斉藤 彰吾

若手外野手、俊足型

左投左打
春日部共栄高 西武08ドラフト(高)7巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 西武 - - - - - - - - - - - - - - -
09 西武 - - - - - - - - - - - - - - -
10 西武 10 6 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 5 .000
11 西武 30 8 2 0 0 0 2 1 6 0 0 1 0 2 .250
通算 4年 40 14 2 0 0 0 2 1 7 1 0 1 0 7 .143
11年成績は7/24現在

4年目の今季主に代走で一軍進出の外野手。地元出身の若手で、将来を期待される一人。
高校時代は通算52本塁打のスラッガーとして鳴らし、甲子園にも1度出場。高校生ドラフト下位で西武入りした。最初の2年は二軍。ファームでいずれも打率1割台半ばと苦戦していたが、3年目の昨年成績が大きく向上。10本塁打にチームトップの15盗塁を記録し、前半には一軍出場も経験。フレッシュオールスターでは3安打に全打席出塁の活躍で優秀選手賞獲得。
そして4年目の今季は開幕一軍入りを果たし、出場数が大幅に増えた。ほとんどが代走で打席数は乏しいながらもプロ初安打も記録。足のほうでは6盗塁を稼ぎ、一軍定着に前進のシーズンに。
しっかりした体格の選手で、足だけの線の細いタイプではない。好成績を残した昨年の二軍でも非常に三振が多く、打撃には粗い部分が多そうだが、ここ2年の成長著しく可能性を感じさせる。代走要員に留まらず、早いうちにもう一歩踏み出したい。

斉藤 俊雄

控え捕手、一軍半型

右投右打
豊田大谷高〜三菱自動車岡崎 横浜05ドラフト10巡〜09、ロッテ10、オリックス11〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 横浜 25 39 7 0 0 0 7 2 0 4 0 1 0 13 .179
09 横浜 20 24 5 1 0 0 6 2 0 1 0 1 0 9 .208
10 ロッテ 21 27 5 1 0 0 6 0 0 3 0 1 0 11 .185
通算 6年 66 90 17 2 0 0 19 4 0 8 0 3 0 33 .189

一軍と二軍のボーダー上にいる捕手。まだ一軍実績が乏しく、一軍半の状態からなかなか前進しきれない。
がっしりした体格の選手で、高校時代は通算47ホームラン。社会人を経て、ドラフト10巡指名で横浜入り。即戦力という存在ではなく、3年間を二軍で過ごした。浮上してきたのは08年で、序盤に一軍初出場。その後二軍落ちするも、鶴岡の移籍があって再浮上。12試合のスタメンを含む25試合出場と急激に出番を増やした。
ただ翌09年は相川FA移籍でチャンス拡大のはずながら、開幕からずっと3番手か4番手の位置。当たれば飛ばせる力はあるが確実性が低く、地肩は強いがまだ力を発揮しきれないとあって、流動的な捕手陣でもほとんど出番を増やせなかった。前年からほぼ横ばいという結果に。
シーズン後トレード成立で昨年はロッテへ。こちらも橋本がFAで抜け、里崎の控えが手薄という状況ではあったが、競争に勝ちきることは出来なかった。一軍出場は序盤の2試合と里崎が離脱した8月以降のみで、シーズンの大半を二軍。戦力外から移籍加入の的場がサブに収まり、やはり3番手から4番手という立場のままだった。
ここまでチャンスは充分ながら頭打ちが続いている。二軍でもメイン捕手は田中に譲り2番手という立場で、もう一歩が踏み出せない。若いとはいえそろそろこの停滞を抜け出したいところだが。年明けにトレードが決まり、今度はオリックスへ。まだすべての面で物足りないので、全体的なレベルアップは必須。

