ラスティ・ライアル

2世選手、期待はずれ型

右投右打
巨人11〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
11 巨人 27 86 18 4 0 0 22 4 0 0 0 3 1 26 .209
通算 1年
11年成績は7/24現在

巨人の新外国人選手。右打ちの内野手で、小笠原が一塁に移ったあとの三塁候補として獲得。
父マーク・ライアルはかつて中日に2年在籍し、91年24ホーマー、87打点の好成績を残した左打ちの外野手。息子ラスティは内野のユーティリティ・プレーヤーで、09年3Aで2割9分17ホーマー、この年メジャーに初昇格。そして昨年はメジャーで内外野様々なポジションを守り104試合に出場。
上り調子の状態で来日し、開幕は7番サードでスタート。しかしひたすら三振は量産するものの率は上がらず、さらに一発もないという状態で交流戦を前に二軍落ち。1ヵ月後再昇格するも、全く向上の気配はなく短期間で再度二軍落ち。ほとんど戦力にならずに前半を終えた。
これだけ三振して率も低くてなおかつ長打も期待しにくいというのでは、あまりに魅力がない。後半故障した小笠原に替わって思わぬ昇格のチャンスがあったが、相変わらず三振を繰り返した末に試合中勝手にクラブハウスに引き揚げ、罰金を科せられるという事態まで引き起こして二軍落ち。もうモチベーションも失っていると思われ、どうやらこのまま解雇が濃厚か。

アレックス・ラミレス

スラッガー、高安定型

右投右打 本塁打王(03,10)、打点王(03,07,08,10)、最多安打(03,07,09)、ベストナイン(03,07〜09)、MVP(08,09)、首位打者(09)
ヤクルト01〜07、巨人08〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 巨人 144 548 175 28 0 45 338 125 1 0 3 39 10 90 .319
09 巨人 144 577 186 35 0 31 314 103 4 0 6 21 4 88 .322
10 巨人 144 566 172 28 0 49 347 129 1 0 7 21 12 98 .304
通算 10年 1414 5625 1717 291 11 336 3038 1109 18 0 52 252 65 1107 .305

長期間安定した活躍を続けている強打者。数々のタイトルに輝き、すでにベテランとなったが衰えを見せない。
圧倒的な安定感を誇っていたペタジーニと対になる右の大砲として01年にヤクルト入団。当時26歳と若く、1年目はもっぱら7番を打っていた。当初はストライクゾーンや投手の攻めに戸惑い苦戦していたが、シーズンが進むにつれ徐々に対応。穴も多いながら変化球自体は克服し始め、夏場以降は急上昇。好成績を残し、翌年もリーグ最多の三振こそ喫するも、3割近い打率で徐々に存在感を高めていった。
そして圧巻は03年。ペタジーニが抜けた4番にどっしり落ち着き、開幕直後から打棒爆発。その後もペースは全く落ちず、過去2年20本台だったホームランは40の大台到達でウッズと並んでホームラン王、同時に初の100打点突破で打点王の二冠に輝いた。打率も3割に乗せるどころかリーグ2位の好成績で、「準三冠」とも呼べる成績。完全に打線の軸となり、リーグでも屈指の強打者と認知されるに至った。
ホームランを打ったあとのパフォーマンスで有名になったが、打席での眼光の鋭さは威圧感満点。外国人としてはやや小柄でも、スイングは非常に力強い。早打ちで成績の割に四球がかなり少ないが、つまり気味でもヒットゾーンに持っていく選手で高アベレージ。チャンスにも強く、まさに頼れる主砲といった雰囲気。
05,06年は相変わらずの安定感も一発が少し減り、打率も3割を切りとやや印象が弱まっていた。しかしもっぱら3番を打った07年は再び鮮烈な活躍。開幕から常に高打率を維持し続けヒット量産、同僚青木と激しい首位打者争いを演じた。打率ではあと3厘及ばずも、当時のリーグ新記録となる204安打。打点では2位に20もの差をつけて2度目のタイトルを獲得した。
これだけの選手ながら枠との兼ね合い・金銭的な問題からヤクルトは再契約せず。巨人へ移籍するとさらに存在感を見せ付けた。08年は5月に月間4割に10ホーマー、そして後半は25ホーマー65打点を叩き出し、逆転優勝の大きな原動力となった。2年連続3度目の打点王を獲得し、MVPに選出。外国人枠を外れた翌年も4番としてフル出場し、ホームラン・打点こそ前年より減らしたものの、コンスタントな活躍で3度目の最多安打を放ち、初の首位打者獲得。2年連続MVPはセ・リーグでは王以来32年ぶりの快挙。
もう30代半ばとなったが打棒は一向に陰りを見せない。昨年も不動の4番に君臨、春先は低打率のスタートとなったもののホームラン・打点は快調に量産。3度目の大台到達となる自己最多の49ホーマーを放ち7年ぶりの本塁打王。打点も自己最多更新の129で4度目のタイトルを獲り、二冠王に輝いた。打率もぐんぐん上げて、8月以降は3割6分の高打率。4年連続6度目の3割到達。
ここまでに打撃三部門のタイトルをすべて獲得し、8年連続100打点以上は王を越える日本最長記録。外野守備に難があろうとも、この打棒では文句のつけようがない。大きな故障が全くないのも頼もしいところで、現在6年連続フル出場中。まだ落ち込む要素が見当たらない。