う
上田 剛史
若手外野手、バランス型
|
右投左打 |
|
関西高 |
ヤクルト07ドラフト(高)3巡〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
ヤクルト |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
09 |
ヤクルト |
4 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.000 |
10 |
ヤクルト |
39 |
42 |
9 |
3 |
0 |
0 |
12 |
2 |
0 |
2 |
0 |
1 |
2 |
10 |
.214 |
通算 |
4年 |
43 |
43 |
9 |
3 |
0 |
0 |
12 |
2 |
0 |
2 |
0 |
1 |
2 |
10 |
.209 |
走攻守三拍子揃った能力を期待される若手外野手。プロ4年目の昨年一軍での出番が大幅に増えてきた。
高校時代は1年からレギュラーとなり、エースのダース(日)とともに計4度の甲子園出場。高校生ドラフト3巡でヤクルト入りし、1年目からファームで78試合と多くの出場機会を得た。2,3年目は二軍で規定打席に到達。2年目に3割近かった打率は翌年落ちたものの、盗塁数は1年目から順調に増加。そして09年は一軍にも初出場。
俊足と巧打を期待される選手で、破綻のないバランスの取れた能力を評価される。外野手ながらサードも兼ねており、様々な可能性を感じさせる。
09年の一軍出場は顔見せ程度のものだったが、昨年4月末に昇格するとプロ初ヒットを記録。5月にはサードで初先発し、一気に出番が増えた。そこそこだった打率は6月急ブレーキで落ち、8月以降は二軍暮らしに落ち着いたが、一軍定着に大きく前進。
昨年9安打のうち二塁打が3本と小粒な打者ではなく、将来性充分。プロ入り以来ここまで順調なステップアップで、これからが楽しみな存在。今季は一軍滞在期間をさらに延ばしたい。
上本 達之
攻撃型捕手、代打屋型
|
右投左打 |
|
宇部商高〜協和発酵 |
西武03ドラフト6巡〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
西武 |
17 |
14 |
1 |
1 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
.071 |
09 |
西武 |
58 |
97 |
25 |
6 |
0 |
4 |
43 |
15 |
0 |
3 |
1 |
3 |
1 |
22 |
.258 |
10 |
西武 |
91 |
212 |
56 |
8 |
0 |
4 |
76 |
25 |
2 |
3 |
0 |
14 |
3 |
54 |
.264 |
通算 |
8年 |
204 |
369 |
89 |
16 |
0 |
8 |
129 |
43 |
2 |
6 |
1 |
20 |
4 |
93 |
.241 |
身長186cmの大柄な捕手。打撃に特徴のある選手で、控え捕手としてよりも代打の切り札として存在感を高めている。
社会人からプロ入りも最初の2年は完全に二軍で過ごし、05,06年も一軍出場は数えるほど。しかし07年は途中昇格した夏場、欠場カブレラの代役として捕手としてではなく一塁かDHで積極的に起用された。結果は伴わなかったものの、一軍進出への足がかりを得た。
08年は序盤から起用されるも、肝心の打撃が不振で足踏み。前半のみの一軍に終わったが、09年大きく前進。正捕手細川が故障で前半を棒に振ったこともあり、捕手としての出場も増えた。それ以上に光ったのが代打での活躍で、チームトップの37回起用、3割3ホーマーの好成績で切り札的存在に。プロ初を含む4ホーマーと期待されていた長打力を発揮した。
上昇の勢いは昨年も継続。開幕から非常に打撃好調で、8月上旬まで打率3割をキープ。銀仁朗の故障から2番手捕手としての役割が大幅に増え、スタメンマスク38試合。起用法は控え捕手に留まらず、外野でも8試合先発出場。先発出場の増加からシーズン打席数が初めて200を越えた。代打での存在感も健在で、リーグトップタイの41回起用で4割の高打率をマーク。8月以降急激に調子を落とし、最終成績も随分下げてしまったが、すっかり欠かせぬ戦力となった。
中堅の年齢となってから非常に充実している。前年より長打の割合が減った分柔軟さが増した印象。数少ないながら、対右より対左のほうが打率が良かった。細川のFA流出が有力な状勢で、今季は捕手としての需要がさらに増しそう。
上本 博紀
小兵内野手、つなぎ役型
|
右投右打 |
|
広陵高〜早大 |
阪神09ドラフト3位〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
09 |
阪神 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
10 |
阪神 |
28 |
15 |
5 |
1 |
0 |
0 |
6 |
2 |
2 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
.333 |
11 |
阪神 |
20 |
39 |
11 |
4 |
0 |
1 |
18 |
6 |
5 |
4 |
1 |
2 |
0 |
