矢野 謙次

準レギュラー、パンチ力型

右投右打
国学院久我山高〜国学院大 巨人03ドラフト6巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 巨人 3 5 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 0 0 .000
09 巨人 6 9 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 .111
10 巨人 42 74 23 4 1 2 35 13 0 4 0 10 0 11 .311
通算 8年 355 803 221 44 4 23 342 88 14 21 3 51 25 145 .275

パンチ力が魅力の右の外野手。05年急台頭を見せて脚光を浴び、一時レギュラー格に。
俊足強肩に大学時代通算23本塁打を記録したスラッガー。しかし東都二部ということでドラフトでは下位指名だった。注目度も低く最初の2年はほぼ二軍暮らし。だが04年はファームのレギュラーとなり、一軍でも初ホームランを記録。
そして3年目の05年はオープン戦の活躍で開幕一軍入り。すぐに二軍落ちするも、再昇格後立て続けに一発を放ち、4割近いアベレージで一気に外野の一角を狙う位置に急浮上。準レギュラークラスの出場機会を得て、一軍定着を果たした。翌年はさらに出場機会増加。高橋由が故障がちで、清水が大スランプという状況下先発機会は一気に増え、100試合300打席を突破した。チームでは鈴木に次ぐ11盗塁を記録し、足のあるところもアピール。順調に地位を向上させてきた。
思い切りのいい打者で、一発を放てるパンチ力が魅力。また走力・肩も評価され、守備固めに入る機会も多め。すでにレギュラーでやっていけるだけのバランスの取れた力を持っている。
07年は谷の加入、高橋の復調でポジションからは遠ざかり、打席数は大幅に減った。しかし代打で強烈な活躍を見せ、むしろ前年以上の存在感も見せた。特に交流戦は絶好調で、代打逆転満塁弾の離れ業も。チーム最多の代打起用で3割4ホーマー15打点の結果を残し、切り札ともなった。
しかし翌08年肘の疲労骨折で大きく出遅れると、ここから故障の連続に泣くことに。5月末に昇格も故障再発で離脱、終盤ようやく実戦復帰も束の間、今度はフェニックス・リーグで膝を故障。この影響は翌年まで続き、実戦復帰は8月に入ってからだった。2シーズンとも一軍出場は一桁に留まった。
影が薄くなっていたが、昨年は少し持ち直し。序盤は打撃低調でしばらく二軍調整とパッとしなかったが、再昇格した8月以降打撃でアピール。特に代打で18打数8安打2ホーマーと活躍、久しぶりに存在感を発揮した。打席数は100未満も3割を越え、復調に成功。
改めて力のあるところを見せ、一軍に再浮上。やや長野と被るタイプだが、代打での結果がいいのは好材料。後半の調子を維持して今季はフルシーズン一軍定着したい。

山崎 勝己

控え捕手、貧打型

右投右打
報徳学園高 ダイエー/ソフトバンク01ドラフト4位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ソフトバンク 60 97 13 3 0 0 16 7 0 8 1 5 0 21 .134
09 ソフトバンク 30 27 5 3 1 0 10 2 0 6 0 0 0 5 .185
10 ソフトバンク 77 205 43 9 0 2 58 18 0 16 1 11 2 71 .210
通算 10年 375 760 152 24 1 3 187 52 3 70 4 40 4 223 .200

ソフトバンクの正捕手を争う一人。城島が抜けた06年に急台頭し、以降一軍戦力に定着。
高校からドラフト下位でプロ入り。当初の4年はずっと二軍で過ごし、一軍初出場の05年も3試合に出たのみ。城島のメジャー移籍が取り沙汰されても、後継候補に名前が挙がることはほぼ皆無の無名の存在だった。06年も開幕前はあくまでリザーブ候補という構想だったが、実戦に入ると力量をアピール。本命視された的場が精彩を欠くのとは対照的に注目されるようになり、開幕後徐々に出番が増加。ファールチップで前歯を折りながら出場を続ける気合も見せ、いつしか的場を大きく引き離して正捕手格に。斉藤以外の先発時はほとんどマスクを被り、一気に100試合以上に出場。またとないチャンスを活かして台頭してきた。
的場との比較論で言えば、肩も打撃も山崎のほうが若干だが上。打撃は非力ながらもシーズン途中まではなかなかしぶとさも見せた。終盤はっきりばてたものの、大穴的存在から急浮上。
ただ完全なレギュラーとするには弱々しく、07年はずっと1割台と低調な打撃に加えて、守備面でも進歩が乏しく、信頼を掴めぬまま足踏み。特に盗塁阻止率が1割4分と壊滅的で、送球精度が非常に低かった。打撃のいい田上が捕手として浮上したことから、100試合出場でも先発機会は前年より減少。送球面は翌年から改善されたものの、正捕手争いからは大きく後退。08年は谷の台頭、その谷が序盤で外された09年も田上が固定されたことで2番手に。出場機会は2年続けて半減。
もうすっかりサブに落ち着いた印象だったが、昨年一転大きく巻き返しに成功。田上が開幕から極度の打撃不振に陥り、守備面でも信頼を失ったことから筆頭捕手に再浮上。4年ぶりの一発を放つなど山崎としては比較的打撃も好調で、意外性のあるところも見せた。6月膝の故障で2ヵ月離脱し、復帰後はまた田上との併用という形になったが、73試合に先発マスクを被り3年ぶりに打席数が200越え。久々に存在感を発揮するシーズンとなった。
守備面では破綻が少なく、派手さはないものの安定している。打撃も非力という範疇からは出ないものの、時折力強い打球も飛ばすようになってきた。ただ昨年の長打はすべて前半のもので、終盤9月は1割を越えるのがやっとの状態。信頼は掴んだものの抜け出しきるところまでは至らなかった。FAで細川が加入する今季は厳しい戦いになることは必至で、なんとしても一軍に踏み止まっていきたいところ。

