走り書記

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2008年9月2日(火) 終盤戦突入

広島5-2巨人
ヤクルト12-6中日
横浜5-3阪神
日本ハム2-0ソフトバンク
ロッテ8-5西武
オリックス10-3楽天

 やはりルイスは堅い。広島は2回3連打で先制しルイス自らの犠飛でもう1点。5回には満塁から嶋の2点タイムリー、9回押し出しで加点した。巨人は6回と9回に併殺間に得点したのみ。ルイスは7回1失点で13勝目。巨人もチャンスはないではなかったが打線がつながらなかった。
 ヤクルトが2戦連続二桁得点の打線爆発。初回畠山の2ランで逆転、4回青木の2ランで勝ち越し。そして5回は四球を足がかりに猛攻で一挙6点。最終的に15安打12点。大量援護に守られて、ゴンザレスは7回2失点で2年ぶりの勝利。中日は佐藤充が乱調。終盤の反撃も焼け石に水。
 先発野手全員の15安打で5点は少ないが、横浜が打ち勝った。2回4連打などで一時逆転、4回阪神が集中打で同点としたが、その裏仁志が勝ち越しの2点2ベースを放った。吉見が5回3失点で2勝目。阪神は岩田が4回持たず10安打浴びてKO。打線は10安打放ったが及ばず。

 復帰ダルビッシュが鉄壁で連敗ストップ。5回までノーヒットので記録達成に現実感のある完璧投球だった。ガトームソンも好投で投手戦の中、日本ハムは4回稲葉が先制ソロ、6回にも1点追加。ダルビッシュは8回までもわずか1安打零封。ソフトバンクは1安打ではどうにもならず完敗でガトームソン見殺し。
 ロッテが早々に石井一をKOし序盤に4点。食い下がる西武打線だが、ロッテは7回大塚の2ランから怒涛の5連打で4点を追加し勝負を決めた。渡辺俊は5失点したが12勝目。西武は終盤も大島の3年ぶりの一発など得点しただけに、7回の失点が余計だった。
 連勝街道オリックスが2位に1毛差急追。初回に逆転されリードされたまま終盤に入ったが、岩隈降板の7回5安打集中の4点で逆転。その後はつるべ打ちで終盤3イニングで11安打9点の猛攻。4連勝で貯金が1に。楽天はセギノールの2ランでリードしたものの追加点が奪えず、岩隈が降板した途端後続が滅多打ち。

2008年9月3日(水) 突進牛どこまで?

巨人10-9広島
ヤクルト7-3中日
横浜8-0阪神
ソフトバンク4-3日本ハム
西武2-0ロッテ
オリックス4-2楽天

 巨人が3点勝ち越せばすぐさま広島が追いつくと、取って取られての大接戦。巨人が7回裏に1点勝ち越し、続く8回ラミレスの3ランで突き放していよいよ決まりかと思いきや9回クルーンが大乱調。アレックスの2ベースなどで広島が1点差に迫ったが、あと一歩届かなかった。巨人は毎回安打、小笠原がサイクルヒット達成。
 4回までロースコアとはいえ、ピンチの連続だった小笠原。5回ついに決壊した。ヤクルトは飯原が勝ち越しの3ランを浴びせ、さらに川島慶の3ベースで小笠原をKO、替わった齊藤から福川が2ランでこの回一挙6点。中日も6回5安打集中、4連打で館山を降ろしたが、ヤクルトリリーフ陣が反撃を断った。ヤクルトは4連勝。
 横浜が完勝。2回金城・相川の連続ホームランで3点を先制、5回に2点を追加したあと、7回には村田・吉村がまた連続ホームランで突き放した。タイミングのいい援護を貰った三浦は連打を許さず6安打完封で5連勝。阪神は2度も連続ホームランを許す展開で投打ともに振るわず。

 初回稲葉、2回糸井とソロホームランで日本ハムが先行。打線低調のソフトバンクは武田勝の前に5回までわずか2安打の0行進、しかし6回松中のソロで息を吹き返した。続く7回谷が逆転の2ベース、仲澤の2ベースも出てこの回3点。日本ハムも8回1点を返し、9回馬原の乱れに乗じかけたが及ばず。
 序盤の西口はエラーもあって綱渡りの投球。再三のピンチをそれでもしのぐと、4回中島のタイムリーで西武が先制。ここから西口は立ち直り中盤をノーヒットに。7回の満塁を星野がしのぎ、8回江藤のタイムリーで西武が追加点。結局4投手の完封リレーで逃げ切った。ロッテは序盤、特に3回の好機を逃したのが大きく響いた。
 オリックスが先行逃げ切りで5連勝。2回下位の3連打で2点を先制、3回ローズ、6回後藤がソロを放って追加点。小松は7回フェルナンデスに2ランを浴びるも2失点で11勝目。好調オリックスとは逆に楽天は6連敗。朝井は2回につまずき、打線もつながらなかった。

2008年9月4日(木) 二日分です

巨人6-2広島
ヤクルト5-3中日
日本ハム4x-3ソフトバンク
ロッテ4-3西武
オリックス6-4楽天

 初回に2点ずつ取り合って以降膠着。しかし勢いのある巨人が終盤に勝負を決めた。8回好調小笠原が勝ち越しソロを放つと、さらにチャンスを広げて大道、木村拓がタイムリーで一挙4点。首位阪神に4.5差とした。山口が9勝目。広島は最後に粘り負け。
 8回までは一方的なゲーム。ヤクルトは3回に福川の先制ソロ、さらに2本のタイムリーで3点。続く4,5回にも加点し5点をリード。そして投げてはダグラスが8回をわずか1安打という完璧な投球。中日は投手の替わった9回に2ホーマーで3点を返したが時遅し。ダグラスは2年ぶりの復帰初勝利でヤクルトは5連勝。

 7回に2点を勝ち越してソフトバンク優位かと思われたが、投手陣が踏ん張れず。その裏日本ハムはボッツがソロを放ち、8回は篠原からスレッジが同点タイムリー。そして9回金子誠がタイムリーでサヨナラ勝利。ソフトバンクは再三のチャンスを逃す13残塁、そして先頭を7度も出し、投打ともにちぐはぐで3位転落。
 不調の涌井をロッテが序盤に攻めて、3回まで1点ずつ追加。清水も5回まで2安打と封じていたが、6回西武は石井義の2点タイムリーで反撃。7回片岡のタイムリーで同点とした。が、涌井が踏ん張れず。その裏ロッテは今江が勝ち越しのソロ。これが決勝点となりロッテが振り切った。
 今リーグで最も勢いのあるオリックス。3回に2点を先行され、4回までノーヒットに抑えられていたがあっさり跳ね返した。5回ローズが逆転の満塁弾。さらに7回にはカブレラが2ランを放ち、その後の楽天の反撃を振り切って6連勝、ついに2位浮上。楽天は3回以降毎回安打でもいまいちつながらず。

2008年9月5日(金) 首位戦線風雲?

