走り書記

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2008年6月1日(日) 162キロ

ソフトバンク5x-4巨人
阪神5-4日本ハム
西武10-3中日
横浜12-4ロッテ
広島2-1楽天
オリックス9-3ヤクルト

 非常に長かった試合。ソフトバンクが松中の2ランなどでリード、新垣が7回まで快調でこのままかと思いきや、終盤巨人が急追。8回1点差とすると9回ついに同点に。延長突入で12回に巨人は1点勝ち越し。しかしその裏ソフトバンクも満塁として同点、二死から川アが内野安打でサヨナラ。互いにもっと楽に勝てる場面は何度もあった。
 今度の接戦は阪神が制した。前半3点リードも中盤に日本ハムが追いつき、延長へ。チャンスを潰していた阪神は10回に藤本が勝ち越しの3ベースを放ち、さらに野選でもう1点。この2点目が大きかった。その裏藤川が4四死球と制球を乱して押し出しで1点差とされたが辛くもしのいで勝利。
 ちょっと沈み加減と思っていた西武打線が爆発。4回中田が制球を乱した隙に乗じ、細川の3ランなどで一挙5点。続く5回にも相手ミスに乗じてさらに5点追加、二桁得点で勝負を決した。帆足は6回1失点、大量援護に守られ開幕6連勝。中日も後半1点ずつ返したが、さすがに失点が大きすぎた。
 横浜打線が成瀬を攻略して連敗ストップ。金城のソロで2回に同点、3回に押し出しで勝ち越し、そして4回3点追加で突き放した。その後も攻撃の手を緩めず、終盤に6点追加、二桁得点で大勝。那須野は6安打4四球の内容ながら2失点。小林が3回2失点ながらプロ初セーブ。ロッテは成瀬の誤算だったが3連打で無得点など拙攻もあった。
 広島が初回前田智のタイムリーで先制。そこから試合が膠着し、次の1点をどちらが取るかが焦点に。2回から三者凡退を続けた広島だったが、6回アレックスがタイムリーを放ち1点追加。8回1点を返されるも楽天を振り切って逃げ切り勝利。長谷川は6回無失点で約2ヶ月ぶりの勝利。楽天は序盤に攻めきれず、少し反撃が遅かったか。
 初回先制したオリックスがその後も圧倒。3回下山がソロを放つと、5回には3者連続タイムリーで4点追加。着々とリードを広げて圧勝した。北川が3打点、日高は4打点の活躍。先発山本は8回に崩れて3点失うも5勝目。ヤクルトはリオスが9安打を浴びてKO。前半にこれだけ離されてしまってはきつい。

2008年6月3日(火) 新鋭登場

オリックス8-3巨人
日本ハム4-2広島
楽天11-4阪神
ソフトバンク7-3ヤクルト
西武7-3横浜

 悪いなりに失点を食い止めていた内海だったが、6回は自らのエラーで踏ん張れず。日高が2点タイムリーでオリックスが勝ち越し。そして8回はリリーフを打ち崩し、後藤の2ランなどで一挙5点。これで勝負が決した。1失点投球で近藤が5勝目。巨人はリリーフが炎上して致命傷を負い4連敗。
 グリンがあわや大記録の快投。8回二死までノーヒットと広島を抑え込んだ。対する大竹は序盤は良かったが、日本ハムが4回スレッジの先制打以降中盤から小刻みに加点。グリンは9回に2発を浴びるも完投勝利。広島は最後に2点を返すも、点差以上に完敗という印象。
 楽天が下柳を完全攻略で打ち勝った。初回先制されるもすぐに3点で逆転。その後も全く攻撃の手を緩めず、6回まで毎回得点のつるべ打ち。14安打11点の圧勝。田中は9安打4失点といい内容ではなかったが打線の援護に助けられた。新鋭中島が3安打1ホーマー3打点の活躍。阪神は下柳を始め投手陣が大炎上。
 序盤立て続けに満塁無得点のソフトバンクだったが、新鋭中西の一振りで流れが一変。4回プロ初ホームランが逆転の2ランとなり、ここから中盤は一気に打線がつながった。和田も毎回のように走者を負う苦しい投球だったが粘って勝利。ヤクルトは12残塁で相手以上に拙攻、それ以上に二死無走者から登板して3失点の鎌田が痛すぎた。
 中盤互いに点を取り合うも西武が上回った。4,5回に2点ずつ取って突き放し、さらに細川、GG佐藤のソロで加点。西口は毎回安打を浴びる投球だったが2勝目。細川が1ホーマー3打点。横浜は一度は追いついたものの小山田が止めきれず。吉村の2ホーマーも及ばなかった。

