小池 正晃

好守、万能型

右投右打
横浜高 横浜99ドラフト6位〜08途中、中日08途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 中日 59 141 32 8 0 4 52 15 1 6 1 10 3 34 .227
09 中日 101 174 40 6 0 7 67 18 1 11 0 13 3 42 .230
10 中日 54 84 17 2 1 1 24 5 0 6 0 5 4 20 .202
通算 12年 635 1424 350 70 3 45 561 146 6 107 10 101 22 328 .246

横浜時代の05年2番で活躍を見せた外野手。守備力の高さとパンチ力に特徴を持つ。
高校時代は松坂らとともに甲子園春夏連覇。指名順位は低かったが、バランスの取れた能力に期待は高かった。2年目にはファームのレギュラーを掴み、3年目には一軍出場。02年は打席数を飛躍的に伸ばし、プロ初ホームランも記録した。
03,04年は一軍の出場が減っていたが、ファームではいずれも二桁のホームラン。そして05年は開幕一軍入りを果たすと、一気に飛躍の年となった。5月の末から2番に抜擢され3試合連続を含む5試合で5ホーマー。これでレギュラーに食い込み、以降はほぼ最後まで2番を務めることに。終盤不振で打率は下げるもリーグトップの37犠打に20ホーマーを記録。06年は序盤不振でポジションを奪われかけたが、5月以降巻き返し。一発は激減したが打率を伸ばし2年連続でリーグトップの犠打を記録した。
本職は外野だが、プロでも当初三塁を兼任したほど器用な選手。専念した外野の守備力は高く、リストの強い打撃と同時に小技もこなせ、全体的にまとまった力を持つ。ただ打撃に関しては確実性に欠けるのがネック。
多村の抜けた07年は不動のレギュラーを期待されたが、自身が打撃不振に陥りレギュラー失陥。これで存在感が急激に落ちてしまった。翌08年は一軍さえ遠ざかっていたところで、シーズン途中に中日へトレード。移籍後も低打率で徐々に出番は減っていったが、先発で起用されるなど少し息を吹き返した。そして09年は3年ぶりに100試合出場。相変わらず打率は低く流動的だったライトに収まりきることは出来なかったものの、スタメン、代打に守備固めと様々な役割をこなした。
昨年は序盤なかなか好調だったが、6月に止まってしまうとそこから夏場はエレベーター状態に。終盤もさほど状態は上がらず、結局前年より出番半減。打率も2割がやっとというところまで落としてしまった。引き続きライトは固定されず、ポジション獲りのチャンスもあったのだが活かせず。
控えとしてはオールマイティな力を持ち使い勝手のいい選手だが、レギュラーを任せるにはちょっと不足か。もう少し確実性があればもっと出番も多いのだが。

神戸 拓光

長距離砲候補、荒削り型

右投左打
土浦日大高〜流通経済大 ロッテ07ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ロッテ 23 48 10 1 0 2 17 3 1 1 0 1 0 16 .208
09 ロッテ 9 16 2 0 0 0 2 0 0 1 0 1 0 5 .125
10 ロッテ 26 43 9 1 0 1 13 7 0 0 1 3 1 13 .209
11 ロッテ 22 40 8 2 0 0 10 2 0 1 0 4 0 11 .200
通算 5年 80 147 29 4 0 3 42 12 1 3 1 9 1 45 .197

身長191cmの大砲候補。恵まれた体格から放つ雄大な飛距離が魅力の選手。
大学から分離ドラフト3巡でロッテ入り。台頭気配を見せ始めていた大松、竹原に続く主砲候補と期待された。1年目は二軍で3割近い打率を残すも4ホーマーに終わったが、08年チームトップの12ホーマー。一軍初出場も果たし、プロ初を含む2ホーマーと長距離砲の片鱗を見せた。
確実性は低くともツボにはまれば軽々スタンドに運べるパワーは大きな魅力。09年は二軍で16ホーマーとさらに本数を伸ばした。ただ後半出場した一軍ではさっぱり。軽くあしらわれ、飛躍を果たすことは出来ず。
魅力も大きいがやはり粗さも相当なもの。10年は2年ぶりの本塁打を放ち、序盤は積極的に使われた。だが結果を残すことは出来ず、徐々に出番も減って二軍に落ちるように。出場数は自己最多も、後半はほとんど二軍で過ごし一軍定着はならなかった。昨年も状況はほとんど変わらず、前半はチャンスも多く与えられたが、結果を残せずやはり後半は二軍暮らしに終わった。
時間のかかる大型選手ではあるが、今季27歳の年齢はそろそろ一軍実績が欲しい。課題はやはり変化球への対応。ある程度スケールを犠牲にする覚悟も必要か。

