走り書記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2009年4月3日(金) 6年ぶりの同時開幕

西武5−2ロッテ
ソフトバンク8−0オリックス
楽天3−1日本ハム
広島6−3巨人
阪神5−2ヤクルト
中日4−1横浜

 前半は西武が大拙攻。5回までに9安打しながら得点はソロの1点のみ。井口の2点2ベースでロッテがリード。しかし西武は6回細川が逆転の3ランを放ち、8回犠飛で1点追加。8,9番が全打点を挙げて勝利。涌井は制球定まらず5回で100球を越えたが、2点のみに踏みとどまった。清水は粘るも一発に沈んだ。
 ソフトバンクが投打にがっちり噛み合って大勝。初回先制犠飛の松中が全打席で打点を挙げ5打点。苦手小松を5回で降板させた。投げては和田が非常に快調。終盤の4連続を含む計14奪三振の快投で3安打完封。オリックスは見せ場なく完敗。ただソフトバンクは、開幕早々松田が手指骨折のアクシデント。
 ダルビッシュの立ち上がりが乱れた。初回楽天は鉄平の先制3ベースのあと、セギノール2ランで3点先取。このリードを投手が守りきった。岩隈は序盤5安打される不安定な立ち上がりだったが1点でしのいだ。6回60球未満で降板したものの、終盤を3投手が抑えて楽天が逃げ切り勝利。野村監督の開幕勝利は12年ぶり。

 1点先制された巨人は3回、小笠原・ラミレスの連続ホームランで3点を挙げ逆転。しかし直後にグライシンガーが崩れた。広島は4回シーボルの2ランで同点、さらに攻め立て赤松・東出連続タイムリーで逆転。4回以降はルイスから3投手のリレーで相手を寄せ付けず快勝。
 阪神が序盤に石川を攻略。初回四球の走者を金本が2ベースで還して先制、2回は関本が3ランを放ち、さらに3回は金本がソロで5点をリード。先発安藤は前半快調。7回2失点の好投で開幕勝利。ヤクルトは石川が4回で降板、序盤5失点で早々に勝負を決められた。
 中日が一発攻勢。2回新外国人ブランコが先制ソロ。同点となった4回には森野・和田がソロで勝ち越し、7回にも和田が2打席連続のソロで計4点。クリーンアップの一発揃い踏みとなった。投げては開幕初体験の浅尾が8回1失点の投球。横浜は新人の山崎が3安打するも、それ以外が沈黙。

2009年4月4日(土) 楽天初の開幕連勝

ロッテ10-5西武
オリックス5-2ソフトバンク
楽天6-5日本ハム
広島5-3巨人
ヤクルト5-1阪神
中日6-0横浜

 互いの先発が乱調。小林宏は5四球で4失点KO。初回3点先制の西武が優位だったが、5回今度は帆足が大崩れ。ロッテは9番今江から5連打を浴びせて4点を挙げ逆転。互いに点を取り合ったあとの8回には今江の3ランで突き放し二桁得点で大勝。43歳小宮山が勝利投手に。
 前日の裏返しのように、今度はオリックス近藤が快投。緩急自在の投球で寄せ付けず。代役先発の大場も序盤は良かったが、走者を出した4回一気に崩れた。オリックスは北川の2ベースで先制、下位の連続タイムリーで3点。続く5回はローズが2ランで突き放した。ソフトバンクは9回小久保のソロで粘ったが時遅し。
 制球定まらない藤井から楽天は初回に2点、3回3点を挙げてリード。しかし長谷部も3回金子誠にソロを浴びてから崩れ、試合は僅差に。中盤まで点の取り合いとなったが、楽天が継投でかわして逃げ切った。小山が好投で反撃を断った。日本ハムは下位に一発が出るなど12安打を浴びせたが、あと一歩届かず。

 2回巨人が今度は李・阿部の連続ソロで2点先制。先発内海は5回まで1安打1四球と快調な投球だったが、6回赤松のソロから流れは広島へ。8回M中村の制球難につけこみ、栗原が逆転の3ラン、続くシーボルもソロで4点。その裏1点を返されるも、細かい継投で断ち逆転勝利。巨人は継投が大誤算だった。
 初回川島慶のソロで先制のヤクルトが2,3回と1点ずつ加え、5回には2点追加で突き放した。由規は四死球5という内容ながら、金本のタイムリーのみにしのいで6回1失点投球。終盤のチャンスは互いに活かせず、前半のリードでヤクルトが逃げ切った。阪神は6安打ながら11残塁と攻めきれず。
 2回野本がプロ初ホームランとなる先制2ランを放つと、ここから一方的中日ペースに。3回2点、4回藤井のソロで1点追加しグリンをKO。吉見が散発3安打と横浜打線を全く寄せ付けず完封で快勝。横浜はグリンが5失点、打線も見せ場なく、いいところないまま完敗。

2009年4月5日(日) 延長の日

ロッテ6x-5西武
ソフトバンク2x-1オリックス
楽天9-6日本ハム
巨人1-1広島
ヤクルト7-6阪神
中日6-0横浜

 久々のワズディンは初回いきなり4失点、追いついてもらった直後に勝ち越され3回で降板。西武は5回に再度追いつき、試合はここから膠着。前半と対照的に静かに進んで9回、ロッテは一死満塁から大松が犠牲フライでサヨナラ勝利。西武は満塁策をとったがしのぎきれなかった。
 オリックス岸田が序盤に5連続奪三振と素晴らしい出来。杉内はもう一つではあったが要所を抑え、試合は投手戦に。6回カブレラのソロでオリックス先制も、その裏松中がソロで同点。継投に移っても譲らず試合は延長へ。10回ソフトバンクは四球の走者を本多が長打で還してサヨナラに。神内が2年ぶりの勝利投手となった。
 楽天が序盤に4点リードも、ラズナーが4回に豹変。日本ハムはスレッジの2ランから怒涛の6連打で一挙6点。しかし逃げ切ることは出来ず、9回楽天が追いついて延長へ。11回2ベース3本と押し出しで3点勝ち越し、楽天が開幕3連勝。中村紀が2ランのあとタイムリー3本で5打点の大暴れ。

 この日3つ目の延長戦。篠田、東野ともに好投を見せて前半無得点。6回李の犠飛で先制の巨人が逃げ切りを図ったが、抑えクルーンが大誤算。ボール連発の乱調でピンチを招き、替わった山口から梵が同点タイムリー。巨人は11回に絶好のサヨナラ機があったが活かせず、12回で決着つかず引き分け。
 福原、川島亮ともに序盤不安定で点の取り合いに。一度逆転されたヤクルトは2回川島慶の2ランで再逆転し、デントナの2ランなどでリードを4点に。しかしここから阪神が反撃、7回鳥谷の2ベースで2点、8回赤星の犠飛で1点差まで詰め寄った。もう一歩だったが、9回林が抑えてヤクルトが辛くも逃げ切り。
 またも勝負は早々に決した。中日は初回押し出しのあと2本のタイムリーで4点先制。中盤にも藤井のソロなどで2点を追加。チェンは5四球を出す不安定な投球だったが、横浜が攻めきれず。中日が5投手のリレーで完封し開幕3連勝。村田を故障で欠く横浜は3試合でわずか1点と深刻な打撃不振。