山ア 浩司

守備型内野手、再上昇型

右投右打
大産大付高 近鉄99ドラフト3位〜04、オリックス05、広島05〜08途中、オリックス08途中〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 広島 8 13 2 0 0 0 2 0 0 1 0 0 0 3 .154
オリックス 2 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 .000
09 オリックス 97 246 73 13 0 3 95 26 2 11 1 16 2 44 .297
10 オリックス 78 177 33 7 0 2 46 20 1 8 0 9 3 35 .186
通算 12年 328 763 176 25 0 6 221 58 4 56 3 33 8 150 .233

強肩で鳴らす内野手。05年移籍した広島で急浮上し一軍戦力に。
近鉄に在籍した04年までは、6年間で一軍出場はわずかに3試合とほとんど二軍暮らし。守備力に定評も打撃が弱く、なかなか一軍の壁を突破できなかった。04年もファームレギュラーと言っても打率は2割5分とパッとしないもの。分配ドラフトでオリックス入りのあと、トレードで広島入り。
しかしこの移籍が大きなチャンスへとつながった。シーツが抜け、岡上がシーズン絶望の故障。さらに代役を務めた尾形までが開幕後故障離脱する緊急事態から5月に一軍昇格。当初はやはり打てず、守備要員から脱却できなかったが、8月に入るとネックの打撃が急上昇。これ以降はほぼレギュラーに座り、8〜10月は3割近いアベレージ。2番定着でリーグ2位の31犠打も記録し、前年まで無安打とは思えない台頭を見せた。
移籍といえど、故障者が出なければここまでのチャンスがあったかどうか。まさに千載一遇の好機を活かした形となった。しかし翌年はこの勢いを維持できず。開幕スタメンも打撃が壊滅的な状態で、梵の台頭・東出の復活からポジション失陥。6月には二軍落ちし、また元の立場に逆戻りしてしまった。終盤再昇格も9打席ノーヒットでシーズン終了。これ以降出番は減り続け、08年序盤スタメンも打てずに後退。シーズン途中に、かつて一時的に在籍したオリックスに戻ることとなった。それでも出番はなく、ほとんど二軍のままで終わった。
しかし09年は大きく巻き返して再浮上。まずは故障の後藤に代わる二塁を務め、出場機会急増。前半は代役という域を出ず、それほど強い印象もなかったが、後半に入ると打撃急上昇。台頭した05年以上の勢いを見せ、7月以降は3割3分という高打率。終盤は故障の大引の穴埋めとしてショートに入り、9月以降はフルに出続けて3割とコンスタントに打ち続けた。すべてにおいて自己ベストのシーズンに。
ジリ貧になりかけていたところで大きくアピールに成功。昨年は大引の不調と故障から前半はほぼレギュラーショート。ただ前年の打撃は維持できず、常に1割台と低調。後半大引が復帰すると控えに戻ることとなった。
基本的には貧打の選手で、持ち味はやはり肩の強さを活かした守備力。大引も揺るぎない存在ではなく、打撃次第ではポジション奪取の可能性も充分残っている。

山ア 武司

ベテラン大砲、大復活型

右投右打 本塁打王(96,07)、ベストナイン(96,07,09)、打点王(07)
愛工大名電高 中日87ドラフト2位〜02、オリックス03〜04、楽天05〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 楽天 142 510 141 21 0 26 240 80 1 0 1 73 5 118 .276
09 楽天 142 536 132 27 0 39 276 107 3 0 4 67 4 114 .246
10 楽天 141 540 129 26 1 28 241 93 1 0 6 45 7 147 .239
通算 24年 2006 6533 1698 326 12 391 3221 1137 13 5 47 744 85 1571 .260