巨人8-0ヤクルト
中日6-1横浜
広島6-3阪神
楽天5-3日本ハム
オリックス8-3西武

 巨人が完勝で3連勝、首位阪神に3.5差と急接近。初回早々に2点を先制すると、5回高橋由の2ラン、6回には3本のタイムリーで中盤に大きく突き放した。投げてはグライシンガーが8回を5安打に無失点でリーグトップの14勝目。ヤクルトは川島亮が8失点で連勝ストップ、打線も沈黙し完封負け。
 中日が前半でリードを広げて連敗ストップ。2回デラロサの2ランで先制し、4回にはまたデラロサ、そして山本昌自らのタイムリー、さらに森野の2ランで突き放した。山本昌は7回途中までを1失点で11勝目。横浜はウッドが2ホーマーを浴びて沈没、打線も中盤6安打して1点と効率が悪かった。
 8月からの失速で尻に火がついてきた阪神。開始直後怒涛の5連打で2点先制も、すぐに倍返しを食らってしまった。広島はその裏に4連打と敵失で逆転の4点。2回以降篠田は完全に立ち直りノーヒット投球。もう2点を追加した広島が勝利。阪神は8回に相手暴投で1点を返すが、2回から7回までノーヒットはきつかった。

 楽天が逆転でようやく連敗を7でストップ。田中が3点を失い、打線も7回までもう一本が出ない状況だったが、7回フェルナンデス、山崎武の連続ホームランで一気に同点。これで雰囲気が変わり、延長10回中村が勝ち越しの2点2ベース。グウィンが来日初勝利。日本ハムは武田久がまさかの大誤算。
 オリックスの快進撃が止まらない。1点を先行されるも、2回大引、カブレラの2ベースで逆転、3回には北川のソロなどで3点追加し帆足をKO。その後2点返されても同じく2点追加して7連勝。3失点の岸田が3勝目。西武は帆足も誤算だったが、6回3四球から失点したのが手痛かった。

2008年9月6日(土) 小休止か分岐点か

ヤクルト7-4巨人
中日6-1横浜
阪神5-3広島
日本ハム4-1楽天
ロッテ5-4ソフトバンク
西武7-1オリックス

 高卒新人由規が4回をパーフェクトの快投。2回に川島慶のタイムリーと福川の2ランでヤクルトが3点を先制、しかしさすがに好調巨人、5回初安打となる高橋由のソロで反撃すると6回に同点に。しかしその裏またも福川が勝ち越しの3ラン。ヤクルトが巨人を止め、由規がプロ初勝利。
 初回から中日ペース。和田の2点2ベースに続き中村紀の2ランで4点を先制。そして清水昭が前回以上の投球を見せた。5回まで1安打、6回に1点を失うも以降も崩れず、5安打完投勝利。横浜は桑原謙がいきなり捉まり、打線も結局チャンスは6回のみと沈黙。
 阪神が粘って連敗ストップ、マジックをまたまた再点灯。序盤先行も5回に逆転を許したが、6回に同点として以降膠着。延長はチャンスを活かせずにいたが、12回鳥谷が勝ち越しの2点タイムリー。広島を振り切った。広島は6回以降わずか2安打で延長は防戦一方。大島の連敗は7に伸びた。

 3回までに6三振を奪っていた片山だったが中盤に捉まった。4回日本ハムは3連打など集中打で逆転、続く4回もスレッジの2ベースで2点を追加。序盤に先制を許した藤井は3回以降ノーヒットに抑え、7回2安打1失点で3ヶ月ぶりの勝利。楽天は片山の若さが出たが、8四死球を貰って1点の打線も問題だった。
 4回まで無得点が5回以降取って取られての展開に。先制するとすぐさま同点、すぐに勝ち越すと今度は逆転とめまぐるしく動いた。勝負を決めたのはオーティズ。7回に同点弾、続く8回は勝ち越しの2点タイムリーと3打点の活躍。ソフトバンクは9回連打で1点差にしてなお無死三塁だったが活かせず。
 ついにオリックスの連勝止まる。西武は2回下位の連続タイムリーで先制し、5回中村がソロ、6,7回と2点ずつ追加で大きく突き放した。最終的に16安打7点。岸はオリックス打線を7回4安打無得点に封じ11勝目。オリックスは2番手山口が4失点で大敗、9回カブレラのソロで完封は逃れた。

2008年9月7日(日) 馬原失陥

中日5x-4横浜
広島5-2阪神
楽天5-2日本ハム
ロッテ7-6ソフトバンク
オリックス6-2西武

 3回までノーヒットの横浜は4回3者連続タイムリーで逆転。しかし中日は小刻みに1点ずつ加えて同点に。6回村田のソロで横浜が勝ち越してもその裏また1点で同点。決着は9回、平田のプロ初ホームランがサヨナラの一発に。劇的な形で3連勝を飾った。横浜は中盤どこかで失点を止めたかったところか。
 4回までは互いに攻めあぐんでいるという感じだったが、5回広島が金村曉を捉えた。アレックスと石原のタイムリーで2点先制すると、1点差となった6回には集中打で3点追加。これが決定打になった。前田健は7回2失点で6勝目。阪神は金村が中盤に崩れ、打線も5安打。

 久々登板の一場は序盤抑えるも4回に崩れかけたところで降板。ここで追いつかれ、ヒットを重ねながら決定打のなかった楽天だったが、7回フェルナンデスの2ベースで勝ち越すと、8,9回と1点ずつ追加。2番手佐竹は9年目にして自己最長の4イニングを投げ、2年ぶりの移籍初勝利。日本ハムは5回以降1安打で5位に。
 5回に逆転、7回小久保の久々の打点などでリードを4点に広げ、ソフトバンクの勝利濃厚だった試合。しかし馬原が予想外の乱調だった。ロッテは一死から満塁として、代打橋本が劇的な同点満塁弾。延長に持ち込み、12回ズレータが勝ち越しのソロ。劇的な勝利でロッテは久々の5割に3位浮上。ソフトバンクは痛恨の連敗で4位に転落。
 連勝は止まったが勢いは止まっていないオリックス。3回カブレラのタイムリーで先制し、4回2点を追加。後半もリリーフを捉えてさらに追加点。金子は終盤に2点を失い降板も、8回途中まで投げ自身初の二桁勝利到達。投打にバランスの取れた勝ち方だった。西武は反撃が少し遅かった。