小窪 哲也

万能内野手、平凡型

右投右打
PL学園高〜青学大 広島08ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 広島 98 274 74 11 1 3 96 19 1 11 2 25 4 49 .270
09 広島 70 183 54 11 0 2 71 16 2 4 0 20 2 33 .295
10 広島 81 208 43 7 0 1 53 24 0 6 4 21 5 31 .207
通算 3年 249 665 171 29 1 6 220 59 3 21 6 66 11 113 .257

1年目から準レギュラーとして働く内野手。突出した部分はないものの、内野ならどこでもこなせる利便性の高い万能型。
名門の高校・大学を経て、大学時代はリーグベストナインに4度選出。実戦的な能力を期待されてプロ入りし、早速その期待に応えた。4月末に昇格するとプロ初打席は送りバント。初スタメンで初ヒットを放ち、以降は準レギュラー級の活躍。梵の不振からショート先発が多く、1年目から100試合近く出場、成績も上々のものを残して即戦力に。
飛び抜けて目を惹く要素はないのだが、何をやらせてもソツなくこなせる器用さが特徴。肩や足といった身体能力の面では見劣りし、総じて地味な印象ではあるが、実戦で良さを発揮するタイプ。
2年目は開幕一軍入りも、前半不振で二軍落ち。7月末で打率1割台と低迷していたが、後半猛チャージ。8月4割近いアベレージを残すと終盤も好調を維持し、シーズン打率も一気に3割近くまで上昇させた。前半の不振から出場数自体は減ったが、梵が2年続きの不振に喘いだこともあって8月以降はほぼショートのレギュラーを手中に。
しかし昨年は梵が復調したのに対して自身が不振。外国人の誤算から三塁での先発機会は非常に多かったものの、序盤からずっと低打率が続いた。夏場には二軍落ちもし、後半は出番が減少。シーズントータルでは前年より出場数を増やしたものの、ほぼ前半に偏った上に2割がやっとの低打率に終わった。
ポジションはすぐ目の前にあり、チャンスも充分にありながら結果を出せなかった。サードで10失策と守備面でも精彩を欠き、いいところのないシーズンに。強力な武器を持たない選手がこういう好機を逸してしまうと痛い。打撃不振は早めに抜け出して再度アピールしたい。

小久保 裕紀

長距離砲、チームリーダー型

右投右打 本塁打王(95)、ベストナイン(95,97)、Gグラブ(95,10)、打点王(97)
星林高〜青学大 ダイエー94ドラフト2位〜03、巨人04〜06、ソフトバンク07〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ソフトバンク 106 383 97 21 0 20 178 56 1 0 3 42 6 95 .253
09 ソフトバンク 144 533 142 27 0 18 223 81 2 0 6 50 16 101 .266
10 ソフトバンク 112 427 119 22 0 15 186 68 1 1 3 34 4 69 .279
通算 17年 1856 6801 1870 349 24 399 3464 1222 58 17 58 681 82 1377 .275