2008年6月4日(水) すべて先行逃げ切り

巨人4-2オリックス
広島3-2日本ハム
ロッテ5-4中日
阪神5-2楽天
ヤクルト3-0ソフトバンク
西武2-1横浜

 巨人が初回に挙げた3点が最後まで大きくものをいった。金子の立ち上がりを攻めて無視で1点先制、その後も加点。すぐにオリックスも反撃し、4回に1点差としたがここからが遠かった。8回まで毎回ヒットを連ねた巨人が7回に1点追加し、逃げ切って勝利。金子はこれで4連敗。
 こちらも広島が序盤のリードを守りきった。ダルビッシュを攻めて2回赤松の2ベースで2点先制、3回にも1点追加。ダルビッシュは4回以降持ち直して1安打に抑えたが、初回のピンチをしのいだルイスが2回から6回までパーフェクト。7回日本ハムが2点を返すがあと一歩及ばず。ルイスは8回13奪三振で8勝目。
 そしてこちらもロッテが逃げ切り勝ち。初回ズレータの2ランで先制し、2回竹原のランニングホームランで1点追加。3回1点差にされるもさらに加点し、渡辺俊を援護。中日は7回にウッズの2ランで再び1点差とするが、8,9回をロッテが継投でしのいだ。中日は9回絶好のチャンスだったが併殺で終了。
 永井を攻略した阪神が快勝。2回藤本の2ベースで先制し、3回は4,5番の連続長打で1点、そして5回には金本の3ランで加点し5点リード。対する楽天は5回に鉄平が2ランを放つも反撃そこまで。後半は阪神が小刻みなリレーで1安打に封じた。上園は今季初勝利。
 石川の快投の前にソフトバンクが沈黙。ヤクルトが2回に川本のタイムリーで先制、5回は3連打などで2点を追加。石川は相手を全く寄せ付けない見事な投球で7回まで2安打、二塁も踏ませず。ソフトバンクは8,9回ようやく走者を二塁に進めたがいずれも二死後。手も足も出ず完敗で連勝ストップ。
 ブラゼル久々の2ランが決勝点に。3回西武が2点を先制し、以降は石井一の粘りの投球。7安打を許すも無失点に抑え継投に。横浜は後半反撃するが、6回以降6安打放ちながら内野ゴロの間に1点が精一杯の拙攻。5安打の西武が振り切った。初先発桑原は5回6三振を奪うも4四球。四球を出しての一発は手痛かった。

2008年6月5日(木) すかさず中止分消化

中日4-1ロッテ

 当初の勢いはすっかり翳った唐川。この日も序盤先頭出塁を許し続け、3回に捉まった。満塁と攻めた中日が和田の犠飛で先制、さらに中村紀の3ランでこの回4点。対する小笠原もだいぶ走者を出していたが、南の9年目初ホームラン1点のみに抑えた。唐川は4回以降立ち直ったが、今回は援護なくプロ初黒星。

2008年6月6日(金) 南海ユニフォーム登場

巨人4x-3ロッテ
日本ハム7-3中日
阪神5-2ソフトバンク
楽天14-5横浜
オリックス12-2広島
ヤクルト7-1西武

 膠着していた試合を伏兵の一発が決した。3点先行したロッテに中盤で巨人が追いつき、そこからは拮抗して延長へ。7回以降巨人は走者も出せずにいたが、途中から守備に入っていたルーキー加治前が10回まさかの一発。プロ初打席初安打がサヨナラ弾の大殊勲でチームも3位に押し上げた。
 負けずの多田野は健在。中日がウッズの2打席連発で先行し多田野も降板していたが、5回日本ハムが今季初先発の佐藤充を捉えて逆転。さらに7回5連打の集中攻撃で4点を追加し突き放した。中日は8回に英智がソロを放つが、得点すべてホームランでわずか4安打。
 序盤はソフトバンク先行。しかし中盤に阪神が反攻し、新井のソロで同点とするとここからはリリーフ勝負に。そして8回、ニコースキーが突如制球を乱し、4連続四死球で押し出し阪神が勝ち越し。代打桧山のタイムリーで突き放し勝負あった。リリーフで劣るソフトバンクは、7回一死満塁を逃したのがあまりに痛恨だった。
 ウッドは今回も援護なし。4回まで0に抑えていたが、5回横川にプロ初ホームランで先制を許し、緊張が切れてしまったか、6回一気に崩れた。楽天は4点を勝ち越してさらに鉄平が3ランを放ち、この回一挙7点。終盤にも追加点を挙げ、17安打14点で大勝。横浜も後半5点を返したが、ウッドが降板した途端に点が入るのはどういうわけか。
 涌井が思わぬ初回乱調。ヤクルトが5連打を含む6安打集中でいきなり4点先制、これであらかた勝負は決した。5回には川本の2ランなどで3点追加しダメ押し。館山はブラゼルのソロ1点のみで8回を4安打の快投で5連勝。西武は涌井の7失点投球がすべてで、打線もほぼ沈黙の完敗。
 こちらも初回でほぼ勝負ありという印象。篠田が全く制球定まらず、いきなり3連続四球、続けてタイムリーを打たれ早々と降板。初回3点先制のオリックスはその後も取られては取り返すいい攻撃の流れで、8回には7安打を浴びせて大量6点、二桁得点で圧勝。オルティズは5回2失点で2勝目。