2008年9月11日(木) 三日もサボってしまってごめんなさい

ちょっと出たりしていて手がつけられませんでした。

巨人4-2中日
阪神5x-4ヤクルト
広島4-3横浜
西武5-3日本ハム
オリックス6-1ロッテ
楽天8-2ソフトバンク

 一時の猛然たる追い上げが止まった巨人、この日は先発全員安打で連敗をストップ。中盤は効率が悪く一度同点とされたが、7回阿部が勝ち越しの2ラン。8回にも1点追加し振り切った。グライシンガーは10安打を浴びるも2失点で15勝目、回をまたいだクルーンが32セーブ目。中日は巨人以上に拙攻で連勝ストップ。
 こちらは息を吹き返した阪神。初回に2点ずつ取り合い、6,7回に勝ち越しを許したが、9回猛攻。無死から3者連続長打で同点とし、さらに満塁から今岡が押し出し四球で何と3試合連続サヨナラ勝ち。劇的連勝で優勝がぐっと近づいた。ヤクルトは林が大誤算で3戦連続サヨナラ負け。
 得点したのは互いに一度ずつ。広島は3回喜田のソロで先制すると、さらに二死から3者連続タイムリーでこの回4点。それ以外は8回に2安打したのみだったが逃げ切り勝利。対する横浜は6回吉村の3ランで1点差とするが、8回無死から4者連続出塁でも無得点と拙攻。初先発の吉原は3回4失点。

 中盤に突き放した西武が連敗ストップ。同点の5回江藤が勝ち越しソロを放ち、続く6回片岡が2ラン。故障者続出の野手陣だが、4番の江藤が存在感を見せた。涌井は8回3失点で帰国後初勝利。日本ハムは中盤に抑えられたのが響き、8回高橋のソロも少し遅かった。
 依然止まらないオリックスの快進撃。前日逆転サヨナラの勢いそのまま、初回先制されてもローズのソロで同点、3回カブレラのソロともう1点で勝ち越し。5回には再びローズが3ランで突き放し勝負あり。岸田は8回1失点で4連勝、チームも4連勝。ロッテは清水が一発攻勢に屈し3連敗。
 一方完全に失速しているソフトバンク。帰国後冴えない杉内から楽天は初回2点先制。中盤にはリックのソロなどで小刻みに加点し杉内をKOし、大差をつけて勝利。田中は序盤非常に苦しい投球もしのいで3ヶ月ぶりの勝利。ソフトバンクは杉内5失点も誤算だが、それ以上に打線の拙攻が深刻。毎回安打でわずか2点、この3連戦合計残塁が29。

2008年9月12日(金) というわけで今日は早めに

巨人11-7ヤクルト
横浜7-1中日
広島4-0阪神

 巨人が4ホーマーを浴びせて逆転勝利。初回いきなり5点のビハインドもすぐに3点を返し、5回に一度逆転。6回再逆転を許すが、その裏脇谷の2ランで再々逆転。7回には谷が3ランで止めをさした。3番手山口がリリーフで10勝到達。ヤクルトは押本が2被弾5失点でまたリリーフが崩れる4連敗。
 横浜が一発攻勢で突き放し快勝。2回に連続タイムリーで2点を先制、その後1点差とされたが、5回村田が2ラン、6回は鈴木尚が代打ソロ、そして7回は村田、吉村が連続アーチ。ウッドは打たれながらも1点でこらえて2ヶ月ぶりの3勝目。中日は5回以降あまりにも一発を打たれすぎた。
 またも広島がワンチャンスを勝利につなげた。2回石原が先制タイムリーのあと、喜田が3ランでこの回4点。その後は3安打しか打てなかったが、先発齊藤が7回を4安打零封、上野につないで完封リレー。阪神は相手の3エラーもあって4安打の割にチャンスはあったのだが活かせず。

2008年9月13日(土) 超自作自演

巨人9-8ヤクルト
横浜5-4中日
阪神1x-0広島
日本ハム7-4オリックス
ロッテ9-6ソフトバンク
西武12-0楽天

 計7ホーマーが飛び交う大乱戦。2回逆転の応酬のあと、巨人が4回に突き放したかに思えたが、6回福地の3ランなどでヤクルトが同点。しかし8回、阿部がこの日2本目のソロで巨人が勝ち越した。最後クルーンがいきなり3連続四球を出すも後続を断ち巨人が勝利。ヤクルトは5連敗に。
 3回ウッズの3ランで逆転した中日が前半は3点リード。7回まで5安打2点と劣勢の横浜だったが、8回継投の隙を突いた。内川のタイムリーのあと村田が逆転の2ラン。土壇場でひっくり返し連勝。中日は4回以降わずか2安打で後半は防戦一方になった。
 前田健が8回を5安打無失点なら、下柳も7回を3安打無失点の投手戦。継投に入っても互いに譲らず試合は延長へ。迎えた10回、矢野が梅津からタイムリー2ベースを放ち阪神がサヨナラで勝利した。広島は1,2番が5安打もクリーンアップ沈黙で好機を活かせず。

 さすがのオリックスの勢いでも7点ビハインドは苦しい。日本ハムは初回高橋の2ベースで2点先制し、その後も稲葉のソロなどで着々と追加点。山本を4回でKOし、6回までに大差をつけた。グリンに抑えられていたオリックスは、投手が替わった8回に北川の3ランなどで4点返したが及ばず。オリックスの連勝ストップで日本ハムは5割に。
 珍しく先行したソフトバンクだが今度はリードを守れない。ロッテは3回橋本が逆転2ラン、大松連続ホームランで4点。6回同点にされるも今度はサブロー、オーティズのソロと一発攻勢で勝ち越し。なおも攻撃を緩めず打ち勝った。ロッテは連敗ストップ。ソフトバンクは久々に6点も投手陣が粘れず5位に転落。
 西武が完全なる大勝でマジックを11に。初回3点先制で早々に片山をKO。攻撃は一旦止まるも、帆足が楽天打線をわずか3安打に抑える快投。打線も終盤再爆発で3イニングで11安打9点。帆足は完封で11勝目を挙げた。楽天は小山が粘ってゲームを維持したが、終盤大炎上。

