草野 大輔

小兵内野手、打撃優位型

右投左打
延岡学園高〜NTT東京〜NTT九州〜ホンダ熊本 楽天06ドラフト(大・社)8巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 楽天 118 328 89 15 0 3 113 36 2 7 4 20 6 33 .271
09 楽天 122 462 141 28 0 7 190 54 3 3 2 27 17 60 .305
10 楽天 111 346 89 25 1 5 131 48 0 1 2 23 6 43 .257
通算 5年 513 1580 450 93 3 23 618 184 6 17 10 109 37 187 .285

身長170cmの小兵ながらシャープな打撃を売りとする内野手。社会人で長いキャリアを重ね、ドラフト指名時29歳は、同年9巡指名された山崎隆とともにドラフト史上野手では最年長。2年目の07年打撃で大躍進。
入団時点ですでに中堅の年齢とあって、期待は当然即戦力。開幕一軍入りし、出遅れた高須の代わりにスタメンセカンドなども務めた。その後は沖原の不振で空いたショート、或いはフェルナンデスの守備固めなどに起用。
まずまずの出場機会を得た1年目だったが、売りの打撃は低打率に喘いだ。ショート定着を期待された07年も序盤は苦しみ、5月末時点で1割台。しかし6月4割で突如として打棒爆発。これ以降面白いようにヒットを量産し、後半は完全にレギュラーとなった。6月以降は.360、6ホーマーと文句のつけようのない活躍で3番など中軸を任されるように。
小柄でも力強く安定したスイングの選手で、ミート力も高く打撃に秀でたタイプ。あまり守備力は高くなく、ショートに渡辺直が定着し、起用がサードにほぼ固定されたことが好影響をもたらした。
08年はスタートが悪く、その後もややムラがあってだいぶ数字を落としたが、代打ではチーム一の成功率を記録。09年は故障で開幕出遅れとなったものの、4月中旬に復帰するといきなり4安打、5月末時点でまだ4割台と前半絶好調。夏場の不振や故障離脱もあって後半は数字を落としたが、初の規定打席到達で3割達成、主力打者の一人として見事な活躍を見せた。
しかし昨年は前半低調。らしくない低打率に喘ぎ、パッとしない状態に。夏場に調子を上げてシーズン打率は多少上向いたものの、前年克服した左投手にまた苦しみ、成績は大きくダウン。物足りないシーズンに終わった。
外野も守るなど守備位置の汎用性は高いが、逆にどこかに固定されることがなく、打撃が低調だとポジションも打順も流動的になりがち。どうも隔年傾向がうかがえるので、今季は本来の穴のない打撃を見せたいところ。ベテランの域に入るこれからは一年一年が勝負。

ジョエル・グスマン

大砲外国人、扇風機型

右投右打
中日11〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
11 中日 45 153 25 2 0 6 45 12 0 0 1 7 2 59 .163
通算 1年
11年成績は7/24現在

当たれば飛ぶパワーが魅力の外国人選手。中日おなじみのドミニカ出身者で、飛ばす力はブランコをもしのぐ怪物級という評価。
メジャー経験は通算24試合と乏しいが、アメリカでも期待はなかなか高かった選手。昨年2Aで33ホーマーを放ちリーグの本塁打王獲得、数年前から狙っていた中日とオフに契約した。日本では外野起用だがもともとは内野手で、プロ入りから数年はショートがメインだった。
5番起用された開幕戦で早速来日1号を放つデビューを果たしたが、次の一発は1ヵ月後。巨漢の大砲だが、これも見た目どおり非常に粗っぽく、開幕から三振ばかりがひたすら積み重なった。5月になっても1割台前半という極端な低打率は変わらず、一時二軍落ち。再昇格した6月は初めて月間打率が2割を越え、4ホーマーと持ち味を見せたが、前半を終えて打率1割台に6ホーマーと寂しい成績となっている。
パワーは凄いが当たらないほうが多いという、いかにも古典的な扇風機タイプ。ただ100打席余りで44もの三振を喫していた序盤に比べると、二軍調整後は三振ペースは大幅に減っており、多少向上の跡は見える。ここからどれだけ盛り返せるか、せめてシーズン打率は2割以上欲しいところ。