2009年4月7日(火) 大逆転の応酬

西武8-3オリックス
日本ハム9-1ロッテ
楽天6-0ソフトバンク
巨人5-1横浜
阪神11x-10広島
中日4-3ヤクルト

 後藤の2ランで先手を取ったのはオリックスだったが、西武打線が金子を攻略。4回石井義のソロなどで逆転。そして投手が替わった6回3本のタイムリーで突き放した。岸は3回以降8回まで2安打のみの投球で抑えた。オリックスは9回に1点返すも6安打で完敗。
 2回日本では5年ぶりの一発となる井口のソロでロッテが先制。しかし5回まで毎回安打しながらその1点のみ。5回日本ハムが二岡の移籍初ホームランで追いつくと、流れは大きく傾いた。7回鶴岡・田中のタイムリーで3点を勝ち越し、8回には集中打で一挙5点。大差をつけて今季初勝利。多田野は8回を1失点投球。
 立ち上がりは素晴らしかった新外国人ローだが、2,3回制球を乱して浮いたところを捉えられた。楽天は横川のタイムリーで先制、好調中村紀の2ベースなどで追加点。投げては田中がソフトバンクを全く寄せ付けない快投。わずか4安打完封勝利で、チームは開幕4連勝。ソフトバンクは3番以降が沈黙の完敗。

 序盤は投手戦も、4回ラミレスのタイムリーで巨人が先制。すると続く5回満塁から連続タイムリーなどで4点を追加し寺原をKO、巨人が一気に優位に立った。高橋尚が6回1失点、あとの3イニングを3投手が抑え巨人が今季初勝利。横浜は辛うじて1点は取ったものの併殺間のもので、開幕から依然タイムリーなし。
 壮絶な逆転ゲームが展開。序盤阪神が先行も中盤広島が追いつき、阪神が1点勝ち越した7回、広島が猛攻。7安打集中で一挙7点を挙げ逆転。この時点で6点差がついたが、しかし阪神はすかさず裏に1点返し、8回に2点。そして3点差で迎えた9回永川に5安打を浴びせ、最後は金本が逆転サヨナラの2ベース。劇的な大逆転勝利を飾った。
 2,4回といずれも宮本のタイムリーでヤクルトが先行。追いつかれた直後も3連打で勝ち越しと前半はヤクルトが常に先手。しかし6回中日はブランコのタイムリーで同点とし、そして9回藤井のタイムリーでついに勝ち越し。6安打4点で振り切り開幕4連勝とした。オープン戦から好調の藤井は早くも3号。

2009年4月8日(水) 3連発

オリックス10-2西武
日本ハム8-7ロッテ
ソフトバンク7-0楽天
巨人12-1横浜
阪神8-2広島
ヤクルト8-4中日

 両軍ノーヒットと静かな序盤が中盤に一変。4回ローズの3ランで先制するとそこからオリックスが圧倒。毎回得点を重ね18安打10点。西武3投手をことごとく打ち崩して大勝した。投げては山本が、わずか3安打しか許さず2失点で11奪三振完投勝利。完敗の西武は、栗山が24打席いまだノーヒット。
 ホームランの応酬という東京ドームらしい展開。初回小谷野の3ラン、3回稲葉の2ランで日本ハムがリード。しかしロッテは4回4連打、5回には大松の2ランで同点に。その裏稲葉・小谷野のソロで日本ハム勝ち越し、7回ロッテがサブローの2ランで追いつくと、その裏稲葉が3打席連発のソロで勝ち越し、これが決勝点に。
 楽天の連勝はストップ。初回二死の場面で、小久保のフライを鉄平が見失うミスで2点、このあと朝井は3連続四球を与えて押し出し。2回にも2点追加のソフトバンクが序盤で優位に立った。ホールトンも5四球を与えながら、7回をわずか1安打のみという投球で零封。3投手の完封リレーでソフトバンクが完勝。楽天は3安打と沈黙。

 チーム状態の差が如実に表れた。初回小笠原の2ランで巨人が先制すると以降は一方的に。3回押し出し、4回アルフォンゾの来日初ホームラン、5回には小笠原・坂本のソロなどで着々と加点。最終的に13安打12点で圧勝。福田は7回1失点で勝利。横浜は工藤が8失点KO、そして打線は5安打でまたもタイムリーなし、泥沼の開幕5連敗。
 金本が圧巻の打棒を発揮。初回先制の3ランを放つと、3,5回にソロと3打席連発、7回にもタイムリーで4安打4打席連続打点の大暴れ。効果的な援護に下柳は要所を締めて6回2失点。主砲が7打点を叩き出して阪神が快勝。広島は11安打と塁上は賑わしたが得点につながらず。
 中日の開幕連勝も4でストップ。国内では11年ぶりという先発木田の立ち上がりを攻めて初回3点先制もあとが続かず。2,3回と1点ずつ返したヤクルトは5回、中田を一気に捉えて集中打で4点を挙げ逆転。6回には2本のソロで突き放した。木田は2回以降立ち直ってこれも11年ぶりの先発勝利。

2009年4月9日(木) 横浜の夜が明けない

西武13-6オリックス
楽天2-1ソフトバンク
巨人9-2横浜
広島4-2阪神
ヤクルト10-7中日

 序盤西武が猛攻。初回いきなりの集中打で4点先制、その後片岡・清水の一発などで3回までに大量11点。4回以降オリックスも反撃に転じ、4ホーマーで6点を返したが、この大量リードが最後まで効いた。西口は6回5失点ながらも勝利。久々先発のオリックス平野だったが3回途中9失点でKO。
 1,2番であっという間にソフトバンクが先制したが、楽天は2回山崎武のソロで同点とし、3回は相手エラーに乗じて勝ち越し。そして4回以降永井はノーヒットの快投で寄せ付けず。9回ソフトバンクはチャンスをつくるも活かせず、1点差で楽天が逃げ切り。8回10奪三振の永井の投球が光った。

 開幕から6試合目にして、横浜にヒットによる得点が生まれたが、勝利には程遠く。小笠原の連続タイムリー2ベースで勝ち越した巨人は、7回3本のタイムリー、8回鶴岡の2ランで突き放した。グライシンガーは6回1失点で勝利。横浜は吉村の一発があったが6安打で完敗、開幕6連敗。
 広島が先行逃げ切りで勝利。2回1,2番の連続タイムリーで先制し、1点返されたあとの3,4回にも1点ずつ加点。5回1失点の長谷川から、6回以降は細かく投手をつなぎしのぎきった。阪神は9安打するももう一つつながりが悪く2点止まり。それでも好調金本は打点を稼ぎ、7打数連続安打中。
 初回いきなり中日が3点先制も、開幕戦好投の浅尾が今度はふらふら。すかさず反撃し2回に追いついたヤクルトは、5回先頭から怒涛の6連打を浴びせて一挙6点のビッグイニング。藤井の2ランなどで中日も食い下がるが、二桁得点のヤクルトが打ち勝った。石川は6回6失点でも援護に恵まれ勝利。

