走り書記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2009年7月1日(水) 逃した併殺は大きい

西武11-6ロッテ
日本ハム10-5楽天
広島2-1巨人
中日4-1阪神
横浜9-5ヤクルト

 西武が序盤に成瀬を攻略し、2回4点を勝ち越し。しかし岸が中盤に崩れて混戦に。ロッテは5回ソロの今江が、続く6回2打席連発の逆転3ラン。嫌な展開になった西武だが、その裏佐藤の3ベースに銀仁朗の犠飛で再逆転。さらに7回には押し出しと暴投で2点、8回にも2点追加で突き放し、連敗を3で止めた。ロッテは成瀬の7失点にリリーフも不調。
 2回楽天藤原が大崩れ。連打でピンチを招くと、自身も含め記録に出ない守りのミスが続出し、結果日本ハムは打者一巡の猛攻で一挙6点。中盤にも金子誠の2ランなどで加点し二桁得点。武田勝に1点に抑えられた楽天は、9回リリーフを攻めて鉄平の3ランなどで4点返したが時遅し。先発全員安打の日本ハムが大勝。

 前日に続いて投手の我慢比べといった展開。2回梵のソロで1点先制の広島に対し、巨人は5回相手失策で同点。それ以外は小松と高橋尚が投げ合いを続け終盤に。8回広島は代打嶋からの3連打で東出が勝ち越しタイムリー。この1点をシュルツ・永川で守り、連敗を4でストップ。小松は2勝目。
 こちらも投手戦。福原と小笠原が投げ合って前半は無得点。わずか2安打と内容で勝っていた福原のほうが捉まってしまった。6回中日はブランコの3ランにもう1点加えて4点をリード。すぐに鳥谷のソロが出た阪神だが反撃はそれだけで、中日が8連勝。阪神は2回以外すべて走者を出したが打線がつながらず。
 2点先制の横浜に対し、ヤクルトはガイエル、相川のソロで追いつくなど序盤激しい打ち合い。5回犠飛で勝ち越したヤクルトだったが、横浜は6回藤田が逆転の2ラン。さらに7回佐伯のソロ、8回集中打で2点追加し、打ち勝って実に1ヶ月ぶりの連勝。藤田は5安打の大当たり。ヤクルトは後半投手陣が抑えられず。

2009年7月2日(木) 覆った判定

ロッテ9-8西武
オリックス6-5ソフトバンク
日本ハム6-3楽天
巨人4-1広島
阪神4-3中日

 リーグ最長記録5時間42分の試合。前半3点リードしていたロッテに対し、西武が中盤猛攻で試合がもつれた。7回には互いに3点ずつ取る逆転の応酬。8回にロッテが追いつき延長へ。膠着していた展開から12回、ロッテは3連打で2点を勝ち越し。西武も1点返したが及ばず。両軍計27安打に加え20四死球。
 こちらも延長戦。前半リードのソフトバンクに対し、オリックスは7回北川の2ベースと大村の犠飛で逆転。その裏ソフトバンクも追いつき延長へ。11回オリックスは再び北川がタイムリーで勝ち越し、連敗を止めた。清水以降の4投手がノーヒットに抑える力投が実った。松中の本塁打から二塁打への判定変更は、一塁走者の扱いに難。
 ダルビッシュは2回に先制点を許し、以降毎回安打を打たれる苦しい投球。それでも7回1失点に収めたが、8回替わった菊池を攻めて、楽天は平石の2ベースに中村紀の犠飛で逆転。しかしその裏日本ハムは、暴投で追いつきさらに小谷野が満塁一掃打で再逆転、5安打で13安打の楽天に勝利。楽天はリリーフ陣が自滅。

 来日初先発のオビスポから広島は2回栗原が先制ソロ。しかし巨人はすぐに追いつくと、3回ラミレスのタイムリーなどで勝ち越し。6回にも坂本の2ベースで1点を追加した。オビスポは3回以降しのぎ、1失点で来日初勝利。広島はルイスが12安打を浴びる不調、打線も3,4回の好機を活かせず。
 同点の5回、中日は朝倉の2ベースから3連打で2点を勝ち越し。劣勢に立った阪神だが、終盤ブラゼルがひっくり返した。7回追撃のソロを放つと、続く8回逆転の2点2ベース。リリーフがきっちり抑えて1点差勝利。中日は6回以降1安打と追加点が奪えなかった。

2009年7月3日(金) 終盤に何が起こったか

西武11-2楽天
オリックス6-2ロッテ
巨人4-3中日
阪神7-2ヤクルト
広島8-1横浜

 田中は5回まで毎回安打を許すも要所を締める投球で無失点。打線は2回憲史の2ベースで先制し、5回1点追加。2点リード、完封も見えてきた8回田中が豹変。西武は中村の2ランで追いつくと、さらに2本のタイムリーで逆転。極めつけは9回、青山に7連打を浴びせる猛攻で大量7点。終盤2イニングで二桁得点大勝。涌井は完投で9勝目。
 2回先制のオリックスに対し、ロッテは3回堀が逆転2ラン。しかしオリックスは中盤に形勢をひっくり返した。4回小瀬の犠飛と山崎浩のタイムリーで逆転すると、5回から1点ずつ追加し4点リード。山本は6回2失点、以降3投手で抑え快勝。ロッテは4回連続失策で逆転されるきっかけになったのが痛恨。

 復帰登板チェンの立ち上がりを捉え、巨人は初回谷が満塁一掃の2ベースで3点先制。一方の中日はゴンザレスに抑えられていたが、5回1点を返すと6回ブランコの2ランで同点に。しかし巨人は8回、3番手小林正から小笠原が勝ち越しのソロ。これが決勝点で巨人が1点差勝ち。ゴンザレスは8勝目。
 前回土のついた館山、神通力が消えたか2回に大崩れ。阪神はブラゼルの先制2ランに鳥谷の2ベース、さらに相手失策もあって4点を先制。中盤にもしっかり加点し突き放した。ヤクルトは後半福地のソロなどで2点返すも届かず。阪神が快勝で安藤が6勝目。館山は4回5失点で連敗、チームも4連敗。
 2ヶ月ぶり登板の寺原から、広島は初回フィリップスのタイムリーで先制。一時膠着したが、5回以降末永の2本のタイムリーにマクレーンのソロで着々と加点。8回には一挙4点で突き放した。末永は4安打の大当たり。投げては大竹が6回2安打無失点と寄せ付けず、7回1失点で6勝目。横浜は5安打で1点返すのがやっと。