2008年9月14日(日) 首も寒くなる9月

巨人3-2ヤクルト
中日8-4横浜
広島3-1阪神
日本ハム9-6オリックス
ロッテ9-5ソフトバンク
楽天5-4西武

 前回抑えられた由規に巨人が序盤反撃。2回李が先制ソロを放ち、3回は3,4番の連続タイムリーで2点追加。しかし由規はここから立ち直り、5回には自ら犠飛。7回川島慶のソロで1点差と詰めるが、追い上げはここまでだった。序盤のリードで逃げ切った巨人が4連勝、ヤクルトは6連敗。
 2度までも逆転した横浜だったが5回に自滅。タイムリーエラーで同点となると流れは一気に傾き、中日は3本のタイムリー2ベースなどでこの回一挙5点。初先発の山内は4失点で降板したが、2番手以降の投手がきっちり抑えた。中日は連敗ストップ。横浜は村田が2ホーマーで40号到達も中盤に試合が壊れた。
 継投でしのいだ広島が相手ミスに乗じて勝利。3回エラーの走者を東出が還して同点とし、4回は梵のタイムリーと相手暴投で2点勝ち越し。1失点でもピリッとしない青木高を3回で降ろし、4回以降5人のリレーで抑えきった。阪神は6回無死満塁の絶好機を逸する拙攻でまたもマジック消滅。金村は今季5連敗。

 日本ハムがオリックスに打ち勝った。序盤4点のリードを許したが、3回稲葉のソロで1点返すと5回高橋同点3ラン、連続でスレッジが勝ち越しソロとお株を奪う一発攻勢。6回にもこの二人が連続タイムリーで4点追加。7回に2点を返されるが振り切って勝利。オリックスは金子が7失点の乱調で1ヶ月ぶりの連敗。
 点が入るようになると今度は投手陣が守れない泥沼ソフトバンク。5回3連続タイムリーで逆転したが、その裏ロッテは5本の長打を浴びせて和田をKO。1点差に迫られるも終盤突き放し振り切った。小林宏は5失点も5勝目。ソフトバンクは和田が6失点、追い上げてもリリーフが粘れずCS圏内が遠ざかる3連敗。
 2回に一度は楽天が逆転。しかし西武は復帰したブラゼルの2打点など小刻みに得点し、6回に勝ち越しに成功。岸は10安打浴びて再三ピンチも7回までしのぎ、8回小野寺にスイッチ。しかしこの継投が裏目に。楽天は下位打線がチャンスをつくり、高須が代打逆転タイムリー。13安打の攻撃を土壇場で実らせた。

2008年9月15日(月) 沈み続ける両5位チーム

巨人6-4横浜
阪神7-4中日
広島2-1ヤクルト
日本ハム5x-4オリックス
ロッテ8x-7ソフトバンク
西武6-5楽天

 2回に先制された上原だったが、7回まで2安打無四球とそれ以外ほぼ完璧。打線は3回木村拓のソロで追いつき、4回ラミレスのソロなどで2点勝ち越し、6回阿部のソロなどで3点追加。横浜は8回にようやく上原を捉え2点差に迫るも継投にかわされた。巨人は今季初の5連勝。
 追い上げられている以上負けていられない阪神、今回は珍しく岩田に打線が援護。2回高橋光のソロで先制すると、今岡の2ランなど着々と追加点。岩田は小池に2ランを浴びるなど4失点といまいちだったが援護に助けられて9勝目を挙げた。中日は小笠原が7失点で10敗目。
 好調広島が不調ヤクルトを下して5割到達。3回先制したのはヤクルトだったが、6回広島は栗原が逆転の2ベース。なかなか出なかったタイムリーがようやく出た。ルイスは前半さほど良くなかったが7回1失点で14勝目。ヤクルトは11安打を2失点に良く防いだが打線が振るわず7連敗に。

 序盤の3点リードでダルビッシュは8回まで3安打投球。これは決まりかと思いきや、9回オリックスが猛攻。クリーンアップ3者連続タイムリーで一気に逆転に成功。しかしその裏、抑えの加藤からチャンスをつくった日本ハムは、スレッジが2点2ベースを放ち再逆転サヨナラ3連勝。オリックスは勢いも見せたが3連敗に。
 唐川が4回途中降板ならガトームソンは6失点。どちらも投手がピリッとせず、後半は取って取られての展開に。8回ソフトバンクが多村の2ベースで同点としたが、ロッテは9回に清水を投入する継投。そしてその裏大塚がサヨナラタイムリーで3連勝。ソフトバンクは19安打で7点と効率悪く、リリーフ崩壊状態で4連敗、4位も遠くなってきた。
 役者が揃った西武打線が底力を発揮。キニーが中盤に崩れて2点ビハインドで9回まで進んだが、ここで中島が同点2ラン。そして中村が大台到達の40号決勝ソロ。土壇場の一発攻勢で逆転勝利。楽天は一場を降ろして以降の継投でしのいでいたが、締めのグウィンが2被弾の大誤算。

2008年9月16日(火) 熾烈3位争い

巨人14-1横浜
中日5-2阪神
広島6-5ヤクルト
楽天6-1日本ハム
西武4-3ロッテ
オリックス4-1ソフトバンク

 李が大爆発で巨人が大勝。初回小笠原の犠飛で先制すると、李が3回に3ラン、4回に2ラン、6回にまた2ランと3打席連発の7打点。坂本のソロなどもあり、最終的に14点を挙げた。この大量援護に今季初先発の久保も8回1失点の好投で今季初勝利。横浜は4投手全員失点と投打にいいところなし。
 中日が3回に森野のソロ、李の2ランで3点先取すると、すぐさま阪神は鳥谷の2ランで1点差。勝負の鍵になった「次の1点」は7回中日が取った。森野の2ベースで2点を追加し3点リード。チェンは7回2失点で約2ヶ月ぶりの5勝目。阪神は得点機にもう一本が出ず。
 中日と激しく3位を争う広島。4点先制も大竹が守れず一時逆転を許したが、7回に追いつくと以降毎回安打と押し気味に。決め手を欠いて延長にもつれたが、11回栗原のタイムリーでついに勝ち越した。一方連敗が止まらないヤクルト、一時リードも6回以降わずか2安打で8連敗に。

 負けない岩隈は投手戦でも譲らず。6回一死までノーヒットの完璧投球で武田勝と投げあい。終盤味方打線が援護をもたらした。7回高須のタイムリーなどで2点、1点返された8回にはセギノールの3ランなど4点追加で突き放した。岩隈は3安打1失点で完投、20勝に王手。日本ハムは8回の継投が誤算。
 西武が少ない安打で競り勝ち、いよいよ優勝に秒読み段階。序盤に2点先行されるも、4回3点を挙げて逆転。6回ズレータのソロで1点差に迫られ、なおもピンチがあったが、先発石井一を含め7投手のリレーでしのぎきった。これでマジックは7。ロッテは相手を上回る9安打を放つも1点届かず。
 ロッテ戦では比較的良かったソフトバンク打線も苦手小松の前にはあっさり沈黙。オリックスは3回新垣が制球を乱したのに乗じて先制し、6回は3者連続タイムリーで3点追加。8回3番手清水が3連打を浴びて1点失うも、後続を断った。連敗を止めたオリックスに対し、ソフトバンクは1点返すのがやっとで全く光の見えない5連敗。

