脇谷 亮太

レギュラー奪取、スピード型

右投左打
柳ヶ浦高〜日本文理大〜NTT西日本 巨人06ドラフト(大・社)5巡〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 巨人 56 120 25 5 2 1 37 8 4 3 0 7 0 32 .208
09 巨人 89 231 62 7 2 2 79 16 5 1 0 10 3 52 .268
10 巨人 132 414 113 14 8 7 164 43 28 6 1 35 3 80 .273
通算 5年 428 1157 308 39 19 12 421 92 49 14 1 65 11 236 .266

俊足が売りの中堅内野手。1年目から準レギュラー格となり、5年目の昨年はじめて規定打席に到達。
分離ドラフトの5巡指名で名前の通った存在ではなく、当初は注目度も低かった。開幕一軍はならなかったが、二軍で好調。故障の小久保に替わって一軍昇格すると、早速スタメン出場で2安打。その後一旦二軍に戻ったが、後半再昇格。打撃不振の仁志・小坂に取って代わり、二塁スタメンで起用されるようになった。8月に3割中盤の好成績を残し、注目度も大幅アップ。後半は完全にレギュラーとなり、1番候補に浮上。
パワーはないが打撃はなかなか実戦的で、ミート力は充分一軍レベル。俊足を武器とするチャンスメーカータイプで、1年目からチャンスを掴んだ。2年目は打席機会は減ったものの、盗塁数を増やして打率向上。流動的な二塁のレギュラー候補と期待されたが、翌08年大きく足踏み。開幕から打撃不振に喘ぎ、ポジション奪取どころか夏場には二軍調整。冴えない成績に終始した。
09年も前半は不調継続でパッとしなかったが、後半ようやく復調。チーム最多の二塁スタメンを勝ち取り、3年ぶりに打席数が200を越えた。そして昨年はついにレギュラー格に台頭。李承Y、エドガーといった外国人が振るわず、空いた二塁や三塁でスタメン出場。特に6,7月はかなりの好調ぶりを見せた。終盤調子を大きく落とすなどムラはあったが、100試合以上に先発出場し規定打席到達。自己ベストの成績を残し、チームトップの28盗塁をマーク。
リーグトップの三塁打を記録とスピードを存分に発揮し、左投手も苦にしなかった。まだポジションは定まらない状態だったが、今季は改めて二塁定着を期待される。調子の波を小さくして地位を固めたいところ。昨年2番に入ったときの成績がかなり悪かったので、この点も課題。

和田 一浩

ベテラン強打者、中軸型

右投右打 ベストナイン(02〜06,10)、首位打者(05)、最多安打(05)、最高出塁率(10)、MVP(10)
県岐阜商高〜東北福祉大〜神戸製鋼 西武97ドラフト4位〜07、中日08〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 中日 136 520 157 34 4 16 247 74 1 0 4 34 2 71 .302
09 中日 144 517 156 24 4 29 275 87 5 0 5 68 2 56 .302
10 中日 144 505 171 29 2 37 315 93 5 0 5 92 0 77 .339
通算 14年 1382 4799 1516 278 27 259 2625 797 63 11 41 583 18 661 .316