2009年7月4日(土) 首位攻防

西武3-1楽天
オリックス4-1ロッテ
ソフトバンク7-3日本ハム
中日4-2巨人
ヤクルト6-3阪神
横浜13-7広島

 初回中島のソロに対して楽天は草野のソロ。2回以降は押しながら点にならなかった西武だが、4回石井義のソロでようやく勝ち越し。8回にも1点追加した。石井一は2回以降楽天を抑えこみ、8回1失点で4勝目。西武が単独3位に。楽天は5回の貰ったチャンスもバント併殺で潰し、5連敗で4位転落。
 3回西岡のタイムリーで先制し、先発唐川は5回まで2安打無失点と前半はロッテペース。しかしオリックスは6回フェルナンデスの同点打から3連打で逆転。9回には下位のタイムリー2本で突き放した。復帰の岸田は7回1失点で4勝目。ロッテは6回以降一人の走者も出せず。
 シーソーゲームの首位攻防初戦はソフトバンクが一発攻勢。4回松中が逆転2ラン。その裏日本ハムが鶴岡の2ベースで再逆転するも、7回多村が2ランで再々逆転。さらに9回田上の3ランで勝負を決めた。前半に3失点した杉内は5回以降2安打に抑え完投で9勝目。痛恨の2被弾で八木は開幕連勝が6でストップ。

 前半はグライシンガーが1安打、吉見が2安打に抑える投手戦。6回和田のタイムリーで中日が均衡を破ると、直後巨人は李が逆転2ラン。しかしその裏、一死二塁から登板の山口が大乱調。連続四球で満塁となり、荒木、森野が連続タイムリーを浴びせて再逆転。吉見は8勝目。山口のリリーフ連勝は14で止まった。
 金本の犠飛で先手を取ったのは阪神だったが、ヤクルトは2回相川の2点2ベースで逆転。3回には青木がソロ、5回デントナのタイムリーでリードを広げた。阪神は6回金本の2ランで追いすがるも、8回ヤクルトがさらに2点追加で勝負あり。由規5勝目でヤクルトは連敗を4でストップ。
 前半は広島ペース。2回に先制し、マクレーンの2打席連発、石井のソロで5点をリード。しかし4回までパーフェクトだった前田健が突如崩れた。横浜は5回ジョンソンの代打2ランなどで一気に1点差とし、2点差となった続く6回石川、金城、吉村の3連続タイムリーで逆転。7回にも4点追加し16安打13点で打ち勝った。

2009年7月5日(日) リリーフ崩壊

西武7-6楽天
ロッテ4-1オリックス
ソフトバンク3-2日本ハム
中日5-4巨人
阪神4-1ヤクルト
広島6-4横浜

 先行した2点を4回に追いつかれたものの、楽天はすぐに勝ち越し。6回1点追加、1点返された7回2点追加で3点をリード。しかし8回またもリリーフが大崩壊。西武は上本のプロ初アーチで1点差とし、中島のタイムリーで同点。さらに替わったグウィンが3連続四球で押し出し、これが決勝点。楽天は序盤の拙攻もたたって6連敗。
 先手を取ったロッテがそのまま快勝。2回サブローのソロで先制し、さらにもう1点。続く3回も満塁としてタイムリーと押し出しで2点追加、4点リード。小野は序盤ピンチをつくるも乗り切り、8回途中を1失点で5勝目。オリックスは平野が強風の影響か制球に苦しみ4失点。
 3回に取り合った得点が大きな意味を持った。ソフトバンクはオーティズのタイムリー、続く松中の2ランで3点。その裏日本ハムは糸井の2ベースで1点返したが、ホールトンをあと一歩攻めきれない。6回に1点差とするも、ソフトバンクが逃げ切り勝利で今季初の単独首位に。ホールトンは4連勝。

 初回ラミレスのタイムリーで巨人先制も、内海が乱調。中日は連打と犠飛ですぐに追いつき、あっさり逆転。3回3連打で1点、4回谷繁の2ランで4点をリード。巨人も5回3連打で3点返し1点差と迫ったが、終盤3イニングを中日リリーフがパーフェクトに抑え逃げ切り勝利。10安打浴びるも川井は開幕8連勝。巨人は内海が悪すぎた。
 1番スタメンのバルディリスがいきなり初回先制ソロ。これでリードの阪神は、さらに4回3連打と相手失策で3点を追加し突き放した。前半に援護を貰った久保は5回まで無失点。ヤクルトは6回に1点返すが、終盤は阪神が継投でかわして快勝。ヤクルトは結局タイムリー無しで完敗。
 3回フィリップスが先制の3ラン。これで優位に立った広島はマクレーンのソロなど4,5回にも追加点。横浜も村田の2ランなどで追いすがり、7回に1点差に迫るが、9回広島は再びフィリップスが犠飛で1点追加し、横浜を振り切った。青木高は5回を3失点で2年ぶりの勝利。マストニーは5四球2被弾で5回持たず。

2009年7月7日(火) 外野のエラーは痛い

西武6-4日本ハム
オリックス5-1ソフトバンク
ロッテ10-4楽天
横浜5-4巨人
広島8-1阪神
中日12-1ヤクルト

 ユニフォームを忘れた糸数、投球でも失態。初回2点を貰いながら、立ち上がり3連続四死球、石井義の2ベースで同点。佐藤のソロなどでさらに2点勝ち越した日本ハムだったが、4回西武は同点にし、さらに5回中村の2ランで逆転。序盤4失点の岸だったが、4回以降立ち直って完投9勝目。
 多村のタイムリーでソフトバンクが先制し、大隣は6回まで無失点。しかしオリックスは7回一死から5連打を浴びせ、復帰カブレラの勝ち越しタイムリーなどで3点取り逆転。続く8回坂口の2ランで突き放した。近藤は序盤ややふらつき気味だったものの徐々に調子を上げ、連敗を5で止める久々の勝利。ソフトバンクは打線が振るわなかった。
 連敗中の楽天に初回から重いハンデ。制球に苦しむ長谷部からロッテは竹原の満塁弾などでいきなり5点。楽天も2点を返し3点差で終盤へ。7回2点追加のロッテは、8回竹原のソロ、今江の2ランで二桁得点。清水は4失点も完投勝利。楽天はリンデンが4安打1ホーマーの活躍も失点が大きく7連敗。

 初回と3回、互いに1点ずつ取り合い、中盤は双方ノーヒットと似たような攻撃。巨人は7回に均衡を破り、ラミレス、亀井の連続ソロで2点をリード。しかし8回、横浜は吉村のソロに続いてチャンスをつくり、佐伯が逆転の2点2ベース。終盤の逆転で接戦を制した。
 どちらかといえば押していた阪神が得点できず前半は0のまま。4回までノーヒットだった福原のほうが先に捉まった。5回広島は石原の3ベース、赤松のタイムリーで2点先制。6回1点を返した阪神に対し、その裏赤松、東出の連続長打で3点追加し突き放した。齊藤は6回1失点で5勝目。阪神は5失策を喫し完敗。
 3ヶ月ぶりの中田に今季初登板の村中。復帰先発同士は明暗くっきり。初回ブランコのタイムリーで先制の中日は、4回小池、谷繁の2ランで4点を追加。終盤も谷繁ソロ、福田のプロ初アーチなどで加点し大勝。中田は8回に1点失うも、11三振を奪い完投で今季初勝利。村中は5回5失点。

