と
堂上 剛裕
二世選手、強打型
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右投左打 |
|
愛工大名電高 |
中日04ドラフト6巡〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
中日 |
1 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
.000 |
09 |
中日 |
9 |
13 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
3 |
.154 |
10 |
中日 |
58 |
97 |
24 |
5 |
0 |
2 |
35 |
17 |
0 |
2 |
1 |
4 |
0 |
18 |
.247 |
通算 |
7年 |
106 |
190 |
48 |
7 |
1 |
4 |
69 |
29 |
0 |
2 |
2 |
9 |
1 |
37 |
.253 |
かつて中日で投手として活躍した照氏を父に持つ、期待の若手選手。父子鷹ならぬ「父子竜」として入団時話題になった一人。実弟直倫がドラフト1巡で入団した07年から一軍出場。
高校通算46本塁打のスラッガー候補としてプロ入り。2年目に一軍初出場はしたものの、当初3年間は二軍でじっくり育てられていた。一塁と三塁を守っていたが、07年外野に転向。そして6月に昇格すると、7月末にプロ初ホームラン。代打で3割以上打ち、18試合に先発出場。実質的なデビューを飾った。
弟が鳴り物入りで入団してきたことは大きな刺激となった模様。二軍ではそれほど一発が出ていなかったが、一軍では早い段階で打てた。しかしこれが持続できず、翌年はわずか1試合の出場のみ。09年も故障もあってわずか9試合の出場と停滞。
昨年も前半はほぼ二軍暮らしが続いたが、6月後半に再昇格すると打撃好調でアピール。オールスター前後からスタメン出場も多くなり、3年ぶりの一発も放った。好調は8月半ばに止まり、以降はさっぱり打てなくなってしまったが、自己最多の出場数で再台頭。
チームで野本に次いで多く起用された代打は、最終的にはパッとしない結果に終わったが、パンチ力には大きな魅力。少ない打席数で参考程度ではあるが、得点圏打率が高かったのも好材料。ポジションを掴みかけている弟とともに一軍戦力として飛躍できるか。
堂上 直倫
兄弟選手、急台頭型
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右投右打 |
|
愛工大名電高 |
中日07ドラフト(高)1巡〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
中日 |
3 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
.000 |
09 |
中日 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
.000 |
10 |
中日 |
82 |
259 |
68 |
12 |
1 |
5 |
97 |
30 |
0 |
14 |
1 |
25 |
2 |
35 |
.263 |
通算 |
4年 |
87 |
261 |
68 |
12 |
1 |
5 |
97 |
30 |
0 |
14 |
1 |
25 |
2 |
36 |
.261 |
4年目の昨年一軍に大きく前進、レギュラーを掴みかけた若手内野手。入団時から大きな期待を受けていた存在で、将来の中心選手と目される期待株。
父は中日で投手として活躍し寮長も務めた照氏、そして同じ中日に所属する剛裕を兄に持つ、生粋の野球一家。兄を上回る逸材として早い内から評判だった選手で、高校時代は3度甲子園出場、2年時にセンバツ優勝、屈指の強打者として活躍。高校生ドラフトでは3球団が競合し、抽選の末中日入りに。
前述の通り父・兄ともに中日に所属し、地元出身の大物とあって入団時から並々ならぬ期待をかけられた。1年目は完全に二軍で過ごしたが、2年目には退団した福留の背番号1を継承。ただ09年までは二軍でも思ったほどの成績を残せず、一軍出場も顔見せ程度にとどまっていた。
昨年も序盤は二軍で過ごしていたが、井端の離脱でチャンス到来。これまで二軍でもほぼ三塁のみだったにもかかわらず、急遽二塁に廻り6月中旬から代役としてスタメン出場。当初打つほうはかなり苦しんでいたものの、6月末に待望のプロ初ホーマー。そして7月以降は慣れてきたか安定した打撃を見せるようになった。後半はほぼ常時出場し、通年で打席数は300に到達。一気に一軍戦力に台頭。
打撃面では左投手に非常に強く3割6分、4ホーマーをマーク。また若いながら三振が非常に少なかった。意外だったのは守備の堅実さで、三塁が本職の急造二塁手とは思えぬほど手堅く捌き、失策はわずか2に留まった。井端の状態次第ではこのままポジション確保という可能性も充分。今季さらにジャンプアップできるか。
鳥谷 敬
不動遊撃、バランス型
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右投左打 |
ベストナイン(08,10) |
聖望学園高〜早大 |