工藤 隆人

俊足外野、小兵型

左投左打
弘前実高〜青森大〜JR東日本 日本ハム05ドラフト9巡〜08、巨人09〜11途中、ロッテ11途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 日本ハム 104 199 51 11 1 0 64 12 8 18 1 9 6 42 .256
09 巨人 49 51 13 2 1 0 17 1 1 2 0 2 1 18 .255
10 巨人 40 26 6 0 0 0 6 2 0 0 0 0 4 11 .231
11 ロッテ 53 100 20 3 1 0 25 5 3 5 0 4 3 21 .200
通算 7年 323 604 152 22 7 0 188 37 21 28 1 27 15 142 .252

日本ハム時代の07年急台頭でレギュラー争いに割って入った外野手。ただその後はチームを転々としている。
大学・社会人を経て日本ハム入り。1年目一軍出場もノーヒットだったが、二軍ではレギュラーの活躍。06年は一軍出場なく、07年も途中までは二軍だったが、6月後半に昇格するといきなり大暴れ。プロ初安打から4打席連続ヒット、先発3試合で7安打の活躍を見せ、ここから一気に一軍定着を果たした。勢いは8月末まで続き、後半はほとんどレギュラーに。終盤当たりが止まったが、最終的にもなかなかの結果を残した。
二軍では07年も含めて3年連続チームトップの盗塁を記録した俊足選手。プロ初安打を含め4本の三塁打を放ったように、スピードが最大の売り。背の低い選手だが、しっかり叩く打撃を持つ。
先行していた選手を一気に抜き去りレフト最有力となったが、08年は前半大不振。6月を終えて1割台とポジションを掴みきれなかった。7月5割超の大当たりを見せ、稲葉の五輪出場から出番の増えた後半3割以上と盛り返したが、前半の低調が響いて打率は前年よりダウン。初の100試合以上出場も打席数は減ってしまった。
糸井の台頭もあってポジション争いから後退すると、09年は巨人へ移籍。だがこちらでは松本の台頭に直面し、出番はあまり多くなかった。5月の昇格当初は打撃でアピールも、その後は波が激しく前年より出場数は半減。その松本に故障離脱のあった翌年も出場は40試合に留まり、その半分が代打でのもの。結果も残せず、8月頭以降は二軍で終えることに。
昨年開幕後ロッテへ移籍。7月に昇格し、夏場はスタメンに代打にとなかなかの出番を得た。ただ打撃のほうは低調で、特にチームトップタイの起用数だった代打で20打数2安打と結果を残せず。終盤はガクッと出番が減り、充分にアピールは出来なかった。
ここ数年はチーム内でやや埋没しかかっている。現在のロッテにしても俊足の若い外野手がポジションを激しく争っている状況で、いかに特徴を出していくか少々難しいところ。中堅の年齢だけにここは踏み止まっていきたいが。

倉 義和

控え捕手、一歩後退型

右投右打
京都成章高〜京産大 広島98ドラフト5位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 広島 48 121 25 6 0 2 37 11 0 0 1 4 2 23 .207
09 広島 43 100 19 2 0 0 21 7 0 2 1 2 1 17 .190
10 広島 45 89 25 3 0 2 34 13 1 4 0 10 2 20 .281
通算 13年 528 1216 274 40 1 21 379 97 5 37 7 61 26 233 .225

地味にキャリアを重ねてきたベテラン捕手。入団以来毎年一軍出場もなかなか定着できなかったが、05年石原の故障で急台頭。正捕手を狙う一人となった。
高校時代は大家とバッテリーを組み、大学を経てドラフト5位で広島入り。ディフェンス面を評価され1年目から一軍出場も、やや特徴に欠ける面が否めず。01年に35試合と出場数を増やしたが、木村一や石原の台頭で翌年は機会減少。何よりも極端に打てないことがネックで、なかなか一軍に食い込めなかった。
しかし05年は石原の故障でチャンス到来。開幕からスタメンに座り、必死にホームを守った。あくまで代役といった印象が強かったが、復帰した石原がいまいち不調。また自身も、オールスター以降は2割7分に3ホーマーと成長気配。結局後半もスタメンマスクを被り、この1年で一気に立場が変わった。リーグトップの盗塁阻止率も記録。
この後2年は石原と競り合う形に。両者の力量差がほとんどなく、倉が打撃を大きく向上させたことでますます差がなくなった。06,07年と出場数はほぼ同数で分け合うことに。ともに抜け出す決め手もないが大きく劣る部分もない併用状態。
互角の勝負を見せていたが、08年大きく差をつけられた。石原が開幕から安定していたのとは対照的に倉は低調。必然スタメン機会は激減し、石原114試合に対して倉30試合と突き放された。翌年も状況は変わらず、出場数は横這い。
もともと倉のほうが4つも年長な分若干不利な争いだったが、思ったより早く決着がついてしまった。すっかり2番手に落ち着き、昨年も出場機会は過去2年と同等。久々に打撃好調で少ない打席機会ながらも自己ベストの打率を残したが、メインに立つことはなかった。
石原との力量差はそれほど大きい訳ではなく、サブとしては充分な存在。ただ若い會澤が台頭しつつあり、2番手も安泰とは言えない状況になりつつある。積み重ねてきた経験でここは食い下がっていきたいところ。