弾道の高いホームランで活躍してきたベテラン長距離打者。長年チームリーダーと目される選手で、スラッガーというよりもホームラン打者というほうが似合うタイプ。
大学屈指の内野手としてダイエーに逆指名入団も、もともとは大砲を期待されていたわけではなかった。しかしプロ入り後長距離打者の素質が急速開花。入団2年目にセカンドのレギュラーを掴み、この年28ホーマーで本塁打王。4年目には36ホーマーを放ち、打点王も獲得。主砲として君臨。
翌年脱税事件で出場停止処分を受け、復帰の99年は低打率に喘ぐ大不振。大きく躓いていたが、翌00年同僚の松中と競うように打棒が復活。名実ともに4番打者に返り咲いた。01年には自己最多の44ホーマー、123打点をマーク。主砲として以上に精神面でもチームの軸となっていた存在。
遠目には細めにも映るが、上半身は堂々たる体格。打球を遠くへ飛ばす原動力はこの辺りか。基本的に一発を目標にしているので脆い面も強いが、リストが強くセンターにも大きいのを飛ばせる。高々とバットを掲げるフォローは特徴的。若い頃は瞬発力もあり、当初レギュラーとなった二塁も無難にこなした。00年から三塁に固定され、守備も安定。
チームの顔となっていた選手だが、03年に膝の靭帯を損傷し、丸1年完全に離脱。するとシーズン後驚天動地の「無償トレード」で巨人へ。「チームの顔」を無償譲渡した真相は闇の中だが、ともあれ移籍した04年は、復帰さえ危ぶまれるほどの故障から見事な復活。同じく移籍のローズとともにホームランを量産。途中からは4番に座り、3年ぶりの40本塁打に7年ぶりの3割と文句なしの成績を残し、改めてその実力を証明した。05年は三部門すべてに数字を落としたが、それでも30ホーマーをクリア。ただ06年は指の骨折など故障に泣かされ、復帰後も不振で成績を大きく落としてしまった。
FA権を取得し、07年から噂通り古巣ホークスに「復帰」。全盛期には及ばぬもののホームラン・打点でチームの二冠となり、松中の極度の不振もあって4番も何度か務めた。故障明けでもあったが改めて主砲の存在感を発揮。しかし一塁専念となった08年は、6月の不振で成績を落とすと夏場以降大不振。終盤は故障で離脱と後半はボロボロに近い状態。辛うじて20ホーマーには届くも打率・打点は大きく落ち込み、チーム急失速の要因の一つともなってしまった。
さすがに年齢を感じさせる状態となってきたが、09年は再奮起。一発へのこだわりを抑えた結果、追い込まれた時の打率を向上させた。中軸に故障者の多かったチームを引っ張り、97年以来のフル出場。100試合近く4番に座り、得点圏打率3割越えでチームトップの81打点を挙げた。昨年は前半首から肩を痛め1ヶ月離脱。前年より打率以外の数字を落とすことになったが、それでも大半の試合で4番を任された。
昨年は一塁では初めて、二塁時代以来15年ぶりのゴールデングラブ選出。ただ打撃のほうは確実に下降線に入っており、前年20本を割った本塁打は15本止まりと飛距離は随分落ちた。精神的支柱としてチームを引っ張り続けるがもう39歳。FA内川に続きカブレラも加入する今季は出番がグッと減る可能性も高い。意地を見せて競争を勝ち抜きたいところ。

小斉 祐輔

強打タイプ、打撃専門型

右投左打
PL学園高〜東農大生産学部 ソフトバンク06育成ドラフト1巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ソフトバンク 39 101 27 5 1 2 40 11 2 0 0 5 0 22 .267
09 ソフトバンク 43 57 13 2 0 2 21 7 0 1 1 3 2 20 .228
10 ソフトバンク - - - - - - - - - - - - - - -
通算 5年 97 180 41 7 1 4 62 18 2 1 1 10 2 48 .228