2009年7月8日(水) 魔の8回

西武4-3日本ハム
ソフトバンク3-2オリックス
ロッテ7-5楽天
巨人3x-2横浜
広島3-1阪神
ヤクルト11-6中日

 ダルビッシュに対して西武が中村のソロ、石井義のタイムリーで2点リード。それでも中盤日本ハムが西口を攻め、5回金子誠ソロ、6回スレッジ2ランで逆転。しかし7回伏兵に値千金の一打が出た。上本が代打2ランを放ち西武が逆転、継投もうまくいって5連勝。日本ハムは4連敗。
 ソフトバンクが金子の立ち上がりを攻め、初回内野ゴロで先制、続く2回松田の2ベースで2点追加。しかし金子は3回以降立て直し、4回北川のタイムリーでオリックスが1点返すとあとは膠着。9回馬原が乱れて満塁から内野安打でオリックスが1点差とするがそこまで。ソフトバンクが逃げ切り勝利。
 新人藤原が6回までノーヒットの快投。2点リードの打線は7回1点返された直後に鉄平がソロを放ち、連敗ストップ目前だったがまたも悪夢の8回。藤原からの継投がことごとく裏目に出、ロッテはこの回3本のタイムリーに連続押し出しなどで一挙6点逆転。山崎武の2ランも空砲で楽天は8連敗。

 相手暴投と犠飛で前半巨人が2点リード。高橋尚は6回1安打の好投、8回途中降板も無失点投球。逃げ切りを図ったが、しかし9回横浜は四球の走者二人を佐伯が2ベースで還し土壇場で同点に。だがその裏先頭の坂本がサヨナラアーチを放ち、巨人が苦しみながらも勝利。
 初回葛城のタイムリーーで阪神が先制したが、その裏栗原2ランで広島が逆転。3回マクレーンソロで1点追加のあとは完全に試合の動きが止まり、そのまま広島が勝利。ルイスは3回以降パーフェクトに封じ、100球未満で3安打完投勝利。阪神は幸先は良かったが後が続かず。
 初回ヤクルトがデントナの3ランで先制するとそこから点の取り合い。中日が5回に追いつくとその裏福地、デントナの連続ソロ、直後和田の2点タイムリーと一進一退。しかしヤクルトは6回青木の2点タイムリーと野選で3点勝ち越し、8回にも2点追加し、二桁得点で打撃戦を制した。

2009年7月9日(木) 館山復活

西武8-2日本ハム
ソフトバンク15-2オリックス
楽天8-3ロッテ
巨人2-0横浜
ヤクルト8-2中日

 先手は日本ハムだったが、すぐに追いついて以降は西武ペース。3回中島のタイムリーで勝ち越すと、続く4回連続タイムリーで3点追加。後半にも中村、GG佐藤のソロなどで突き放した。涌井は9安打浴びるも11奪三振で二桁到達10勝目。日本ハムは序盤攻めきれず、武田勝5失点KOで5連敗。
 開始30分ほどで大勢は決してしまった。光原は初回自身の野選などで自滅し一死しか取れず降板。ソフトバンクはいきなり打者一巡で6点を先制、その後も松田、多村の一発など着々と加点し、18安打15点で大勝。いきなり大量援護のジャマーノは8回2失点で4連勝。
 後半一気に差を広げた楽天がついに連敗ストップ。川井と渡辺俊の投げあいで前半は無得点。6回中村紀のタイムリーで先制すると、7回山崎武の2ランなどで4点追加、さらに8回鉄平の2打席連続3ベースで3点。9回にまた3点を失うも、さすがに安全圏。福盛が復帰後初勝利。ロッテは安打数で上回りながら完敗。

 オビスポが前回に続き、8回途中まで4安打無失点に抑える力投。打線は4回小笠原が先制ソロ、7回には脇谷がソロ。この2点を守りきって完封リレー、オビスポは連勝。横浜は9回満塁の場面をつくるも活かせず。7回2失点の寺原を援護できなかった。
 朝倉の立ち上がりを捉えたヤクルトはデントナ、宮本のタイムリーで2点を先制。4回に1点差とされたが、5回ガイエルが2ラン。続く6回にも田中浩のソロなどで4点を追加し突き放した。館山は完投で連敗を止める9勝目。朝倉は10安打を浴び7失点。中日は6回自滅で失点したのが痛かった。

2009年7月10日(金) あと一人…

オリックス6-3西武
日本ハム4-0ロッテ
ソフトバンク1x-0楽天
巨人7-5阪神
中日3x-0広島
ヤクルト4x-2横浜

 初回2点を先制した西武だったが、4回石井一が制球を乱し、鈴木が満塁一掃打でオリックス逆転。5回に同点にした西武は8回から継投に入ったがこれが裏目。8回オリックスは大引が勝ち越しの2点タイムリー。9回にもラロッカタイムリーで3点差をつけ競り勝った。西武は8,9回いずれも先頭四球が失点に。
 チームの連敗を止めたのは多田野の快投。立ち上がりからロッテを寄せ付けず、9回二死までノーヒット投球。初回先制打の高橋が8回にもソロを放ち、日本ハムは連敗を5でストップ。多田野はあと一人のところで大記録を逃すも1安打完封勝利。ロッテはとにかくノーヒットノーランを免れるのがやっとだった。
 力投田中に対抗して大場も6回を2安打の好投。5回互いにチャンスを潰し無得点のまま均衡。ソフトバンクは7回から継投に入り、田中は9回で11安打を浴びるも長打を許さず無失点。点が入らぬまま延長突入。ミスが決め手となった。11回小坂のまさかの失策から満塁とし、松中がサヨナラタイムリーでソフトバンクが勝利。

 2回ゴンザレスの2ベースなどで3点先取の巨人に対し、阪神も4回に集中打で同点。中盤に巨人2点リードも7回に阪神が追いつき試合は延長へ。最終12回までもつれ込んだが、巨人が阿部のタイムリー、古城の犠飛で2点勝ち越し、これで決着。野間口がプロ初セーブ。阪神は11回に絶好のサヨナラ機があったが活かせず。
 こちらも無得点のまま延長突入。大竹、チェンともに得点を許さず、継投に入っても踏ん張って0行進。決め手は一発となった。10回中日は走者を二人置いてブランコがサヨナラの3ラン。接戦を制した。10回を抑えた河原が西武時代以来4年ぶりの勝利。
 初回横浜先制も、裏にヤクルトが福地のタイムリーとガイエルの犠飛で逆転。そのまま試合が膠着し終盤に入ったが、再三チャンスを逸してきた横浜が7回吉村のタイムリーで同点に。しかし9回ヤクルトはガイエルがサヨナラの2ラン。横浜を振り切って3連勝。横浜は中盤以降ちょっとチャンスを潰しすぎた。