2009年4月10日(金) またまた3連発

西武6-0楽天
オリックス10-8ロッテ
日本ハム9-1ソフトバンク
巨人6-5阪神
中日11-3広島
横浜6-1ヤクルト

 涌井が相手を寄せ付けない快投。3回の満塁機以外はピンチもつくらず、楽天打線を封じ込めた。打線は初回に先制し、中盤5回に追加点。終盤さらに3点追加と理想的な得点経過。涌井が8回を3安打に抑え、9回の大沼と完封リレーで西武が完勝。岩隈は四球から追加点を許しもう一つだった。
 序盤から激しい点の取り合い。2回ロッテが1点先制するとその裏オリックスが2点。3回には両軍3点ずつとめまぐるしい攻防。5回ロッテが逆転したあとオリックスはラロッカの2ランなどで逆転、ラロッカはさらに7回にも2ランを放ち3打席連発の大暴れ。ロッテは9回に2点差にしたが、オリックスが打撃戦を制した。
 3回まで両軍ノーヒット、前半は完全にダルビッシュと和田の投手戦。しかし6回、金子誠の勝ち越しソロで和田のリズムが狂った。この回さらに3安打を浴びせて日本ハムが3点リード。これ以降は一方的となり、日本ハムが大差をつけた。初回ノーヒットで先制のソフトバンクだが、わずか3安打とダルビッシュに完全に力負け。

 金本が早くも今季2度目の3打席連発の離れ業。それで食い下がった阪神だが勝利にはつながらなかった。5回に一度は逆転となる3ランを放った鶴岡が、7回2打席連発となるソロ。マイケル、クルーンの継投が決まって巨人が1点差で振り切り4連勝。
 広島新ホーム開幕戦は、しかし中日が大勝。序盤にリードを奪った中日は、5回森野の2ラン、6回5安打集中で4点と中盤に大きく突き放した。終盤にも得点し17安打11点。1点に抑えられていた広島は9回意地を見せて2点を返すが到底届かず。ルイスの9失点があまりに大きな誤算だった。
 開幕から一週間、ようやく横浜が今季初勝利。2回石川のタイムリーでこれも今季初の先制点。中盤には打線がつながり、3イニングで8点を挙げ大きく突き放した。三浦は初回満塁のピンチをしのぐと、2回以降は危なげない投球で8回1失点。ヤクルトは由規が中盤に崩れ、打線も4安打と完敗。

2009年4月11日(土) 広島新時代の声

西武5-2楽天
オリックス5-2ロッテ
日本ハム9-0ソフトバンク
巨人4-1阪神
広島2-0中日
ヤクルト3-0横浜

 序盤崩れる癖を出さず、長谷部がなかなかの好投。5回2点を先制されるが味方が追いつき9回へ。ただ引っ張りすぎだったかもしれない。9回西武は二死から佐藤の2点3ベースで勝ち越し、さらに替わった小山のボーク(*後日訂正)でこの回3点。土壇場で決定的な差をつけた。楽天は初回の無死満塁を逸したのが悔やまれる。
 どうも乗れない小林宏、2回日高、3回ローズにいずれも2ランを浴び序盤で5失点。その後は立ち直ったものの、この得点でオリックスは最後まで優位を保った。ロッテは5回サブローの2ランが出るも反撃はそれだけ。2失点の近藤から4投手をつないでオリックスが逃げ切り勝利。
 打線の差が大きいが、それ以上に勝負を分けたのがレフト守備の差。日本ハム1点リードの3回、小谷野の打球を松中が捕球体勢にありながら後逸し満塁走者一掃。逆にスレッジは5回辻の抜けようかという打球をダイビングで好捕。日本ハムが完封リレーで大差をつけて圧勝。ソフトバンク打線は相手に比べて明白に打球に力がない。

 初回巨人が谷の2点タイムリーで先制すると、先発東野が快投。6回までノーヒット四球1と完璧に封じ込んだ。7回ようやく初ヒットの阪神は1点を返すが、その裏木村拓の2ベースで巨人がさらに2点追加、5連勝を飾った。阪神は結局7回の2安打のみに抑えられた。
 広島が若きエース前田健の力投で新ホーム初勝利。チェンも良く7回まで両軍無得点の投手戦。8回前田がピンチを乗り切ると、その裏中日リリーフ陣が自滅。3投手が敬遠含む5四球で連続押し出し、広島が労せず2点先制。前田は最後まで投げきり、5安打完封勝利。
 移籍初登板の一場が2年ぶりの勝利。初回ヤクルトはガイエル・宮本の連続タイムリーで3点先制。この援護で気楽になったか、一場は毎回先頭を出す投球ながらも崩れず5回無失点で乗り切った。2回以降はヤクルトも拙攻気味だったが、完封リレーで勝利。横浜は5回まで毎回、計6度の先頭出塁も併殺が3。

2009年4月12日(日) 若手とベテランの明暗

楽天4-1西武
オリックス4-1ロッテ
ソフトバンク5-4日本ハム
巨人6-6阪神
広島10-0中日
横浜5-3ヤクルト

 4回まで毎回の6安打しながら得点できずにいた楽天だったが、6回ようやくワズディンを捉えた。3連打で同点とし礒部の犠飛で勝ち越し。続く7回は四球で貰ったチャンスにセギノールが2点タイムリー。ラズナーは2回に中村に先制ソロを浴びるも、7回までその1安打のみという快投。3安打無四球完投で来日初勝利。
 押して押してやっと点を取ったロッテに対し、オリックスがあっさり得点という展開。2,3回のチャンスを逃しながらも4回サブローのソロで同点としたが、オリックスは5回後藤のソロと坂口の犠飛、6回フェルナンデスのソロで突き放した。岸田は7回を12奪三振。ロッテは相手より多い8安打でもソロの1点のみで5連敗。
 沈黙していたソフトバンク打線がようやくつながって連敗ストップ。先制されるも2,3回と1点ずつ取って逆転、スレッジの2ランで逆転された直後の4回は森本・本多の連続タイムリーで再逆転。杉内は2ホーマーを浴びいまいちピリッとしなかったものの7回3失点で収めた。スウィーニーは12安打を浴び5失点。

