せ
攝津 正
先発転向、高バランス型
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右投右打 |
最優秀中継ぎ(09,10)、新人王(09) |
秋田経法大付高〜JR東日本東北 |
ソフトバンク09ドラフト5位〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
完投 |
勝利 |
敗戦 |
セーブ |
ホールド |
投球回 |
被安打 |
被本塁 |
奪三振 |
四球 |
死球 |
暴投 |
自責点 |
防御率 |
09 |
ソフトバンク |
70 |
0 |
5 |
2 |
0 |
34 |
79 2/3 |
51 |
3 |
102 |
35 |
1 |
3 |
13 |
1.47 |
10 |
ソフトバンク |
71 |
0 |
4 |
3 |
1 |
38 |
82 1/3 |
52 |
3 |
89 |
21 |
5 |
1 |
21 |
2.30 |
11 |
ソフトバンク |
26 |
3 |
14 |
8 |
0 |
0 |
177 2/3 |
148 |
10 |
150 |
31 |
6 |
2 |
55 |
2.79 |
通算 |
3年 |
167 |
3 |
23 |
13 |
1 |
72 |
339 2/3 |
251 |
16 |
341 |
87 |
12 |
6 |
89 |
2.36 |
プロ入りすると即セットアッパーとしてフル回転し、昨年は先発転向で二桁勝利の右腕。様々な活躍でチームに欠かせない重要な存在となっている。
早い内から好投手という評価は得ていたが、なかなかプロから声はかからず、8年という長いキャリアを社会人で過ごした。ドラフト時26歳とやや遅めの年齢でプロ入り。指名順位も5位と低めだったが、オープン戦10試合無失点の快投で開幕一軍入り。
そしてシーズンに入るとさらなる活躍を見せた。4月2敗は喫するも11試合投げて失点はその2試合のみ。4月末からは抜群の安定感を発揮して、一気にセットアッパーの一角に定着。同じく新加入のファルケンボーグとともに馬原につなぐ継投パターンを確立し、親会社にひっかけて「SBM」とも呼ばれるようになった。その後も勢いは衰えず、後半ファルケンボーグが離脱すると中継ぎの一本柱として奮闘。リーグ最多登板で1点台前半の防御率を維持、ホールドポイント最多でタイトルに輝き、文句なしの新人王に選出。
テイクバックの際腕を背中側に出さず、和田毅をそのまま右投手にしたような形を取る。ボールの見にくいフォームもさることながら、全体的に完成度が非常に高かった。特に光ったのが制球力の良さで、140km台中盤の速球をコーナー一杯に決めて見逃し三振に取る場面が多かった。カーブやシンカーといった変化球もきっちり操り、これほどの投手が長く指名されなかったのが信じられないレベルの投球。
2年目の10年は開幕当初もうひとつの状態で、制球もややバラついていたことから疲労を懸念されたが、調子上昇で払拭。前年と同じく不動のセットアッパーとなり、8月には14試合で1失点の快投。1年目に続いて70試合に登板、リーグ2位の38ホールドを記録。ホールドポイントで並び、2年連続の中継ぎタイトルをファルケンボーグと同時受賞。チームの優勝に大きな貢献を果たした。
リリーフの柱だったが、2年連続フル回転の負担考慮とチーム事情から昨年は先発に転向。過去に失敗例も数多い転向だったが、見事に結果を残した。シーズン初登板こそ8失点KOされるも、徐々に先発のペースを掴んで安定。ローテーションに完全定着し、8月頭には10勝到達。終盤も連勝で最終的に14勝をマーク。コンスタントに力を発揮し、大半のゲームで2失点以内に抑えた。レギュラーシーズンではすべて先発だったが、日本シリーズでは1度先発の後リリーフ起用され、胴上げ投手に。
速球はもちろん、変化球すべてが勝負球になるのが大きな強み。先発でもこの幅広さと緩急は武器となった。特に日本ハムには4勝1敗と好相性で、イニングを越える三振を奪取。今オフ主力投手が続々退団したことで、今季は必然的に先発の中心を期待されることに。今度はエースという立場を望まれる。