2008年6月7日(土) どうも掲示板が不調のような

入れないことが多く、現在調査中です。

巨人7-3ロッテ
中日4-1日本ハム
阪神3x-2ソフトバンク
楽天5-3横浜
西武5-3ヤクルト
オリックス11-3広島

 小林宏がちっとも調子が上がってきません。2回谷のソロで先制した巨人が3回二死からの集中打で一気に4点追加。バーンサイドはやはり中盤に失点しロッテが2点差とするも、巨人が終盤に1点ずつ追加し突き放した。バーンサイドは2勝目、小林は早くも7敗目。交流戦には滅法強かったロッテだったのだが。
 日本ハムが4回に先制し、スウィーニーは5回まで2安打投球。しかし中日が後半一発攻勢でひっくり返した。6回ウッズ・和田の二者連続ホームランで逆転、8回には中村紀が2ランでクリーンアップ揃い踏み。川上は7回を10三振で4勝目。スウィーニーは珍しく援護に恵まれず敗戦。
 杉内と心中のソフトバンク、最後は阪神が粘り倒し、対杉内初勝利。ソフトバンクにリードを許していたが先発能見を2回で諦めたのが功を奏し、7回浅井の代打3ベースで同点に。そして10回満塁として新井がレフトへサヨナラタイムリー。ソフトバンクは相変わらずの攻撃下手。
 試合が動くとはこういうことか。5回横浜が敵失で先制すると、楽天打線がそこまで好投の小林を6回に捉えた。フェルナンデスの同点打に続き憲史が今季1号の3ラン。7回にも3連打で1点追加。岩隈は終盤に失点も完投で9勝目。横浜は小林が得点後にイニングを踏ん張って欲しかった。
 両者ともに初回に一発で2点ずつ取り合うも、その後の展開は大きく違った。西武は2回に野選で勝ち越し、6回は押し出しと内野ゴロの間にしぶとく得点。川島亮は6回を5失点。一方の岸は下位打線をすべて三振に斬る投球で13奪三振。終盤は星野・グラマンとつないでヤクルトを制した。ヤクルトは7,8,9番で計10三振。
 高橋が前回に続きまさかの大量失点。オリックスが2回ローズ・濱中のソロ、3回カブレラの2ラン、そして4回にも3点追加で7点を奪い高橋をKO。その後も加点し二桁得点で圧勝。2ホーマーのローズとカブレラで7打点の活躍。広島も小窪のプロ初ホームランなどあったが1点ずつで到底届かなかった。

2008年6月8日(日) 広島先発崩壊中

巨人4-0西武
日本ハム9-3横浜
楽天5-2中日
ロッテ4-3ヤクルト
阪神4-3オリックス
ソフトバンク8-4広島

 内海と帆足両左腕の譲らぬ投手戦で7回まで両軍無得点。勝負のアヤは代打による投手交代だった。8回登板の許がラミレスにタイムリーを許すと、続く谷が2ラン、さらに2連打で巨人が一挙4点。9回はクルーンが締めて完封リレーで巨人が4連勝。投手が打席に立つ難しさが出た試合だった。
 日本ハムが序盤の大量点で圧勝。先制は許したが2回稲葉のソロで同点とし、なお四死球に暴投、スクイズも絡んで逆転。さらに3回4連打で4点追加し、これでほぼ勝負あった。藤井は2ホーマーを許し5回3失点も2勝目。横浜は那須野が自滅に近い形で崩れ大量失点。
 互いにチャンスはありながら決め手に欠け8回まで同点。しかし9回に中田が崩れた。先頭四球にエラーでピンチを広げ、鉄平が勝ち越しの3ベース。さらにフェルナンデスの2ベースでこの回4点。裏の中日も1点を返したがさすがに届かず。中田は6四死球を与えたのが最後に致命傷となった。
 6回まで2安打と沈黙していたロッテ打線に終盤火がついた。7回一度は逆転、再逆転を許すもすかさず同点とし試合は延長へ。そして10回オーティズが勝ち越しのソロを放ち逆転で連敗ストップに成功。13安打のうち11安打が7回以降のものだった。ヤクルトは1点を守るため早めの継投だったが、リリーフが崩れ最後は林が来日初被弾。
 一度は逆転を許すもしぶとくひっくり返して阪神が4連勝。中盤にアッチソンが捉まり6回に1点リードされるが、すかさずその裏同点、そして7回赤星のタイムリーで勝ち越し。あとは得意の継投で1点差勝利。リードを守れなかったオリックスは2番手本柳の出来が誤算だったか。
 3点のリードをふいにする新垣の投球で広島ペースかと思われたが、長谷川が先頭四球から大崩れ。追いついた直後に満塁とされ、内野ゴロと内野安打で2点、そして松田の3ランでとどめ。一挙5点を勝ち越したソフトバンクが連敗ストップ。2番手三瀬が2年ぶりの勝利。広島は長谷川の投球に尽きる。立て続けに先発が大量失点中。

2008年6月9日(月) 一日遅れ&10日分のニュースも

・ヤクルト新外国人、ウィルソン・バルデス内野手会見、登録は「ウィルソン」
・日本ハムジョーンズを解雇、ジェーソン・ボッツ内野手を獲得へ
そして次は本来10日分に書くべきなのですが
・巨人真田投手と横浜鶴岡捕手の交換トレードが成立

西武9-3巨人
横浜13-3日本ハム
中日6-3楽天
ロッテ5-3ヤクルト
阪神4-1オリックス
広島6-1ソフトバンク

 一度落ちかけていた西武打線が再び上昇気配。特に5月酷く落ち込んだブラゼルが甦った。3回に逆転3ランを放ち、9回にもタイムリーで4安打4打点。中島にも3ランが出て、西武が圧勝。西口は立ち上がり逆転を許し不安一杯だったが持ち直した。グライシンガーは3ランを2度も浴びては。
 横浜打線が爆発。先制後一度は逆転を許すが、4回満塁と攻め立て3点挙げて再逆転。ここからは勢いに乗り7回まで毎回得点を積み上げ17安打13点をたたき出した。投手も2番手以降は0に抑え切って大勝。日本ハムはグリンが7失点の乱調、中盤からはやられっぱなしに。
 中日が下位打線の活躍で楽天を振り切った。4回英智の3ベースと小田のタイムリーで3点先制。6回同点とされたが、直後3連打、井上、英智の連続タイムリーなどで再び3点を勝ち越し。勝ちは2番手の吉見について開幕から7連勝。楽天は田中の投球がこのところいまいち。青山も誤算だった。
 ロッテが食い下がるヤクルトを振り切った。先制も逆転され、勝ち越しも追いつかれの展開だったが、6回今江のソロで勝ち越し、7回サブローのタイムリーで突き放しに成功。小野は8安打を浴びて3失点も3勝目。ヤクルト村中は相変わらずの四球数。それよりも鎌田が前回に続いてこの投球では…。
 勢いづいてきた阪神が5連勝で交流戦首位タイに浮上。4回相手エラーから一気に近藤を攻略し、3連打、2連続犠飛などで4点先制。先発下柳が6回に1点失うと、7回からは4投手のリレーで逃げ切り成功。下柳は6勝目。オリックス近藤はエラーからとはいえあまりにも派手に崩れすぎた。
 初回の攻防に大きな差が出た。ソフトバンクは先頭安打もバント失敗併殺。その裏広島は嶋が2点タイムリーを放ち、さらに3回栗原がソロ。ルイスは6回に1点失うも2回以降は危なげなくこれで9勝目。ソフトバンクは攻撃下手に加えて、ここまでリリーフで頑張ってきた小椋も下降線に。