 初回巨人が3点を先制も、すぐさま阪神が新井・桜井の一発で逆転。高橋尚が打球を受け降板と波乱含みのスタート。3回以降は試合が落ち着いていたが、6回巨人は李の2ラン、阿部のソロと連続ホームランで逆転。継投で逃げ切りを図るもこれが失敗。阪神は8,9回1点ずつ返して土壇場で同点に。延長は互いに好機薄く結局引き分け。
 前日の快勝に乗った広島が大勝。3回4安打、4回5安打集中で5点ずつ取り計10点と前半で大量リード。そして前日の前田に続き、2年目篠田が相手を寄せ付けない好投。7回まで1安打に抑え、8,9回も得点を許さず、無四球でプロ初完投初完封を飾った。中日は山本昌が10失点。
 内藤のプロ初ホームランなどで前半に3点リードの横浜だったが、小林がピリッとせず早めの継投に。1点差まで詰められたが今回は反発力を見せた。すぐに3,4番の連続2ベースで1点、6回も失点直後に1点追加し、リードを守りきって勝利。終盤は山口・石井がピシャリと抑えた。

2009年4月14日(火) 両軍合わせて6失策

西武5-3ソフトバンク
オリックス8-7日本ハム
楽天2-1ロッテ
横浜4-1広島

 エラーが大きな決め手となった。西武が2点先制し5回、谷の二つのエラー、ローの牽制悪送球とノーヒットで西武が2点追加。その裏ソフトバンクは、そこまで完璧に押さえられていた岸から松中のソロをきっかけに3点を取り1点差とするも、結局この「与えた2点」が最後まで重荷に。西武は8回にもエラーの走者を還して1点追加。
 序盤から激しい得点の応酬。序盤オリックスが3点リードも3回日本ハムが同点。中盤にオリックスが小刻みに得点し一時5点差をつけたが、終盤日本ハムが猛反撃。8回1点返し、9回3点であと1点まで詰め寄った。しかし加藤が、オリックスが1点差で逃げ切って4連勝。日本ハムは中盤の失点が痛手となった。
 田中と渡辺俊の投げあい。試合は中盤に動き、楽天は4回草野、5回高須のタイムリーで2点リード。ロッテは8回福浦のタイムリーで1点返すが、反撃そこまで。田中が10奪三振で3安打1失点の連続完投勝利。ロッテは投手陣が10安打されても2点に食い止めたが、打線振るわず6連敗。

 寺原と大竹で前半無得点の投手戦。しかし大竹は6回、エラーをきっかけに崩れてしまった。犠飛で先制した横浜がさらに3安打を浴びせてこの回4点。7回まで2安打の広島は8回連打で1点返し、さらに無死満塁まで持っていったが、2番手山口が後続を断ち横浜が連勝。

2009年4月15日(水) 脅威の9番打者

ソフトバンク2-2西武
日本ハム11-5オリックス
ロッテ7-1楽天
巨人6-2ヤクルト
中日9-2阪神
広島3-2横浜

 長い長い試合。ホールトンも石井一もベストとは言いがたい状態だったが、双方攻めあぐんで同点。継投に入っても両者決め手なく延長へ。西武は11回にチャンスをつくったが併殺。ソフトバンクはもっと酷く、9回から常にサヨナラの好機を迎えながらあと一本が出ず。最後も一死満塁としたが攻めきれず結局引き分け。
 今季の日本ハム打線は全く印象が違う。オリックスが2点先行も3回小谷野の2ランなどで4点を挙げ逆転。6回追いつかれるもその裏打者11人の猛攻で一挙7点。2度のビッグイニングで打撃戦を制した。好調金子誠が史上初の7試合連続2ベースを記録。オリックスも5点を取ったが、6回の失点が大きすぎた。
 唐川の粘投でロッテが連敗ストップ。序盤6安打を浴びながらも1点に踏みとどまり、打線は2回に先制し、1点差の3回にもしぶとく加点。5,8回に2点ずつ追加で突き放した。唐川は7回を9安打1失点にこらえた。楽天は序盤攻めきれず、中盤以降は打線も停滞。朝井は唐川と対照的に粘りきれなかった。

 ヒットの割に点が取りきれなかったヤクルト、5回4安打で1点を加え同点としたが、直後の6回木田がしのげなかった。下位でチャンスをつくった巨人は1,2番の連続タイムリーで3点勝ち越し。9回にも1点追加で巨人が6連勝。グライシンガーは10安打を浴びるも2失点。ヤクルトは4回以外毎回走者を出したが活かしきれず。
 序盤両投手乱調気味、下柳は立ち上がり制球つかず、朝倉もヒットを浴び2点ずつ取って同点。中盤は一転膠着したが、7回展開が大きく傾いた。中日のチャンスに金本がタイムリーエラー。勢いづいた中日はこの回一挙5点。終盤に大差がついた。阪神は5回の満塁機に勝ち越しておきたかった。
 広島が少ないチャンスを的確に活かして勝利。3回相手失策で先制もすぐに逆転されたが、5回赤松の犠飛でノーヒットで同点に。そして6回死球の走者を喜田が2ベースで還し勝ち越し。この1点を継投で守りきり、3安打で接戦を制した。横浜先発マストニーは2安打に抑えるも、4四死球が点に絡んでしまった。

2009年4月16日(木) 一日遅れになりました

西武12-5ソフトバンク
日本ハム7-1オリックス
ロッテ11x-7楽天
ヤクルト6-2巨人
阪神4-3中日
横浜2-1広島

 川アの3ランなどで3回にソフトバンクが一時逆転したが、これ以降はずっと西武の一方的ペース。すぐさま平尾の2ランでリードを奪い、5,7回には中村が2打席連続の3ラン。4ホーマーと力の違いを見せ付けて西武が大勝。開幕には間に合わせた大隣だが、2度の登板いずれも本来の姿とは程遠い。
 2回ローズのソロでオリックス先制も、打線好調の日本ハムがすぐに逆転。2回2安打で4点を奪い、その後も追加点でリードを広げた。今季初登板の武田勝は3回以降得点を許さず、無四球でプロ初の完投勝利。金子誠は長打こそなかったものの、6回には本盗を決める活躍。打率もいまだ5割以上。
 延長でロッテが劇的なサヨナラ勝利。中盤激しい点の取り合いで、一時楽天が3点リードしたものの、ロッテは7回西岡のソロ、里崎の2ランで同点。そこで展開は止まり延長10回、ロッテは小山から一死満塁のチャンスをつくると、井口がサヨナラ満塁アーチ。打撃戦を華々しく制した。

 小笠原のソロで初回先制の巨人だったが、内海がもう一つピリッとしない内容。ヤクルトは2回に同点にすると、5回四球で走者を貯めて川島慶が勝ち越しの3ラン。小笠原の2本目のソロで1点返されるも、6回すかさず追加点でさらに突き放した。館山は2被弾も7回5安打で勝利。
 初回鳥谷の2ランで阪神が先制、追いかける中日は4回井端、6回森野がそれぞれソロで同点に。次の1点が勝負を分ける展開で、阪神中軸が答を出した。7回鳥谷・金本が連続タイムリーで2点勝ち越し。中日は9回和田が一発も、この日の3ホーマーすべてソロで届かず。金本は依然打率5割超。
 5回まで両軍合わせて3安打という投手戦。栗原のソロで広島1点リード、長谷川は前半1安打投球だったが、6回横浜が捉えて同点。以降は互いにもう一押しがなく、9回広島が満塁機を逸して延長へ。その直後横浜も満塁とし、ここで永川が佐伯に痛恨の押し出し四球。接戦を横浜が制した。