栗原 健太

主砲定着、中距離型

右投右打 ゴールデングラブ(08,09)
日大山形高 広島00ドラフト3位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 広島 144 557 185 31 1 23 287 103 5 0 4 42 12 68 .332
09 広島 140 521 134 21 0 23 224 79 1 0 2 48 7 82 .257
10 広島 105 386 114 22 0 15 181 65 3 0 6 51 7 70 .295
通算 11年 837 3024 897 156 3 136 1467 490 17 2 23 234 33 549 .297

広島の新たな主砲。プロ入り以来順調な成長を続け、近年は打線の中核を担う存在。
高校時代から評判だった素材で、魅力はなんと言ってもパンチ力。3年目の02年にウエスタンの打点王に輝き、終盤には一軍も経験。早速初ホームランを記録した。03年も大半はファームで過ごしたものの、ホームラン・打点の二冠に打率2位と堂々の成績で「卒業」。一軍昇格後はレギュラー争いに名乗りを挙げ、飛躍を確信させる活躍。
迎えた04年は開幕からポジションを掴み、打撃センスの高さを充分に見せ付けた。夏場以降急降下してしまったが、前半は完全にレギュラー。巨人戦に6ホーマーの暴れぶりで名を売った。05年は故障で出遅れも、復帰後はハイアベレージを維持し初の3割。8月には10ホーマーを量産。
低めは変化球でもきれいにすくい上げ、気持ちよくバットを走らせる選手。遠くへ飛ばすというタイプではないが勝負強さがあり、3割20ホーマーは安定して期待できる中距離打者。守備位置は一塁か三塁。
一塁に専念した06年は完全に主力打者に成長。8月ヘルニアで離脱し後半を棒に振ってしまったが、20ホーマーの大台に到達。故障癒えた07年は一塁レギュラーとしてフル出場を果たし、初めて規定打席に達して3割、25ホーマー92打点と堂々たる成績を残した。新井が抜けた08年からは4番に座り、序盤低調も日程が進むごとに調子上昇。後半は3割6分の高打率に15ホーマー66打点。一発こそ前年より減ったものの、打撃三部門すべてでチームトップ。100打点を突破し、打線の中心として活躍。
実績ある中心打者が次々抜けていく状況下で、ほとんど躓きもなく主砲に定着。代替選手としてだがWBC出場も果たした。ただ09年は腰痛に苦しみ、初めて停滞のシーズンに。不動の4番も打率が上がらず、最後までそのままだった。一発は前年と同数も打率は大幅に落ち、打点も減少。主砲としては物足りない成績に終わった。
昨年はチーム事情から4年ぶりに三塁を守ってスタートだったが、これが負担となったか序盤不調。外国人ヒューバーがさっぱりだったため、途中から一塁に戻り、ここから調子を上げてきた。しかし6月死球で手首骨折のアクシデントに見舞われ、2ヵ月戦線離脱。8月復帰以降巻き返したものの、順調さを欠くシーズンとなってしまった。長期離脱が響いて4年続いていた20ホーマーもストップ。
打線が非常に弱い中での主砲の離脱はチームにとっても大打撃だった。今季は改めてフルでの活躍が望まれる。問題は守備位置で、復帰後は岩本の台頭もあってまた三塁を守るようになっていたが、46試合で10失策と守備力はやはり難があった。打撃への影響を考えても、出来れば一塁に固定したいところだが。

