梵 英心

小兵ショート、復調型

右投右打 新人王(06)、盗塁王(10)、ゴールデングラブ(10)
三次高〜駒大〜日産自動車 広島06ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 広島 97 287 65 11 0 1 79 17 8 3 2 23 3 50 .226
09 広島 73 241 54 9 4 2 77 19 14 3 1 18 1 37 .224
10 広島 144 562 172 34 3 13 251 56 43 36 4 53 4 80 .306
通算 5年 573 2059 556 94 19 42 814 184 98 62 13 172 16 324 .270

1年目からチーム待望のレギュラーショートに定着した内野手。期待通りの活躍でフルシーズン完走し、見事新人王に輝いた。梵(そよぎ)という姓は全国でもほとんどいない珍名だとか。
社会人からプロ入り。即戦力の期待を受け、セカンドで開幕スタメン。さすがに序盤は苦しみ、打率は一時1割を切る状態だった。しかし4月の下旬辺りから調子を上げ始め、徐々に台頭。レギュラーだった山崎が不振とあって、ショートのポジションに座るようになった。5月以降はコンスタントに結果を残し、2番ショートに定着して復調東出とコンビを形成。打撃でも守備でも及第点以上の結果で、1年目から規定打席に到達。吉村に倍の得票差をつけての新人王選出となった。
身長173cmとかなり小柄な選手だが、意外なパンチ力も併せ持つ。俊足ももちろん大きな武器で、当初こそ未熟さが目立った守備も次第に安定。順応性の高さで主力に定着。
2年目は打率を下げて1番定着とはいかなかったが、チームトップの20盗塁を記録。それ以上にパンチ力を発揮し、8月以降13ホーマー、通年でもチーム3位の18ホーマーを放った。しかしこれでスイングが大きくなってしまったか、翌年一転して大きく落ち込んだ。開幕からも不調だったが、6月34打数2安打という超大不振。二軍調整を経ても復調はできず、2割前半という低打率でシーズンを終えてしまった。当然これではポジションを維持できず、新人小窪がショートに入る試合が増えレギュラー失陥。復活を期待され開幕3番スタメンスタートの09年も不振は続き、7月末に二軍落ちすると、そのまま再昇格なくシーズン終了。前年よりさらに落ち込む結果に。
しかし改めて2番ショートとなった昨年ついにスランプ脱出に成功。開幕からまずまずのスタートを切ると、日程が進むにつれ状態上昇。そのまま最後まで調子を落とさず、フル出場で初のシーズン3割を達成。3年ぶりの二桁本塁打に加えて43盗塁をマークし、盗塁王のタイトルに輝いた。
全体的に低調だった打線にあって打点はチーム2位。出塁役としてもチーム最多安打に最多四球と奮闘。また守備力の高さも際立ち、ショートの名手と目される存在に。復活というよりも2年の不振を経て一回り成長した印象で、攻守両面で要となった。今季もこの状態をぜひとも維持したい。小技も急激に上達した。