佐伯 貴弘

元大砲候補、打撃安定型

左投左打
尽誠学園高〜大商大 横浜93ドラフト2位〜10、中日11〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 横浜 90 186 50 11 0 2 67 19 0 7 1 13 1 30 .269
09 横浜 114 361 93 16 0 12 145 55 1 0 3 35 3 90 .258
10 横浜 10 9 1 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 .111
通算 18年 1831 5663 1575 286 21 155 2368 789 42 48 37 516 42 1064 .278

横浜の中軸を担ってきたベテラン打者。入団当初は長距離砲の期待をかけられていたが、中距離打者として大成。
即戦力として1年目から一軍定着し、2年目には11ホーマー。田代以来の日本人大砲との期待もあったが、むしろ一発を捨てたことで成功した。4年目に初めて規定打席に達して2割9分の好成績を残し、以降は安定した打率を残すように。守れるところが限定されているため不動のレギュラーとはいかなかったが、常に100試合以上に出場しほぼレギュラー級の活躍。優勝した98年も6番を多く務め、「マシンガン打線」の一角を担った。00年には再び規定打席に達し、ローズ・駒田の抜けた翌年にはクリーンアップに座って初めてのフル出場。3割14ホーマーの好成績を残した。
02年故障で出場機会が半減すると、03年はウッズの加入でまた準レギュラー扱いに。しきりに放出説が囁かれたのもこの頃だった。しかし04年にレギュラーに返り咲くと、開幕から打棒安定で力を発揮し、ホームラン・打率ともに自己新記録をマーク。ベテランの域に入って見事に復活を遂げた。05年はウッズが抜けた4番に指名され、前半は波が激しく苦しむも後半巻き返して自己最多の88打点を記録。打率こそ落としたが、4年ぶりのフル出場で1年間4番を守り続けた。
長らく中心選手で活躍を続けたが、06年はかつてないほどの大不振。開幕からずっと4番も2割そこそこの低空飛行が続き、6月ついに4番から降格。ようやく復調気配かと思いきや今度は故障で戦線離脱。一度狂った歯車は戻らず、2割台前半の低打率に終わった。内容の悪さから限界説も囁かれたが、翌年は復活。開幕から打撃好調でレギュラー復帰、規定打席に達して3年ぶりの3割、長打も戻って以前の安定水準に返り咲き。増える一方だった三振を大幅に減らし完璧に持ち直した。
08年は開幕からスタメン一塁も内川がハイアベレージで大ブレイク。4月末以降はポジションを譲り、代打がメインとなった。前年より打席機会半減となったが、09年はジョンソンの低迷からレギュラーに復権。打率のほうは振るわなかったが、12ホーマーを放ちスタメン出場のほとんどで5番で任された。
出ればそれなりの結果を出してきた選手だが、40歳となる昨年は出場機会激減。開幕を二軍で迎え、一軍昇格は6月後半。代打で10試合ほど出たものの、1ヶ月で再び二軍落ちすると、そのままシーズン終了。初めて一軍での打席が100に届かないばかりか、わずか10打席1安打という自己最低の1年となった。
結果が出なかったこともあるが、当初からベンチの構想外になっていたような印象。シーズン終了を待たず戦力外を通告されたが、左の代打を求める中日と契約成立し、今季19年目で移籍ということに。かつての同僚石井琢のように意地を見せられるか。

坂 克彦

若手内野手、センス先行型

右投左打
常総学院高 近鉄04ドラフト4巡、楽天05〜06途中、阪神06途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 阪神 17 9 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 .000
09 阪神 5 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 .000
10 阪神 28 52 14 1 2 2 25 7 1 1 2 2 2 8 .269
通算 7年 69 107 21 2 2 3 36 11 1 5 3 2 2 19 .196