2008年6月11日(水) このところちょっと遅れ気味。

巨人1-0日本ハム
ソフトバンク5-2中日
ロッテ1-0広島
阪神6-4西武
オリックス6-5横浜
ヤクルト5-3楽天

 得点は6回のラミレスのソロ1点のみ。主砲の一発が不落のエースに土をつけた。ダルビッシュに対して渡り合ったのが野間口。5回5安打ながら得点を許さず、リードしてからは3投手をつないで巨人が完封リレー。日本ハムは7安打無得点で完投ダルビッシュを援護できなかった。
 前半リードを広げたソフトバンクが苦心の継投で逃げ切り。初回先制のあと、4回は5連打で3点追加、5回は小久保のソロで5点リード。問題は中日の打撃で、かなり危なっかしいガトームソンを攻めきれず。6回2点を返すもそれのみで、最後は併殺で敗戦。ソフトバンクはリリーフも不安一杯だったが、柳瀬がしのいだ。
 こちらも1-0の投手戦。渡辺俊が広島をわずか3安打に抑えて1点を守りきり完封勝利。広島も全くノーチャンスではなく、初回や4回に得点機があったが、後が続かず。対する大竹も今季一番の快投で1失点完投したが援護なし。序盤のチャンスを潰していたロッテだったが5回西岡が決勝点を叩き出した。
 阪神の勢い止まらず、6連勝でついに交流戦単独首位に。初回5番起用の高橋光が先制打を放ち、2回はフォードが2ヶ月ぶりの一発。その後西武も反撃したが、失点直後にしっかり得点し逃げ切った。西武は石井一が3失点の上打球を受けて早い回で降板。打線は2点差まで詰めたが5回の2失点が致命的だった。
 6回終了で横浜5点リード。しかし終盤突然空気が一変する。7回先発桑原が突如乱れ、オリックスは無死から4連続出塁などで3点。そして8回登板のヒューズが乱調と見るや、横浜は一気に寺原を送ったが流れは完全に傾いていた。オリックスはさらに攻め立てついに逆転。劇的な終盤の逆転勝利、横浜は勝てる展開が一気に暗転した。
 どちらもミスの多かった試合。ヤクルトは5回まで毎回安打無得点の拙攻を演じ、8回には川島慶のダブルエラーで追いつかれた。楽天は序盤に併殺が続き、9回サヨナラ機もバント失敗と併殺でふいに。延長10回福地が2点3ベースを放ち勝負は決した。楽天投手陣は9四球を出し、決勝点もいずれも四球の走者。

2008年6月12日(木) 不敗神話継続

日本ハム3-2巨人
ソフトバンク3-2中日
広島8-5ロッテ
西武6-3阪神
オリックス4-1横浜
ヤクルト7-3楽天

 負けない多田野は未だ続く。田中のソロで初回先制した日本ハムは中盤糸井、小谷野のタイムリーで加点。多田野は7回を1失点で3連勝。巨人は6回1点を返し、9回は1点差としてなおもチャンスだったが、後続が連続三振で届かず。バーンサイドはやはり中盤が壁か。
 序盤今季初先発の長峰を捉えて3得点のソフトバンクだが、投手が替わった3回無死満塁を逃して以降は打線沈黙。大隣がいかに踏ん張るかの展開となった。その大隣は初回先制を許すも2回以降はテンポよく投球。8回藤井にソロを打たれ1点差とされたが、9回を投げぬき完投で6勝目を挙げた。中日はウッズ3三振など上位打線が抑え込まれた。
 ロッテリリーフ陣の苦しさが如実に出てしまった。同点の6回に今江の2ベースでロッテが2点勝ち越し。しかし広島は7回前田智のタイムリーのあと、嶋が代打逆転2ラン。8回赤松のソロ、9回も相手ミスで1点ずつ追加し突き放した。ロッテが終盤1安打に対して広島は6安打2ホーマー、あまりに対照的だった。
 今回は序盤から西武ペースで展開。序盤に2点をリードし、6回1点差とされると直後に押し出しとタイムリーで3点追加。これで事実上決した。7回には中村のソロ。阪神も9回2点を返すが時遅し。8回1失点の涌井が6勝目。阪神は岩田が5四死球を与え5失点が誤算だった。
 好投援護なしのウッドはいよいよリズムが完全に狂ってきたか。同点の4回オリックスがウッドを捉え、日高の2ベースで勝ち越し。さらにボーク、犠飛でこの回3得点。このあと試合は完全に膠着し、オリックスが継投で抑え込んだ。オルティズは6回途中まで投げ1失点で3勝目。横浜はビグビーのソロ1点のみ。
 初回楽天が先制するも、以降はすっかりヤクルトペースに。3回福地の内野安打で追いつき、満塁から畠山が勝ち越し打。そして7回は四球で走者をためたあと青木が満塁弾を放ち勝負を決めた。今季の館山は不思議と運が強くこれで6勝目。楽天は9回2点を返すも、四球が絡んでの満塁弾があまりに痛すぎた。