2009年4月17日(金) 初回から動いたセ

日本ハム4-2西武
ロッテ2x-1ソフトバンク
巨人5-3中日
阪神5-1横浜
ヤクルト6-1広島

 序盤から日本ハムが優位な展開。2回高橋の2ランで先制し、3,4回と追加点。対する西武は3回ボカチカのソロ、6回にも1点を返したが、ダルビッシュはその2点に抑えた。武田久につないで日本ハム3連勝。金子誠はまた3安打。
 前半の大嶺は大して良くなかったのだが、ソフトバンクが拙攻三昧。2回ロッテが先制し1点リードで終盤へ。大嶺は後半調子を上げ7回無失点。継投に入ってソフトバンクも何とか追いつき延長に持ち込んだが、11回摂津が満塁として、サブローに押し出しサヨナラ死球。ロッテは2夜連続のサヨナラ勝ちで、ソフトバンクが単独最下位に転落。

 初回中日が3点を先制したが、2回以降は巨人ペース。4回ラミレスの2ランで追いつき、さらに李が2打席連発の逆転2ラン。2回以降は東野がしのぎ、後半は継投で抑えきった。中日は初回だけだった。
 序盤から阪神が優位。初回金本が先制3ランを放ち、2回にも追加点。安藤は4回に1点失うも、粘り強い投球で7回1失点。序盤のリードを阪神が最後まで守りきった。横浜は三浦が立ち上がりに失点し、そのままに終わった。
 初回青木の2ベースとデントナの2ランでヤクルトが3点先制。これが大きなアドバンテージとなった。石川は6回まで毎回安打を浴びる苦しい投球も、シーボルのソロ1点だけにしのいだ。6回デントナがこの日2本目のソロを放ち、終盤もヤクルトが突き放して勝利。広島は11安打で1点の拙攻。

・ソフトバンクが元ロッテ・オーティズを獲得
 松田の故障による緊急補強。打線が深刻な状態だけに、まず現実的な対応。

2009年4月18日(土) 若き投手戦

日本ハム6-4西武
楽天7-0オリックス
ソフトバンク7-4ロッテ
巨人3-2中日
阪神9-4横浜
ヤクルト1-0広島

 日本ハムが2点先行も、西武がボカチカ・片岡のソロなどで5回に勝ち越し。6回日本ハムが同点もその裏西武1点勝ち越しと、小刻みに1点ずつ取り合う展開。西武リードで終盤を迎えたがここでリリーフ陣に乱れ。暴投と犠飛で日本ハムが逆転し、9回にも加点。終盤に逆転した日本ハムが4連勝、谷元がプロ初勝利。
 立ち上がりはやや微妙も、前半は完全な投手戦。初回1失点の近藤は5回2安打、岩隈も2回までに3安打されたが3回以降ピシャリ。力投の近藤だったが、後半楽天打線が捉えた。6回草野が2ランを放ち、さらに8回はリリーフも捉えて5安打集中で4点追加。岩隈は3回以降パーフェクトで8回を3安打零封。
 清水の乱調などで幸先良く4点先制のソフトバンクだったが、今季初先発の新垣がピリッとせず。ロッテは2回サブローのソロ、3回井口の2ランなど細かく反撃し4回に同点に。ここから互いに走者を出すも還せない展開となったが、9回ソフトバンクが連続タイムリーでようやく3点勝ち越し、連敗を3で止めた。両軍合計で17四死球。

 中盤中日がブランコのタイムリー、森野のソロで2点を先行。チェンは6回まで2安打無失点という内容だったが、終盤流れが変わった。7回巨人は初めてのチャンスで連続タイムリーが出て同点。そして8回寺内が勝ち越しのプロ初ホームランを放ち、ゲームをひっくり返した。
 4回新井のソロで先制し、着々とリードを広げた阪神に対して、横浜が7回猛反撃。継投の隙を突いて、内川・大西のタイムリーで4点を返し1点差に。しかし続く8回、阪神打線が一気に突き放した。四球を足がかりに打者9人の猛攻で決定的な4点。能見は6回8奪三振無失点で2年ぶりの勝利。グリンは開幕3連敗。
 僅少得点をヤクルト投手陣が守りきった。2回宮本のソロで1点先制し、先発由規が5回零封。アクシデントで降板も6回から4投手のリレーで1安打に抑え、3安打完封リレー。敗れた前田健も、序盤5安打を浴びながらも1点でしのぎ、4回以降パーフェクトの好投を見せた。

2009年4月19日(日) 3連戦合計四死球40

日本ハム8-6西武
オリックス15-0楽天
ソフトバンク12-5ロッテ
巨人6-5中日
横浜4-2阪神
ヤクルト8-2広島

 日本ハム打線の好調が止まらない。初回いきなり3点リードされるもすかさず同点。5回スウィーニーがKOされ再び3点差となるが、1点ずつ返して1点差に迫り、そして9回坪井・金子誠の連続タイムリー2ベースなどで3点を挙げ土壇場で逆転。打撃戦を制して5連勝を飾った。西武は継投失敗、最後はグラマン不在が響いた。
 こちらもオリックスが打線の破壊力を見せ付けた。2回ローズのソロ、フェルナンデスの2ランで3点先制。4回にはカブレラの3ラン、ローズの2本目のソロなどで大量8点。その後も攻撃の手を緩めず16安打15点の大勝。大量援護に守られた岸田はプロ初完封。楽天ラズナーは出来不出来の差があまりに極端。
 とにかく四球のオンパレードのこのカード。この日も両軍合わせて14四死球というグダグダな展開。4回ロッテが逆転するも、続く5回四球を足がかりにソフトバンクが再逆転。8回には小久保の3ランなどで5点を追加し突き放した。杉内は制球に苦しみ5失点も勝利。小林宏は走者を背負うと途端に制球難に陥った。

 前半激しい点の取り合い。初回巨人がいきなり9人攻撃で4点先制も、中日は3回ブランコ・和田の連続ホームランで追いつき、4回勝ち越し。しかし続く5回巨人は阿部の3ベース、さらに坂本のタイムリーで逆転。後半は一転して試合は膠着し、そのまま1点差で巨人が3タテ。
 中盤に勝ち越した横浜が阪神を振り切って勝利。4回の満塁機は逃したものの、5回内川が勝ち越しのソロ。続く6回は下位からの3連打、石川の3ベースで2点追加。阪神は8回鳥谷のソロで1点返すも、全体で6安打と抑え込まれた。小林が6回1失点で勝利。福原は6回途中で10安打を浴びる内容だった。
 好調ヤクルトが広島を3タテし4連勝。3回川島慶の3ベースで2点先制、4回飯原のソロ、5回川島の2ランと着々と加点。広島は6回天谷と石原のソロで反撃も、ヤクルトはさらに差を広げて圧勝。川島亮は2発浴びるも4安打投球。前2回好投の篠田だったが、今回は5失点。

2009年4月21日(火) もはや東京ドームの乱打戦は常態?