プロ入りから3年間で3球団に所属という波乱万丈のキャリアを過ごしてきた若手内野手。センスに優れた選手で、徐々に一軍に近づきつつある。
高校時代は甲子園優勝を経験。ドラフトで近鉄入りしたが、合併騒動勃発で1年で楽天に移籍。その楽天では数少ない若手選手ということで脚光を浴びた。それでも一軍昇格には至らず、06年途中牧野とのトレードで今度は阪神へ。高卒入団で毎年所属が変わったというのはかなり珍しい。
走攻守三拍子揃ったセンスの高さが売り。阪神移籍後一軍初出場を果たし、07年はプロ初ヒットがホームラン。08年は開幕一軍入りと徐々に前進。ただ先発機会もあったがノーヒットで5月に二軍落ちするなど結果は残せず。09年も開幕一軍入りしたが、4月中旬以降は二軍暮らしに終わった。
やや頭打ちという印象もあり、昨年も終盤まではほぼ二軍暮らし。しかし再昇格した9月以降停滞感を払拭する活躍を見せた。死球退場した平野に代わって二塁に入ると3年ぶりの一発を放ち、右投手先発時の二塁スタメンなどでこれ以降出番急増。一軍での初盗塁も決め、自己ベストの数字を残した。
わずかな期間ではあったが好結果を残し、これをステップに今季は一軍定着を狙いたいところ。二軍では常に安定した成績を残しており、もう下でやることはあまりない。何でもこなせるところを強みに出来れば。

坂口 智隆

1番定着、俊足型

右投左打 ゴールデングラブ(08〜10)
神戸国際大付高 近鉄03ドラフト1巡〜04、オリックス05〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 オリックス 142 540 150 15 6 2 183 32 13 17 4 23 4 77 .278
09 オリックス 137 526 167 23 7 5 219 50 16 8 4 52 4 81 .317
10 オリックス 138 558 172 31 10 5 238 50 12 7 1 52 4 77 .308
通算 8年 505 1798 526 76 24 13 689 142 48 39 9 137 13 265 .293

いまやすっかり主力となった外野手。不動の1番と同時に外野守備の要となる存在。
ドラフト1巡入団、高校時代は投手も身体能力の高さを買われてプロでは外野に転向した。高卒1年目でファームで3割、一軍でもヒットを記録。順調なスタートを切ったが、2年目やや停滞。球団合併でオリックスに移った05年も出番はほとんどなかった。それでも06年盛り返し、プロ初本塁打を放って1番候補と目される存在に。ここから07年序盤は積極的に起用されたが、低打率に喘ぎ5月前半に二軍落ち。ここまではまだ一軍の壁に跳ね返されていた。
しかし再昇格した終盤、1番で起用され9月以降3割近いアベレージに3盗塁と上々の結果。1ヶ月でシーズン打率を1割以上引き上げ、大きく視界が開けた。そして再び開幕スタメンとなった翌08年一気にブレイク。開幕から1番をがっちり確保し、5月末まで3割キープの好成績。6月スランプに陥って以降は3割を切ったままだったが、極端に落ち込むこともなくほぼフル出場を果たした。完全にポジション奪取し、期待通りの成長を見せてゴールデングラブも受賞。
すらっとしたスマートな体型の選手で、俊足を活かした守備範囲の広さと高い打撃センスが持ち味。一度きっかけを掴むとそこからは急成長を見せた。09年スタートは非常に悪かったものの、5月に調子を上げるとそれ以降はコンスタントな打棒を発揮。そのままシーズン終了まで止まらず、リーグ2位の数字で初の3割達成。途中からは不動の1番として活躍。故障者の多いチームにあって、打点はチーム2位の数字だった。
前年対戦相手ごとにあったムラが消え、苦しんだ左投手も攻略し、少なかった四球も倍増と課題を一気に克服。昨年も「1番センター」の座はほぼ不動で、交流戦では4割近い打率を記録。7月スランプに苦しむも、その後巻き返し2年連続の3割到達。本多と並ぶリーグ最多タイの三塁打を記録した。四球はチームでカブレラに次ぐ数字で、出塁役をこなすと同時にチャンスにも強かった。
ゴールデングラブは3年連続選出でもう常連に。左投手も全く苦にせず、追い込まれてもしっかり対応と着実に成長を続けている。攻守の要として今季も期待大。

