根元 俊一

俊足内野手、寸前後退型

右投左打
花咲徳栄高〜東北福祉大 ロッテ06ドラフト(大・社)3巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ロッテ 110 314 93 21 6 3 135 29 9 10 0 32 4 60 .296
09 ロッテ 30 69 12 2 1 0 16 2 0 1 1 3 0 14 .174
10 ロッテ 53 51 10 2 0 1 15 6 0 4 0 5 1 19 .196
11 ロッテ 68 149 34 3 0 2 43 11 0 5 0 12 1 38 .228
通算 6年 326 716 179 34 7 7 248 58 15 26 1 61 10 177 .250

08年急成長を見せた内野手。俊足巧打で一時セカンドレギュラー有力候補に浮上。
三拍子揃った即戦力として期待されてプロ入り。1年目は5月に一軍デビューし、セカンド或いはショートとして先発出場も経験。一軍では後が続かず1割台の打率に終わったが、二軍では巧打を発揮して首位打者のタイトル獲得。衰えの見える堀に替わる存在として注目され、飛躍が期待された2年目は開幕スタメン。序盤はアピール不足も再昇格の6月好調で、3割後半の打率にプロ初ホームランも記録した。ただ7月に入ると14打数連続ノーヒットと急停止。オーティズが加入すると一気に出番が減った。結局後半はほとんどアピールできずレギュラー獲りはならず。
成長は見せてもややもたついた印象だったが、3年目に大きく前進。開幕から打撃好調でポジションを奪取し、7月まで常に月間打率3割以上。オールスター前の時点で3割3分の高打率をマークし、見事に飛躍を遂げた。8月1割にも届かない急ブレーキで最終的に打率を大きく落としたが、一気に100試合以上出場で実質レギュラーに定着。
動きの俊敏さを評価される選手で、三塁打6本は西岡と並んでチームトップタイ。成功率はそう高くはなかったが9盗塁も記録した。主に2番で起用され、すべての面で大きく成長。
ポジション確保目前というところまで前進したが、09年は07年までの状態に大きく後退。井口の加入でレギュラーが遠ざかり、また自身も前半は不調でアピールできなかった。8月の再昇格時はそこそこ結果を残すも、すぐに二軍に落とされチャンスも減少。出場数は前年から激減、春先の不調が響いて打率も1割台に終わった。予想以上に出番が減り、10年もポジションは遠く、出場の大半が代打でのもの。その代打ではチームトップの41回起用されたが、結果は振るわず、2年続けてシーズン打率は1割台。
すっかり影が薄くなり、昨年は序盤二軍。しかし荻野貴の故障でショートが空位となり、状況が大きく変わった。6月に再昇格すると当初打撃でアピールし、ショート候補の一角に。打撃のほうは出番の増えた後半振るわず打率は低かったが、久しぶりに打席数が100を越えスタメン46試合と再浮上のシーズンに。
ショートは本職とは言い難く守備に不安はあるが、一時は二塁レギュラーを獲りかけた実力は候補の中でも一枚上。今季はオープン戦絶好調でアピールし、再度ポジション獲りの大チャンス到来。今度こそモノにできるか。