阪神04自由枠〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
08 |
阪神 |
144 |
523 |
147 |
17 |
6 |
13 |
215 |
80 |
4 |
5 |
5 |
68 |
4 |
85 |
.281 |
09 |
阪神 |
144 |
538 |
155 |
31 |
2 |
20 |
250 |
75 |
7 |
5 |
4 |
65 |
5 |
83 |
.288 |
10 |
阪神 |
144 |
575 |
173 |
31 |
6 |
19 |
273 |
104 |
13 |
2 |
5 |
66 |
3 |
93 |
.301 |
通算 |
7年 |
969 |
3551 |
1004 |
166 |
21 |
89 |
1479 |
429 |
43 |
36 |
19 |
396 |
28 |
659 |
.283 |
阪神不動のショートストップ。2年目からレギュラーとなり、以降フル出場を続けている中心選手。
アマチュア最高の内野手と評判を取り、ドラフトの前年から争奪戦が繰り広げられた存在。自由枠で阪神入りすると、入団時からポジション確約など、1年目から非常に注目された。たださすがに野手のルーキーは厳しく、開幕直後は快音が聞かれず低迷。慣れてきた夏場から数字を上げたが、トータルでは平凡な成績に終始。期待されたレギュラー定着までには至らなかった。しかし2年目はショートに固定され、スタメンフル出場。打撃も向上し、これ以降不動の存在となった。06年は15ホーマーを放ち打率も向上。07年は長年不動だった赤星に替わって、期待を込めて1番起用。
あっさりとレギュラー水準に到達した辺りはやはりセンスが高い。走攻守いずれも一定以上のレベルに達し、高い次元でまとまったバランス型の選手。オールマイティな優等生タイプで際立った個性には欠けるが、大きな弱みも持たず体力も充分。
年を追うごとに成績を伸ばす成長力も見逃せず、徐々に中心打者の顔も見せ始めた。08年チーム2位の80打点を記録すると、翌09年はほぼ3番に固定。交流戦のスランプから前半は良くなかったものの、後半調子を上げ巻き返し。特に8月以降13ホーマーを放つ活躍で、自身初のシーズン20ホーマー達成。打撃とともに失策を7に留め、12球団トップの遊撃守備率を記録。
昨年も主に3番、時に1番で安定した働き。全体的には前年とあまり変わらない状態だったが、8月爆発的な好調。この1ヶ月だけで43安打、5ホーマー、25打点を叩き出し、4割超の月間打率。これが効いて念願のシーズン3割を達成した。また高い得点圏打率で打点は100の大台に乗り、リーグ4位の数字。さらにこれまで悪かった盗塁成功率が大きく改善され、初の二桁盗塁を記録。すべての面で自己ベスト更新のシーズンに。
これまでも充分な好選手だったが、昨年は一回り大きくなった印象。5月末に指を痛めて4試合ほどスタメンを外れる時期があったが、その間も代打で4打数3安打1ホーマーと圧倒的な存在感を発揮。間違いなく充実期に入っており、しばらく中心選手として君臨しそう。3割、20ホーマーは充分射程圏。
チャッド・トレーシー
中軸期待、途中帰国型
|
右投左打 |
|
|
広島11〜 |
年度 |
球団 |
試合 |
打数 |
安打 |
二塁打 |
三塁打 |
本塁打 |
塁打 |
打点 |
盗塁 |
犠打 |
犠飛 |
四球 |
死球 |
三振 |
打率 |
11 |
広島 |
40 |
149 |
35 |
12 |
0 |
1 |
50 |
19 |
0 |
0 |
2 |
11 |
2 |
34 |
.235 |
通算 |
1年 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
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11年成績は7/24現在 |
三塁を守れる強打者を期待された広島の新外国人選手。4番を任されていたが、思うような結果を残せないまま故障で長期離脱。
メジャー実績は豊富で、初昇格の04年から06年までレギュラー。05年には27ホーマーを放ち、3割はリーグの打率7位という好成績。翌06年も20ホーマーを記録、近年は控えに後退もメジャー通算773試合出場で79ホーマーというキャリアを持つ。チームに不足する長打力を大いに期待されての広島入り。
オープン戦では高打率を維持し開幕4番スタート。しかし3試合ノーヒット7三振とスタートに躓き、公式戦ではパッとしない状態。調子を上げた時期もあったが、5月後半からまた成績が低下し始め、さらに6月上旬股関節の故障で離脱。検査のため一時帰国と伝えられた後全く名前が出なくなり、以降再来日の目処も立たないまま。
期待された一発は1本のみで、打率も2割台前半。元来難があるとされた三塁守備もやはり拙く、ちょっとこれは期待はずれと言わざるを得ない。二塁打が12本とやけに多く目立つが、これは横浜戦で7本と打ちまくったため。それだけでなく、6試合の対戦しかないにもかかわらず、ヒットの3分の1、打点の半分近くが横浜戦で稼いだもので、それ以外のカードとなると打率1割台に落ち込みさらに貧弱な成績となってしまう。
成績もさることながら何より復帰の目処が立たない状態で、チームはすでに次の外国人を補強済み。どうやらこのまま退団が濃厚か。