栗山 巧

2番定着、巧打者型

右投左打 最多安打(08)、ベストナイン(08,10)、ゴールデングラブ(10)
育英高 西武02ドラフト4巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 西武 138 527 167 31 3 11 237 72 17 22 8 49 6 61 .317
09 西武 140 569 152 24 6 12 224 57 18 8 3 53 10 106 .267
10 西武 144 554 172 35 2 4 223 74 14 18 3 80 5 69 .310
通算 9年 682 2383 699 127 16 44 990 282 61 63 16 267 31 381 .293

主に2番を任される巧打の外野手。07年以降レギュラーとなり、もはや不動の主力に。08年2番定着で優勝に大きく貢献した外野手。シャープな打撃が大きく開花した。
高校からドラフト4巡で西武入り。しばらくは二軍暮らしだったが、下では2年目に7ホーマー、04年は3割11ホーマーと順調に成長。そして4年目の05年、開幕直後に佐藤の故障で昇格すると、1番抜擢でチャンスを掴んだ。2安打を放ち翌日にはプロ初ホームラン。4月3割の好成績でスタメン定着し、打力の高さを存分に発揮した。交流戦でも5ホーマーを放ち、一過性の活躍に終わらずシーズン通して3割近いアベレージを維持。守備面では大きな課題を残したが、レギュラー候補に名乗りを挙げた。
翌06年は序盤の不調に加えて8月骨折で離脱。大きく足踏みとなったが、07年は夏場に調子を上げ初の100試合以上出場。ほぼポジション定着というところまで前進した。そして08年は開幕から2番にほぼ固定され一気の上昇。序盤は目立たなかったが、交流戦高打率で調子を上げ、さらに8月以降3割6分と後半絶好調。初の規定打席到達で堂々の3割、のみならず1番片岡と同数で最多安打のタイトルに輝いた。一発長打が注目された打線にあって、2番としてつなぎ役と同時に下位打線の掃除役もこなし、優勝に大きく貢献。
思い切り良く柔軟性もある打撃の持ち主で、はまれば一発のパンチ力も兼ね備える。追い込まれても粘り強く、左投手も苦にしないため穴が少ない。デビュー当初拙さの目立った外野守備も向上し、完全なレギュラーに。脚力も高い。
09年は前年の活躍から一転、開幕から26打席ノーヒットなど序盤絶不調。三振激増など打撃が狂った状態だったが、6月4割に迫る高打率で復調。シーズン打率は落としたものの、途中からはおおむね安定した活躍を見せた。そしてセンターに固定された昨年はシーズン通して安定した打棒を発揮。例年強い交流戦では珍しく不調だったものの、それを補って余りあるほど後半絶好調。7月以降は3割3分の高打率をマークし、シーズン打率も3割に乗せた。2番に留まらず、中村離脱時には4番、片岡不在の終盤からCSにかけては1番を務めるなど得がたい存在となった。
前年多かった三振も激減し、四球が大幅増で出塁率は4割。またチャンスに強さも見せ、打点74はチーム3番目の多さだった。出塁役もつなぎ役も返す役目もこなせるオールラウンダーで、西武打線の重要なキーマン。

黒瀬 春樹

若手ショート、代役抜擢型

右投右打
県岐阜商高 西武04ドラフト2巡〜11途中、阪神11途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 西武 18 38 8 2 0 1 13 5 0 2 0 4 1 5 .211
09 西武 24 25 5 0 0 0 5 2 2 2 0 0 0 7 .200
10 西武 8 18 5 2 0 0 7 0 0 1 0 0 0 3 .278
通算 7年 62 94 20 4 0 1 27 7 2 6 0 4 1 19 .213

08年五輪出場の中島の代役として抜擢された若きショート。入団以来二軍生活が続いていたが、ここに来て一軍が見えてきた。
強肩強打のショートとしてドラフト上位でプロ入り。1年目から二軍ではほぼレギュラーの状態で出場していた。3年間は一軍出場がなかったが、07年初登場でプロ初安打も記録。そして08年、中島が五輪参加の8月スタメンに抜擢され脚光を浴びた。プロ初本塁打も放ち、8月12試合のうち11試合が先発。一軍定着の足がかりに。
正直に言えばまだ全体的に粗い選手で、09年の出場数はさほど伸びず。主にサードで出場したが、打撃でアピールできなかった。昨年はさらにチャンスが少なく、6月後半から7月にかけてのわずかな一軍滞在。昇格直後2試合連続2安打と光るところも見せながら一軍定着はならなかった。
二軍では3割近い打率にチームトップタイの12ホーマーを放ち、あとは本格的に台頭するばかりとなっている。今季開幕後、故障者続出の阪神へトレードが決定。このチャンスを活かしそろそろはっきり一軍進出したいところ。二軍では二塁・三塁・遊撃と満遍なく守ったが、三塁での25試合で10失策はさすがに多すぎか。