2009年7月11日(土) 7月でようやく初勝利

西武5x-4オリックス
日本ハム6-5ロッテ
楽天8-2ソフトバンク
阪神2-2巨人
中日2-1広島
横浜4-2ヤクルト

 2点先行した西武に対し、オリックスは中盤に逆転。7回にリードを2点に広げたが、その裏岸田を捉え西武が同点に。そこから双方決め手のないまま延長突入。11回、西武は二死から片岡がソロを放ちサヨナラ勝ち。オリックスは9回に二者連続バント失敗など雑な攻めが目立った。
 ベニーのソロでロッテ先制のその裏、日本ハムは4連打と3ベースで一挙4点。しかし直後里崎の3ランでロッテも同点と譲らず。互いにさらに1点ずつ取り合った7回、小谷野がタイムリーを放ち日本ハム1点勝ち越し、これが決勝点に。2番手江尻が2年ぶりの勝利。
 初回互いに3番がソロ、6番がタイムリーと全く同じ攻撃で2点ずつ取り同点。そこから展開はやや止まったが、神内を早めに降板させたのが裏目となった。楽天は5回に暴投で勝ち越すと、続く6回中村紀、中谷の一発で3点追加、7回にも2点追加で突き放し。永井は2回以降尻上がりに調子を上げ、8回10奪三振で6勝目。完敗のソフトバンクは苦手永井を攻略しきれず。

 前半再三のチャンスを活かせぬ巨人に対し、阪神は5回下位でつくったチャンスに関本が2点タイムリーを放ち先制。安藤は7回を無失点でしのぎ、8回から継投に入ったがこれが誤算。アッチソンが1点返され、続く9回藤川から松本がタイムリーで同点に。延長では双方走者を出しながらも決定打なくそのまま引き分けに。
 3回栗原のタイムリーで広島が先制。序盤パーフェクトの前田健だったが、中日は5回ブランコのソロで同点とし、続く6回3連打、森野のタイムリーで勝ち越し。この1点を守りきった。吉見は7回1失点で9勝目。前田は2失点完投ながら8敗目を喫した。
 内川のタイムリーで先制の横浜は、5回3連打などで2点を追加。ヤクルトもその裏3連打で1点を返すが、今回は横浜が常に先手。8回ジョンソンがソロ、その裏デントナがソロ、9回は山口が締めて横浜が逃げ切り勝利。マストニーは先発10試合目にして来日初勝利。

・阪神太陽と西武水田のトレードが成立

 以前にも話が上がった太陽の西武へのトレードが決定。投手難に悩む西武に太陽はわかるが、交換相手が水田というのはいまいち。既に同じタイプの内野手が二軍に複数いて、阪神にあまりメリットが感じられない人選にも映るが…。

2009年7月12日(日) 林の牙城堕つ

西武3-2オリックス
日本ハム7x-6ロッテ
ソフトバンク8-0楽天
巨人2-1阪神
中日4-0広島
横浜2-1ヤクルト

 フェルナンデスの先制ソロに対し、西武は中村30号到達のソロで同点。GG佐藤タイムリーの西武に対し、オリックスはフェルナンデスのタイムリーで同点と一進一退。しかし7回西武が石井義のタイムリーで勝ち越し、その1点を守りきった。オリックスは6回同点後のチャンスを潰し、8,9回先頭出塁も併殺ともったいない攻め。
 金子誠ソロで先制もすぐに逆転された日本ハムだったが、直後大野が満塁弾を放ち再逆転。3点リードで9回を迎えたが、武田久がまさかの乱調。ロッテは5安打を浴びせて土壇場で追いつき延長へ。最終12回日本ハムはチャンスに代打二岡がサヨナラタイムリーでロッテを振り切った。金子は5安打2ホーマー。
 序盤はしのいだ復帰岩隈だったが4回大崩れ。ソフトバンクは先頭松中が先制ソロを放つと、さらに多村2ラン田上ソロ、続く5回は小久保が3ランと4ホーマーを浴びせて大きくリード。球数の多かったホールトンだが決定打を許さず7回無失点。完封リレーでソフトバンクが快勝。楽天は岩隈が4被弾7失点、打線も9安打で無得点。

 下柳、内海ともに5回を1安打無失点投球の投手戦。少ないチャンスを巨人が活かした。6回連打でチャンスをつくり小笠原が先制の2点2ベース。阪神は後半毎回安打で追ったが、8回関本のタイムリーで1点返すもあとが続かず。内海が1点差で逃げ切り完投勝利。下柳は4連敗に。
 3回までは抑えた小松だったが中盤に捉まった。中日は4回和田の3ベース、藤井の2ベースで3点を先制。続く5回にもブランコのタイムリーで1点追加。広島打線は先頭出塁が4度、7回には無死満塁があったが拙攻続きで無得点。川井は8安打されるも完封で開幕9連勝。
 2回川島慶のタイムリーで挙げた虎の子の1点を、石川が7回まで2安打無失点投球で守り継投へ。しかしそれが誤算だった。8回登板の五十嵐は制球を乱し、村田の2ベースで同点に。横浜はさらに9回、下位で好機をつくり藤田の犠飛で逆転勝利。ヤクルト林はついに今季初自責点を喫して初黒星。

2009年7月14日(火) 5年目で達成の珍記録

楽天8-6西武
オリックス3-2ロッテ
ソフトバンク2-1日本ハム
巨人4-0ヤクルト
阪神5-4中日
横浜5-2広島

 3回栗山の2ランで追いついた西武は、続く4回替わった小山に4連打を浴びせて4点勝ち越し。岸も落ち着いてこのままいくかと思われたが、終盤に急変。8回に楽天はセギノールの3ランなどで同点、そして9回代打宮出が移籍1号の勝ち越し2ラン。楽天が終盤に逆転勝利。
 2回福浦のタイムリーで挙げた1点を清水は5回まで守っていたが、6回オリックスはカブレラのタイムリーで同点に。このあとは清水、金子ともに9回まで投げて譲らず、延長突入。10回ロッテ井口がタイムリーで待望の勝ち越し点。しかしオリックスも坂口のタイムリーで同点、さらにフェルナンデスタイムリーで逆転サヨナラ勝利。
 2回満塁のピンチをしのいだ藤井だったが、続く3回ソフトバンクはオーティズが先制の2ラン。5回無失点の大隣に対し、日本ハムは6回稲葉のタイムリーで1点返したが、7回からソフトバンクは得意の「SBM」リレーで逃げ切った。首位攻防初戦を勝利。