坂田 遼

外野新星、パンチ力型

右投左打
横浜創学館高〜函館大 西武09ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
09 西武 5 10 1 0 0 0 1 2 0 0 0 2 1 3 .100
10 西武 39 91 19 4 0 8 47 18 0 2 0 15 6 37 .209
通算 2年 44 101 20 4 0 8 48 20 0 2 0 17 7 40 .198

昨年夏場に急台頭を見せ、「左のおかわり君」と呼ばれた若手外野手。パンチ力ある打撃で大きく前進。
野球では無名の大学ながら、リーグで2度首位打者となるなど活躍し、ドラフト4位で西武入り。函館大から初のプロ入りとなった。1年目からファームで力のあるところを見せ、3割4分に9ホーマーの好成績。一軍出場も果たし、プロ初安打も記録した。
そして2年目の昨年は前半は二軍も、後半昇格すると代打で2ベース、先発するとプロ初ホームランを含む2戦連発。数日置いて今度は2打席連発とパワー炸裂。7月19試合で6ホーマーを放ち、新たな大砲候補として大いに脚光を浴びた。その後はプロの壁に阻まれ大きく数字を落としたが、強烈な印象を残すことに成功。
そのパンチ力と鮮烈なアーチ攻勢から上述の異名を取ったが、タイプとしては中村とはやや異なる。体重移動が少なく中心を軸に回転する中村に対し、坂田の場合は踏み出した足を軸とする前重心の打ち方。ただ捉えた打球の飛距離は目を見張るものがあり、可能性を感じさせる。
一軍で常時やっていくにはまだまだ課題も山積ではあるが、魅力たっぷりの存在。この余韻が残っている間に一軍定着を果たし、ポジション争いに割って入りたい。野手の台頭が多いチームに、また楽しみな選手が現れた。

坂本 勇人

不動ショート、切り込み隊長型

右投右打 ベストナイン(09)
光星学院高 巨人07ドラフト(高)1巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 巨人 144 521 134 24 1 8 184 43 10 15 1 28 2 98 .257
09 巨人 141 581 178 33 3 18 271 62 5 7 4 44 4 101 .306
10 巨人 144 609 171 35 4 31 307 85 14 10 7 47 3 83 .281
通算 4年 433 1714 484 92 8 57 763 192 30 32 12 119 9 282 .282

高卒2年目でレギュラー奪取、すっかり不動の存在となった若きショート。1番を任され、主力として活躍。
高校生ドラフト1巡指名。将来のショートと期待され、1年目早速二軍のレギュラーとなり、一軍でプロ初安打も記録。これだけでも順調だが、翌年鮮やかな飛躍を遂げた。オープン戦から活躍を見せて開幕一軍を通り越し、一気にスタメン出場。この時は二塁での出場だったが、その開幕戦で二岡が故障離脱し、以降はショートレギュラーとなることに。さすがにキャリアの乏しさは否めず、攻守ともに粗さは見せたが、打撃は夏場に上昇。後半はまずまず安定し、8月以降で5ホーマーとシーズン中にも成長のあとを見せた。二岡復帰でもポジションは譲らず、そのままスタメンフル出場。想像以上に早い台頭を果たした。
台頭の早かった西岡(ロ)でも一軍定着は2年目後半であり、これほど早いレギュラー定着は1年目からの立浪に次ぐ。力強く引っ張る打撃スタイルで、内角の捌きは非常に巧み。三振は多いものの切込隊長的なトップバッターとして存在感を発揮。
二岡が去った翌年以降は不動のショートに。09年は開幕から打撃好調で前半3割5分の高打率をマークした。腰を痛めたこともあって8月に不振が続き、後半はだいぶ数字を落としたが、3年目にしてシーズン3割を達成。一発も18本と倍増させると、昨年も開幕から好調で前半だけで15ホーマー。ショートでフルイニング出場し、打率は落としたものの、一気に30本の大台に乗せてきた。85打点をマークし、盗塁も再び二桁を記録。1番として大きな戦力に。
リーグワーストの21失策を喫した守備は依然ポカが多く課題が残るものの、もうすっかり中心選手となった。今季も何もなければ1番ショートは固定。年々の成長を見せているが、2年続けて後半調子を落としたのは気になるところ。昨年7月以降は2割3分と低調で、大幅に打率を下げてしまった。30ホーマーといっても7割以上の23本が東京ドームで放ったもので、長距離砲とは言えないだけに、強引になり過ぎない意識付けが必要かもしれない。