西武7-1オリックス
ソフトバンク10-5日本ハム
巨人4-0ヤクルト
中日2-1阪神

 西武が金子の立ち上がりを攻めて、3本のタイムリーで初回4点。これで最後まで西武が優位に立ったままだった。岸は4回にラロッカにソロを浴びるも、失点はその1のみ。金子も2回以降立ち直っていたが、6回西武は2点追加し、7回栗山のソロでもう1点。岸は昨年から9連勝。
 初回から動く打撃戦。2回に日本ハムが勝ち越したが、3回ソフトバンクは松中が逆転の2ラン、続く4回にも2打席連続の2ランで5点をリード。しかしローもピリッとせず、日本ハムが2点差に追い上げて前半終了。後半は両リリーフが踏ん張っていたが、9回田上が3ランを放ち、これで勝負あり。日本ハムの連勝ストップ。

 初回で勝負はほぼ決まった。巨人は木田の立ち上がりを攻めて、ラミレスから3者連続タイムリーで3点先制。続く2回にも1点追加。3回以降は沈黙したが、グライシンガーがヤクルト打線を完全に封じた。7回まで1安打、合計3安打で11奪三振の完封勝利。ヤクルトは勝機のないゲームだった。
 初回に1点先制した阪神だったが、2回以降打線が沈黙。中日は3回和田のタイムリー2ベースで逆転、試合はこの1点差のまま最後まで膠着した。朝倉は8回をわずか2安打に抑え勝利。阪神も3回の2点のみに抑えたのだが、いかんせん2安打ではどうにもならなかった。

2009年4月22日(水) 巨人独走態勢?

オリックス6-3西武
ソフトバンク3-2日本ハム
楽天2-0ロッテ
巨人3-2ヤクルト
中日6-2阪神
広島5-4横浜

 初回いきなりオリックスが速攻。無死で2点を取り、さらにラロッカ3ランで5点。これが最後まで効いた。西武は3回下位の3連打で2点を返すが、散発に抑えられ届かず。2回から登板の平野が最後まで投げて1失点の力投を見せたが、石井一の立ち上がりが悪すぎた。
 前日とは一転してロースコア。2回ヒメネスの2ランで日本ハムがリードし、今季初登板の八木は6回1失点の好投。7回から継投に入るが、3番手建山が誤算だった。8回ソフトバンクは小久保の2ランで逆転、8,9回に4投手を送り4連勝で勝率5割に。金子誠が無安打で5割を切った一方、長谷川が打率急上昇中。
 息詰まる投手戦が展開。田中はほとんど走者も出さない投球で抑え込み、渡辺俊は走者は出すものの要所を締める投球で6回まで無得点。しかし7回楽天は二死から9番嶋が値千金の2点タイムリー。これが決勝点となった。田中は3安打完封で開幕3連勝。好投報われず渡辺俊は完投負け。

 2回デントナのソロ、6回川島慶の犠飛でヤクルトが少ないチャンスで2点をリード。その裏巨人は館山に4安打を浴びせるも1点止まり。しかし8回、巨人は3番手五十嵐から坂本が逆転のタイムリー2ベース。倍の安打を放って土壇場でひっくり返し、5連勝を飾った。ヤクルトは最後まではしのぎきれず。
 苦しみながらもしのいでいた久保だったが、5回に捉まった。中日はこの回1点を勝ち越すと、さらにタイムリーに相手ミスも絡んで3点。1点返された6回には3連打で2点を追加し突き放した。浅尾は7回2失点で、残り2イニングを4投手でリレー。阪神は6安打と打線振るわず。
 広島が1点差で横浜を振り切った。初回幸先良く2点を先制。ただその後も毎回安打を続けた割に点にならず、少ないチャンスを活かした横浜に2度追いつかれる展開。しかし9回、赤松が勝ち越しのソロを放って勝負を決めた。横浜は7安打で14安打の広島に食い下がったが一歩及ばず。両軍合わせて6失策。

2009年4月23日(木) サヨナラ祭

一度書いたものが全部消えてしまうというのはショックが大きいですね…書き直しです。

オリックス2x-1西武
日本ハム7x-6ソフトバンク
ロッテ5-2楽天
巨人2x-1ヤクルト
阪神4-1中日
広島2-0横浜

 サヨナラ一つ目。初回3連続四球で押し出しと乱調スタートの西口だったが、2回以降は何とかしのいで1失点のみ。一方の中山は6回零封、しかし替わった香月から7回GG佐藤がソロを放ち同点に。延長もあるかと思われたが、9回先頭の日高がサヨナラの一発。オリックスが西武を振り切った。
 サヨナラ二つ目。4回表に松中が逆転2ランを放てば裏にヒメネスが逆転3ランと中盤二転三転。5回再逆転のソフトバンクが2点リードで継投に入ったが、これが誤算。四球で満塁としたところで代打坪井が同点タイムリー。そして9回、スレッジがサヨナラソロで日本ハムが勝利。連勝ストップのソフトバンクは、リリーフの四球が多すぎ。
 16残塁という拙攻ながらもロッテが勝利。4回までに10安打しながら2点のみで同点止まりだったが、6回井口・里崎のタイムリー2ベースで3点勝ち越し。16安打が何とか実った。小野は2回に浴びた2ラン以外は抑えて8回2失点。辛うじて踏みとどまっていた長谷部だったが、さすがに持たなかった。

 サヨナラ三つ目。石川と東野の投手戦、先手を取ったのは巨人。4回谷の2ベースで先制し、東野は7回無失点。しかし8回継投に入ったところでヤクルトが青木の2ベースで同点に。終盤に追いつかれた巨人だったが、9回チャンスに代打阿部がサヨナラのタイムリー。ヤクルトを3タテし6連勝。
 サヨナラではないがこちらは延長フルイニング。安藤と吉見の投げ合いから、中日が4回に先制点。7回まで2安打だった阪神は、8回代打桧山がソロで同点に。その後は互いに決め手を欠いて12回、阪神は鳥谷が3ランを放ち勝負を決定付けた。被弾のパヤノは早くも12試合目の登板で、しかも故障発覚。
 これも5回まで試合が動かない投手戦。5回広島が天谷の2ベースで先制、7回には梵の3ベースで1点追加。今回は齊藤が抜群の快投で、7回をわずか1安打無四球という完璧な内容。横山・永川とつないで広島が完封リレーで勝利。横浜はウォーランド好投も打線が2安打と沈黙。