 村中が立ち上がり制球に苦しみ、巨人は初回押し出しと併殺間の得点でノーヒットで2点先制。さらに3回には暴投と小田嶋のタイムリーで2点を追加。東野は序盤に3安打許すも、3回から8回までノーヒットの快投。最後まで危なげなくプロ初完封勝利。
 4回先制したのは中日だったが、その裏ブラゼル、鳥谷のタイムリーで3点を挙げ阪神が逆転。6回中日は3連打などで同点としたが、7回阪神は代打攻勢が的中。桧山が勝ち越しの2ベース、高橋光犠飛で2点リード。8回に1点差にされるもそのまま振り切った。久保は4勝目で、12球団から勝利達成。
 4回石原の2ベースで先制した広島だったが、5回2安打無失点のルイスが6回まさかの豹変。横浜は代打森笠から怒涛の6連打を浴びせ、3者連続タイムリーで4点挙げ逆転。1点返された後の8回には村田がソロ。横浜は7月にして今季初の3連勝を飾った。ウォーランドは約2ヶ月ぶりの4勝目。

2009年7月15日(水) 衝撃の本盗

西武5-0楽天
オリックス3-2ロッテ
日本ハム9-1ソフトバンク
ヤクルト13-7巨人
中日6-1阪神
横浜6-1広島

 投打に噛み合った西武が完勝。4回石井義のタイムリーで先制すると、5回栗山タイムリー、終盤にもGG佐藤の2ベースなどでリードを広げた。投げては涌井が5回まで1安打。後半も得点を許さず、12三振を奪って完封11勝目。楽天は見せ場なく完敗。
 初回先制、4回勝ち越しと終盤まで主導権を握っていたのはロッテ。1点リードで成瀬から継投に移ったが、8回オリックスが反撃。大村の2ベースで同点、さらに鈴木のタイムリーでこの回逆転。久々先発の小松は粘り強く完投し、終盤の逆転で待望の今季初勝利。ロッテは逃げ切り失敗で6連敗。
 首位攻防2戦目はダルビッシュが立ちはだかった。2回日本ハムはスレッジ、坪井のタイムリーで2点先制。その裏ソフトバンクは松中のソロで1点返したが、日本ハムはその後も着々と加点し、9回には稲葉の3ランなどで大差をつけた。ダルビッシュは4回以降わずか1安打しか許さず1失点完投で11勝目。

 ヤクルトが序盤から主導権。初回福地の2ランで先制すると、その後も攻撃の手を緩めず3,4回は5安打集中。5回まで毎回得点で12点。巨人は5回小笠原の3ランなどで4点返し、8回にも小笠原が2ランを放つが失点が大きすぎた。館山は5失点も大量援護で10勝到達。
 中日は2回小笠原が自ら先制の2点タイムリー。その後は4回に和田、7回英智、9回森野と3本のソロが出、着々とリードを広げた。阪神は5回に高橋光の代打タイムリーで1点返すがそれだけ。中日完勝で小笠原は4連勝。阪神は6安打とチャンスもあまりなく、福原は8敗目。
 初回村田の2ランで先制した横浜は、4回佐伯が若いバッテリーの虚を突くホームスチールを決め追加点。7回にはジョンソンが代打3ランを放ちリードを広げた。寺原は危なげない投球、完封はあと一歩で逃すも1失点完投勝利。横浜4連勝。広島は9回内野ゴロで1点が精一杯。

2009年7月16日(木) ロッテずるずる後退中

楽天3-1西武
オリックス10-5ロッテ
日本ハム3-2ソフトバンク
中日6-4阪神
横浜5-4広島

 楽天が初回いきなり先制パンチ。リンデンの先頭ホームランに続き、山崎武もソロで2点先行。西武は4回中島のソロで1点返したが、6回草野のタイムリーで1点追加した楽天が逃げ切り勝利。1失点の長谷部のあと、3投手がパーフェクトリレーで福盛が復帰後初セーブ。
 先制したのはロッテだったが、直後オリックス4点挙げ逆転。中盤ロッテはサブローのソロなどで追い上げ、6回ベニー2ランで逆転。しかし渡辺俊が粘れなかった。直後小瀬が3ベースで2点勝ち越したオリックスは、さらに7回4点追加し二桁得点で圧勝。ロッテは7連敗で、オリックスとの差が1ゲームに。
 杉内と武田勝の投げあいで先手を取ったのはソフトバンク。5回田上のタイムリーで先制したが、直後日本ハムは四球の走者二人を小谷野が3ベースで還し逆転、さらにエラーでもう1点。ソフトバンクは8回オーティズ犠飛で1点差とするも、日本ハムが継投でかわし首位攻防勝ち越し。ソフトバンクは2ヶ月ぶりの連敗。

 序盤から激しい点の取り合い。先行する中日に対し、阪神は2回一度は逆転するも、直後中日が和田の犠飛に英智のタイムリーで再逆転。このあとは主導権を渡さなかった。朝倉は5回8安打4失点ながらも勝利。阪神は復帰久保田が先発も3回途中KO。7回ノーヒットで1点与えたのも余計だった。
 2回に先制し一時は3点リードの横浜に対し、広島は7回マクレーン、石井のソロで1点差とし、土壇場9回代打廣瀬がスクイズを決め同点に。しかし横浜は11回一死三塁から内野ゴロで勝ち越し点を奪い、「3連勝の壁」を越えて2年ぶりの5連勝。広島は逆に追いつきながらも力尽き6連敗。

2009年7月17日(金) 九回乱舞

楽天4-4オリックス
ロッテ7-3ソフトバンク
阪神5-1巨人
中日12-0横浜
ヤクルト5-2広島

 1点を貰った田中をオリックスが中盤に攻略。4回に同点にすると5回坂口の2ベースで勝ち越し、さらに6回一輝のタイムリーで3点リード。しかし楽天も6回に1点返し、8回3連打で同点。そのまま延長に入り、結局12回引き分けに。4回以降毎回安打と押し捲りながら、オリックスは勝ちきれなかった。
 初回3連打で先制のソフトバンクは、3回足も絡めて2点追加。しかしその裏ロッテはジャマーノを攻略し、2本のタイムリーなどで一気に同点に。そして6回バーナムJrが勝ち越しの2ラン、その後も加点してロッテが連敗を7でストップ。逆にソフトバンクは3連敗、ジャマーノの連勝も止まって日本ハムと同率首位に。

 2回亀井のソロで挙げた1点を、ゴンザレスが7回2安打無失点で守り終盤の継投へ。9回まで持っていったが、一死から投入の越智が大誤算だった。阪神は鳥谷が起死回生の逆転2ランを放つと、さらに代打林が2ラン、葛城もソロとこの回3ホーマーで一挙5点。土壇場の一発攻勢で逆転勝利。
 連勝の勢いを持ち越したかった横浜だったが、序盤から完全に中日ペース。初回2点、2回3点といきなり優位に立ち、その後も井端、小池、中村一と3ホーマーなどで着々と加点。16安打12点で中日が大勝。投げてはチェンがわずか3安打に抑え完封勝利。横浜は完敗で連勝5でストップ。
 デントナの先制ソロ、4回の連続タイムリーで3点リードのヤクルトに対し、広島はフィリップス、マクレーンがソロで1点差に。しかし前田健が踏ん張れず、5回ヤクルトは再びデントナが今度は2ラン。後半はヤクルトリリーフ陣が1安打に抑え快勝。広島は結局5安打で7連敗。