30歳を過ぎてから飛躍の遅咲きスラッガー。安定した活躍を続け、38歳となる昨年本塁打自己最多を更新。
社会人から西武入団。当時は捕手で、引退間近の伊東に代わる存在と期待されたが、いまいち力不足で突き抜けなかった。3〜4番手から抜け出せず、伊東を脅かすまでには到底至らず。正捕手候補としては失格だったが、その代わり打撃の評価が急上昇。2年目に3ホーマーを放ったパンチ力は、当時打力不足に泣かされていたチームにとって魅力的な存在で、徐々にポジションは外野にシフト。00年に3割を放ち、01年はさらに出番が増えて16ホーマー。これで正式に外野転向となると、翌年は一気に5番定着。3割30ホーマーと大飛躍を遂げ、完全に中軸打者に成長した。和田の5番定着でカブレラとの勝負を避けられない場面も増え、打線に与えた影響は計り知れない。投高打低と言われ続けたチームを変えた選手といっても過言ではない。左投手に苦しんでいたチームが変身する要因ともなった。
左足を大きく開いたオープンスタンスで、ヘッドとリストを利かせたスイング。一見するとややアッパー気味の大振りにも映るが、ボールを捉える能力は非常に高く、三振は少なめ。ボールの下側をスライス気味にカットする独特の打法で、右方向への打球が伸びるのが特徴。揺さぶられても対応できる柔軟性も持ち、確実性が高い。
初めての日本シリーズで不振に陥る「パターン」にはまったが、翌年には引きずらず高打率をマーク。三振を大幅に減らして四死球を増加させる理想的な進歩で、打者としてさらに一回り成長した。以降は常に主力として活躍し、05年は30ホーマーに届かずも後半3割7分という怒涛の追い込みを見せ、4年連続の3割で首位打者に輝いた。WBC代表にも選出された06年は3割を割ったものの自己最多の95打点を記録。
しかし翌07年は3割こそマークしたものの、さっぱり打点を稼げず、印象のあまり良くないシーズンとなった。併殺が非常に目立ち、ほぼ5番に座りながら49打点と寂しい数字。この時点ですでにベテランの域に入っており、一発の減少もあって衰えも懸念されたが、翌08年中日にFA移籍すると再び上り調子に。前年のような極端な勝負弱さは見せず、5番定着でチーム2位の74打点。翌09年は減り続けていた一発が4年ぶりに20本台に増加。
そして昨年は開幕から絶好調。常に高打率を維持し、それに伴って一発も量産。もう一つ乗れないブランコに替わって4番も多く務め、打線の中心として活躍。最後まで大きなスランプもなく、6年ぶりに30本台に乗せたホームランは自己最多更新の37本。打率・打点も含め打撃三部門でチームトップの数字を叩き出し、リーグトップの92四球で出塁率タイトルに。優勝に大きく貢献し、MVPに選出された。
打撃に関して衰えの気配はなく、むしろ移籍後は若返ったような印象も。ここまで規定打席に到達して3割に届かなかったシーズンは1度だけというシュアな打者で、今季も主砲として大いに期待される。

渡辺 直人

俊足ショート、実戦型

右投右打
牛久高〜城西大〜三菱ふそう川崎 楽天07ドラフト(大・社)5巡〜10、横浜11〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 楽天 132 470 118 11 2 0 133 30 34 19 2 54 22 66 .251
09 楽天 125 463 128 24 2 1 159 28 26 19 3 55 7 69 .276
10 楽天 115 355 94 14 1 0 110 26 12 20 1 39 10 43 .265
11 横浜 126 403 107 16 2 1 130 24 7 19 0 36 11 73 .266
通算 5年 617 2101 557 82 8 4 667 134 104 93 8 216 62 294 .265