2009年4月24日(金) 今度は完封祭

西武3-1ロッテ
日本ハム11-0オリックス
楽天3-2ソフトバンク
中日3-2巨人
阪神4-0広島
横浜3-0ヤクルト

 涌井が圧巻の奪三振ショー。先発全員から、毎回の12三振を奪い完投勝利。打線は同点の6回中村が勝ち越しのソロ。8回にもボカチカがソロを放った。ロッテは5回里崎のソロで一度は追いついたが、計4安打と抑え込まれ、唐川を援護できず。
 完封その1。序盤から得点の打線が爆発、ダルビッシュが4安打11奪三振の完封で日本ハムが大勝。初回稲葉のタイムリーで先制、2回は糸井が2ラン。そして5回にはスレッジの満塁団、7回小谷野が3ランと効果的な一発が出た。オリックスは見せ場のないゲーム、開幕から小松の不調が深刻。
 初回小久保タイムリー、4回松中のソロでソフトバンク2点リードも、6回まで1安打投球の和田が終盤捉まった。楽天は相性のいい山崎武が7回にソロを放つと、8回高須・草野と代打策的中で逆転。3投手で12三振を奪い1点差勝利。ソフトバンクは2点目の直後一死満塁を逃したのが痛恨。

 中日が土壇場で主導権を握り、巨人の連勝ストップ。初回の先制点を懸命に守っていた巨人だったが、8回立浪の代打アーチで中日が同点に。延長に入った10回、1番からの3連打で中日が2点を勝ち越し。その裏巨人も阿部のソロで1点差と食いついたが、その後のチャンスは活かせず。
 完封その2。能見が毎回のように走者を出しながらも2年ぶりの完封勝利。打線は初回早々に2点を取り、2回にも追加点。能見は7回まで毎回安打、先頭を4回も出しながらも粘りきった。逆に広島はかなりの拙攻。残塁10を数え、再三の好機を一度も活かせず。
 完封その3。三浦がヤクルト打線をほぼ完璧に封じ込み、石井とつないで完封リレー。散発のわずか3安打と完全に沈黙させた。初回内川のソロで先制も追加点がなかったが、9回ダメ押しの2点。ヤクルトは一場が7回1失点の好投も、打線が音なしで4連敗。

2009年4月25日(土) 継投の綾

ロッテ3-2西武
ソフトバンク5x-4楽天
巨人5x-4中日
阪神12-1広島

 成瀬と帆足の投げあいで6回まで無得点。7回の攻防がそのまま勝敗を分けた。ロッテはサブローの2ベースで先制すると、さらに新里が代打3ベースでこの回3点。その裏西武も片岡の2点タイムリーで1点差とするが、さらに二死満塁と攻めながら一歩及ばず。ロッテが1点差で勝利。
 岩隈が投げていた7回までと8回以降で全く別のゲーム。楽天が4点リードしていたが、8回継投に入って大失敗。ソフトバンクが息を吹き返し、田上の走者一掃打などで一気に同点。その後はソフトバンク押せ押せも決定打がなかったが、延長11回長谷川がサヨナラのタイムリー。楽天は17安打で敗れた。

 競っていた試合は9回に大きく動いた。8回3連打で同点にした中日は9回和田が2ランを放ち土壇場で2点勝ち越し。しかしその裏巨人は岩瀬を攻め立て、代打亀井が起死回生の逆転サヨナラ3ラン。劇的な勝利を飾った。岩瀬は一死も取れずサヨナラ被弾。
 阪神が序盤から圧倒して大勝。初回新井の2ベースと葛城の2ランでいきなり4点を先制し、その後も着々と加点。4回で10安打、トータル16安打で12点の大量点。早々に援護を貰った福原は悠々の投球で8回1失点、今季初勝利。広島は打線が苦しい上に長谷川が序盤KOで勝負にならず。

2009年4月26日(日) ローズいまだ衰え知らず

ロッテ11-5西武
オリックス11-3日本ハム
楽天4-0ソフトバンク
中日8-0巨人
広島2-1阪神
横浜6-2ヤクルト

 ワズディン4度目の登板も結果は出せず。初回3本の長打で2点先制のロッテが3回にも2点追加。8回には満塁から3者連続タイムリーで5点を挙げ、11安打11点で大勝。大嶺は5回まで無失点、7回2失点の投球で勝利。西武は後半毎回の5点を返したが、失点が大きすぎた。
 4回先制ソロのローズが、続く5回には2打席連発の3ラン、さらに8回2ランとあわやサイクルホームランの3ホーマー6打点。これを含め毎回の15安打を放ったオリックスが11点で大勝。岸田は5回までパーフェクト投球、6回に3点を失ったが開幕3連勝。
 ペナントで調子に乗れない杉内、楽天は2回山崎武が先制2ランを放ち、さらにもう1点で3点先制。4回には嶋のヒットを長谷川が後逸しもう1点。ラズナーは6回を無失点に抑え、前日と同じスコアで継投に入ったが、今度は小山がきっちり抑えた。ラズナーは乱調・好投が交互にきて2勝目。

 グライシンガーがまさかの立ち上がり乱調。中日は初回一死から4連打、5安打で3点先制。その後も点を加え、着々とリードを広げた。先発川井は走者を出しながらも5回を無失点に抑え、後半は5投手を繰り出して完封リレー。好調巨人といえどこの展開ではなす術がなかった。
 篠田が4回までノーヒット、一方来日初登板のジェンも無失点で5回まで0。6回桜井のタイムリーで阪神が均衡を破ったが、7回登板の2番手アッチソンが誤算。連続四球でチャンスを貰った広島は代打喜田が逆転のタイムリー。9回同点の走者を廣瀬が本塁で刺し辛くも1点差で勝利。
 序盤早々に大勢は決した。由規が二死から制球を乱して満塁とし、吉村タイムリーのあとまた連続四球で押し出し、横浜が初回3点先制。投手替わった2回にもジョンソンの2ランなどで3点追加。グリンも不安定な内容だったが、6点の援護を貰って移籍初勝利を挙げた。ヤクルトはいきなり1安打で3失点はきつく5連敗。

2009年4月28日(火) 守りで落とす星

西武5-4ソフトバンク
オリックス4-3ロッテ
日本ハム4-2楽天
広島5-0巨人
阪神8-4中日
ヤクルト4-2中日

 復帰初打席のオーティズがいきなり先制2ラン、直後名刺代わりのエラー。これに限らず両軍守りが破綻し非常にだらしないゲームに。中盤は互いに決め手なかったが、6回西武が3連打で逆転。岸は球威も制球も相当悪かったが開幕4連勝。3連敗のローは守備に足を引っ張られた面が強いが、自身も悪送球に盗塁フリーパス。
 4番に入った橋本将が連続のタイムリーでロッテが序盤にリード。しかしオリックスは徐々に詰め寄り、6回に同点に。ロッテが好機を活かせず延長に入ると、10回大引が勝ち越しのソロ。オリックスがしぶとく勝ちきった。ロッテは10四死球を貰いながらも13残塁の拙攻。勝ち越すチャンスをことごとく逃したのが響いた。
 守備の乱れが明暗を分けた。楽天1点先行の3回、レフトが落球で日本ハムがチャンスを広げ、小谷野・糸井の長打で3点を挙げ逆転。5回もまたエラーが絡んで1点追加。序盤制球乱れた八木だったが5回2失点に収め、後半は継投で日本ハムが逃げ切り。3年ぶり先発の川井は5回途中4失点でも自責は0。

