塀内 久雄

内野万能、貧打型

右投左打
三瓶高 ロッテ00ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ロッテ 40 59 9 1 0 2 16 2 0 5 0 2 0 18 .153
09 ロッテ 54 96 29 4 0 4 45 10 0 2 0 8 2 31 .302
10 ロッテ 51 22 4 0 0 0 4 2 0 5 0 1 0 8 .182
11 ロッテ 35 45 8 2 0 0 10 2 0 3 0 2 0 11 .178
通算 12年 352 509 103 26 1 9 158 36 3 28 1 28 4 160 .202

内野すべてをこなすユーティリティプレーヤー。もう一つパッとしないが、利便性の高さで出場機会を得ている。
高校からロッテ入り。なかなか期待の高かった選手で、3年目の02年には一軍昇格し初打席初ホームランを記録。だがその後故障してしまい、翌年はほぼ1シーズンリハビリに費やすことに。ちょっと遠回りし、その間に後続の西岡・今江が華々しくデビュー。やや存在もかすみかけたが、05年は3年ぶりに一軍でヒットを放ち、日本シリーズでは故障の堀に替わって二塁スタメンにも抜擢された。06年は開幕一軍に名を連ね、4月には4年ぶりのホームラン。
ここに来て出場数は急上昇で、07年はさらに出番を増やした。しかし多く出ることで逆に課題も露呈してしまった。相変わらず打てないことに加えて、守備でもミスが非常に目に付き、一軍定着は果たしたが印象はあまり良くなかった。08年は前半二軍暮らしで出場数を減らし、2ホーマーは放つも極端な低打率で弱々しいイメージを払拭することはできず。
中堅の年齢になりながらあまり成長も見られず、09年も前半はほぼ二軍。7月末時点で出場17試合、9打数2安打と全く目立たない存在だった。しかし8月以降これが一変。人が変わったように打ち始め、これ以降3割1分の高打率をマーク。スタメン起用にもしっかり応え、今までにないほど好調でシーズンを過ごした。4ホーマー、10打点はいずれも自己最多、シーズン3割どころか2割5分を越えたのもこれが初めて。
ただ主力が固まった翌年は控えに戻り、スタメン機会は1度もなし。一塁の守備固めが中心で、代打起用でも好結果は残せなかった。前年後半の調子はどこかへ消えてしまい、また例年通りの低打率に。
打席機会がまばらで、09年の好調が本物だったか否かの判断は微妙。西岡の抜けた昨年は出場機会増加のチャンスだったはずだったが、実際には打席機会こそ増えるも出場数はむしろ減ってしまった。スタメン機会はあったものの結果を残せず、トータルで見れば横這いといったところ。
ここ何年かは完全に停滞で、一軍半から一歩も動いていない。昨年途中出場の時は打っていたのにスタメンの時はさっぱり(1割未満)ではチャンスも減ってしまう。ショートは今季も流動的な状況だが、既に31歳という年齢でもあり、何らかの答を求められるシーズンとなりそう。

マイク・へスマン

長距離砲、粗削り型

右投右打
オリックス11〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
11 オリックス 43 119 25 6 0 6 49 14 0 0 0 7 1 43 .210
通算 1年
11年成績は7/24現在

一発長打が最大の売りのオリックスの新外国人選手。大柄な体から当たれば軽々飛ばす力を見せる。
マイナーの古株といった存在で、メジャー実績はパッとしないものだが3Aでは07,08年と連続30ホーマー以上。08年には北京五輪アメリカ代表に選出され銅メダル獲得のメンバーに。3A9シーズンで通算219本塁打放ち、昨年も64試合で18ホーマーという大砲。守備はマイナーでは三塁が中心だが4試合の登板記録もあり、すべてのポジションを守った経験を持つ。
チームの外国人野手としては李・バルディリスの後という扱いで、開幕戦に代打出場した後はしばらく二軍。再昇格後5月は3戦連発などなかなか存在感を見せたが、持続はせず6月以降は昇降格を繰り返すエレベーター状態となっている。
196cmの巨漢ながらスイングは意外にコンパクトで小さい。それでもアメリカ時代から一発は多いが三振も非常に多いという典型的なタイプで、揺さぶられるとやはり脆い。ソフトバンク戦になぜか強く4ホーマーと意外性充分だが、確実性の低さを考えると当てにはしづらいか。