育成選手から這い上がってきた左打者。長打が魅力のスラッガータイプで、3年目の08年、一軍定着の足がかり。
甲子園出場こそなかったものの、高校では今江(ロ)、朝井(楽)らと同期。大学では不動の主砲として活躍した。守備力の問題からか大・社ドラフトにはかからなかったものの、育成ドラフトで指名されソフトバンク入り。迎えた1年目シーズン、二軍でその打棒を見せつけ4番にも座るように。5月に早くも支配下登録を勝ち取り、一軍出場も果たした。07年は二軍で3割にチームトップの9ホーマーを記録。
一発の魅力も秘める打撃で、1年目は一軍で3番スタメンという場面も。ただ07年までは完全に一軍の壁に跳ね返されており、結果が出せていなかった。しかし08年は大きく前進。4月下旬に昇格すると先発試合で結果を残し、5月には待望のプロ初ホームラン。故障者続出のチャンスを活かして台頭の気配を見せ始めた。下では3割6分の高打率で一時は首位打者独走、終盤の一軍昇格がなければタイトルはほぼ確実の状態だった。主砲としてファーム優勝に大きく貢献。
ただ09年はやや足踏み。チームトップの25回起用と代打で多く使われたが、1割5分という低打率で活躍できず。前半の二軍暮らしから後半は巻き返し、先発時などで打棒を見せたが、全体的に停滞にとどまった。これが響いて昨年は一軍昇格なく、後退のシーズンに。
二軍では昨年リーグの首位打者・打点王の二冠獲得。12本塁打も同僚江川に次ぐリーグ2位タイで、準三冠の活躍を見せた。ただ基本的に打つだけの選手でありながら代打を苦手としており、起用が難しくなってしまっている。1打席勝負でも結果を出せるようならすぐに一軍昇格できるのだが。このまま二軍の帝王で終わらないためにも、今季は勝負の年。

後藤 武敏

二軍卒業、復活型

右投右打
横浜高〜法大 西武03自由枠〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 西武 49 166 50 14 0 12 100 27 0 0 0 16 2 31 .301
09 西武 54 147 43 4 1 5 64 23 0 0 1 13 0 33 .293
10 西武 16 29 4 0 0 0 4 1 0 0 0 3 1 9 .138
通算 8年 289 717 186 39 2 28 313 103 1 1 3 65 5 168 .259

08年長い低迷を脱して一軍に返り咲いたスラッガータイプの選手。1年目華々しいデビューも以降苦戦が続いていたが、ついに壁を打ち破った。
高校時代松坂のチームメイトで甲子園春夏連覇、進学後も六大学のスラッガーとして活躍し、自由枠でプロ入り。絶好のスタートを切り、開幕一軍どころか故障欠場のカブレラに代わって新人ながら開幕4番に抜擢。前半は魅力ある打撃をいかんなく発揮し、トータルで11ホーマー44打点の好成績を残した。夏場以降失速したが、新人野手としては充分以上の結果を残した。
順風な1年目だったが、2年目以降低迷。打撃が大きく落ち込み、元々守備難ということもあって出番が激減してしまった。低打率が続き、フェルナンデスの開幕出遅れという好機のあった05年も浮上できず。この年三塁候補に中村と石井義が大きく台頭し、ますます存在感を失ってしまった。逆風一辺倒で、06年はとうとう一軍出場なし。07年は出番こそあったものの相変わらず不振で影が薄いまま。
一方で二軍では05年に打率・打点の二冠に最高出塁率獲得。07年も規定打席未満ながら本塁打・打点でチームトップに3割と圧倒的な成績を残し、数字のギャップの大きさから「二軍の帝王」という印象を強めるばかりだった。苦しくなりかけていたが、08年ついにその状態から脱出。
二軍スタートで前半は相変わらずの状態だったが、6月末に昇格すると早速DH先発の試合で3安打猛打賞、一日置いて今度は2ホーマーと大爆発。7月からは外野を守るようになり、8月はさらに打棒発揮。この月7ホーマーを放ち、1年目以来の二桁本塁打到達。その後故障で一時離脱したものの、日本ハムとのCSでは2ホーマー8打点の活躍を見せた。後半のチームに大きな貢献を果たし、ほぼ自己ベストのシーズン成績で復活。劇的な変わり身を見せ付けた。登録が外野手となった09年は腰の故障に泣かされ、前半を棒に振ってしまったが、後半復帰後は好成績。
もう以前の姿ではないと思われたが、昨年は急ブレーキ。開幕から極端な打撃不振に苦しみ、5月頭に二軍落ちするとシーズン最終戦まで昇格できず。充実していたここ2年とは別人のように落ち込んでしまった。出場数は激減し、打率は1割台前半。
対左投手20打数1安打というのはあまりにも酷すぎた。野手の新陳代謝が早いチームであり、スランプが2年続くと戻る場所がなくなってしまう。今季は一軍でしっかりアピールしないと。