2008年9月17日(水) 近づく歓喜の時

巨人6-2横浜
阪神11-6中日
ヤクルト8-1広島
楽天15-7日本ハム
西武5x-4ロッテ
ソフトバンク4-2オリックス

 もはやこのカードは勢いの差歴然。2回坂本の先制2ラン、3回にはラミレスのソロに阿部の3ランと巨人が序盤の一発攻勢で7連勝とした。4回以降打線はノーヒットと沈黙したが、初先発の東野が5回1安打の快投。6回内川に2ランを浴びたが、2安打投球でプロ初勝利。横浜は三浦が3被弾で3回KO。
 開始から激しい打撃戦。阪神は初回鳥谷の満塁弾でいきなり4点先制。その後も得点を重ね、山本昌から7点を奪いリード。しかし中日も谷繁の3ランでリーソップをKOし、小池の2ランで3点差に。少し冷や汗もかいた阪神だが、8回金本の2ランで突き放し大勝。4人目アッチソンの好投が光った。
 ようやくヤクルトが長いトンネルを脱出。4回に追いつかれるも、5回篠田を捉えしぶとく2点勝ち越し。6,8回にも追加点を挙げて突き放した。石川は終盤にピンチをしのいで1失点完投で2年ぶりの二桁勝利。広島は5回以降ずるずると失点して食い下がれなかった。

 楽天打線が大爆発。初回セギノール、山崎武の一発攻勢であっさり逆転、その後2点差まで詰められたが、5回下位の連続長打で3点、続く6回には5連打を含む7安打集中で大量6点。19安打15点で大勝。朝井は5回3失点も9勝目。日本ハムも7点を挙げたが、スウィーニーを始めいくらなんでも失点が多すぎた。
 西武が延長に持ち込んでサヨナラ、優勝マジックを5にした。中盤大松の2ランなどで勝ち越しを許し、3点ビハインドだったが、7回栗山、ブラゼルのタイムリーで同点に。そして10回、先頭の中村が41号サヨナラアーチ。いよいよゴールが見えてきた。ロッテは7回のピンチをしのぎきれなかった。
 ソフトバンクもようやく連敗ストップ。とはいえ8回までは完全な劣勢。オリックスは初回ローズの2ランで先制、この2点を岸田が粘りの投球で守り8回無失点。しかし9回の加藤が誤算だった。ソフトバンクは二死から1点を返すと、本多がまさに起死回生の逆転3ラン。初回の2点で食い止めた杉内は五輪後初勝利で、初の2年連続二桁勝利。

2008年9月18日(木) 12年ぶり最下位の危機到来

楽天5-2日本ハム
ロッテ6-3西武
オリックス7-1ソフトバンク

 楽天が後半ひっくり返して3連勝。1点を追う6回満塁から草野、中村連続タイムリーで4点を挙げ逆転、8回には再び草野がソロで追加点。下位で5点をもぎ取った。田中は10三振を奪い完投で8勝目。日本ハムは田中と糸井が3安打もそれ以外わずか1安打で3連敗。
 ロッテが涌井を攻略して完勝。3回橋本の2ベースで2点を先制し、5回には西岡がソロ。その後も追加点を挙げて8回までに6点。投げては清水が7回まで3安打の快投。8回西武は中村が3ランを放ったがそこまで。清水は12勝目、涌井は10敗目を喫した。
 オリックスが前夜の逆転負けを払拭する快勝。初回に先制すると3回にローズのソロなどで2点。1点返された6回は日高がソロ、7回も日高が2打席連発の2ラン。投げては近藤が8回を1失点の好投で8勝目。ソフトバンクはホールトンの制球が悪く、守備も乱れ打線も低調といいとこなし。振り向けば楽天と3ゲーム差に。

2008年9月19日(金) 週末決戦開始

巨人6-4阪神
広島7-1中日
ヤクルト6-2横浜(5回降雨コールド)
ロッテ1-1楽天(5回降雨コールド)

 首位決戦第1ラウンドは巨人が阪神を振り切って8連勝。前半坂本の3打点でリードも中盤阪神が追撃し6回に1点差に。しかし7回小笠原の2ランで突き放した巨人が逃げ切り、ゲーム差を2に詰めた。グライシンガーは4連勝で2年連続の16勝目。阪神は食い下がったが投手陣が粘れず。
 こちらも3位を巡る決戦。広島が一発攻勢で快勝で単独3位とした。初回先制を許すも3回栗原が逆転2ラン。4回シーボル、6回には喜田の代打ソロなどで着々と加点し大勝。先発齊藤は6回を3安打に抑え3連勝。中日は先発中田を始め投手陣が3被弾に7四死球と乱調。4位に転落。
 5回終了で降雨コールド。ヤクルト快勝というよりは横浜の自滅。3回石川のエラーでヤクルトが勝ち越し、同点とした4回は満塁から吉村がエラー。さらに福地の2ベースでヤクルトはこの回4点を挙げた。約半年ぶりの登板となった工藤だが守備に足をすくわれた。

 こちらも台風の影響による雨のため5回で終了。4回セギノールのソロで先行した楽天だったが、5回片山が突如制球を乱した。先頭四球から満塁として、橋本に押し出し四球。この回で終わっただけに、勝ちを逃すもったいない投球だった。ロッテは1点を貰う形で引き分けに。

2008年9月20日(土) 肉迫

巨人9-1阪神
広島10-0中日
ヤクルト4-1横浜
オリックス6-1日本ハム
ロッテ4-1楽天
西武1-0ソフトバンク

 巨人が序盤から大量点で圧勝、9連勝でついに阪神と1ゲーム差に。初回いきなりラミレスの3ラン、李のソロと連続アーチで4点、2回も小笠原の2ランなど早くも主軸揃い踏みで下柳をKO。5回以降は一転試合が落ち着いた。内海は1失点で3年連続の二桁勝利。阪神は立ち上がりに打ち込まれ見せ場なく完敗。
 もはや勢いの差歴然と言うべきか。広島が投打に中日を圧倒。初回2点を先制し、先発前田健は3回パーフェクトの快投。4,5回に2安打ずつ浴びるも、6回以降またもパーフェクト。打線は6回アレックスの3ランなどで追加点を挙げ、7回さらに満塁から4点追加。前田は4安打無四球でプロ初完封、アレックスが5打点の活躍。
 それでも横浜には勝ててしまう。ヤクルトは2回二死から8番からの4連打で2点先制。5回村田のソロで1点差となるも、8回相手ミスと福地のタイムリーで2点追加し勝利。川島亮は6回途中までに6四球を与えるも1失点で7勝目。横浜はこれだけ走者を出しながら、一死満塁を2度も逃す大拙攻で一発による1点のみ。