07年大復活、21年目にして二冠王を獲得したホームラン打者。ごつい体の通り鈍重で打つだけの存在だが、40歳を越えた今でも屈指の長距離砲。
中日入団当初は捕手だったが、打力を活かすためコンバート。ホームラン打者としての素質を買われながら、一本立ちにはちょっと時間がかかった。3年目の89年から94年まではエレベーター状態。89,90年と連続でファームの二冠王となったが、やはり大物打ちゆえの粗さが本格化の障害となっていた。
ようやく壁を越えたのは95年。この年16ホーマーを放って台頭すると、今度は一気に開花した。開幕からレギュラーとなった翌年は中軸に座って打ちまくり、3割をマークして39ホーマーの大活躍。本命松井を抑え1本差でホームラン王のタイトルに輝いた。名実ともに主軸打者となり、これで4番は当分安泰と思わせた。
しかし翌年大不振、ホームランも19本と半減。広く、ホームランの出にくいナゴヤドームに割を食った。無理に大きいのを狙うあまり、バッティング自体が雑になる悪循環。98,99年は20本以上打ったが、信頼はドンドン低下していた。
大柄な体格で、片手一本のフォローでレフトスタンドに放り込むプルヒッティングは迫力充分。ただバットがやや遠回りするスイングで、外角寄り高めの球を得意とする反面、内角には脆さがある。あまり勝負強さのない打者で、4番を任せるには物足りない面も強かった。守備は一塁がメインでかつては外野も守っていたが、鈍足で守備力はだいぶ低い。
00年2度目の3割を打つが18ホーマー止まり、翌年25ホーマーも打率は2割台前半と、確実性と長打が両立できないタイプ。02年出番激減すると翌年はオリックスへ。移籍1年目はパワーを見せつけたが、やはり確実性が低く、翌年は出番を減らして一発も4本止まり。
やや影が薄くなっていたところで、05年楽天へ。大物打ちの乏しいチームでは数少ない長距離砲で、ここで息を吹き返した。後半は4番に座り5年ぶりに規定打席到達し25ホーマー。フェルナンデスが加入した06年は5番がメインとなったが、日本人ではチームトップの19ホーマー。
年齢を考えればここまでも充分な働きだったのだが、07年は一気に若返ったような活躍を見せた。序盤打率は低いものの一発量産、そして5月に12ホーマーの爆発。この時点ですでに前年を上回る21ホーマーを放ち、フェルナンデスの不調もあって4番に座るように。同年生まれのローズとタイトル争いを繰り広げ、自身初の40ホーマー突破、後半ペースは落ちたものの1本差で11年ぶりのホームラン王に。のみならずこれも自己ベスト更新の108打点で打点王、見事な二冠王に輝いた。
技術的に大きく変わったということもなかったのだが、打席でゆったりできていたという印象が強い。これまでは長打を追って率を下げ、率を追って長打が出ずという繰り返しだったのだが、苦手は捨てるいい意味での割り切りができるようになった。
さすがに08年は一発は激減したものの、それでもチームトップの26ホーマー。前年からのいい状態はキープした。09年は前半パッとしなかったものの、後半25ホーマー、そして74打点の活躍。41歳のシーズンで39本塁打、100打点はいずれも新記録。打率は低かったが主砲として君臨しチーム2位浮上の原動力となった。
40歳前後になってから全盛期と思えるほどの充実ぶり。だが昨年はチームトップ、リーグ2位の28ホーマーとパワーは健在も、前半極度の低打率が響いて打率は前年よりさらにダウン。リーグ最多にして自己最多の147三振を喫するなど脆さも目立つシーズンとなった。
ただ例年後半は強く、昨年も7月以降の打率は2割6分。やや陰りも見えかけてきたが、依然飛ばす力は群を抜いており、今季も主砲として期待される存在。

山崎 憲晴

守備型内野手、貧打型

右投右打
埼玉栄高〜横浜商大 横浜09ドラフト3位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
09 横浜 69 107 20 1 0 1 24 8 2 8 0 12 1 36 .187
10 横浜 49 35 6 2 0 0 8 2 0 0 0 1 0 9 .171
11 横浜 21 38 4 0 0 0 4 1 0 1 0 2 0 14 .105
通算 3年 139 180 30 3 0 1 36 11 2 9 0 15 1 59 .167