2009年7月18日(土) 中日アレルギー

ソフトバンク8-6ロッテ
巨人11-4阪神
中日7-0横浜
広島8-4ヤクルト

 序盤ソフトバンクが小刻みに得点し、一時5点リード。大場が2回以降開き直って7回まで2安打無失点の好投を見せたが、8回から展開が大荒れ。ロッテは大松が2ラン、さらにファルケンボーグを攻めて里崎のソロなどでこの回一挙5点で同点。しかし9回松中ソロからソフトバンクが3点勝ち越し、ロッテも1点返すが3連続三振で試合終了。

 初回2点先制の巨人に対し、阪神は3回1,2番の連続タイムリーで同点。しかしその裏巨人も連続タイムリーで2点を勝ち越し、これ以降は阪神が得点するたびに巨人が突き放す展開。ラミレスの2打席連発、亀井のソロなどで11点を挙げた巨人が大勝。阪神は安藤が6失点と誤算。
 ここまでの対戦成績そのままという内容。2回ブランコのソロで中日が1点先制、その1点に横浜が届かないまま終盤に入り、7回中日は敵失絡みで4点追加。終盤に突き放した。中日吉見は横浜戦3連続完封で10勝到達。横浜は2試合連続完封負けで、対中日1勝10敗と大負け。
 ヤクルトはデントナが大当たり。2回に先制ソロ、追いつかれた4回には勝ち越しの2点2ベース。8回にもタイムリーで全4打点を叩き出した。しかしチームは逃げ切りに失敗。7回広島は連続タイムリーで追い上げ、続く8回3本のタイムリー長打で一挙5点を挙げ逆転。終盤の逆転で連敗を7でストップ。

2009年7月19日(日) 日曜無双

楽天8x-7オリックス
ロッテ3-1ソフトバンク
阪神1-0巨人
中日6-3横浜
ヤクルト3-1広島

 オリックスが4回までに4点リードするも、中盤から楽天反撃で5回に同点。6回に楽天が勝ち越すと、7回オリックスは下山の走者一掃打で逆転。しかし楽天はその裏セギノールの2ランで再び同点とし、そして9回リンデンのタイムリーで今季初のサヨナラ勝利。両先発の乱調で始まった乱戦を制した。
 ロッテが序盤に一発攻勢。初回西岡が先制ソロを放ち、2回は福浦が2ランで3点リード。3回以降ホールトンは立ち直ったが、小野は4回までノーヒット投球。ソフトバンクは5回に1点返し、6回も満塁と攻めたが、ロッテが継投でかわして逃げ切った。ソフトバンクは結局5,6回の6安打のみで、打線低調で2位に転落。

 初回満塁の危機を乗り切った内海は9回を7安打無失点。能見はそれ以上の快投で、6回までノーヒット、9回を2安打無失点。点が入らないまま延長に入り10回、阪神は替わったクルーンを攻め、金本が2ベースで待望の1点。その裏藤川が抑え阪神が完封リレーで延長勝利。
 序盤は譲らぬ展開も、中盤に差がついた。中日は4回連続2ベースでチャンスをつくり、タイムリーと犠飛で2点先取。続く5回にはブランコが2ランで追加点。その裏2点を返した横浜は7回1点差とするも、立浪の2点タイムリーで中日が2点追加し勝負を決めた。川井はすべて日曜勝利で開幕10連勝。
 初回フィリップスのソロで先制の広島だったが、石川を崩すには至らず。ヤクルトは3回9番石川からの4連打で逆転し、6回にも追加点。石川は序盤に5安打を浴びるも1点のみに抑え、中盤以降はほぼ完璧。最後を林につなぎヤクルトが勝利。広島は逆転された直後の3回のチャンスをどうにか活かしたかった。

2009年7月20日(月) 致命傷の走塁ミス

西武4-1オリックス
日本ハム4-3ロッテ
楽天4-3ソフトバンク
横浜7-1巨人
ヤクルト3-2阪神
中日4-3広島

 初回犠飛で先制のオリックスに対し、西武は2回敵失絡みで同点。中盤オリックスが押しながら勝ち越せずにいる内に、5回西武が金子を捉えた。銀仁朗、栗山のタイムリーで3点を勝ち越し、後半4イニングをリリーフ3人できっちり抑えて勝利。岸は5回1失点で入団から3年連続の二桁勝利。金子は10奪三振完投も敗戦。
 序盤をしのいだ大嶺だったが中盤はこらえきれず。4回日本ハムは大野2ベースで先制し、田中のタイムリーでもう1点。そして続く5回糸井、スレッジソロで2点を追加。ロッテは7回サブロー3ランで1点差に迫るも、その後が続かず。1点差で逃げ切った日本ハムが3連勝。
 試合は早い段階から楽天ペース。2回山崎武が先制ソロを放ち、4回草野タイムリー、6回山崎2本目のソロで3点リード。その裏ソフトバンクは苦手永井をようやく捉え2点を返すも、オーティズのボーンヘッドで同点に出来ず。その後互いに1点ずつ加え、楽天が最後は田中投入で逃げ切り勝利。結局オーティズの走塁ミスは致命傷になった。

 ウォーランドが初回満塁を0で切り抜けると、その裏横浜は移籍初先発の森笠が先制2ベース、村田も続いて2点。これで主導権を握り、3回村田がソロ、5回再び森笠が2点2ベース、8回吉村がソロとジリジリとリードを広げた。ウォーランドは再三のピンチをしのいで1失点で勝利。巨人は前半チャンスを潰して、どんどん突き放された。
 非常に対照的な攻撃となった。ヤクルトは2回川島慶のソロで先制し、4,5回といずれも犠飛で加点。少ないチャンスを活かしたのに対し、阪神は初回満塁を逃すなど拙攻続き。5回犠飛、7回タイムリーで1点差まで迫ったが、その一歩が届かなかった。ユウキが3勝目。阪神は先頭出塁が6度ありながら攻めきれず。
 森野の2ベースで中日が2点先制、中田は5回まで無失点だったが、広島は6回天谷のタイムリーで同点に。そして8回代打嶋の2ベースで勝ち越したが、その裏中日はシュルツを攻め、和田が逆転のタイムリー。中日が終盤の競り合いを制して6連勝。広島はやや拙攻気味ながらも勝ち越すところまではいったのだが、勝ちきれず。