 オリックスが2回鮮やかな集中攻撃で快勝。四球の走者を置いて下山、カブレラ連続タイムリー、さらに続くローズが3ランで一挙6点。このところ良くなかった山本も援護に守られて1失点投球で初の二桁勝利達成。日本ハムは2回のグリンの乱調がすべてといいたいところだが、4,5回の拙攻も痛かった。
 こちらも序盤の得点でロッテが快勝。初回無死からいきなりの4連打で2点先制、併殺で一息入ったあとにズレータが2ランでこの回4点。そして先発成瀬は四球こそ多めだったものの6回まで1安打投球。楽天は5回に二死からノーヒットで満塁という場面があったが活かせず、7回犠飛で1点を返すのみ。木谷の先発もそろそろ厳しい。
 このカード4戦連続延長戦突入。和田は今季一番と言える最高の出来で、5回までパーフェクトで9三振を奪う快投。対する帆足は毎回安打を浴びていたがソフトバンク打線がつながらない。結局9回まで毎回安打を続けながら絶好のサヨナラ機も逃すと、10回細川が値千金の決勝ソロ。西武のマジックは4、ソフトバンクは和田を完全に見殺し。

2008年9月21日(日) 大嵐

巨人9-5阪神
中日4-2広島
日本ハム10-5オリックス
西武10-5ソフトバンク

 巨人怒涛の10連勝で、ついに最大13ゲーム差を追いつき同率首位に立った。阪神が金本の2打席連発で先行したが、5回岩田が大崩れ。巨人が4安打を浴びせて逆転し、さらに後続投手も攻め立て打者一巡の猛攻。李の3ランなどで一挙8点。7回まで3安打だった阪神も終盤追い上げたが時遅し。まさかこんなことになろうとは…。
 中日が初回の得点で逃げ切り広島に一矢報いた。ルイスの立ち上がりを攻め森野、ウッズの連続2ベースと和田の2ランで4点先制。2回以降ルイスは立ち直り、広島が押し通しの展開だったが吉見が粘った。広島は倍の12安打を放ち追いつくチャンスは豊富にあったが拙攻が目立った。

 日本ハム打線がヒットの乱舞。3回後藤の3ランなどでオリックスが5点を挙げリードしたが、日本ハムは6回に6安打集中で5点を挙げ逆転。その後もヒットが続き、先発全員の22安打。これで10点は少なく拙攻気味だったのだが、数で圧倒した。オリックスは金子が9安打を浴びてKOされ、7投手が失点。
 いよいよ西武の優勝が目前に。2回江藤の2ランなどで先行、好投の岸が7回に1点差とされるが、すぐさま追加点で援護。そして9回は相手ミスに乗じて一気に攻め立て、中村の満塁弾などで大量6点。岸は6連勝で12勝目。ソフトバンクは9回に3点返すなど食い下がりはしたが、終盤は完全に力の差を見せ付けられた。

2008年9月22日(月) 鍔迫り合い

巨人9-1広島
中日7-0ヤクルト
阪神3-2横浜
日本ハム9-0ソフトバンク
オリックス5-1ロッテ
楽天6-1西武

 先手を取ってしまえば勢いに乗る巨人のもの。初回ラミレスの2ランで先制すると、3回には小笠原が2ラン。このあとも着々と点を重ねてリードを広げ完勝。投げても高橋尚が10三振を奪い小窪のソロのみに抑えた。広島は大竹が9失点、打線は4三振の赤松を筆頭に13三振を喫して完敗。
 こちらは目標の差か。2回デラロサの2ランで先制した中日が続く3,4回にも得点しゴンザレスをKO。14安打で7点を奪い、投げてはチェンが10奪三振4安打の快投で完封し快勝。再び広島と同率3位に。連勝できていたヤクルトだったが、投打に見せ場なく完敗。
 もう意地でも負けられない阪神、プロ初先発の石川がなかなかの投球を見せた。打線は初回今岡のタイムリーで先制し、2回関本の2ベースで2点と序盤に先行。石川は4回に吉村に2ランを浴びるもリードを守り、6回からはアッチソン、藤川とつないで阪神が逃げ切り勝利。首位戦線は同率で変わらず。

 日本ハムが投打に圧倒。初回新垣の暴投とスレッジの犠飛で2点先制し、3回は4連打を含む5安打で3点、4回にはスレッジの3ランで前半に大差をつけた。ダルビッシュはカモのソフトバンクを寄せ付けず8回を3安打10三振で零封。ソフトバンクは新垣が8失点KO、意地も覇気も見せ場もなく4連敗。
 初回里崎に先制ソロを浴びた小松だったが尻上がりに調子を上げた。そして打線は4回、後藤が逆転の満塁弾で援護。5回にも1点追加したオリックスが快勝。小松は4回以降ノーヒットの快投で完投、8連勝で14勝目。ロッテは4回以降やられっぱなしとなって4位に。
 優勝決定の可能性もあった試合だが、6回ブラゼルのフライ落球から流れは一気に楽天に。浮き足立った石井一に楽天は3連打を浴びせ2点勝ち越し。終盤さらにリードを広げて突き放した。岩隈は2回に同点とされるも、以降はさすがの投球でついに大台20勝到達。最下位脱出も近づいてきた。

2008年9月23日(火) 転回点

こんなに遅くなる予定じゃなかったんですが…。すみません、簡単に

広島4-4巨人
ヤクルト4-2中日
阪神1-1横浜
日本ハム5-2ソフトバンク
ロッテ6-1オリックス
楽天10-7西武

 毎回のようにヒットを放ちながらなかなか得点できずにいた巨人、2点を追う8回ようやくつながった。1点を返したあと高橋由の3ランで逆転。しかしその裏広島も食い下がり、栗原の2ベースと前田の代打タイムリーで同点に。結局このまま12回までもつれ引き分け。巨人の残塁は15を数えた。
 館山が中日を寄せ付けぬ快投。打線は5回6番からの3連打で2点を先制し、8回福地のタイムリーで2点を追加。2回から6回までパーフェクトの館山は8回に2点を失ったが、10勝目を挙げた。中日は終盤まで打線が沈黙で再び4位に。
 中2日登板の下柳が5回ノーヒットなら、横浜小林も5回2安打の好投。投手戦は6回横浜が内川のタイムリーで先制も、直後阪神は鳥谷が同点弾。これ以降も互いに譲らず、結局引き分けに終わった。延長チャンスの連続だった横浜に対し、阪神は7回以降ノーヒット。良く引き分けに持ち込んだと言うべきか。