桜井 広大

レギュラー候補、一進一退型

右投右打
PL学園高 阪神02ドラフト4巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 阪神 25 40 5 0 0 0 5 1 0 0 0 4 0 13 .125
09 阪神 103 281 85 14 4 12 143 42 2 2 2 32 3 53 .302
10 阪神 89 243 62 7 1 9 98 30 1 0 2 23 4 50 .255
通算 9年 308 824 225 39 7 30 368 116 4 4 6 81 12 187 .273

レギュラーに届きそうでもう一歩届かずにいる外野手。07年一軍初登場でブレイクするも、一進一退が続いている。
高校では今江(ロ)や朝井(楽)らと同期。入団から5年間全く一軍出場がなかったが、1年目からファームで9ホーマーなど着実に実績を積み上げていた。そして6年目ついにその大器がベールを脱いだ。開幕こそ二軍スタートだったが、5月に待望の昇格。スタメン起用された試合で初ヒットを放ち、これ以降高打率を維持。一気に準レギュラー格となり、その素質の高さを実証した。
思い切りの良さと同時に捉えるポイントを持っているのが強み。左投手に強さを見せ、なかなか出なかった一発も7月に初ホームランを放つと8月はチームトップの5本。終盤打率は大きく落としたが、将来の中軸候補として脚光を浴びた。
ポジション定着の期待も受けた翌08年だったが、開幕から波に乗れず、二軍のほうが長い後退のシーズンに。しかし09年は一転、一気に巻き返してレギュラー獲りに大きく前進。前半はそれほど目立たなかったが、後半になると打撃が急上昇。7月3割後半の高打率を記録し、8月は5ホーマーとパンチ力も発揮。初の100試合出場で打率3割をマーク、一発も二桁に乗せ復調から成長の1年となった。8ホーマーを左腕から放ちキラーぶりも発揮。
だがこれが続いてくれない。開幕スタメンの昨年はその開幕3連戦で2ホーマーとスタート良く、序盤はまずまずの状態。しかし交流戦で大きく調子を落とし、ポジション失陥。7月に二軍落ち、1ヶ月ほどで一軍には戻ったものの、以降はスタメン機会が大幅に減った。前年より成績を下げ、復調しきれないままシーズン終了。
7月以降放ったヒットはわずか9本で、後半は非常に存在感が薄いままだった。得意なはずの左投手にも強さを見せられず、印象の残らない1年に。守備面の信頼が低いだけに、打撃で低調だとポジションは一気に遠くなってしまう。もう一度巻き返せるか、今季は勝負の年。

佐藤 友亮

準レギュラー、故障後退型

右投右打
慶應義塾高〜慶大 西武01ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 西武 59 126 38 8 1 1 51 11 4 8 1 6 2 23 .302
09 西武 105 191 46 4 4 0 58 21 9 7 2 15 1 30 .241
10 西武 98 173 43 5 1 2 56 16 5 10 2 12 2 26 .249
通算 10年 678 1508 394 51 12 8 493 122 52 73 10 113 10 206 .261