2008年6月14日(土) 交流戦優勝争いは混沌

日本ハム2x-1ヤクルト
オリックス4x-3中日
ロッテ10-6阪神
ソフトバンク3-1横浜
広島8-1西武

 5回終了で両軍合わせて1安打という投手戦。6回チーム初ヒットの宮本をユウイチがタイムリーで返してヤクルトが先制、しかし7回日本ハムは3連打で同点に。延長に入って10回、3連打で日本ハムが無死満塁とするもその後2アウトに。しかし紺田の打席で川本が痛恨のサヨナラパスボール。思わぬ形で決着がつき、日本ハムが接戦を制した。
 もう一つのサヨナラゲームは全得点が一発という試合。3回藤井のソロで中日が先制するとオリックスは後藤のソロで同点、ローズのソロで勝ち越し。6回今度はウッズ、和田の連続ホームランで中日が逆転。そのまま9回まで進み決まりかと思いきや、カブレラが土壇場で逆転サヨナラ2ラン。岩瀬のサヨナラ被弾は初めて。
 初回表に3連打で早々に2点先行した阪神だったが、先発アッチソンがあまりにも悪すぎた。ロッテは四球を契機に3連打などで逆転、さらにベニーの2ランで一挙6点。2回にも1点を挙げ、3回はオーティズのソロ、西岡の2ランで序盤にはや二桁得点。これで大勢を決した。清水も良くなく、阪神も必死に追い上げたがさすがに遠すぎた。
 金城の先頭打者ホームランで横浜が先制、そして那須野が非常にいい投球を見せていたがそのままとは行かなかった。6回那須野はバント処理のミスで急にあたふたとし、満塁となって松中が逆転の2ベース、さらに小久保のタイムリーでソフトバンクが3点。杉内は2回以降は快調に投げ、10奪三振で完投勝利。横浜はミス続きで自滅してしまった。
 岸を攻略した広島が圧勝。2回倉の2ベースで先制すると、3回嶋の2点2ベース、4回は5安打を浴びせて3点追加し岸をKO。投げては初回アクシデントで緊急登板の長谷川が快投を見せて7回を1失点投球。初回のピンチをしのいで勝利の立役者となった。9回にも2点追加した広島は先発全員の17安打。

2008年6月15日(日) 横浜の夜が明けない

楽天3-0巨人
ヤクルト3-1日本ハム
中日4-2オリックス
ロッテ10x-9阪神
ソフトバンク6-1横浜
広島4-2西武

 岩隈の快進撃止まらず。3回に貰った3点の援護で充分、何度かのピンチも無事切り抜け、無四球で完封勝利、6連勝で4年ぶり移籍後初の二桁勝利到達。7安打でも長打は一本も許さなかった。楽天は3回一死から連続四死球後3連打でグライシンガーをKO。巨人は早めの継投は成功したのだが、打線が抑えられた。
 暴れ球の村中が今回は見違えるような快投。7回を投げて四球わずか1で9奪三振4安打零封。1ヶ月ぶりの勝利を手にした。ヤクルト打線は3回に相手野選で先制し、5回は2本のタイムリー2ベースで2点追加。日本ハムは9回に小田のソロで完封を逃れたのみ。グリンは10安打浴びても3失点でとどめたが、援護なく9敗目。
 中日がワンチャンスを活かして勝利。近藤の前に5回まで2安打に抑えられていたが、6回クリーンアップが3者連続タイムリーで4点。中田のほうが被安打多く不安一杯だったが、オリックスが3併殺などで助けてしまった。中田は8回2失点で久々の勝利。近藤のほうが内容良かったのだが、辛抱し切れなかった。
 プロ初登板の鶴が一死も取れずに降板が大乱戦の幕開け。ロッテが初回怒涛の攻撃で一挙6点。前半一方的な展開が後半から阪神が猛反撃。6回3点を返すと、突き放された8回には金本と葛城の2ランで4点、そして9回ついに同点に。しかしその裏ロッテは、二死から四球の走者を代打ズレータが2ベースで迎え入れサヨナラ勝ち。
 前日同様初回先制の横浜だが、結局似たような展開に。その裏すぐに松中が同点ソロを放ち、続く2回中西が勝ち越しの2ラン。このあとソフトバンクは中盤に追加点を重ねて圧勝。立ち上がり不安だった和田も援護に恵まれて徐々に調子を上げ、完投7勝目、チームは3試合連続完投勝利。横浜はリードされて以降が無抵抗すぎで交流戦未だ3勝のみ。
 ルイスもまた進撃が止まらない。4回GG佐藤のソロで一度は同点とされたが、それ以降は得点を許さず。広島は6回石原のソロで勝ち越し、8回にも追加点。ルイスは7回2失点で早くも10勝目。永川が通算100セーブ達成。帆足は13安打を浴びて連勝ストップ、今季初黒星。

2008年6月16日(月) 周章狼狽という気もしないではない…

・横浜小池と中日石井の交換トレードが成立
 森野故障で野手層の薄さが露呈した中日に外野手、そしてもちろん横浜には投手というトレード。しかしシーズン中のトレードが連続して同一リーグ相手というのは珍しい。

巨人3-0楽天

 ラミレスの先制弾で優位に立った巨人がそのまま快勝。5回6回に1点ずつ追加し計3点。10安打で3点は少なくもあるが、内海には充分だった。内海は8安打を許して三振も少なめだったが得点許さず完封勝利。田中を立てた楽天だったが敗れてリーグ4位に転落。