 最後の砦ともいえた杉内だったがあっさり失点。日本ハムは3回森本のタイムリーで先制すると、4回スレッジ、小谷野が連続ホームラン。5回までに5点リードした。ソフトバンク打線はヒットは出るものの散発で、9回ようやく小斉の2ランが出るも遅すぎ。日本ハム3連勝に対しソフトバンクは5連敗で11年ぶりのシーズン負け越しが決定。
 3位争いで譲れないロッテがオリックスを圧倒。2回3連打などで2点を先制、5回にも8番からの3連打で1点追加と下位打線が活躍。6回にはベニーが2ランを放った。渡辺俊は2回に満塁のピンチがあったが、以降はすいすい投げて1失点で13勝目。岸田は5失点で今季初黒星。
 これが優勝のかかったプレッシャーか。3点を追う8回、西武はグウィンを攻め立て一挙5点を挙げて逆転に成功。ところが抑えのグラマンが信じられない乱調だった。楽天は一死満塁から押し出しで1点返したあと、フェルナンデスが再逆転の満塁ホームラン。ドタンバでひっくり返し、最下位脱出まであと半ゲーム差となった。

・ソフトバンク王監督辞任表明
 まあシーズン前から「今季が最後」と言っていたわけですが、それにしても長期にわたった監督生活でした。正直病気から復帰はしたものの、明らかに気力の衰えは隠せませんでした。試合を見ていた人なら分かると思いますが、元気だった頃に比べるとここ2年は明らかに動ける時でも全く動かず、ゲームを動かす意欲が減退していた印象。チームもダイエー時代以来の「タレント頼み野球」が行き詰まり、ここが潮時でしょうか。

2008年9月24日(水) つい寝ちゃいました…

夜風が涼しくなって更新がグダグダです。

巨人6-2広島
中日9-3ヤクルト
阪神5-2横浜
ロッテ9-1西武
オリックス4-1ソフトバンク

 巨人の快進撃止まらず、実に32年ぶりの12連勝。初回相手ミスからあっさり2点を先制し、その後しばらく膠着したものの6,7回に追加点。投げては前回に続いて東野が快投を見せた。序盤ノーヒット、6かいまで2安打のほぼ完璧な内容。7回シーボルに2ランを浴びたがプロ初完投勝利。
 3位争いのデッドヒートも継続中。初回2点を先制したヤクルトだったが、先発石川が2回大崩れ。中日は押し出しのあとタイムリー2本で逆転に成功。5回には下位の3連続タイムリーで突き放した。小笠原が2回で降板したあとを五輪後初登板の川上が3イニング抑え2ヶ月ぶりの勝利。
 巨人が勝つなら負けるわけにはいかない阪神。初回に先制を許したが、3回今岡が逆転の2ラン。4回にも三浦を攻め立て2点を追加した。リーソップのあとを受けた2番手福原が、内川にソロを浴びるも実に5ヶ月ぶりの3勝目。順位争いと無縁の横浜はひっそりと8連敗。

 4回ロッテ打線が猛爆。大松の先制2ランをきっかけに打者13人を送る猛攻で一挙7点。涌井をKOし早々にゲームを決めた。ただこの回に押し出しを含む3死球があり、ベニーが激昂。乱闘で退場となってしまった。ゲームはこの大量援護に前半あまり良くなかった久保が立ち直って完投勝利。西武は優勝目前で足踏み続き。
 監督辞任表明後の試合となったが「死せる孔明」とはいかず。4回まで1安打投球のホールトンからオリックスは5回北川が先制ソロ。こうなると勢いの差で流れは一気に傾いた。徐々にリードを広げたオリックスが完勝。近藤は8回無失点で9勝目。ソフトバンクは9回に1点がやっと、楽天とゲーム差がなくなり、記録的連敗の予兆すら漂ってきた。

2008年9月25日(木) マッチレースを制すのは

広島5-4巨人
阪神5-3横浜

 初回巨人が小笠原の2ランで先制も、直後広島が栗原の3ランで逆転。試合は一進一退の接戦となった。広島2点リードの中盤、巨人は5回に1点返し、6回に阿部のソロで同点。しかし7回、一死満塁から越智が痛恨の決勝暴投。1点のしのぎ合いを制した広島が3位タイに再浮上。巨人は大型連勝がついに12で止まった。
 そして阪神は横浜を下し再び単独首位に。プロ初先発の阿斗里を4回に捉え、安藤自らの先制タイムリーから4連打でこの回5点。安藤は5,6回に3点を失うも、終盤3イニングを継投で抑えてきっちり逃げ切った。直接対決を前にアドバンテージを得たのは大きい。横浜は今季初、5年ぶりの9連敗に。

2008年9月26日(金) 獅子は甦る

日本ハム2-0西武
楽天13-1オリックス *埼玉西武ライオンズのリーグ優勝が決定

 試合そのものは日本ハムが快勝。初回稲葉、4回ボッツのタイムリーで挙げた2点を、先発スウィーニーが快投で守った。四球は多かったが、4回と9回に1本ずつのみというほぼ完璧な投球。9回マウンドを譲ったものの12勝目。西武は自慢の打線が完全沈黙で4連敗。しかしオリックスが大敗し、4年ぶりのリーグ制覇。伊東前監督に続き、就任1年目の優勝となった。
 オルティズが大乱調で楽天が大爆発。初回セギノールの2ランで先制後、圧巻は2回。7番からの怒涛の5連打など打者11人を送り込み、リックの3ランでとどめを刺す大量8点。山崎武の3ランも出て13点を挙げ、大勝で2ヶ月ぶりの5位浮上。オリックスは後藤のソロで1点返すのがやっと。

2008年9月27日(土) 正念場

巨人6-4阪神
中日5x-4横浜
広島5-0ヤクルト
日本ハム5-4西武
ロッテ4-2ソフトバンク
楽天6x-4オリックス

 巨人が3,4回に集中攻撃で逆転、直接対決を制して再び同率首位に。3回ラミレスのタイムリーに李の2ランで3点、4回押し出しに李のタイムリーで3点の計6点。阪神も6回復帰新井のタイムリーと押し出しで2点を返し食い下がったが継投にかわされた。岩田は6失点KOで10敗目。この叩き合いはまだまだ続く。
 初回いきなり金城の3ランなどで4点先行された中日だったが、ウッズのタイムリーですぐに反撃。4回は井上、李の連続長打で同点とした。それ以降互いに走者もほとんどない膠着が続いたが、9回二死満塁として和田が押し出しサヨナラ四球。こちらも3位争いを引き下がれない。横浜はとうとう大台突入の10連敗。
 やはりルイスが鉄壁の投球。広島は2回シーボルの犠飛で先制、4回には再びシーボル、そして小窪のタイムリーで3点を追加し突き放した。ルイスは全く危なげのない投球でヤクルトを散発の4安打、完封で15勝目。ここも3位争いを譲れない。ヤクルトは初回の一死三塁が最大のチャンスだった。