高い守備力を誇る俊足外野手。入団当初は本職ではないセカンドでレギュラー争いしたほどの高いセンスの持ち主。実戦向きの選手で、欠点の少ないタイプ。
外野手としてプロ入りしながら、ルーキーイヤーは開幕からしばらくセカンド。スタミナ不足とプロの壁で打率は伸び悩み、後半は二軍暮らしとなった。しかし守備は予想以上にこなした。翌年は高木浩が定着したため出番が減少。ここは足踏みしたが、本職の外野に専念した03年レギュラー争いに参戦。
右打ちの向上で打撃が大幅に伸びた。勢いに乗る04年は開幕直後こそもう一つだったものの、ぐんぐん調子を上げレギュラー定着。初の3割を放ち、後半は不動の1番打者となった。勝負強さも見せて、あらゆる部分で急成長を遂げた。この年は全チームから3割と満遍なく打ち、ポストシーズンでも活躍。チームでもトップクラスの外野守備力で松井退団後の1番定着はほぼ目前に。
しかし05年、開幕直後にフェンス激突のアクシデント。骨折と脱臼という重傷でほとんどシーズンを棒に振ってしまった。この長期離脱以降ポジション争いからは大きく後退。06年復帰も打撃不振に加えて福地の活躍で出番はあまり増えず、07年は序盤こそまずまずだったものの5月以降また打撃が落ち込み、巻き返せないまま終わった。3年続けて2割そこそこの低打率に喘ぐ結果に。
落ち込みが続いていたが、08年久々に巻き返し。前半出場わずか7試合と一軍からも遠ざかっていたが、後半懸案の打撃が復調。高打率をマークして準レギュラー格に再浮上を果たした。09年は打撃は元の状態に戻ったものの、5年ぶりに100試合出場。
一時の不振は完全に脱したが、ポジションを狙うというところまではいかず控えに落ち着いた印象。昨年も打撃は好不調の波が激しく不安定だったものの、クリーンアップ以外のすべての打順で先発出場するなど便利屋的に起用された。派手な活躍はなくとも安定した守備力と小技で戦力となっている。常時出場は難しいだろうが、今季も出番は多そう。

里崎 智也

ベテラン捕手、スラッガー型

右投右打 ベストナイン(06,07)、Gグラブ(06,07)
鳴門工高〜帝京大 ロッテ99ドラフト2位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ロッテ 92 330 86 8 0 15 139 45 1 2 2 44 3 92 .261
09 ロッテ 124 414 97 22 1 10 151 49 0 5 5 49 6 121 .234
10 ロッテ 78 247 65 10 0 10 105 29 1 2 1 40 5 91 .263
11 ロッテ 109 338 75 8 1 5 100 25 0 12 4 40 3 91 .222
通算 13年 904 2920 757 139 11 96 1206 396 6 48 31 321 41 776 .259