2009年7月21日(火) 静と動

西武4-2オリックス
日本ハム7-3ロッテ
ソフトバンク6-4楽天
巨人4-2横浜(7回途中降雨コールド)
中日7-4広島

 なんだか前日と似たような展開。1,2回と効率良く点を取って先行していたオリックスだったが、西武は1点差の5回中島、中村連続タイムリーで3点取り逆転。そのまま押し切った。序盤失点の涌井は、その後のピンチはしのぎ、7回11奪三振で12勝目。オリックスは最下位脱出も見えたところからまた後退。
 相性の悪い多田野からロッテは、2回に先制点、逆転されたあと6回大松ソロ、7回バーナムJr代打2ベースで同点に。しかし直後、替わった松本が一死も取れず。日本ハムはスレッジの2点2ベース、金子誠のタイムリーで3点を勝ち越し。8回にも1点を追加し4連勝。多田野は今季すべてロッテ戦からの4勝目。
 初回ソフトバンクは多村が先制3ラン。3回には松中2ランと久々に打線が活発化。ただ毎回安打に5盗塁で6点はやや不足か。藤岡は8回に山崎武に2ランを浴びるも7回まで快投で4勝目。楽天は9回馬原を攻めて2点差にするも、結果的には有銘の自滅で与えた2点が響いた。

 巨人が初回寺原の立ち上がりを攻略。ラミレス、亀井、谷と3者連続タイムリーで4点先制。その裏1点を返した横浜だったが、2,3回のチャンスを潰して高橋尚を捉えきれず。6回にもう1点返すが、7回開始時点で雨のためコールド。コールド自体は珍しくないが、セーブがついたケースはあまり記憶にないような。
 試合が動くとはこういうものか。齊藤、小笠原ともに譲らず5回まで双方0行進。ところが6回、広島がフィリップスタイムリー、マクレーン3ランで4点を挙げると、その裏中日は森野3ラン、ブランコソロであっという間に同点、さらに代打立浪の2ベースで一気に逆転。突風のような6回の攻防を制し、中日が7連勝。

2009年7月22日(水) ひとまず小休止

オリックス4-2西武
日本ハム2-1ロッテ
ソフトバンク7-6楽天
巨人6-2横浜
ヤクルト5-0阪神
中日3-2広島

 オリックスが初回に先制し、山本が6回までこらえて無失点。7回一輝のソロで2点差としたが、西武がここから反撃。7回後藤がソロ、8回中村ソロで同点。延長突入に。苦しい展開になったオリックスだったが、11回チャンスを掴み下山が二者を還す3ベース。西武を振り切り連敗ストップ。
 ダルビッシュと成瀬の投げあいは4回まで両軍合計2安打。しかし5回、日本ハムが鶴岡のタイムリーで先制し、8回再び鶴岡がソロで加点。ダルビッシュは6回までノーヒット。完封目前の9回二死からサブローにソロを浴びたが、2安打完投で12勝目。ロッテは3連敗。
 リンデンの先頭打者アーチに対し、ソフトバンクはその裏小久保の同点打に続き多村が2ランで逆転。4回まで小刻みに1点ずつ加え、楽勝かと思われたが、杉内が5回二死から突然大崩れ。楽天は鉄平が3ランを放ち、6回満塁から連続タイムリーで同点に。しかし7回ソフトバンクが小久保のタイムリーで勝ち越し、辛うじて接戦を制した。

 巨人が序盤から一発攻勢。初回小笠原が先制ソロ、2回は亀井と阿部がソロを放ち、8回には小笠原が2本目のソロ。オビスポは3回に1点失うも、中盤きっちり抑えこみ、2失点完投で3連勝。村田を欠く横浜は初回のチャンスにせめて同点にしたかった。
 4番デントナが主軸の活躍。初回先制タイムリーに続き、3回7回と3本のタイムリー。飯原のソロなどもあって、ヤクルトがジリジリと理想的な得点経過で差を広げた。館山は11安打を浴びるものの、あと一本を許さず完封で11勝目。阪神は再三の好機を逃し3併殺10残塁の拙攻。
 大竹の立ち上がりを捉え、中日は初回2点先制。ヒットが出ながら朝倉を捉え切れなかった広島だが、5回3連打で2点を取り同点に。ここから双方決め手なく終盤に入ったが、8回中日は二死からの走者が盗塁を決め、小池のタイムリーで勝ち越し。しぶとい形で8連勝を決めた。広島は4連敗。

2009年7月28日(火) 勝負どころスタート

楽天5-1西武
オリックス6-2ソフトバンク
日本ハム5-1ロッテ
中日5-3巨人
阪神5x-4横浜
ヤクルト6-2広島

 初回岩隈の立ち上がりを捉えた西武が1点を先制したが、楽天は2回宮出の3ベースで同点。さらに続く3回山崎武が3ランを放ちリードを奪った。このところ不調の続いていた岩隈だが、2回以降立ち直り、10三振を奪って完投で1ヶ月ぶりの勝利。山崎は8回にもソロ。
 ようやく足並み揃ったオリックス打線が構想どおりの一発攻勢。初回カブレラが先制2ラン、3回はフェルナンデス2ラン、カブレラが2打席連発、2者連発のソロ。序盤3ホーマーで5点をリード。援護を貰った岸田は8回1失点で5勝目。ソフトバンクは大隣が被弾KOで打線もつながりを欠いた。
 日本ハムは上位陣唯一勝利でがっちり首位固め。初回スレッジが先制3ランを放ち、八木が7回途中3安打無失点投球。8回には再びスレッジがソロを放ち、9回も1点追加で5得点。ロッテは9回竹原のソロで完封を逃れるのがやっと。オールスターを挟んで6連勝の日本ハムに対し、ロッテは4連敗でオリックスと同率5位に。

 後半いきなりの首位攻防。連勝の勢いに乗る中日は4回小池が先制ソロ、5回ブランコソロ。その裏巨人は坂本の2点タイムリーで同点とするが、中日は7回森野が勝ち越しに2ラン。アルフォンゾのソロで1点差となった8回和田がソロと、計4ホーマーで巨人を振り切った。9連勝で巨人との差は1.5ゲームに。
 開始早々横浜が村田の3ランで先制。しかし阪神はその裏に1点、3回に1点とじわじわと追い上げ、6回についに同点に。直後横浜は内川のソロで勝ち越したが、阪神は9回新井のタイムリーで追いつき延長へ。そして10回関本のタイムリーで、劣勢スタートのゲームをついにサヨナラでひっくり返した。横浜は7四球が結果的に致命傷に。
 序盤は静かな展開も、ヤクルトが中盤に優勢に。4回宮本のタイムリーで先制し、6回は下位の連続タイムリーで追加点。7回に1点返されると、その裏ガイエルが3ランで突き放した。石川は8回5安打2失点で9勝目。ヤクルトは4連勝。広島は5連敗、前田健は中盤こらえきれず10敗目。