 日本ハムが息を吹き返してきた。初回稲葉の2ランで先制も3回に同点にされたが、膠着続いた後の7回、相手失策で勝ち越すと3連続四球で押し出しで2点追加。建山が8回に1点差とされるもリードを守りきって4連勝。西武はエラーと連続押し出しで無条件で3点を与えてしまった。
 もうすっかり目標の有無がはっきり分かれてしまった。ロッテは2回西岡、早川の連続タイムリーで2点先制。先発清水が7回までわずか2安打と完璧に抑えこんだ。7回にも3連打で2点追加したロッテに対し、ソフトバンクは8回田上の2ランでようやく2点を返すがそれも併殺後のちぐはぐ。清水は13勝目、ソフトバンクは7連敗。
 楽天が延長に持ち込みサヨナラで勝利。序盤のビハインドのまま終盤に入ったが、8回山崎武のソロ、9回フェルナンデスの2ベースで土壇場で同点に。そして延長11回、フェルナンデスがサヨナラ2ランを打ち込み4連勝。リリーフ5投手が1安打に抑えたのも大きかった。

2008年9月28日(日) 7度目の正直なるか

中日1-0巨人
広島6-3ヤクルト
ロッテ4-1日本ハム
ソフトバンク7-2楽天
オリックス7-2西武

 チェンと上原が互いに譲らぬ投手戦を展開。7回まで双方とも5安打ずつの無得点、均衡を破ったのは意外な一発。8回荒木がソロを放ち、これが決勝点となった。9回は岩瀬が抑え、中日が完封リレーで3連勝。阪神はゲームがなく、巨人が敗れて2位に。阪神に実に7度目のマジックが点灯。
 広島が一発攻勢。初回アレックスが先制2ラン、4回には投手前田健が自らプロ1号を放ち、5回は栗原が2ラン。投げても前田は6回まで無失点投球。7回エラーのあと連打わびて2点を失ったが、8勝目を挙げた。広島は市民球場でのリーグ戦ラストゲームに勝利。ヤクルトは終盤見せ場は作ったがそこまで。

 3位争い直接対決。ヒットを浴びながらも0に抑える藤井に対し、成瀬は4回を1安打投球。しかし先手を取ったのは日本ハム。5回チーム2本目のヒットがタイムリーで先制点。だが成瀬は崩れず、8回2番手建山が捉まった。ロッテは3本のタイムリーを集めて一気に4点で逆転、3位に浮上。日本ハムは結局3安打に終わり4位に。
 ソフトバンクが初回久々に攻撃がつながって連敗をようやくストップ。松田のタイムリーのあと松中が2ラン、さらに中西のタイムリーで一気に5点先制。この援護でガトームソンは軽快な投球。3回と9回に1点ずつ失うも4安打完投勝利。楽天は先発一場に尽きる。貧打で連敗中の相手に自滅で初回から炎上では…。
 オリックス打線が中盤猛攻。4回ローズのタイムリーで同点とし、続く5,6回と連続で4安打で3点追加。初回先制された小松も2回以降は落ち着いた投球で、5安打2失点で完投15勝目。西武はキニーが中盤一気に崩れ、三井も止められなかった。西武高木浩之が引退試合。

2008年9月29日(月) これが主砲の仕事

阪神5-3広島
日本ハム2-1ロッテ
ソフトバンク4-2楽天
オリックス4-3西武

 2回今岡のソロで先制、4回5安打集中で2点追加と阪神が前半でリード。しかし先発石川からスイッチしたアッチソンが乱調で1点差とされると、7回はウィリアムスが同点にされる展開に。嫌な流れを断ち切ったのは主砲の一撃だった。8回金本が決勝の2ラン。広島を競り落とし、阪神の優勝マジックは7に。この勝利は大きい。

 ダルビッシュも良かったが小林宏も非常に良かった。5回までにロッテが2安打、日本ハムが1安打という投手戦。6回田中のソロで日本ハムが先制も、すぐにロッテは橋本の2ベースで同点に。しかし8回、日本ハムは野選で1点をもぎ取りこれが決勝点に。日本ハムは一日で3位奪還、ダルビッシュは12奪三振完投で16勝目。
 前夜の勝ちで吹っ切れたか、とことん苦手の岩隈からソフトバンクが先行。初回松田のソロで先制、2回は岩隈のエラーで1点を挙げ、5回には本間の2点2ベースで4点をリード。新垣は球数こそ多いものの力みなく投げ、8回まで零封。9回ばてて完封・完投はならずも3勝目。こちらも5位と6位が入れ替わった。
 オリックスが延長で西武を振り切り2位確定。カブレラの2ランで先制もすぐに1点返され、日高のソロで追加点も後藤、中村の連続アーチで同点、取れば取られる展開だったが、延長10回小瀬のスクイズで1点をもぎ取った。Aクラス入りは9年ぶり。西武は少々CSに不安も出てくる7連敗。

2008年9月30日(火) これほど多くの順位確定が遅いシーズンは記憶にない

巨人3-0横浜
ヤクルト8-0広島
楽天15-5ソフトバンク

 まだまだ食いつく巨人。2回ラミレスが先制ソロを放つと、5回には犠飛と小笠原のソロで2点追加。投げては高橋尚が横浜を全く寄せ付けない快投。8回を3安打零封、クルーンにつないで完封リレーで完勝。横浜は久々先発の工藤よりも、打線が金城の3安打のみ。連敗は11に伸びた。
 広島にとってあまりに痛い一敗。篠田と石川が投げ合って5回まで無得点。しかし6回、ヤクルトは3連打で先制するとさらに満塁と攻めて押し出しや相手ミスなどでこの回一挙5点。7,8回にも追加点で大勝した。石川は9回の満塁も乗り切って完封勝利。広島は6回守備のミスが相次いでしまった。

 楽天のリードをソフトバンクが追いつき勝ち越す展開だったが、このあとまさかの一方的展開に。7回フェルナンデスの同点ソロに続いてセギノールが代打で勝ち越し3ラン。8回は一気呵成の7安打集中で7点を奪い20安打15点で圧勝。一日で最下位から再浮上。ソフトバンクはリリーフ陣、特に8回は酷すぎた。

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