打線沈黙で反撃できず。
 唐川の勢いも止まったか。阪神が立ち上がりから攻め立て、金本の2ランなどで4点リードし唐川をKO。しかし中盤に入るとボーグルソンが一気に崩れた。4回大松の2ランでロッテが反撃開始。5回同点とすると6回3連打でついに逆転。二番手で4イニング投げた久保が2勝目、荻野は一ヶ月ぶりのセーブ。
 19年ぶり公式戦開催の狭い新大分球場でソフトバンクが思わぬ一発攻勢。初回村田のエラー、3回松中のソロでリードし、4回的山がまさかの3ラン。さらに続くガトームソンがもっとまさかのソロホームラン。以降横浜も2点を返したが及ばず、降り続いていた雨に7回コールド。3被弾の三浦が誤算過ぎた。
 先制は広島だったが西武が中盤に逆転。少ないヒット数で広島を下した。5回下位の連打で勝ち越し、6回は中村が3ラン。8回に2点を返した広島としては、この3ランが結局致命傷となった。石井一は球数多く5回で降板も6勝目。広島はチャンスの連続を活かせず。特に栗原が2併殺など完全にブレーキに。

2008年5月29日(木) 二夜連続のサプライズ一発

楽天4-2巨人
日本ハム3-2ヤクルト
オリックス5-1中日
阪神8-4ロッテ
ソフトバンク6-5横浜
広島3-1西武

 一度は逆転を許した楽天だったが中盤に再逆転。4回山崎武のソロで同点とし、6回はリックが2点タイムリー2ベースで勝ち越し。その裏すぐに一打同点のピンチがあったが朝井がしのぎ、終盤は投手をつないでノーヒットに抑えた。6安打と5安打でヒットは少なく、ともに二桁三振の試合だったが楽天に軍配。
 1点差の競り合いには滅法強い日本ハム。スレッジと稲葉のソロで逆転も8回ヤクルトが同点。しかしすぐさま相手ミスでチャンスを掴み、高橋のタイムリーで勝ち越し。終盤の点の取り合いを制した。多田野に抑えられながらも追いついたヤクルトだったが、肝心なところで四球にエラー、5連敗と失速止まらず。
 オルティズが5度目の正直で来日初勝利。一度は同点とされたオリックスだったが、3回ローズの3ランを含む5連打で4点勝ち越し。5回以降はノーヒットだったものの、ここからは投手が中日を抑え込んだ。中日は6安打と打線振るわず、朝倉が背信投球で完敗。
 4回までは互角の展開も、5回ロッテがミスで大きく崩れた。先頭エラー走者を併殺で掃除した後に投手の安藤にヒット、さらに四球、そして根元のタイムリーエラー。勢いづいた阪神はさらに満塁として葛城が走者一掃の2ベース、この回一挙5点。安藤は8安打4四球で4失点とさっぱりな内容だったが6勝目。清水は踏ん張れなかった。
 前半はソフトバンクが前日に続く一発攻勢。初回先制後2回は大隣がまたまさかの2ラン。3回松田が2ラン、5回小久保がソロを放ち6点リード。大隣は6回まで3安打投球で楽勝かと思いきや、終盤横浜が猛追。7,8回に2点ずつ返し、9回野中がソロで1点差に。しかしここまでだった。二日続けて投手にホームランを許してしまっては厳しい。
 4回先制した広島が逃げ切り勝利。中盤涌井から3点をもぎ取り、ルイスが西武打線をボカチカのソロ1点のみに抑えた。ルイスは7回10奪三振でリーグトップの7勝目。西武は12三振を喫して6安打に抑え込まれた。涌井は4回は仕方ないが、6回四球で走者をためての失点はもったいなかった。

2008年5月31日(土) 涼しすぎる週末

ソフトバンク3-1巨人
日本ハム2-1阪神
中日4-3西武
ロッテ7-1横浜
楽天8-3広島
ヤクルト9-3オリックス

 1イニングずつの攻防が大きな明暗を分けた。3回まで無安打のソフトバンクは4回満塁として長谷川の2点タイムリー、一人置いて的山も打ち3点先取。直後巨人も二死から連打で1点返し、なおも満塁としたが続かず。これ以降は膠着し、杉内は5安打完投勝利。野間口は出来は良かったが、三振併殺の後に四球でピンチを広げたのが痛かった。
 スウィーニーと岩田の投手戦で6回まで両軍無得点。7回阪神が新井のソロで均衡を破ったが、その裏すぐに日本ハムが反撃。3連打で同点となった後、阪神に痛いミス。バルディリスが痛恨のトンネルで日本ハムが勝ち越し、1点差勝利。日本ハムが競り合いに強いというか、不思議とこういう展開で相手にミスが出ることが多い。
 前半の川上は悪かった。西武が2回から1点ずつ積み上げ3点リード。一方岸は5回まで2安打と快調だったが、6回ウッズの2ランから展開一変。7回中日が立浪の犠飛で追いつくと、さらに井端の2ベースで逆転。川上は5回から立ち直り9奪三振。西武は5回以降ノーヒット。追いつかれた後の二死から四球を出したのが痛すぎた。
 不振チーム同士の対戦だが初回早々に決着がついてしまった。ここまで好投しながら勝ち運のなかったウッドが思わぬ大乱調。いきなり大松の3ラン、オーティズの2ランなどを浴び初回6失点。続く2回にも失点し7失点で序盤KO。この援護で小林宏は楽になり、1失点で実に2ヶ月ぶりの勝利。横浜は先発崩壊が続く。
 今季好調の高橋を楽天が粉砕。初回リックのタイムリーに続きフェルナンデスが3ランで一挙4点。4回に相手エラーで2点、5回にはフェルナンデスが今度は2ランで追加点を上げ大量リード。岩隈は倉に2ランを浴びるもそれだけに抑え4連勝で8勝目。広島三塁喜田はやはり怖い。
 小松の勢いも止まってしまったか。初回ヤクルトが2本のタイムリーに相手エラーで4点を先制。4回には1,2番の連続タイムリーで3点追加し小松をKO。5回ガイエルの2ランも出てこの時点で大量9点をリード。オリックスもここから反撃するが3点まで。7回まで投げた館山が4勝目。

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Akiary v.0.51