ロッテの正捕手を務めるベテラン。05年から一気に名を売り、以来強肩強打でリーグを代表する一人となった。
もともと打力は高く評価されており、3年目の01年にはフレッシュオールスターでMVP獲得。02年までは一軍の壁に跳ね返され伸び悩んでいたが、03年途中から一軍に定着に成功。終盤はほとんどレギュラーで、打席数を大幅に増やした。打率も3割をマークし、8ホーマーとパンチ力も発揮。一気に正捕手候補に躍り出た。しかし04年はディフェンス面で悩み、それが打撃にも悪影響を及ぼして大不振に。
一歩後退した印象だったが、05年大幅に巻き返し。ライバル橋本との併用策がはまり、「二人正捕手」がチームの特色ともなった。思い切りのいい打撃が復活し4番も経験、マスクを被らないときはDH起用も。打率3割をマークし、守備面でもリーグ1位の盗塁阻止率を記録するなど、大きな成長を見せた。この活躍でWBC代表にも選ばれ、大いに名前をアピールするシーズンとなった。
典型的なヤマ張りタイプの打者で、思い切り良く振ってくるのが持ち味。当たる気がしないほどの空振りもする一方、はまった時には難しいコースでも豪快に打ち返す。パンチ力は捕手でなくともレギュラーを狙えそうなレベル。肩はもともと強かったが、送球の正確性が高まった。
05年の活躍が大きな自信となり、同い年のライバル橋本が故障で後退した06,07年はすっかり正捕手に定着。06年はチームトップタイの17ホーマーを放ち、チームでは袴田以来実に21年ぶりという捕手での規定打席到達を果たした。07年はさらに立場を強化し、チームトップの75打点。中心打者としても欠かせない存在に。
ただ08年は右肘を痛めた影響でマスクを被れない状態が続き、それもままならず5月には一時離脱と苦しいシーズンに。五輪に参加したこともあって、先発マスクは復調橋本と完全に分け合う形となった。09年は再び正捕手に復権、前年低迷した盗塁阻止率でリーグトップとなるなど強肩が甦ったが、一方打撃はずっと不振。打率を落とし、三振は自己最多と精彩を欠いた。
近年は細かい故障が多くなり、フル出場というのが困難になりつつある。10年は8月上旬に背中の痛みを訴えて離脱。CSには間に合ったものの、復帰できないままレギュラーシーズンを終えた。そのため打席数は6年ぶりに300未満に。昨年はまた100試合以上出場と戻したものの、やはり終盤には立て続けに故障離脱。打撃のほうは夏場特に不調で、統一球の影響もあって7年ぶりに一桁本塁打に留まった。
腰に爆弾を抱えており、年齢的にも今後ますますフルに出るというのは厳しそう。かつては鳴らした強肩もこのところは影を潜めている。ベテランの風情が色濃くなってきたが、まだまだチームの守りの要として存在感は大きい。打撃は昨年オリックス・楽天戦の成績が極端に悪く、2チームとの対戦打率はわずか1割2分という低さだった。

實松 一成

元正捕手候補、極貧打型

右投右打
佐賀学園高 日本ハム99ドラフト1位〜05、巨人06〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 巨人 7 5 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 3 .200
09 巨人 - - - - - - - - - - - - - - -
10 巨人 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 .000
通算 12年 322 571 85 17 0 13 141 39 2 31 2 34 10 236 .149

日本ハム時代の高卒3年目に正捕手候補に抜擢された捕手。大いに将来を嘱望されたが、あまりに打てないことでその後停滞。
高校からドラフト1位で日本ハム入りともともと期待は大きかったが、3年目の01年、チームが大低迷から若手の積極起用に入り、この實松もテストに近い形で抜擢。ここで評判通りの強肩を再三披露、さらに低打率ながら6本塁打を記録。終盤は完全なレギュラー扱いとなり、正捕手の野口を外野に追いやってしまった。この活躍はあまりに鮮烈だったのだが。
これ以降は伸び悩み、はっきり言って期待外れの感が強い。足踏みの原因は想像を絶するほど弱いバッティング。2割どころか1割も怪しい打率で、02年は積極的にスタメンで起用されながら、200打席で1割台前半、終盤まで打点ゼロという惨状。野口放出の03年も定位置確保どころか出場試合減少で、あとから現れた高橋に抜かれる形になってしまった。
打席の半分近くで三振を喫するなど、まともにバットに当たることすら珍しいという状態では正捕手は厳しすぎた。05年高橋故障のチャンスにもアピールできず、ついに見切られたのか06年開幕直後に巨人へトレード。阿部が定着しているチームで当然出番は激減し、ジリ貧加速で全く存在感がなくなってしまった。毎年出場数は一桁に留まり、09年は10年ぶりに一軍出場なし。
鶴岡の移籍加入でチームの捕手でも4番手ぐらいの立場。阿部が不動のチームでこの位置ではほとんど一軍に上がれない。昨年も夏場に2試合出たのみで、シーズン通して二軍暮らし。久々の一軍打席でも2打席いずれも三振と相変わらずの状態。守備全般はサブとしては充分のものはあるが、鶴岡や加藤と比して圧倒的に上回っているというほどのものではなく、再浮上は相当厳しい。二軍に埋もれたままでは寂しいが…。