能見 篤史

先発左腕、エース成長型

左投左打
鳥取城北高〜大阪ガス 阪神05自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
08 阪神 11 0 0 0 0 0 11 1/3 15 1 10 6 0 1 6 4.76
09 阪神 28 1 13 9 0 0 165 142 11 154 44 5 3 48 2.62
10 阪神 12 0 8 0 0 0 62 1/3 63 3 57 13 5 2 18 2.60
11 阪神 29 5 12 9 0 1 200 1/3 151 8 186 55 6 3 56 2.52
通算 7年 157 8 43 27 0 12 624 2/3 577 44 568 191 24 16 230 3.31

09年先発で急成長、ついに主力となった左腕。自由枠入団の素質をようやく発揮し始めた。
井川などと同期で、高校時代から話題になっていた投手。社会人入り後しばらく低迷していたが、04年から巻き返しプロ入り。チームの期待は大きく、1年目開幕からローテーション入り。4度目の登板でプロ初勝利を挙げた。ただ2勝目以降の内容が悪く、その後は一軍と二軍を行ったり来たり。終盤先発連勝で計4勝を挙げたが、なかなか期待通りの活躍とまではいかなかった。
これ以降も積極的に起用されたが、なかなか突き抜けず。2年目はウィリアムスの出遅れから代役を期待されリリーフ起用も、一時は良かったもののじきに不安定になり、終盤は二軍。井川が抜けた07年は先発再転向。開幕ローテーション入りも3連敗で脱落、二軍調整後夏場から3勝上乗せ、その後3試合連続KOと浮き沈みの激しいシーズンに終わった。
体全体を大きく躍動させるフォームで、主武器はスライダー。腕がしっかり振れればなかなか切れのあるボールを放る。ただ悪いときには四球がかさむ傾向があり、ちょっと不安定な面も強かった。
08年登板数が激減し1勝もできず。年齢的にも微妙な立場となっていたが、09年ついに壁を越えた。開幕から先発入りすると前半3勝。ここまではそこそこといったところだったが、後半状態が激変。7月以降16試合で10勝4敗と一気にエース格に急上昇。特に終盤9月以降は1点台の防御率で5勝1敗と抜群の安定感。チーム唯一の二桁勝利で13勝をマークし、2点台の防御率はリーグ4位の好成績。30歳となって大幅なジャンプアップに成功した。
多かった四球が格段に減り、投球自体のレベルが変わった。翌年も開幕3連勝と絶好のスタートを切り、先発の軸として活躍を見せたがここでアクシデント。ゲーム中の走塁で右足を骨折し、5月頭から4ヶ月の長期離脱。しかし一軍復帰すると、シーズン終了まで救援1を含む5連勝をマーク。結果シーズン8勝無敗、前年から11連勝と底力を発揮した。
開幕投手となった昨年は改めて先発の中心に。前半はもうひとつ波に乗れず負け越していたが、後半は一気に調子を上げた。終盤は4連勝をマークし、8月以降8勝を上積み。2年ぶりの二桁12勝はチームトップタイで、自身初めてイニング数が200の大台に到達。奪三振はリーグ2位。
8月以降の防御率は2点を切り、勝ち星量産も納得の内容だった。遅咲きではあったが充実期に入り、今季も大黒柱としてチームを引っ張る働きを望まれる。

野上 亮磨

万能右腕、平凡型

右投右打
神村学園高〜日産自動車 西武09ドラフト2位〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
09 西武 25 0 3 5 1 3 56 2/3 60 9 33 23 2 4 28 4.45
10 西武 27 0 2 2 0 1 68 1/3 92 9 40 23 4 4 39 5.14
11 西武 4 0 0 1 0 0 4 1/3 8 2 3 0 0 0 5 10.38
通算 3年 56 0 5 8 1 4 129 1/3 160 20 76 46 6 8 72 5.01