2009年7月29日(水) やり返し

オリックス5-4ソフトバンク
日本ハム6-5ロッテ
巨人11-1中日
阪神8-0横浜
広島10-6ヤクルト

 2回ソフトバンクが田上の2ベースと小斉の2ランで3点を先制。しかし4回まで好投の藤岡が5回一気に崩れた。オリックスは3本のタイムリーと犠飛を集中して一挙5点を奪い逆転。近藤は2回以外を抑え、7回3失点で今季5勝目、内4勝がソフトバンク戦。ソフトバンクは最後加藤を攻めるも一歩届かず連敗。
 清水の立ち上がりに襲い掛かった日本ハムは、先頭から4者連続2ベースの速攻で3点先制。しかしロッテもじわじわ追いかけ、5回連続タイムリーに押し出しで逆転。このままいくかと思われたが、日本ハムは9回二死から満塁として、小谷野が起死回生の逆転3点3ベース。日本ハムが土壇場でひっくり返し、ロッテは単独最下位に転落。

 巨人が初回に猛攻。3連続タイムリーに古城の3ランで一挙6点。中日は2回にブランコがソロを放つが、巨人はその後前日のお返しとばかり一発攻勢。5回ラミレス、亀井が連発、7回小笠原ソロの計4発で二桁11点。大量リードにゴンザレスは8回10奪三振で9勝目。中日は朝倉の立ち上がりが悪すぎた。
 阪神が序盤から圧倒。初回鳥谷、金本の連続タイムリーで2点先制し、4回には新井が3ラン。その後も攻め続け、8回金本の3ランで止めを刺した。岩田は最後まで投げきり、プロ初完封で今季初勝利。横浜は6回まで毎回安打、しかも5度が先頭出塁ながら、一度も活かせず完封負け。
 2回栗原のソロで広島先制の直後、ヤクルトは連続四球のあと青木が逆転の3ラン。しかしリードを全く守れなかった。広島は3回すぐに追いつき、続く4回相手エラーなどで4点勝ち越し。さらに5回にも3点追加で10得点。あっという間に大差をつけられたヤクルトは7回宮本の2ランなどで3点返すも遠く及ばず。広島が連敗を5でストップ。

2009年7月30日(木) 驚異の粘り腰

日本ハム7-6ロッテ
ソフトバンク3-1オリックス
中日5-3巨人
阪神2-0横浜
広島8-3ヤクルト

 終盤までは一方的なロッテペース。3回井口、大松のタイムリーなどで3点先制し、さらに4回井口の2ランなどで6点をリード。成瀬は7回まで糸井のソロ1点に抑え、大勢決したかと思われたが8回日本ハムが猛攻。小谷野、鶴岡の2ベースなど5安打にエラーも絡み、一挙6点で逆転、劇的な8連勝。逆にロッテは連日終盤に逆転され6連敗。
 先発大場がわずか8球、打者二人で危険球退場。急遽登板の高橋秀が、しかし好投を見せた。初回1点は失うも、5回まで6奪三振でノーヒット投球。打線は3回ワンチャンスで川アが逆転の2ベース。8回再び川ア2ベースで1点追加し、逃げ切り勝利。高橋は今季初勝利。オリックスは8四死球で1点しか取れなかったのが響いた。

 日曜ではない川井から、巨人は4回阿部の2点タイムリーで先制。しかしそこから東野がしのげなかった。5回に1点返した中日は、続く6回小池の2ランで逆転。さらに攻めて連続タイムリーでこの回4点。巨人は7回阿部のソロで1点返すも及ばず。川井は開幕11連勝で首位攻防は中日が勝ち越し。
 阪神久保が相手を寄せ付けない投球。阪神は初回鳥谷の犠飛で先制、5回下位の連打で1点追加。少ないチャンスを確実に活かした。そして久保は3,4回に1安打ずつ許したのみ、5回以降はパーフェクトの快投で2安打12奪三振、4年ぶりの完封勝利。横浜は三塁を踏めず2試合連続完封負け。
 どこか前日と似た展開になった。初回に1点ずつ取り合い、2回ヤクルトが1点勝ち越し。しかし中盤村中が崩れた。広島は5回集中攻撃で3点を奪い逆転。さらに6回2本の2ベースで2点を追加し、終盤にも石原のソロなどで突き放した。ルイスは7回3失点で6勝目。村中は昨年から5連敗。

2009年7月31日(金) セはすべて1点差

西武4-2オリックス
日本ハム5-1ソフトバンク
ロッテ3-1楽天
阪神3-2巨人
ヤクルト3-2中日
横浜7-6広島

 オリックスの粘りを西武が一発で振り切った。オリックス先制後、3回細川の2ランで西武が逆転。6回3連打でオリックスが追いついたが、西武は7回後藤がソロ、さらに8回片岡ソロ。計3ホーマーで連敗ストップ。山本の連勝は4でストップ。
 オールスターのアクシデント降板後のダルビッシュだったが、相手を寄せ付けず。初回満塁にしたが切り抜け、2回から5回までパーフェクト。打線は初回稲葉のタイムリーで先制し、3回に追加点。6回松中ソロでソフトバンクが1点返すが、その裏エラーも絡んで決定的な3点。ダルビッシュ13勝目で日本ハム怒涛の9連勝。
 5回までノーヒットだった楽天が、6回初ヒットがリンデンの先制ソロ。田中は7回まで3安打無失点で、このままいくかと思われたが、8回ロッテはバーナムJrが起死回生の同点ソロ。これで勢いづいたロッテは3連打と犠飛で一気に逆転。渡辺俊は完投で約3ヶ月ぶりの2勝目。

 こちらも5回まで1安打だった巨人が、6回坂本のソロで先制。しかしその裏阪神は、ブラゼルが3ランを放ち逆転。9回藤川がラミレスにソロを浴びるも1点差で振り切った。阪神はオールスター明けから4連勝。能見が1失点で5勝目。
 初回デントナのタイムリーで先制したヤクルトが、6回均衡を破って畠山のタイムリーで2点追加。6回まで3安打無失点の館山に対し、中日は7回チャンスを掴み、谷繁の2ベースと内野ゴロで1点差に。しかし反撃ここまででヤクルトが1点差で逃げ切った。館山は12勝目、吉見の連勝は5でストップ。
 3試合どこも前半似たような展開で、フィリップスのソロで広島が先制して膠着。ところがこちらは後半一転してシーソーゲームに。6回同点の横浜が7回ジョンソンの3ランで勝ち越し。しかし8回広島が集中打にエラーも絡んで一挙4点で再逆転。しかし9回横浜は暴投、エラーなどで逆転。その裏広島も反撃するも、横浜が1点差で振り切った。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

your@mail.address
Akiary v.0.51