黒羽根 利規

若手捕手、強肩型

右投右打
日大藤沢高 横浜06ドラフト(高)3巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 横浜 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
09 横浜 10 10 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 3 .100
10 横浜 17 27 5 1 0 0 6 2 0 1 0 0 0 4 .185
11 横浜 45 97 17 3 0 1 23 5 0 6 0 11 0 27 .175
通算 6年 73 135 23 4 0 1 30 7 0 7 0 11 0 34 .170

徐々に出場数を増やし存在感を上げつつある若手捕手。まだ経験は足らないが、若さと強肩で期待される。
肩を始めとする守備面を評価され、高校生ドラフト3巡で横浜入り。素材型の高卒捕手ということで当初は二軍で育成。1年目は二軍戦出場も多くなかった。少しずつでも着実に前進し、3年目には1試合のみだが一軍初出場。この辺りからファームではメインでマスクを被るようになった。09年10試合と出番を増やしプロ初安打を記録すると、翌年はさらに17試合に増加。先発出場も6試合経験し、緩やかに一軍に接近中。
持ち味はチームトップと言われる強肩で、10年一軍でも6回中3回盗塁を刺した。そして昨年は急激に出番増加。前半はずっと二軍にいたものの、8月に昇格すると以降はほとんどメインでの起用に。自己最多の45試合出場の内、スタメン38試合。チーム内で2番目の多さで、終盤に限って言えばほぼ正捕手状態。
プロ初本塁打を放った打撃は相変わらず弱々しかったが、強肩という目立つ武器を持っているのは強い。鶴岡が加入するとはいえ正捕手は依然流動的な中、将来性の点では一番期待される存在。今季は一気に正捕手格となる可能性も。

桑原 義行

好打外野手、一軍半型

右投右打
日大豊山高〜日大 横浜05ドラフト8巡〜11
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 横浜 - - - - - - - - - - - - - - -
09 横浜 20 18 5 1 0 1 9 3 0 0 0 2 0 5 .278
10 横浜 5 5 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 4 .200
11 横浜 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 .000
通算 6年 35 45 14 3 0 1 20 3 1 1 0 3 0 11 .311

もうひとつ一軍台頭しきれないでいる外野手。06年終盤に活躍後、しばらく鳴りを潜めていたが、09年久々に再浮上。
大学時代は那須野と同期で、1年年長の吉原とは高校・大学でチームメイトだった。東都大学リーグでは首位打者も獲得し、3度のベストナイン選出。指名順位は低かったが好打の外野手としてプロ入り。しかし1年目は膝の靭帯を断裂、2年目も再び足を手術といきなり故障に泣かされることに。だが2年目の終盤10月に昇格すると、高打率をマークしてアピール。わずかな期間で存在感を上昇させた。
これで脚光を浴びたが、翌07年、08年と2年続けて二軍暮らし。好成績を残しながらも停滞が続いた。09年も前半はずっと二軍だったが、後半久しぶりに一軍に登場。守備についたのは1度だけでほとんどが代打出場だったが、8月にプロ初ホームランを放つなどなかなかの好成績を残した。
走攻守にまとまった能力を持つ選手で、安定した打力を見せている。ただ突出した部分に欠けやや平凡な印象も。10年はまた出番が大幅に減り、交流戦の時期に5試合出ただけ。1安打放った以外はすべて空振り三振を喫した。二軍でも7ホーマーは放つも低打率で、パッとしない状態だった。
昨年は序盤に代打の1度だけで、あとはずっと二軍暮らし。そのファームでも1割台と振るわず、一軍から声はかからなかった。一軍から遠ざかる一方で、シーズン後戦力外に。30歳近い年齢からも現役続行は厳しく、今季からは球団職員となることとなった。