先発にリリーフにと様々に起用される右腕。社会人からプロ入りし1年目から即戦力となった。
高校3年時に創部3年目のチームのエースとしてセンバツ準優勝。卒業後社会人に進み、ドラフト2位指名で西武入り。1年目開幕は二軍でスタートするも、連勝で期待は高まり、4月末に一軍昇格。前半は主にリリーフで投げ、5月にはプロ初勝利と初セーブを記録した。打ち込まれるようになって一時二軍落ちのあと、再昇格の8月から9月中旬にかけては先発起用。ここで2勝を上乗せした。計3勝1セーブでまずまずのプロデビュー。
アマチュア時代からスライダーの評価が高かった投手で、最大の武器。そうスピードはないが、豊富な球種を交えてコンビネーションで打ち取るタイプ。マウンド度胸がいいと評され、実戦向きと期待される。
2年目は開幕から一軍登録で当初はリリーフ起用、6月から先発に廻った。ただ出番は多かったものの安定感に欠け、先発としても結果を残せず。二軍調整を挟んだ8月後半ようやく先発勝利を挙げたが、その後リリーフ2試合いずれも失点し終盤は二軍落ち。前年とほぼ変わらぬ登板数で2勝をマークも防御率は5点台に終わった。
やや頭打ちとなり、昨年は大きく後退。一軍登板は交流戦の時期に4試合あったが、2被弾で5失点と結果を残せず。ほぼシーズン通して二軍暮らしとなり、存在感のないままのシーズンだった。
二軍ではほぼ先発でイースタンの最多奪三振だったが、9勝10敗で防御率3点台半ばとまずまずレベルといったところ。球威が乏しいため一軍では少し見劣り感も出てきた。巻き返すにはもう一段上の制球力が欲しいところ。

野間口 貴彦

サイド転向、停滞型

右投右打
関西創価高〜創価大中退〜シダックス 巨人05自由枠〜
年度 球団 試合 完投 勝利 敗戦 セーブ ホールド 投球回 被安打 被本塁 奪三振 四球 死球 暴投 自責点 防御率
08 巨人 17 0 2 3 0 0 52 2/3 58 8 39 11 4 1 29 4.96
09 巨人 25 0 0 1 1 3 29 30 4 28 20 4 0 16 4.97
10 巨人 12 0 1 2 0 0 19 1/3 22 6 12 9 1 0 14 6.52
11 巨人 12 0 1 0 0 3 13 2/3 12 0 10 3 0 0 3 1.98
通算 7年 108 2 13 12 1 9 229 1/3 231 35 170 83 11 3 118 4.63

社会人bPの評価を受け、入団前には争奪戦も繰り広げられた04年アマチュアの目玉投手。自由枠でプロ入りしたが、現状伸び悩み状態。
早くから評判になっていた投手で、カツノリの巨人移籍はこの野間口獲得のため(当時所属チーム監督が野村克也氏)とまで言われた。自由枠で巨人入りすると、投手陣の弱体化が進むチーム状況から即戦力として大いに期待された。1年目5月に昇格するといきなり連勝を飾るも、展開に恵まれた幸運なもので内容はさっぱり。6月までに6度先発したが防御率は8点近く、後半は二軍にいることが多かった。9試合登板で4勝と期待ほどの結果は残せず。
それでも2年目は主にリリーフで内容向上。あまり目立たなかったが成長のあとはうかがわせた。そして07年はシーズンの大半を二軍で過ごしたものの、終盤昇格後別人のような投球を披露。先発して無四球完投含む連勝、続くリリーフでも連勝し最後の4試合で4連勝。四死球わずか3とこれまでと全く違う面を見せ、わずかな登板でも光るものを見せた。
ただこれが持続しない。08年は前半谷間の先発要員として起用されたが、5点近い防御率で2勝と結果を残せず。後半は先発機会もなくなり、パッとしないまま終わった。翌年はリリーフに廻って25試合登板も、防御率は前年並みで重要な場面は少なく、主に敗戦処理。またも冴えない結果に終わった。
07年終盤の投球は覚醒を期待させたのだが…。10年も停滞は打破できず登板数半減。8月4イニングのロングリリーフで2年ぶりの勝利を挙げたのが唯一の輝きで、それ以外は失点も多く、二軍にいるほうが長かった。防御率は6点台に。
オフからサイドスローに取り組み、昨年は前半二軍。8月後半から一軍昇格し、すべてリリーフで12試合に登板。最初の内はしっかり抑えて1勝3ホールドを記録したが、段々内容が悪くなり長続きはしなかった。
防御率1点台ではあっても、後半の6試合は5イニングで9安打3四球5失点。フォームを変えたがいい状態を持続できない傾向は変わらなかった。この課題を克服しないとなかなか一軍定着は難しい。プロ入りから7年が経過し、そろそろはっきりした結果を残したいところ。今季は勝負どころ。