チェン・ウェイン(陳偉殷)

快速左腕、エース成長型

左投左右打 最優秀防御率(09)
中日04〜11
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
08 中日 39 1 7 6 0 12 114 2/3 101 7 107 33 5 5 37 2.90
09 中日 24 5 8 4 0 0 164 113 10 146 40 3 2 28 1.54
10 中日 29 3 13 10 0 1 188 166 21 153 49 8 5 60 2.87
11 中日 25 4 8 10 0 0 164 2/3 138 9 94 31 5 2 49 2.68
通算 8年 127 13 36 30 1 14 650 2/3 547 50 520 159 21 16 187 2.59

150kmの速球を誇る、台湾出身の左腕。一度は育成登録になるなど波乱のキャリアを送っていたが、故障癒えた08年から一気に台頭。
04年に18歳で来日。台湾国立体育学院に在学中という身分でのプロ入りだった。この年のアテネ五輪に台湾代表として選ばれ、2年目には一軍登板、プロ初セーブも記録。順調に来ていたが、しかし06年オフに肘を故障してしまい、07年は育成枠に。
それでもポテンシャルは非常に高く、リハビリ終えた08年に再び支配下登録。のみならず新戦力として注目され、開幕一軍入りも勝ち取った。緊急登板だった3年ぶりの一軍マウンドでプロ初勝利。以降完全に一軍定着を果たし、夏場からは先発に定着。シーズン7勝に12ホールドを記録し、北京五輪にも台湾代表として出場と大きく飛躍のシーズンに。
なんといっても大きな魅力は左腕最速クラスの速球。ストレートのみで押しても打ち取れる力を持つ。これに加えて100km台の大きなカーブを持ち、かつての今中を髣髴とさせるという評も。このタイプにして四球も少なく、打ち崩すのは容易ではない。
開幕からローテーション入りの09年はさらに安定感を増し、左のエースに成長。肩の故障で1ヶ月離脱があったが、復帰後も5連勝など鉄壁の投球を見せた。援護に恵まれず勝ち星は8に留まったが、5完投の内4試合が完封、結果1点台半ばという成績で最優秀防御率に輝いた。これは89年の斎藤雅(巨)をしのぎ、この時点で71年以降では両リーグを通じて最も低いという圧倒的な数字。
翌10年は開幕直後から4連敗を喫するなど前半はピリッとせず、6月終了時点で3点台半ばの防御率で負け越し。しかし後半一気に調子を上げた。6月末から5連勝をマークし、前年届かなかった二桁勝利をクリア。10敗も喫したが、チームトップの13勝を挙げて優勝に貢献。防御率も2点台とし、1位前田健とはちょっと差があったもののリーグ2位に。
ただ昨年は足の故障で開幕に出遅れ。5月から復帰したものの、これまでの力強い投球とは少し違う姿だった。6月から5連敗を喫するなど前半は大きく負け越し。後半4連勝などで巻き返したが、8勝に留まり2年連続の10敗で負け越し。やや不完全燃焼のシーズンに終わった。
前年までのスピード感があまりなく、例年7〜8の奪三振率が昨年は5台に減少。成績以上に物足りない印象の残るシーズンだった。10年オフにポスティングが取り沙汰されたようにメジャー志向が強く、移籍を目指してオフに自由契約に。オリオールズと契約し今季からはメジャーに。