後藤 光尊

実力派、万能型

右投左打
秋田高〜法大中退〜川崎製鉄千葉 オリックス02ドラフト10巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 オリックス 115 410 117 32 0 14 191 57 13 7 3 16 11 88 .285
09 オリックス 54 208 57 12 0 4 81 17 8 1 2 8 0 36 .274
10 オリックス 143 590 174 32 3 16 260 73 2 0 2 32 8 96 .295
通算 9年 810 2719 754 162 17 68 1154 299 50 30 10 110 42 437 .277

ドラフト10巡という極端な下位指名からレギュラーとなった内野手。スピード感の高い選手で、打力も充分のオールマイティ型。
下位入団ながらも1年目から一軍に出場し、実戦的な打撃センスを発揮。早くから戦力となった。100打数未満で三塁打3本を記録したように、足の速さはかなりのもの。2年目は開幕こそ出遅れたものの途中からほぼレギュラーに。打撃はさらに成長を見せ、長打力も増した。
出塁役のみならず、3番や5番もこなすなど打撃は器用で幅広い。ただ当初は守備面に不安があり、その点でポジションを掴みきれなかった。俊足に強肩と身体能力は高いのだが、技術面ではやや雑で、ショートとしては痛いエラーが多かった。
一時伸び悩みを見せたが、05年サードに移って3割まであと一歩の好成績を残した。中村紀が加入した06年はセカンドでスタートし、阿部真の離脱以降はショートに復帰。4番以外のすべての打順をこなすなど、貧打に泣いた打線にあって重要な戦力となった。また課題だった遊撃守備が大きく向上、復帰した阿部を逆に二塁に追うほどの動きを見せた。数字以上に前進したシーズンに。
07年からはショートに大引が入ったことで再びセカンドへ。打率が低空飛行で阿部と併用状態だったが、終盤9月以降に4ホーマーを放ち初の二桁本塁打を記録。そして08年はさらに向上を見せた。開幕はスロースタート、7月頭に故障で離脱と前半はパッとしなかったものの、8月に復帰するとここから絶好調。3割8ホーマー、ついでに8盗塁と見違えるような活躍を見せ、初の規定打席到達。すべての成績を前年より向上させ、後半のチームの躍進に少なからぬ貢献を果たした。
これまで左投手に弱かったが、08年それをついに克服。ライバルだった阿部を振り切った。09年は足の肉離れで4ヶ月戦列を離れ、故障に泣いてしまったが、昨年は「3番セカンド」でほぼフル出場。序盤やや打率を落とした時期もあったが、交流戦では3割後半の好調。その後も安定した活躍を続けた。シーズン3割は逃したものの、自己最多の16ホーマー73打点を記録。流動的だったオーダーの中にあって不動の存在に。
広い守備範囲を誇り、打撃では意外なパンチ力の持ち主。昨年わずか3度の代打機会すべてで出塁(2安打1四球)するなど、どういう役割で出してもこなせる幅広さがある。シーズン後FA宣言し、中日や横浜が興味などとも報じられたがオリックスと再契約。攻守両面で欠かせない存在。

小谷野 栄一

中距離打者、クラッチヒッター型

右投右打 ゴールデングラブ(09,10)、打点王(10)、ベストナイン(10)
創価高〜創価大 日本ハム03ドラフト5巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 日本ハム 120 379 95 21 1 6 136 60 0 9 6 29 2 83 .251
09 日本ハム 138 530 157 33 4 11 231 82 7 16 2 27 6 95 .296
10 日本ハム 144 569 177 41 0 16 266 109 8 6 7 29 3 87 .311
通算 8年 602 1999 550 112 6 41 797 306 21 46 19 111 16 364 .275