 5回まで互角の投げあいを演じた大竹と内海。大竹のほうが5,6回に5安打を浴び崩れかけたが、味方補殺もあって無失点。その裏内海のほうが大きく崩れた。広島はシーボルの犠飛で先制すると、さらに長短打浴びせて一挙5点。これで楽になった大竹は立ち直り最後まで投げて完封勝利。堪えきれなかった内海はいまだ未勝利。
 序盤のリードで阪神が逃げ切るかと思われたが、6回下柳が崩れた。横浜は二死から下位打線がつながり4点を挙げ逆転。しかし阪神はその裏すかさず4連打で同点とし、7回一死満塁から新井の2ベースなどで一挙4点勝ち越し。再逆転で5割復帰。新井が4安打4打点の活躍。
 ヒットの少なかったゲーム。5回ヤクルトがエラーと犠飛でノーヒットで1点勝ち越すと、6回中日は四球と1安打で同点に。最後に勝負を決めたのは一発だった。8回デントナが勝ち越しの2ランを放ち、ヤクルトが連敗をストップ。中日は9回一死満塁と迫ったが、トータル3安打では届かなかった。

・広島、元西武のマクレーンを獲得
 これが3度目の来日ということになります。確実性はないが一発の力は充分、貧打に喘ぐチームだけに貴重な戦力となるか。昨年のセギノールや今季のオーティズなど、シーズン途中の日本経験者外国人の獲得は一つのトレンドになった感。

2009年4月29日(水) 開幕4連続完投勝利

一日遅れてしまいました…
西武7-2ソフトバンク
オリックス5-3ロッテ
楽天2-1日本ハム
広島2-0巨人
横浜7-4阪神
ヤクルト7-1中日

 西武がボカチカの連続打席ホームランで2点をリード。それ以上に石井一が快投を見せ、5回までノーヒット投球。7回ソフトバンクはようやく1点を返すも、その裏継投が崩れ守備も乱れ、西武が一挙5得点で突き放した。石井は今季初勝利。3連敗のソフトバンクは、4回無死二、三塁を中軸で活かせないなど貰ったチャンスも逃していた。
 2回3連打で2点先制のオリックスが、4回1点、7回には大引・ラロッカの連続ホームランで2点と着々と追加点。今季良くなかった金子も8回まで4安打無失点と好投。9回ロッテがようやく反撃し、バーナム・ジュニアの来日初ホームランで3点を返したが、時遅かった。渡辺俊は5失点で昨年から4連敗。
 野村監督通算1500勝はやはり田中によってもたらされた。援護は少なかったものの相手を寄せ付けない快投。7回スレッジにソロを許すも、計4安打1失点で完投勝利。開幕から4試合連続完投勝利は16年ぶりの快挙。武田勝も2失点の好投だったが相手が悪かった。

 巨人打線が急停止。序盤それなりにチャンスはあったものの活かせず、立ち直った齊藤は5回無失点。その裏東出のタイムリーで先制した広島は、6回以降1イニング一人の投手リレーでパーフェクトに抑え、5投手の完封リレー。巨人はチームとしては実に約半世紀ぶりとなる3試合連続完封負け。
 2回新井のソロで先制点を貰った安藤が、直後信じられないような崩れ方をした。3回横浜は二死から満塁のチャンスをつくり、村田の2ベースで逆転、さらに吉村3ベースでこの回一挙6点。阪神もすぐさま点を返し追い上げムードも見せたが、いかんせん点差が大きすぎた。ウォーランドは4失点も来日初勝利。
 3回デントナの2ベースで2点先制のヤクルトが、最後まで主導権を離さなかった。5回に1点返されるも、そのあと後半は毎回得点で大差をつけ圧勝。館山は中盤にやや捉まりかえるも、立て直して無四球完投勝利。中日は投打守に冴えない試合だった。

2009年4月30日(木) 最後の一人からの反撃

ソフトバンク8-5西武
ロッテ5x-2オリックス
楽天4-2日本ハム
巨人7-4広島
阪神3x-2横浜
ヤクルト3-0中日

 乗れない大隣に初回から援護点も、直後西武は中村の満塁弾であっさり逆転。しかし西口もピリッとせず、3回ソフトバンクは5安打を連ねて逆転。2回以降は抑えていた大隣だったが、6回GG佐藤が同点ソロを放ちリリーフ勝負に。7回ソフトバンクが満塁から田上・本多のタイムリーで3点を勝ち越し連敗ストップ。水田は2年ぶりの勝利。
 7回までわずか2安打と抑えられていたロッテだったが、8回バーナム・ジュニアの代打タイムリーで同点に。その後再三のピンチを何とか乗り切って延長11回、連打でチャンスをつくると井口がサヨナラの3ラン。井口のサヨナラホームランは通算6本目。オリックスは8回以降毎回のチャンスを潰して勝ちきれなかった。
 長谷部がプロ初の先発勝利。序盤3点のリードを貰った今回は四球も少なく、6回途中を2失点で切り抜けた。崩れかけた中盤での継投もはまり、最後は有銘で締めて楽天が逃げ切り勝ち。スウィーニーは初回1安打で先制されるなど、序盤に簡単に点を与えすぎた。

 無得点の呪縛は初回あっさり解けた。巨人が立ち上がりから3連打、小笠原の3ランで先制。広島も3回天谷の2ランなど1安打で同点にするが、5回巨人が亀井のタイムリーで勝ち越すと、6回には脇谷・小笠原の連続タイムリーで突き放した。小笠原は4安打5打点の活躍。広島は前田健が立ち直れなかった。
 均衡を破ったのは3年目の若手。5回梶谷がプロ初ホームランとなる2ランを放ち横浜が先制。マストニーから無失点で投手をつないで逃げ切りを図ったが、阪神は土壇場で同点とし、金本がタイムリーで逆転サヨナラ勝ち。9回二死無走者から5連打という鮮烈な逆転劇だった。石井はあと一人から悪夢の炎上。
 走者を出しながらも5回を0に抑えていた吉見だったが、6回ガイエルがソロを放ちヤクルトが先制。一方の石川は散発に抑え、8回ピンチで林にスイッチ。ここをしのぐと、9回武内の2点タイムリーでリードを広げ、ヤクルトが完封リレーで勝利。中日は打線の援護無し。9回岩瀬が危険球退場。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

your@mail.address
Akiary v.0.51