11 |
.282 |
通算 |
3年 |
48 |
54 |
16 |
5 |
0 |
1 |
24 |
8 |
7 |
4 |
1 |
3 |
0 |
12 |
.296 |
11年成績は7/24現在 |
小柄な体格の内野手。大学からプロ入り、1年目は二軍で過ごしたが少しずつ一軍での出番を増やしつつある。
アマチュア時代華々しい実績を残してきた選手で、下級生の内から名門高校のレギュラーとなりセンバツ優勝を含む4季連続甲子園出場。早大に進むとここでも1年春からレギュラーとなり、不動の存在としてリーグ戦全試合フルイニング出場。ベストナイン5度の活躍を残し、ドラフト3位指名で阪神入り。
即戦力候補ではあったが、一軍内野陣が固定的だったこともあって1年目は二軍で過ごした。打率は低かったもののチームトップの16盗塁を記録。昨年も前半は二軍暮らしだったが、3割に10盗塁と好成績を残し後半一軍出場。主に代走で起用され、少ない打席で好結果。今季も開幕は二軍でスタートだったが、鳥谷の故障などで出場機会を得た。7月にはプロ初ホームランも放ち、着実に前進中。
一軍キャリアは浅くともアマチュア時代は常に世代トップレベルの舞台に立っていた選手で、経験は豊富。本職は二塁で遊撃守備はやや辛い部分も見えたが、脚力も高く使えば結果を計算できそうな安定感を感じさせる。派手さには欠けるもののこれから出番はさらに増えていきそう。
鵜久森 淳志
大型外野手、モデルチェンジ型
|
右投右打 |
|
済美高 |
日本ハム05ドラフト8巡〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
日本ハム |
11 |
20 |
6 |
1 |
0 |
0 |
7 |
2 |
0 |
1 |
0 |
1 |
1 |
3 |
.300 |
09 |
日本ハム |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
10 |
日本ハム |
23 |
36 |
10 |
0 |
1 |
0 |
12 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
2 |
15 |
.278 |
通算 |
6年 |
35 |
57 |
16 |
1 |
1 |
0 |
19 |
4 |
0 |
1 |
0 |
3 |
3 |
19 |
.281 |
身長189cmと見栄えのする体格の持ち主。高校時代に甲子園で話題となった選手で、近年一軍に進出中。
済美高の4番として3年時に甲子園春夏出場。ここで春に2ホーマー、夏に3ホーマーを放ち、センバツ優勝、夏準優勝の大きな原動力として活躍した。大きな注目を浴びた選手で、8巡という順位は大方の予想よりだいぶ低いものだったが、ドラフト指名され日本ハム入り。
プロ1年目は二軍で成績は低かったもののほぼフル出場。2年目には体験昇格といった感じだが一軍初出場も果たした。09年までの5年間で、二軍では4度規定打席到達とレギュラー。08年プロ初安打を記録しなかなかの結果を残した。09年は一軍出場はなかったものの、二軍で同僚中田に続くリーグ2位の20ホーマー。
そして6年目の昨年は出番が増えてきた。春先スタメンで2安打しながら骨折で二軍落ちとなってしまったが、6月に復帰後もなかなかの好成績。出番自体は少なく、最終的に数字もだいぶ落ち着いたものの、まずまずの結果を残した。
フォームを試行錯誤しているようで、大柄な体をやや屈めた構え。一軍ではまだ一発はないものの、なかなかシャープな打撃を見せている。二軍では3割中盤の高打率に加え9ホーマーを放ち、長打を捨てたという訳ではなさそう。足がかりを得て、今季は本格的に一軍進出としたい。昨年10安打中9本が左腕から放ったものだった。
内川 聖一
巧打者、ポジション転々型
|
右投右打 |
首位打者(08)、最高出塁率(08)、最多安打(08)、ベストナイン(08,09) |
大分工高 |
横浜01ドラフト1位〜10、ソフトバンク11〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
横浜 |
135 |
500 |
189 |
37 |
1 |
14 |
270 |
67 |
2 |
5 |
4 |
31 |
4 |
49 |
.378 |
09 |
横浜 |
132 |
503 |
160 |
32 |
2 |
17 |
247 |
66 |
1 |
2 |
4 |
42 |
1 |
56 |
.318 |
10 |
横浜 |
144 |
577 |
182 |
36 |
4 |
9 |
253 |
66 |
1 |
3 |
4 |
47 |
6 |
51 |
.315 |
通算 |
10年 |
901 |
3019 |
945 |
168 |
14 |
79 |
1378 |
355 |
22 |
48 |
18 |
204 |
24 |
361 |
.313 |
08年、右打者としては史上最高打率で首位打者獲得、持ち前の打撃センスを大開花させた巧打者。もう一歩突き抜けない状態が続いていたが、ついに大輪の花を咲かせた。