打撃での勝負強さと堅守で知られる三塁手。日本ハムの中軸として活躍し、昨年打点王獲得。三塁のレギュラーに定着、すっかり主力となった内野手。09年勝負強い打撃で優勝の大きな戦力に。
ドラフト下位入団だが、1年目からファームのレギュラーに。一軍では苦しんだが、二軍では2年続けてチームトップの14ホーマーとパワーを見せつけた。3年目の05年一軍での出番を増やし、3ホーマーを放つなど定着に一歩前進。ただ翌年はその勢いを持続できず一旦足踏み。
しかし翌07年、一軍定着どころか一気にポジションを掴み取る大飛躍を遂げた。小笠原が抜け、外国人グリーンが期待はずれ、実績ある木元も不振という状況も味方し、4月中旬に昇格するとそのまま主力の一角に。自身初の100試合以上出場は9割方スタメンでのもので、サードを中心にほぼレギュラーを勝ち取った。弱いと言われた打線で5番なども任された。翌08年は前半不振に喘いだことで期待ほどの結果を残せずに終わったが、09年は一段階レベルアップ。4月3割5分に21打点を挙げる絶好のスタートを切り、大幅に得点力を増した打線の立役者の一人となった。後半も安定した活躍を続け、3割は逃すも初めての規定打席到達と二桁本塁打を記録。それ以上にチーム3位の82打点が光った。
どっしりした体型から力強いスイングを見せ、一発はそこそこも二塁打が多い中距離打者。打点を稼げる勝負強い打者で、打線のつながりに欠かせない存在となった。また堅守で知られるチームの一翼を担い、三塁守備はレベルが高い。
昨年はさらに上昇。序盤はあまり良くなかったが、5月以降調子上昇。6〜8月の3ヶ月で77打点を稼ぎ、この間は打率も3割5分をマーク。フル出場のうち100試合以上で4番を任され、中軸として打線を牽引。最終的に初の3割、自己最多の16ホーマーを記録し、そして打点は100を越えて堂々タイトル獲得。
ここ2年の充実ぶりは目を見張るものがあり、すっかり中心選手となった。昨年は左投手に滅法強く、3割7分の高打率をマーク。対戦別でも同一リーグ相手ではほぼ満遍なく打ち、ムラがなかった。攻守両面にもう不動の存在で、今季も中軸として活躍を期待される。

紺田 敏正

俊足外野、守備要員型

右投左打
高岡商高〜国士舘大 日本ハム03ドラフト6巡〜10、巨人11〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 日本ハム 89 140 33 4 1 1 42 6 14 10 0 9 1 40 .236
09 日本ハム 56 65 15 2 1 0 19 4 2 5 1 4 0 22 .231
10 日本ハム 55 66 17 4 0 1 24 5 6 2 1 7 0 18 .258
通算 8年 317 352 86 14 3 2 114 21 30 18 2 22 1 103 .244

守備固めとして07年大きく出場機会を増やしてきた外野手。身体能力の高さが売り。
入団1年目からファームでレギュラーとなり、3割に14盗塁の好成績。一軍でもヒットを放った。ただその後は故障などもあって2年間二軍暮らし。06年久々に昇格し、プロ初打点に初盗塁を記録した。
新庄が抜けレフトのレギュラー候補にも挙げられた07年は開幕一軍入り。スタメン機会はほとんどなかったが、守備・代走要員として出番を大きく増やした。100試合近く出場して一軍定着。08年は出場数は横這いだったが、前半打撃がなかなか好調。スタメン機会が大幅に増え、打席数は前年の3倍増となった。6月にはプロ初ホームランも記録。
ただ09年糸井が外野の一角を占めると、こちらは出場数が減少。感染症による離脱など順調さを欠いた面もあり、一歩後退となってしまった。昨年も状況はほとんど変わらず、出場数は横這い。スタメンに代打にと様々な形で出番はあったものの、ポジション争いに絡むまでには至らなかった。
稲葉が一塁に廻ることも多かった昨年だったが、その分のライトには内野から陽が入ったため、紺田の出番はあまり増えなかった。シーズン後トレードが成立し今季は巨人へ。ただこちらも似たようなタイプの外野が多いチームで、どこまでチャンスに恵まれるか微妙なところ。もう30歳となっただけに、なんとしても一軍を勝ち取りたいところだが。