2008年6月17日(火) 申し訳ない、二日分アップです

ちょっと最近遅れ気味ですみません。

巨人4x-3オリックス
日本ハム8-7広島
中日5x-4西武
ロッテ14-1横浜
阪神5-3楽天

 先行したオリックスに巨人が4回に追いつき同点で終盤へ。7回前田の今季1号でオリックスが勝ち越したが、8回小笠原が同点ソロ。そして9回一死満塁と攻めて、代打古城がサヨナラの犠牲フライ。ずっと後手ではあったが最後に巨人が勝利を手にした。オリックスとしては本柳が誤算だったか。
 中盤に大きく傾いた展開が終盤思わぬ接戦に。同点の5回に3点勝ち越した日本ハムが続く6回にも2点追加で5点リード。ダルビッシュが7回まで投げて決まりかと思いきや、継投に入った途端に広島が猛追。3者連続タイムリーで一気に1点差に。日本ハムは冷や汗をかいたが何とか逃げ切った。粘った広島だが、大竹がふがいなかった。
 こちらも1点を争う展開。西武が得意の一発攻勢で一時リードを2点としたが、7回中村紀が同点の2ラン。そして9回、再び中村が2打席連発のソロを放ち中日がサヨナラ勝ちを収めた。中村は5回にもタイムリーを放っており、3打席連続打点、4打点の活躍。西武の中村も2ホーマーで「中村デー」といった試合だった。
 先発が初回5失点でKO、2番手も6失点では試合になるはずもない。ロッテが序盤に大量11点の猛攻で横浜を圧倒。終盤にも3点追加し、18安打5ホーマー14点と打ちまくった。大量援護に成瀬は吉村のソロのみの悠々の投球。横浜はとにかく酷い展開で交流戦勝率がついに1割台前半に。
 阪神は交流戦優勝の望みをつなぐ本拠地の4試合スタート。楽天が先手を取り続ける展開だったが、阪神が終盤逆転勝利。7回に同点もすぐに勝ち越しを許したが、その裏チャンスに代打高橋光が逆転のタイムリー2ベース。最後は藤川が締めた。楽天は必死にしのいでいたが、赤星を全打席出塁させたのは拙かった。

2008年6月18日(水) いよいよ交流戦も大詰め

巨人2-1オリックス
広島2-1日本ハム
中日3-2西武
横浜4-1ロッテ
阪神8-1楽天
ヤクルト3-2ソフトバンク

 1点差ゲームその1。前半に先行した巨人が逃げ切った。3回高橋由のタイムリーで先制し、4回は小笠原がソロ。光ったのはバーンサイドで6回を4安打無失点投球。継投に入って豊田が一輝にプロ初ホームランを献上したが、クルーンが4連続三振で締めた。巨人は交流戦優勝の可能性を残して最終カードへ。
 1点差ゲームその2。こちらも上と似たような展開で、先行した広島が逃げ切り勝利。初回に多田野のボークで先制し、5回に石原がソロ。投げては前田健が7回までノーヒットに抑える快投。日本ハムは8回ようやくチャンスをつくり、9回スレッジのソロで1点返したがそこまで。前田はプロ初勝利、多田野はついに土がついた。
 1点差ゲームその3。先制を許した中日だったが2回井上のタイムリーで追いつき、4回は押し出しと暴投、涌井の自滅で勝ち越しに成功。5回栗山のソロで1点差となるも、後半は西武打線をパーフェクトに封じて勝利。小笠原は早くも自己最多の7勝目。西武は涌井が一人相撲で4連敗。
 苦闘の続く横浜が久々に勝利。序盤に先行した以上に、先発小林の力投が大きかった。5回に大松にソロを浴びたが、6回1失点の好投。吉原がつないだあと寺原が2イニングを投げる背水リレー。8回満塁機をしのぎ、その裏ビグビーの2ランで大勢決した。ロッテは前日とは打って変わって10三振を喫して打線沈黙。
 阪神が楽天に完勝し、交流戦単独首位に浮上。初回関本のソロで先制し、2回は四球の走者を犠飛と内野安打で迎え入れ追加点。一時膠着したものの、終盤に一気に突き放した。上園は6回1失点で3連勝。楽天プロ初先発の片山は3回以降は落ち着いたが、序盤制球を乱したのが悔やまれた。楽天は甲子園で力尽きた。
 1点差ゲームその4。初回チャンスを潰したソフトバンクに対して、ヤクルトはその裏青木が先制2ラン。その後は石川と立ち直ったガトームソンが投げあい。6回ソフトバンクが1点返すも、7回ヤクルトが追加点。これが最後に効いた。9回林が乱調で1点差とされるが何とか逃げ切り勝利。ソフトバンクはあと一本に泣いた。

2008年6月19日(木) 優勝の行方は最後の週末に

ソフトバンク7-5ヤクルト

 前半着々とリードを広げていたソフトバンクだったが、5回ヤクルトが1点差とするとにわかに予断を許さない展開に。7回3点を追加するもその裏大隣が捉まり、ニコースキーも打たれてまた1点差。ただ8回にもう1点追加したソフトバンクが辛くも逃げ切って交流戦首位タイに。館山の連勝はついにストップ。