高校時代大舞台に縁はなかったものの、通算43本塁打をマークしたスラッガーとしてドラフト1位でプロ入り。ルーキーイヤーから一軍登場し、3年目には早くも一軍定着を果たした。100打席未満ながら2年目に3割打つなど順応性が高く、打席数増加でも率は下がらず。高校時代から故障の多い選手だったが、それでも出ればしっかり結果を残し、04年は開幕からほぼレギュラー定着。打席機会もさることながら、大幅にホームラン数を伸ばし、打力の高さを改めて実証した。4割後半という高い得点圏打率も残した。
柔軟な打撃に対して今ひとつ評価が低いのが守備力。送球に難があり、一時掴みかけたセカンドレギュラーの座をなかなか確保しきれず。05年は種田の好調に押されて出番を減らしてしまった。06年はその種田が不調で盛り返し、自身初の100試合以上出場。それでも守備は点が辛く、ポジションは内外野全般に渡って一定しなかった。
仁志が加入した07年から登録は外野手に。多村移籍で空いた外野の一角を狙ったが、前半打撃不振で一時二軍落ち。後半巻き返したが、波が激しく出場数は前年より減少。あともう一歩のところで足踏みが続き、やや「器用貧乏」という印象も強まっていた。
そんな状況で控えで始まった08年だったが、開幕から好調をキープ。4月後半辺りからスタメン固定されるようになると、一気に大爆発の年となった。常に月間打率3割以上の安定した打棒で突っ走り、3番一塁に完全定着。終盤落ちるどころかさらに調子を上げ、高打率のまま完走。99年のローズを上回るハイアベレージで見事な首位打者に輝いた。どの球団からも満遍なく打ち、得点圏打率4割中盤は両リーグトップ。どこをとっても全く穴のない、凄まじい成績だった。
元来高く評価されていた打撃センスだったが、予想を上回る形で開花させた。WBCに出場した09年も安定した打棒を発揮。さすがに前年ほどではなかったものの、打率リーグ2位で自己最多タイの17ホーマー。昨年もチームが低迷する中コンスタントに働き、フル出場で3年連続3割達成。ホームランは半減したものの、2本の満塁弾を放つなど勝負強さも健在。主に3番だったが出塁率の高さを買われて1番起用も多かった。
右打ちに加え脚力も高くない選手だが、ヒットを打つことに関しては一級品の技術の持ち主。唯一の泣き所は守備位置がはっきり固まらないことで、シーズン毎に転々としている。昨年も一塁とライトがちょうど半々。オフにFA宣言し、今季はソフトバンクへ移籍。
内村 賢介
育成上がり、小兵俊足型
|
右投左右打 |
|
山梨学院大付高〜JFE西日本〜BCリーグ・石川 |
楽天08育成ドラフト1巡〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
楽天 |
47 |
152 |
44 |
5 |
0 |
0 |
49 |
13 |
9 |
15 |
1 |
6 |
3 |
21 |
.289 |
09 |
楽天 |
62 |
68 |
11 |
2 |
0 |
0 |
13 |
5 |
10 |
7 |
0 |
10 |
0 |
14 |
.162 |
10 |
楽天 |
111 |
230 |
70 |
5 |
2 |
0 |
79 |
12 |
10 |
14 |
2 |
23 |
1 |
32 |
.304 |
通算 |
3年 |
220 |
450 |
125 |
12 |
2 |
0 |
141 |
30 |
29 |
36 |
3 |
39 |
4 |
67 |
.278 |
公称身長163cm、現役で最も体の小さい選手。俊敏な動きを見せる内野手で、08年育成選手として契約もシーズン途中に支配下登録、1年目から一軍で結果を残すことに成功した。
07年に発足したばかりの独立リーグ・北信越BCリーグから初めてのNPB入り。育成選手としてだったが、俊足で評価急上昇。7月末に支配下登録され、そして8月一軍昇格を果たした。昇格したその日に代走出場からプロ初ヒットを記録。そして高須が故障離脱したことからセカンドスタメンで起用されるように。
プレーを見てまず驚かされるのがその俊足ぶり。一塁への到達時間が非常に速く、平凡な内野ゴロを間一髪のタイミングにしてしまう脚力を持つ。画面越しでも一際小さく見える体がみるみるベースに迫る姿は印象的。そしてこの脚力も活かし、打撃でもなかなかのものを見せた。終盤はほぼ2番定着で打率も上々、内野の新星として脚光を浴びる活躍を見せた。
しかし背番号が一気に軽くなって期待された2年目は足踏み。オープン戦から打撃不振、シーズンも低打率に喘ぎ、ポジション争いからは離れてしまった。出場数は増えたものの代走・守備でのものが大半を占め、打席数は半減。盗塁は増えたがそれ以外はすべて後退に終わった。
打撃の弱さで伸び悩んだ2年目だったが、昨年は巻き返して向上に成功。シーズン当初は代走専門だったものの、5月高須や渡辺の代役としてスタメン機会が巡ってくると打撃で猛アピール。交流戦は4割という好調で、以降打席機会が大幅に増えた。二塁・遊撃だけでなく、外野の先発もこなし、初の100試合以上出場で打席数は200越え。そして終盤の好調でシーズン打率を3割に乗せ、イメージを一新する活躍を見せた。準レギュラーとして貴重な戦力に。
2ストライク後の打率が2割9分という高さで、特にフルカウントでは27打数13安打12四球と6割以上の出塁率。粘り強い打撃を身につけ好成績につながった。31試合で7失策とショートの守備は少し厳しい印象だが、起用の幅も随分広がった。高須が故障が多くベテランの年齢になることを考えると、二塁レギュラーも近い位置にありそう。10盗塁したものの失敗も7あったのは少しもったいない。