1年目から開幕スタメン出場を果たした内野手。様々なポジションを守るユーティリティとして多くの出場機会を得た。
大学時代はチームリーダーとして活躍し、国際試合にも出場。実戦的な内野手としてドラフト3位で横浜入りすると、出遅れた村田の代役として開幕戦三塁先発出場、その試合でいきなり3安打の鮮烈なデビューを飾った。後が続かず5月に二軍落ちしたものの、夏以降再昇格で一軍定着。終盤は左投手相手の二塁先発などで起用され、トータル69試合の出場で上々のデビュー。
デビューの三塁に加え、本職の二塁・遊撃でも多く出場し、1年目から内野全般を守る万能型として存在感を見せた。ただやはり打撃の弱さは否めず、強烈なデビュー以降はずっと低調で2割に届かなかった。また守備面も手堅いとまではいかず、守備機会の割に6失策は少し多かった。
2年目は前半ほぼ二軍で、前年より出場数減少。それでも夏以降は主に二塁の守備固めで起用され、ある程度の出番は得た。相変わらず打撃は弱かったものの今度は無失策。しかし出場機会は減り続け、昨年はさらに半減しシーズンの大半を二軍暮らし。限られたチャンスも相変わらずの貧打でアピールできず。
二軍が長かったため必然的に下でレギュラー格となったが、規定打席に到達して2割に届かず。上では1割を越えるのがやっとという低打率以上に、40打席程度で14もの三振を喫しているのが痛い。非力さはともかくもう少ししぶとさを発揮できないと。またわずか21試合の出場で4失策では売りがなくなってしまう。攻守全般にレベルアップが必要。

大和 (前田大和)

若手内野手、守備上位型

右投右打
樟南高 阪神06ドラフト(高)4巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 阪神 - - - - - - - - - - - - - - -
09 阪神 66 62 11 3 0 0 14 1 3 7 0 3 0 7 .177
10 阪神 62 44 12 0 1 0 14 4 8 1 1 4 0 8 .273
通算 5年 128 106 23 3 1 0 28 5 11 8 1 7 0 15 .217

4年目の09年、一軍進出の若手内野手。入団時より守備の良さを評価されてきた瞬発力の高い選手。
高校時代は3年時に夏の甲子園ベスト8の実績を持ち、高校生ドラフト4巡で阪神入り。1年目からファームのレギュラーとなった。2年目から登録名を「大和」に変更。3年間二軍で過ごし、08年はチーム最多の14盗塁。
遊撃を中心に堅実な守備力を武器とする内野手で、09年から一軍で起用されるように。上では主に二塁を守り、守備要員を中心に66試合に出場。打撃は弱かったものの失策は1だけと手堅さを充分に発揮し、後半はほぼ一軍定着。
昨年も同じような起用法であったが、前半は機会は少ないながらも打撃のほうも好結果。盗塁も増やしてきた。ただ関本が控えに回るという状況で後半は出番減少。7月以降は2安打のみと印象は薄くなった。
線の細い選手で、俊敏な動きを売りとするタイプ。一定の地位は確保しており、後はどれだけ出番を増やせるか。ほぼ固定された内野陣に割って入るにはまだ力不足という印象だが、チャンスは確実に狙っていきたい。

山本 芳彦

大型内野手、便利屋型

右投右打
和歌山工高 広島02ドラフト7巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 広島 - - - - - - - - - - - - - - -
09 広島 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
10 広島 39 43 11 1 0 0 12 2 0 1 1 1 0 15 .256
通算 9年 62 80 18 3 0 0 21 2 0 1 1 2 0 26 .225

ようやく一軍の足がかりを掴みつつある内野手。入団9年目の昨年、内外野守れる利便性で出番を得始めた。
高校時代は投手も、打撃の将来性を買われ野手としてプロ入り。ただ投手不足から二軍戦で04年に1度だけ登板経験も持つ。二軍でじっくり鍛えられ、05年辺りからファームのレギュラー格に。06年下で好成績を残し、一軍初出場。プロ初を含む7安打2二塁打を記録した。
比較的順調だったが、この辺りからやや停滞。08年はFAで抜けた新井の後継候補の一人に挙げられるも、一軍出場なし。09年は開幕一軍入りを勝ち取るも、すぐ二軍落ちとなった直後に死球で指骨折のアクシデント。3ヶ月以上離脱する不運に見舞われた。結局一軍出場は2試合のみ。
そろそろ中堅の年齢にもなり、はっきりした実績が欲しいところ。昨年も5月までは二軍で過ごしていたが、6月半ばに昇格。以降主に守備要員として起用が増えた。少なかった打席機会も夏場には増え、プロ初打点も記録。一軍で二桁の試合出場は4年ぶりで、自己ベストを更新した。
11安打中9本が左投手からで、左腕相手には先発出場も。掴みかけたチャンスを活かし、今季は年齢的にも大きな勝負どころ。