2008年6月21日(土) 激戦の優勝争い

巨人3x-2ソフトバンク
日本ハム4-0阪神
中日6-1ロッテ
横浜5x-4西武
ヤクルト4-2オリックス

 杉内とグライシンガーの息詰まる投手戦。ソフトバンク1点リードのまま9回二死まで到達したが、そこで代打大道が起死回生の同点ソロ。延長に突入し、引き分けも見えた12回、松田がソロを放ちソフトバンク勝ち越し。しかし最後を任された佐藤が誤算だった。巨人はなんと3者連続初球打ちの3連打で瞬く間に逆転劇的なサヨナラ勝利。
 中盤に大きく流れが傾いた。4回チャンスを掴んだ日本ハムがスレッジのタイムリーで先制、この回もう1点追加。ここからは日本ハムが押せ押せのムードで、7回稲田のタイムリーで2点追加。6回零封のスウィーニーから3投手をつなぎ完封リレー、交流戦自力優勝の可能性復活。阪神は序盤3安打も4回以降2安打に封じ込まれ、三塁を踏めず。
 序盤から完全に中日ペース。初回ウッズの犠飛と和田のタイムリーで2点先制し、斧を4回にKO、細かく追加点を挙げリードを広げた。川上は球数多く6回途中で降板も無失点、その後1点を返されるも中日の優位は揺るがなかった。ロッテは10安打放ちながらわずか1点の拙攻。
 横浜が劣勢を村田の一発でひっくり返した。初回先制も西武に逆転され3点差をつけられて終盤に。しかし8回村田が3ランを放ち同点に。そして延長突入の10回、またも村田が2打席連発となるソロを放ちサヨナラ勝ち。横浜は交流戦の勝率が2割台に戻った。前半一発攻勢も後半沈黙し、西武は5連敗。
 ヤクルトが中盤に逆転勝利。1点を追う5回に福地の2ベース、宮本の内野安打と連続タイムリーで逆転、6回には押し出しで追加点。序盤リードを許した川島亮だったが5回2失点に収め、後半は1イニングずつ4投手が1安打リレー。オリックスは4回以降わずか2安打と防戦一方になってしまった。

2008年6月22日(日) 一つ目の決着

ソフトバンク3-2巨人
阪神5-3日本ハム
中日7-5ロッテ
楽天3-1広島
*同率首位のため、前年交流戦上位のソフトバンクが交流戦優勝決定

 前夜の再現のような和田と内海の投げあい。2本のソロで巨人が勝ち越すも、ソフトバンクが6回追いつき終盤へ。9回クルーンが登板したが、バント処理を誤り一死二三塁、本多のゴロが野選という形となって勝ち越し点に。連夜のサヨナラを目指した巨人だったがバント失敗盗塁失敗で万事休す。ソフトバンクが接戦を制し、阪神と同率となって交流戦初優勝となった。
 金本が2回に先制弾、追いつかれたあとに2打席連発となる2ランで阪神がリード。交流戦連覇を目指す日本ハムも食い下がり、8回ウィリアムスを攻めて2本のタイムリーで1点差に詰め寄るが、その裏阪神がもう1点追加して勝負あり。阪神は優勝こそ手にできずも同率首位で交流戦を終えた。
 移籍してきたばかりの小池が乱戦の決着をつける活躍。2回に中田が大崩れしロッテが一挙5点で逆転したが、その裏平田のタイムリーのあと小池が同点の内野安打。そして終盤7回、再び小池が2点タイムリー2ベースを放ちこれが決勝点に。交流戦不調だった中日だが最後5連勝で五分で終えた。4番手吉見が開幕8連勝。
 交流戦負けなしだったルイスを楽天が沈めた。2回横川が先制2ランを放ち、続く3回もう1点追加。そして投げては岩隈が6回1失点で収め、終盤は田中がプロ初のリリーフ登板で3回をぴしゃり。豪華リレーで岩隈は11勝目、田中はプロ初セーブ。ルイスは立て直したものの序盤の失点が命取りとなった。

2008年6月23日(月) 交流戦全日程終了

横浜10-5西武
広島7-6楽天
ヤクルト4x-3オリックス

 ついにウッド登板時に大量援護が。先制された直後の1回、内川の犠飛で同点、村田のソロで勝ち越し、さらに吉村2ランで一挙4点。3回にも下位の連打で3点追加し横浜が序盤に大きくリード。西武も7回に3点を返したが、横浜はさらに突き放して今季初の3連勝、交流戦最低勝率を免れ、ウッドは待望の初勝利。逆に西武は6連敗と急失速。
 3回にリックの2ラン、4回には4連打などで前半は楽天がリード。しかし6回に投手陣が崩れた。広島は前田の代打タイムリーに続いて緒方が3ランを放ち一気に同点。そして8回栗原のタイムリーで勝ち越しに成功し、最大5点差を逆転勝利。楽天は課題のリリーフ陣の脆さが出てしまった。ともに二桁残塁の試合だった。
 2点リードで9回逃げ切りを図ったヤクルトだったが林がセーブ失敗。オリックスがカブレラ、北川と2本のソロアーチで追いつき試合は延長へ。しかし10回3イニング目の加藤が制球を乱し、ヤクルトはここで武内がサヨナラタイムリー。双方の抑えが誤算の試合となった。オリックスはここまでに投手を使いすぎたのが仇となったか。

2008年6月27日(金) 開幕の再現?

広島6-1巨人
中日2-1横浜
日本ハム4-3オリックス
西武4-1ロッテ
ソフトバンク3x-2楽天

 グライシンガーと前田健が対照的な投球。序盤から攻めた広島が2回に先制、3回には栗原の3ランで突き放した。活発な打線は二桁安打で圧勝。前田は7回をわずか3安打、阿部のソロ1点のみに抑える快投で2勝目。グライシンガーは11安打を浴びて5回降板、3連敗。
 川上と小林で終盤まで0行進の息詰まる投手戦が展開。川上は序盤にピンチがあったがしのぎ、小林は7回まで3安打無四球の快投。勝負を決めたのは代打の力だった。8回立浪が代打ホームランを放ち先制、9回には平田が代打タイムリーで追加点。9回これも代打の大西が一発を放ったが横浜は1点届かず。