即戦力として1年目からポジションを掴み、常にレギュラーとして活躍の内野手。攻守ともに実戦的な動きを評価されるタイプ。
社会人からすでに中堅の年齢で楽天入り。アマチュア時代から守備力は高く評価されていた。開幕一軍入りはならなかったが、4月中旬に昇格。すると機敏な守備もさることながら、予想以上に実戦的な打撃を見せ、あっという間にショートレギュラーに。途中からは1番に座るようになり、規定打席到達でチームトップの25盗塁を記録。見事に即戦力となった。
小柄な選手でパワーには欠けるが、バットを短く持ちミートに徹した打撃が特徴。いかにも社会人歴の長い実戦派という印象。また盗塁数の多さもさることながら、成功率も8割以上と高い数字で脚力も発揮。
これ以降はほぼ不動のショートとして安定。08年は打撃の波が激しく、また守備でも16失策とやや精彩を欠いたが、リーグトップの22死球で出塁率はチーム上位だった。09年は序盤非常に打撃好調。5月捻挫で短い離脱があり、そこからしばらく低調な時期が続いたが、8月復調。最終的に打撃成績を向上させた。また守備では失策を大幅に減らし、パ・リーグのショートでトップの守備率を記録した。
ただ10年は序盤打撃不振。特に春先が状態悪く、6失策を犯すなど攻守に冴えなかった。打順は下位が多くなり、スタメン落ちの場面もあったが、6月以降は持ち直し。夏場はなかなか好調で、故障で一時離脱もあったが後半はだいぶ数字を持ち直した。ただ序盤の不振が響いて打率は前年より落とし、プロ入り後初めて規定打席に届かず。盗塁も自己最少だった。
それでも主力と目されていたが、契約更改を終えた一週間後電撃的に横浜への金銭トレードが決定。移籍した横浜では二塁を任され、開幕から主に2番セカンド。打順のほうは最終的に7番が一番多くなるなど一定しなかったが、シーズン通してレギュラーとしてしぶとい働きを見せた。目立って好調という時期もない代わりに極端な不調もなく、一年ペースが変わらなかった印象。
チーム方針からか盗塁企図事態が少なく、失敗も多く入団以来初の一桁に留まったが、リーグが変わっても二桁の死球を取るなどプレースタイルは変わっていない。今季は石川が二塁に廻って再び遊撃に戻る予定。

渡辺 正人

伸び悩み、守備上位型

右投右打
上宮高 ロッテ98ドラフト1位〜
年度 球団 試合 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四球 死球 三振 打率
08 ロッテ 28 36 11 2 0 1 16 3 0 2 0 2 0 13 .306
09 ロッテ 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -
10 ロッテ 9 6 1 1 0 0 2 0 0 1 0 1 0 3 .167
11 ロッテ 54 105 18 3 1 1 26 10 0 6 0 5 4 30 .171
通算 14年 490 674 140 26 7 11 213 71 4 47 2 41 9 207 .208

ドラフト1位で入団の内野手。将来のショートレギュラーとして期待されたが、打撃が弱く突き抜けられずにいる。
最初の3年間は下積みで過ごし、01年から一軍出場。すでに守備力には一定の評価を得ており、翌年小坂の故障で出番激増。小坂復帰後も一軍に定着し、一気に100試合以上出場。もっぱら守備要員として活躍した。この辺りまでは非常に順調で、翌年もベテランの堀、守備に不安の外国人の守備固めとして数多く出場。
ただ期待された打撃がかなり弱い。本来は大きいのも打てる打者で、03年は7ホーマーも記録。だが確実性が全くなく、三振もあまりにも多すぎて、低打率に喘いであと一歩がなかなか越えられない。そうこうしている内に西岡と今江が一軍で急台頭。後続の二人に完全に遅れを取ってしまい、存在が一気にかすんでしまった。
04,05年と出番を減らしてややジリ貧に。06年は小坂が移籍し守備要員として久々に出場を増やしたが、打率はまた1割台。先発しても8,9番が定位置だった。07年はまた後退で出場数半減。相変わらず1割台の貧打で塀内・根元といったところにも追い抜かれてしまった。
08年は前半ほとんど出番なし。それでも後半西岡の代役などで出番が増え、5年ぶりの一発を放つなど珍しく高打率を記録した。ただ打席数自体が少なく、印象はあまり強くない。そして09年は出場数がとうとう一桁にまで落ち込んでしまった。8月に3試合、守備で出ただけで打席機会なし。翌年も一軍出場は稀で、一桁止まり。ほぼシーズン通して二軍暮らしだった。
控え内野手としての居場所も失いつつあったが、ショートが流動的になった昨年久々の再浮上。荻野故障後の6月から一軍に出始め、スタメン31試合を含む54試合の出場機会を得た。シーズンの打席数が100を越えたのは実に8年ぶりで、3年ぶりの一発も記録。
ショートとしての先発28試合は根元に次ぐ2番目の数字。ただ相変わらず打撃は貧弱で、巻き返したというには辛い数字。ギリギリのところからポジション獲りのチャンスが舞い込んできたが、果たしてこのチャンスを活かせるか。