 日高の2ランでオリックスが4回に逆転したが、1点ずつ積み重ねた日本ハムが後半逆転勝ち。稲葉が6回に同点、8回に勝ち越しのタイムリー。オリックスも9回マイケルから下山が一発を放ち1点差、さらに大きなチャンスをつくったがあと一歩及ばなかった。9回に与えた1点が結果的に余計だった。
 初回幸先よく先制したのはロッテだったが、西武打線が8回まで毎回安打と攻め立てて逆転。ヒット数の割に点にならなかったが、栗原のソロで勝ち越し、ブラゼルの2ランで突き放した。帆足は里崎に一発を許すも以降は危なげなく1失点で7勝目。成瀬の投球は誤算だった。
 常に楽天が先手を打ってソフトバンクが追いつく展開。チャンスは楽天が多かったが、決め手を欠いて9回へ。小山が二死からピンチを招き、ここで本多が中前に弾き返してソフトバンクが開幕戦と同カードで再現のようなサヨナラ勝利。無死満塁を無失点でしのいだニコースキーの投球も大きかった。逆に楽天は再三のチャンスを活かせず。

2008年6月28日(土) 発覚

・ヤクルトリオスがドーピング陽性反応、一年間の出場停止、球団は解雇を発表
 ゴンザレスに続いての発覚。今度は筋肉増強剤の使用。

巨人3-3広島 (7回降雨コールド)
横浜3-1中日
阪神7-2ヤクルト
オリックス5-1日本ハム
ロッテ11-3西武
楽天4-2ソフトバンク

 判で押したような点の取り合い。3回小笠原の2ランで巨人が先制するとその裏広島は連続タイムリーで同点。5回巨人が鈴木尚のタイムリーで勝ち越すと、またもその裏アレックスのタイムリーで同点。互いに抜け出すことができず、7回表の攻撃中に雨のためコールドに。ルイス、内海ともにいまいちの出来だった。
 仁志と内川の二人がゲームを決定付けた。初回二者連続ホームランで横浜が先制、3回には仁志が四球盗塁後内川がタイムリー。那須野を攻めあぐねていた中日は6回中村紀のソロで1点を返すが、その後のチャンスを逃しそこまで。横浜が継投で逃げ切った。中日の連勝は6でストップ。
 阪神が理想的な得点経過で圧勝。2回下位の3連打で2点先制し、4回鳥谷のソロで加点。そして終盤7回に1点追加で主導権を握ると9回ダメ押しの3点。先発野手全員安打で圧倒した。ヤクルトは4回と9回に青木がソロを放ったが得点はそれだけ。打線全体でわずか5安打に終わった。

 先発金子が好投で4月中旬以来の白星。7回を1失点、6回までは2安打という快投だった。打線は初回にカブレラのタイムリーで先制、その後なかなか追加点を奪えなかったが、6回に集中打で3点を追加し突き放した。多田野は6回途中降板で連敗、ボークははや6個目。
 ロッテが大量点で大勝し連敗ストップ。初回先制されるも3回に逆転、5回に里崎の満塁弾が飛び出し岸をKO。終盤7,8回にも大量7点を追加し二桁得点。渡辺俊はブラゼルの一発など3失点したが大量援護に守られて6勝目。西武は西鉄ユニフォームで臨んだ試合だったが大敗を喫してしまった。
 前日と同じ接戦で今度は延長突入。決め手となったのは前夜と逆の意味でニコースキーだった。12回登板していきなり死球、さらにボークでピンチを広げ降板。もう一人走者を出して、楽天は高須の2点タイムリーで勝ち越し。有銘が延長3イニングをノーヒットに抑える好投で今季初勝利。ソフトバンクは4回以降無得点で防戦一方に。

2008年6月29日(日) 大量点の日曜日

巨人6-1広島
ヤクルト9-4阪神
日本ハム9-4オリックス
西武9-5ロッテ
楽天15-2ソフトバンク

 ロースコアの投手戦展開でまたも接戦となったが、一つのきっかけで形勢は大きく傾いた。同点の9回に登板の永川が大乱調。先頭四球からチャンスを掴んだ巨人は高橋由が勝ち越しタイムリーを放ち、さらにラミレスが満塁弾で一挙5点。土壇場であまりに決定的な大差がついた。
 ヤクルトが阪神の継投パターンを打ち崩した。初回3点先制もすぐに逆転され、そのまま後半に入ったが6回に同点。そして7回ウィリアムスを攻めて犠飛で勝ち越すと、8回は久保田から青木の2ランなどで一挙4点。6回からの3イニングで9安打6点をもぎ取り逆転勝利。阪神は2回に4点で逆転したあと追加点がなかった。

 序盤に日本ハムが大きくリード。2回4安打で3点先制し、続く3回にも2点追加で近藤を早々にKO。投げては2ヶ月ぶり復帰の武田勝が6回をローズのソロ1点に抑える投球で復活を印象付けた。最終回に互いに3点ずつ取り合う荒っぽい終わり方だったが日本ハムが圧勝。
 スタートから点の取り合い。西武がリードするとロッテが追いつく展開だったが、5回に西武が一気に突き放した。栗山のタイムリーで勝ち越し、さらに攻め立て中村、後藤の連続ホームランなどで一挙6点。ロッテも反撃したが、チーム6安打を1イニングで打たれてはさすがにダメージが大きすぎた。小林宏は依然不調。
 こちらは和田が予想外のとんでもない大乱調で開始から1時間で大勢決した。山崎武の久々の2ランで先制した楽天は、山崎の2打席連発で4回に一気に火がつき5点。勢いとまらず続く5回に大量6点追加、結局20安打15点の猛攻で大勝。岩隈は7回をわずか2安打投球で楽々12勝目。和田の10失点は自己ワースト。

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